真空管プリアンプの整流管6X4を交換しました。
今回使用したものは、以前に購入していて未だ使っていなかった管です。ちょっと虎の子の1本です。
珍しいRCA製の斜めゲッター(クリアトップ?)です。斜めと言うより垂直に立っていますね。
ブラックプレート(焼き入れ)、スクエア・ゲッターです。
USからNOS品を購入したと思います。
整流管は高熱になり他の球に比べて寿命が短くなるので、これをずっと使うのではなく、早く代替品を入手し選手交代させたいと思います。
真空管プリアンプの整流管6X4を交換しました。
今回使用したものは、以前に購入していて未だ使っていなかった管です。ちょっと虎の子の1本です。
珍しいRCA製の斜めゲッター(クリアトップ?)です。斜めと言うより垂直に立っていますね。
ブラックプレート(焼き入れ)、スクエア・ゲッターです。
USからNOS品を購入したと思います。
整流管は高熱になり他の球に比べて寿命が短くなるので、これをずっと使うのではなく、早く代替品を入手し選手交代させたいと思います。
またまた先生のご指導により、前回のフラットアンプ部の改良に続き、EQアンプ部も改造しました。
先生によりますと、元々の回路構成は、かの有名なマランツのModel7がベースになっている様です。
主な改造点は以下です。
・B電源供給を左右のチャンネルで分離しデカップリングコンデンサを追加
・増幅段毎に電源を分離しデカップリングコンデンサを追加
・デカップリングコンデンサは増幅段の近傍に配置
・グランド引き回しの最適化
改造前の回路図がこちら。
後段のプレート電源が左右で分離されていません。これが改造のきっかけになりました。
改造後の回路図がこちら。 それぞれの電源供給ラインに電解コンデンサが左右で合計6個と抵抗が追加になっています。
電解コンデンサには日ケミの105℃品47uF/400V、抵抗はいつものA&B 1/2W品を使いました。
抵抗追加で供給電圧がドロップするので、電源回路の抵抗値も見直し。
改造前
改造後
各部の電圧値は実測値。整流管6x4の直後で改造前より電圧がドロップしていますが、これは、おそらく6x4を交換したためと思われます。交換後の球がエミ減?の可能性もあり、調査が必要です。
兎に角、改造後の音は、グランドノイズが減ったためか、細かな音まで聞こえる様になりました。
また、歪が減少したためか、非常に聴きやすい音になりました。優等生で端正な音です。
ご指導を頂きました先生には感謝致します。 丁寧に教えて頂きまして本当にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いします。
特性測定と言っても、先日購入したファンクション・ジェネレータとオシロスコープを使った波形観測です。
正弦波と矩形波を使って、ラインアンプ部の周波数特性を測定してみました。
結果は以下です。
反転増幅になっているので、入力と出力の位相が180度ずれています。
下の波形が入力で上の波形が出力です。
<正弦波>
20Hz 50Hz
40KHz
周波数特性的には、20Hzから40KHzまで、ほぼフラットでした。
<矩形波>
50Hz 100Hz
200Hz 1KHz
10KHz 20KHz
低域では、50Hzから200Hzくらいまでは少し歪んでいます。 真空管の宿命でしょうか。
高域でも10KHzあたりから立ち上がりが少し鈍ります。これも真空管だからでしょう。
この鈍りおかげで円やかな音が出るのかも知れません。
左右のチャンネルともに同じ特性でした。
真空管プリアンプでは、優秀な特性のほうでしょうかね。波形だけでは私では判断がつきませんが、実際の音には満足しています。
こうやって、測定器を使って、目に見える様にして自分のシステムの実態把握するのは、ひとつの安心材料になります。
測定していて楽しいですね。
今後は部品パーツの換装だけではなく、回路構成にも拘ってみたいと思います。
今回の測定に使ったオシロスコープとファンクション・ジェネレータです。↓ とにかくコスパが良いです。充分です。
