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原子力安全委員会記者会見第47回 暫定ではない食品の規制値、高濃度汚染水処理システム、冷温停止など

2011-07-04 18:07:50 | 防災・減災

原子力安全委員会記者会見第47回を掲載します。

 この記者会見は、原子力安全委員会のホームページでは、載せられていないように思いました。

 ポイントは、

 *暫定ではない規制値を食品安全委員会でつくる

 *防災指針の全面的な見直し

 *高濃度汚染水の処理システム

 *シビアアクシデント

 *冷温停止

 など

********************
http://www.nsc.go.jp/info/20110628.pdf


原子力安全委員会記者ブリーフィング
日時:平成23年6月27日(月)14:37~15:04
場所:合同庁舎4号館6階643号室
参加者:班目委員長、小山田委員
水間課長、加藤審議官、都筑課長、栗原課長補佐

○NHK大崎記者 NHKの大崎と申します。
 今日の議題の最後の議題のところにも関係するんですが、助言の中で、基準について、先ほど、代谷委員もおっしゃっていましたけれども、長期化をきちんと考えた上で、それに対応したきちんとした暫定でない規制値を作るべきということがありましたけれども、その際、食品安全委員会の方で議論されていることだとは思うんですが、原子力安全委員会として、基本的に、どういう考え方を基にして、いわゆる暫定的でない規制値というものを作っていかなければいけない、というふうにお考えかということを教えてください。

○班目原子力安全委員長 まず、2点あるんですが、ひとつは、あくまでも、現在の防災指針に書かれた値というのは、この値を超えた場合には、政府が介入しなさいよという、何らかの制限を加えなさいよ、という値であって、あくまでも、それを決めた時には、その影響がこんなに長期間続くものとは考えてなかった、ということがあります。特に、セシウム137なんかの影響は、これは長く続きますので、そのことに、ちゃんとした配慮が必要であるということが第1点です。
 それから、2番目は、特に、荒茶の時にも問題になってしまったんですが、やはり、食品の安全ということを考えた時には、普通の一般的な日本人の食生活というのがどうなっているのか。誰が考えても、お茶っぱを、毎日、1kgを食べる人はいないわけで、当然、そういう食品の摂取量なんかも加味して、どうあるべきかということで考えなければいけない。
 その2点をちゃんと議論するとしたら、これは、やはり、原子力安全委員会の方ではなくて、食品安全委員会の方での調査結果を基にした議論をしていただきたい、ということでございます。

○NHK大崎記者 それに関連してですけれども、最初に、おっしゃった、これほどの長期間続くということを想定していなかったということは、まさに、これからやろうとしていますけれども、防災指針を作った段階で具体的にどういうことが起きていくのかという影響の部分とかを、今回のような事例をきちんと想定した形になっていなかったということじゃないかと思うんですけれども。

○班目原子力安全委員長 それは、おっしゃられたら、もうそのとおりで、防災指針自体を読み返してみると、長期間にわたる、例えば、屋内退避が実際に行われたり、問題点は多々ございます。そういう意味では、防災指針そのものも全面的に見直しをこれから始めようとしているところで、見直さなければいけない項目が、たくさんあるということはよく承知しております。

○NHK大崎記者 ちょっと、背景を伺いたいのは、なぜ、そういう想定になってしまったのかということについてお考えがあれば。

○班目原子力安全委員長 これは、安全設計審査指針等の見直しもそうだし、防災指針の見直しもそうなんですけれども、今まで、何でそういう議論になってしまったのか、というところまで含めて、きちんと議論したいと思います。
 ちなみに防災指針は、ほとんど、やはり、JCOの事故を想定しているんですね。それ以上のものというのに対して、必ずしも思いがいってなかったんではないか。この辺は、やっぱりきちんとした反省が必要だと思っています。

○NHK大崎記者 ちょっと長くなってすみません。
 とは言うものの、一部、IAEAの基準では、次のフェーズというか、必ずしも、緊急時の避難対応だけではなくて、その次に、リロケーションとか含めてやっていくかというようなことも想定されている議論があったわけですよね。日本で、そこまでまだ、議論が進んでいなかったのは何でなのかということなんですよね。

