ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

世界心理治療学会で発表した小池能里子からのアドバイス

2009年06月11日 | アドバイス
   ☆ 頭痛に悩まされたイエスマン
 Uさんはある商社の経理主任ですが、もともと自己主張できない性格
の上、仕事がらみのストレスが多く、いつも頭痛に悩まされていました。
 先日も上司に呼びつけられ、仕事のやり方について、 いろいろと細かく
指示され、その時にも一言も言い返せず、ひたすら我慢していたそうです。
 子供の頃から大人しく「ノウ」となかなか言えませんし、同時に嫌われ
たくないという気持ちが人一倍働くようです。
 そのためか、今まで恋愛しても、いつも振られてばかりだったのも、また
Uさんの悩みでした。そんな自分に嫌気がさして、「自分を変えたい」と相談に
訪れました。

 自分を変えるためには,性格、考え方、行動パターンなど、自分の内面を
詳しく知ることが第一段階です。それらを分析すると、かなり明確な自分の
内面が分かりますので、そのネガティブな面、やマイナス面を方向転換
させるように、具体的なアドバイスするのがわたしの指導法です。
 そのため、「自分を向上させるための方向性が明確になる」ので、自分を
改善するのが、比較的やりやすくなります。
 ただし、それなりの勇気や、努力など必要な事は言うまでもありませんが、
今までわたしの指導経験では、劇的に変化した指導ケースは、枚挙にいと
まがありません。

 Uさんにはいろいろな分析結果のアドバイスをすると同時に、「イエスマン
は、他人に軽んじられ、利用され、自分が最もストレスを受ける」ことを
詳しく説明ました。素直なUさんは、それを子供の頃から十分認識して
いたので、たいへん理解できたようです。
 「ノウが言えない」と言うので、ノウの言い方についてアドバイスしまし
たが、その方法は……自分にとってはそれが
 1 できるか、できないか。 2 快か、不快か。
 3 損か、得か。 4 もしも断ったら、相手のどんなリスクがあるのだろう。
1はやればできる。2は楽しくない。3絶対に損だ、4自分がダメなら
他の人に頼むか、諦めてもらう、などと考えれば、あなたが断っても
迷惑にはならないし、案外上手に断れるのではないかとお話しました。
余程でない限り、自分が犠牲になってまで、相手に合わせることはなく
「自分の本当の気持ちを優先する心のクセをつける」ようにすることも
も欠かせません。わたし自身は、二番を最優先し、それが自分にとって
楽しければ、無理してでも都合をつけると言うと、Uさんは「確かに
先生のおっしゃる通りですね」と、笑いました。
 とは言っても、それが仕事であれば、断れない場合もあるかもしれませんし
また時には、あまり気がすすまなくても、付き合わなければならないのが
人間関係を良好に保つために必要です。それはその時の状態で判断する
事も大切だと思います。それからのUさんは、かなり勇気を出して
「ノウ」と言えるようになりましたが、いつも頭痛に悩まされていたのが
まるで嘘のように体調が良くなったそうです。
 もしも心あたりのある方は、この方法を試してみては如何でしょうか。




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