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先生のご指導を頂き、真空管プリアンプの改良がひと通り完了しましたので、簡単に私の備忘録として残しておきたいと思います。
改造後は、音の細部まで聴こえる様になり、歪みもなく潤いのある音になりました。
ご指導頂きました先生に感謝を致します。有難うございました。
改造後の回路図と各部の電圧がこちらです。
一度、このブログ上で改造の報告しておりますが、そこからさらに見直して、前段、後段とも改造しております。
改造のポイントは以下です。
-前段E80Fは後段の出力から帰還。
-後段はカソードフォロワーの1段へ。
-カソードバイアスの最適化。
-カソード電圧が高くなりV(K-H)が耐圧オーバー。ヒーターバイアスを掛けることに。
-B電圧を分圧してヒーター電圧を嵩上げ。
改造にはそれなりの時間が掛かりましたが、その甲斐がありました。
今回改造を通して、
回路を最適化することで、それぞれの真空管が持つ特性、特徴を引き出すことができ、
また、真空管アンプ回路はデリケートで、配線の引き回しひとつでも音質、ノイズの拾い方が違う
と言う事を学ばせて頂きました。まさに職人の経験と技術が必要と感じました。
今後は、この状態をベースにして、またカップリング・コンデンサの交換とか楽しみたいと思います。
私の真空管プリアンプの回路の改良方法について、真空管アンプに詳しい方にご助言を頂きまして、その内容にに基づき改造を施しました。
改造後の回路図は以下の通りです。 各部の電圧の再測定と抵抗値の再確認も行いました。
後段の回路構成は以前に展開した通りでしたが、怪しかった電圧値はやはり間違ってました。
改造箇所は、
①VR後の4.3KΩを39KΩに
②PG帰還の180kΩを820kΩに
③グリッドNo.9pinに直接接続されていた所を2.2kΩを経由させる
です。
また、EQ出力から見たときのINの入力抵抗はテスターで測定した直流抵抗値ですが、上図の通りです。
改造に使用した抵抗は、他と合わせるためにアーレン・ブラッドレー(A&B)にしました。
A&Bの抵抗はバラつきと経時変化が大きいので、いつもの店で抵抗値をしっかりと測定してもらいペアを揃えて貰いました。
A&Bで注意が必要なのは、メキシコ産のA&Bもどきです。音が全く違います。
見分け方はカラー帯の太さです。オリジナルは幅が広くしっかりとしています。
抵抗値によっては普通の幅の物もありますが、その時はボディーの色で見分けます。本物は濃い茶です。
改造後に気付いたのですが、基板を叩くとボソボソ、ガサゴソと音がする。
これは何?まさか半田付けが不味いかと疑ったが問題なさそう。
次に疑ったのが金ポストの緩み。以前も別な箇所でそんな事がありました。
半田付けした後だったので、裏側から無理矢理増し締め。
締めなおした後は、異音は無くなりました。ネジ締めタイプの金ポストを使用する場合は注意が必要ですね。
改造後の音は、エージングがまだ少ないですが、音が立体的で前後に広がる様になりました。
歪っぽさ、発振ぎみなところも無くなり、綺麗な音です。
そして何よりも安心して聴けることが良いですね。
抵抗のエージングが進むともっと良くなるでしょう。抵抗のエージングには100時間は必要と私は見積もってます。
教えて頂きました先生に感謝致します。ありがとうございました。
これで初段のP-G帰還回路は良いにしても、後段のカソフォロっぽい回路は謎です。
でも試しに、このカソフォロの回路をバイパスすると、なぜか音が平面的になり、抑揚の無いつまらない音になってしまいました。
なので、今は上図の回路の通りにしています。
私のブログで真空管プリアンプの回路構成、定数の設定について、EDさんからコメントを頂きまして、改造してみることにしました。
今までもこのプリアンプについて、色々と何か怪しいなとは思いながら使っていたので、真空管アンプにあまり知見のない私には本当に有り難い指摘でした。EDさん、ありがとうございました。
この指摘を受けて、私が使用している真空管プリアンプのライン・アンプ部分の改造案です。この理解で正しかったのでしょうか?