○班目原子力安全委員長 まあ、何でなのかと言われると、反省しなければいけないことがたくさんあるんですけれども、まず、何と言ったらいいかな、例えば、安全委員会としては防災指針の見直しというのについては、もう、実は着手しますよと宣言した、その途端に、実は、この事故の発生になったということです。安全委員会の方では、既に、いろいろな意味で国際的な基準と合ってないところがたくさんあるということも存じ上げています。
 例えば、EPZ以外にPAZ、Precautionary Action Zone等々の問題とか、その他、いろいろあるなということで、国際的基準に合わせる方向で見直そうとはしていたけれども、間に合わなかったというのが正直なところです。是非、これはしっかり反省して、早急に手をつけていきたいと思っています。

○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。
 最後の議題のところ、この検査計画の解除の考え方等なんですが、この助言のところは、結局は、摂取状況も考慮して、関係省庁において判断されたいというふうな助言ですが、これは、よくある形では、「差し支えない」という表現を助言でされていたかと思うんですが、そういう表現をされなかったのはなぜなんですか。

○班目原子力安全委員長 基本的に、この内容自体は、まさに、行政庁の方で定めるべきものというふうに判断しております。
 何で、安全委員会の方に助言を求められたかと言うと、これは、まさにそこに書いてあるように原災法の第20条第6項の規定に基づいて、なされたものだということで、手続論的に必要なんだということなので受けたわけですけれども、内容的に見て、個々の内容そのもの自体について、安全委員会として言うべき内容ではないという判断から、こういうふうな回答にしたということです
 事務局の方から、もうちょっと、補足してもらえますかね。

○都筑管理環境課長 原則は、委員長が先ほど申し上げたとおりでございます。経緯を申し上げますと、これを、一番最初に決める時に、原子力安全委員会が原災法の第20条の第6項に基づいて助言要請があり、それに対して、「差し支えない」ということを回答したという経緯がございます。それを踏まえて、原子力災害対策本部において、一回、そういう形で助言を受けていたものについて変更するので、したがって、同じような手続をとりたいということで、助言要請に至ったということでございます。
 変更内容は、先ほど申し上げたとおり、関係省庁が決めればいいというか、が責任を持って決めればいい、という事項になっておりますので、このような回答になっているということでございます。

○東京新聞榊原記者 分かりました。あと、もう1点、すみません。
 食品の暫定規制値の問題ですが、これは、防災指針を暫定的に使っているものですが、そうしますと、暫定的でない規制値というのは、やはり、今の値よりも少なくなるものと理解すればいいんですか。そういうわけではないんですか。小さくなる……。

○班目原子力安全委員長 これは、食品安全委員会の方にお任せしたいと思いますけれども、ものによっては厳しくなるでしょうし、ものによっては、例えば、荒茶が本当にkg当たりセシウムで300でしたか、500だったか、失礼、食品だから500ですね、それが、本当にいいのかとか、そういうところまで含めると両方あるだろうというふうに思います。

○東京新聞榊原記者 例えば、水なんかはどうなんでしょうか。あれは……。

○班目原子力安全委員長 水は……。

○都筑管理環境課長 基本的には、食品安全委員会の方で決めるべきことなので、我々が低いか高いか、というのは、ちょっと、ここの段階では申し上げることは適当ではないと思っております。

○栗原管理環境課長補佐 今、委員長から荒茶の規制値の話がありましたが、規制値をどのような食品を対象に規制を行うのかということも、原子力安全委員会で、あえて、それについて意見をする立場にございません。それを一言、お伝えいたします。

