MQAの話題ついでに、ハイレゾ音源のスペクトラムを簡易的に確認してみました。
残念ながら、私は本格的なスタンドアロンのスペアナを持っていないので、PCとアプリを使いました。
使用したアプリは、DAMソフトでは有名な「Audacity」(フリー)です。
過去に、アナログ音源(レコード)をデジタル化するために、インストールした事があります。
私は、アナログ音源をデジタル化する時に実際は「SONAR LE」を使っていました。こちらは楽曲製作・編集用でプロでも使うソフトです。使いこなしが結構大変で、私は今でも使いこなせなくて、アナログ→デジタル化や曲の切り取りをするくらいです。
一方、今回使用した「Audacity」は音声編集用ソフトで、波形を見ながらグリッチやピークを取り除いたりと編集も出来ます。
これらのDAWソフトを使えば、オリジナル音源の編集が出来てしまいます。
前置きが長くなりましたが、今回は、この「Audacity」の機能のひとつである「スペクトラム分析」を使って、サンプリング周波数44.1kHz、96kHz、192kHzでの周波数特性の違いを見てみました。
使用した音源は、「Girl in the Other room/Diana Krall」です。音質が良いことでも有名です。
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GIRL IN THE OTHER ROOM |
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VERVE |
尚、ハイレゾ音源は、e-Onkyo からダウンロードしたものです。96kHz/24bit。
<44.1KHz vs 96kHz>
上が96kHz、下が44.1kHzの波形です。波形だけでは同じに見えます。
これをスペクトラム分析してみました。
〇 44.1kHz ---- 22kHz辺りで切れている様に見えます。理論的には44.1kHz/2=22.05kHz
〇 96kHz --- 40数kHzまで延びています。
※注:低い方が測定出来ていないのは、サイズを128として高域優先としたためです。
試しに、サイズを大きくして低周波を優先とすると、この様になり低域まで延びています。
低域は分析出来ていますが、高域は先ほどと少し違う結果になりました。
<192kHz>
更に、192kHzの音源も分析してみました。アルバム楽曲は違います。
上は先ほどと同じ楽曲96kHz。下が楽曲の違う192kHz音源。
192kHz音源のスペクトラム分析
確かに80kHzオーバーまで延びています。 ハイレゾは本当ですね~。凄い!
でも、私の耳には聞こえません。恐らく15kHz以上の音は聞こえないでしょう。
分析結果より、ハイレゾ音源は、確かに人の耳には聞こえない高周波成分まで含んでいます。
これで、音が滑らかになって自然な感じで聴こえたり、基幹脳を刺激して心地よく聞こえるのでしょう。
基幹脳を刺激する「ハイパーソニックエフェクト」については、4年前にブログに書いています。
しかし、私はこのハイレゾと言われる音は、あまり好みではありません。(高音域が聴こえない年寄りの妬み僻みかも知れませんが)
レコードの音は好きだけど、デジタルの音源のハイレゾとは、雰囲気とかがどうも違う様に感じます。
これはデジタルへの先入観や偏見が有ったり、本当のハイレゾの音をまだ聴けていないからかも知れません。
私は、デジタル音源なら、自分の聴こえる範囲で、分解能の良く、ひとつひとつの音がしっかりと聴き取れて、かつ臨場感のある音が好みです。
今迄出会ったハイレゾの音質は、音に切れが無くなり、甘くなって音の輪郭が無くなって聴こえます。
私が欲しいのは、キレや押し出し感があり、迫ってくる、躍動感のある生きた音、音楽を楽しませてくれる音です。
そういう意味では、DAC DAS-703ESを導入して、やっと自分の望んでる再生音に出会えた様な気がします。
CD→WAVだけ。
スペクトラム表示もできるんですね
今度試してみます。
私も今回初めて知り、使ってみました。
レコード音源も192kHzでサンプリングして、分析してみたいですね。