そして、次段についても公開します。ここの回路も何か疑問が残るのですが、、、良いのでしょうか?この構成は何回路と言うのでしょう。何度、配線を追いかけても、この様になっています。
お気付きのことがありましたら、コメントを頂ければ有り難いです。
実際の改造になっても、部品調達からになりますので、実作業と結果は少し先になります。
久しぶりに真空管プリアンプのフォノアンプ・ブロックの球を交換してみた。
ここに使われている真空管は3本とも高増幅管の12AX7(E83CC/ECC83)である。
マッキントッシュMC275の初段でも使われているので何種類何本か所有している。その手持ちの中から使えそうな球と交換してみた。
私の持っている12AX7は以前にも紹介していますが、今までの経験から使えそうな(良い音のしそうな)球は限られている。
この中から、入り口2本をJJのECC83Sから松下の12AX7に交換。
この松下製は、その昔、NHKの放送設備で使われていたというもの。ゲッターが斜めです。
これが帯域も広く、空間表現も良くて、なかなか良い音を聴かせてくれます!。
次に、出口をGenalex(Gold Lion)ECC83からTelefunken(テレフンケン)のECC83に交換。勿論ダイヤマーク入り。
なかなか締まったキリッとした優等生らしい音を聴かせてくれます。流石、テレフンケンらしい音です。
この1本をもう少し転がしてみます。
Mullard(ムラード)CV4004にしてみました。ボックス・プレートのものです。
音がかなり暗くなって、ヨーロッパ・テイストの柔らかい音になりました。MC275で使った時と同じ印象です。ロックを聴くには好みではないですね。
次に、MC275で特に良かったお気に入りのSiemensのE83CC 3Mica(3マイカ)に交換してみます。
やはり良いです!!!☆☆☆。 帯域もさらに広がり空間表現、艶も良いです。やっぱり良いものは良いです。
これに固定して音楽、レコードを楽しむことにしました。
ただ、MC275で結構な時間使ってきたので寿命が少し心配。。。今は大丈夫だが。
私のプリアンプの今の状態です。
付け加えておきますが、今まで使ってきたGenalex Gold LionのECC83も現代管の中ではなかなか健闘しています。
テレフンケンに迫る感じです。現代管の中では一番じゃないでしょうか。
本物かどうかわからないテレフンケンを手に入れる事を考えれば、安くて上手な買い物です。
Amazonでも売っているんですね。知りませんでした。
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Genalex GOLD LION ECC83 GP ミニチュア/mT 双3極管 TGLECC83 |
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Genalex GOLD LION |
真空管プリアンプの整流管を暫く(1年位?)交換していなかったので、交換することにした。
新たに使用した球は、数か月前に秋葉原の三栄電波で購入した松下製の6X4です。
交換後の音は比較的すっきり系。やはり整流管を新しくすると音も蘇る。これでまた暫く交換しなくても良さそう。
日々の使用時間も短くなったので、1年位は大丈夫かな。交換した日を忘れない様に備忘録としてブログに残しています。
WestCapに結果が良くなかったので、エージングを1週間で諦めて、次のコンデンサに換えることにした。
この記事は次回と言いながら、たて続けてになりました。(書ける時に書いておきます)
今回使用したコンデンサはObbligato Premiumです。
見た目もカッコ良いです。材料は、ポリプロピレンの様です。リードはPure Copper。0.047uF/630V
ポリプロピレンなのに極性がある? +のマークもあるし、リードに赤と黒のチューブを被っています。
+側を高圧側に接続しました。
実際に音を聴いてみると、音はクリヤーで、分解能が高い、音空間、広がりも良く立体感がある。
元もとのOrange Dropよりも良い。これは良い!。コスパもそこそこ良い。成功!
エージング時間もそれほど必要なさそうです。
新年、明けましておめでとうございます。
ご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
正月は、娘がこちらに来ており、6年ぶりに日本で過ごす正月となったため、何かと忙しく、ブログをアップする時間もありませんでした。
毎日、沢山の方に私のブログに訪れて頂き、ありがとうございます。私自身も記事を書く励みになり光栄です。
さて、今年初の記事になります。
前回のPhono EQ部の出力カップリングコンデンサ0.47uFをWest-Capに変更したのに続き、調子に乗ってEQ部の0.047uFもWest-Capに乗せ換えてみましたが、結果は、おや?と言う感じでこちらは上手くいきませんでした。やはり適材適所でしょうかね。
変更前は、Orange Dropが実装されています。これも有名なコンデンサですね。
換装に使用したWest Capのコンデンサはこれです。オリジナル品です。
EQ部に使うには、許容差が±20%が気になるところです。
古い部品なので、半田付け前にリードを簡単にヤスリ掛けします。
取替え後は、こんな感じです。
印刷文字の始まりを電圧の高い方としました。実印加電圧は150V位だったので、とりあえず許容内です。
実際に音を出して聴いてみましたが、あまり芳しくありません。
暫くエージングが必要だろうと、1週間くらい、1時間ON~1時間OFF~1時間ONみたいな感じでエージング兼ねて聴いてみましたが、低音はブーミーで、中音~高域の音はゴチャゴチャしていてクリアーではありません。解像度が下がった感じです。
前回の出力カップリングコンデンサの時とは結果が違っていて、やっぱり適材適所で使っていかないと、いくら素質の良い部品でも生きてこないと思った次第です。餅は餅屋に任せろと言った感じでしょうか?
と言うことで、このWest-Cap購入のときに、別のお店で偶然見つけたコンデンサも買っていたので、それに載せ変えることにしました。
その内容は、次回に報告します。結果は良好です。