○東京新聞榊原記者 分かりました。ありがとうございます。

○読売新聞中島記者 読売新聞の中島です。今日、東京電力株式会社の方で、ずっと、今まで作ってきた高濃度汚染水の処理システムの、ようやくというか完成して、恐らく今日、今頃だと思いますけれども、浄化した水を炉に戻すというのが始まりますが、そのことについて、ご感想と、あと、今後の課題というのが山積みだと思うんですけれども、その辺の見直し、例えば、汚染水を浄化して、きれいにするのはいいんですけれども、きれいにした分、廃棄物と言いますか、放射性物質がたくさん出てくるわけですね。その処理なんかは、まだ一時的な保管しか、決まっていなかったと思いますが、その辺りの見通しも含めて、コメントをお願いしたいと思います。

○小山田委員 汚染水の処理の本格的な運用が始まったというのは、それは、大変結構なことだと思います。ただ、今、ご指摘がありましたように、ひとつは、本格運用が順調に進むようにということは、これからもいろいろな意味で、気をつけなければいけないことだと思いますし、今、言われた濃縮されたものの処理、それをどうやって進めていくかということはまさしく長期的な大きな課題のひとつだというふうに思っております。私どもとしては、安全を守るということが第一原則という意味で、これからも注視していきたい、と思っております。
 いろいろな設備を新たに動かすという時には、今回の本格運用に至るまでも、いろいろな問題がありまして、あれだけの施設を動かすということについては、いろいろなエンジニアとしての経験から言うと、あのぐらいのトラブルが出てくるということは、そんなに意外なことではないというか、そういうような気もいたしますし、それから、今後の運用についても、事業者自身が一番よく気をつけて、決して油断なく仕事を進められていると思いますので、私どもも、引き続き注視してまいりたいと思っております。

○読売新聞中島記者 委員長ご自身は、いかがでしょうか。

○班目原子力安全委員長 小山田委員と全く同じで、ある意味では、大きな前進ではあるけれども、今後、何もなく順調に行くということもないだけに、しっかりとした、安全管理等々に努めていただきたいと思っている次第です。

○毎日新聞岡田記者 毎日新聞の岡田と申します。
先日の指針基準専門部会で、班目委員長がシビアアクシデントの要件化について、基準部会とその別の場で議論したいと思っている、ということをご発言されていましたけれども、今の段階で、そのシビアアクシデントの要件化について、どういうふうに進めていこうと考えられているか教えてください。

○班目原子力安全委員長 別の場で議論もするけれども、当然、そういう大きな問題については、基準指針部会でもロードマップ等々については、ご議論していただきたいと思っています。
 どういうふうに進めるかということなんですけれども、何でちょっとそういう発言をしたかと言うと、そもそも、シビアアクシデントに対するアクシデントマネジメントについて、という文書自体は、あれは、指針じゃないんです。むしろ、安全委員会決定しているということなので、果たして基準指針部会の方で詰めていくのがいいかどうか、ということまで含めて、ちょっと判断が必要だということで、別の形で少し考えたいと思います、という発言をしているということでございます。

○毎日新聞岡田記者 これは、事務局になるのかもしれないんですけれども、今の段階でのシビアアクシデントの定めているものというのは、現段階では、どこで話し合うことになるんでしょうか。
 すみません、ちょっと、質問が悪かったかもしれないんですけれども、今のところ、どういう選択肢があるんでしょうか。シビアアクシデントの規制要件化を、今、定めているものの改正で行うのか、それとも安全設計審査指針の方で何か定めるのか。その辺のヒントというか考え方をもう少し教えてもらいたいんですけれども。

○班目原子力安全委員長 これは、今後の議論で決まるものなので、今の段階では、きちんとしたことは申し上げられないんですけれども、シビアアクシデントを規制に取り入れなさいというのは、これは、IAEAの安全基準等々にも書いてあることなので、これは、確実にやっていただくことになるかと思います。
 ただ、いろいろ問題がありまして、シビアアクシデント対策というのは、いわゆる、設計対応だけではなくて、その後のマネジメント対応もありますよね。そうした場合に、例えば安全設計指針の中に取り込むと何かおかしな話になるしとか、実は、ちょっといろいろな問題があるだけに、まずは、どう扱うかという議論を始めなければいけないかな思っています。
 それから、もっと言わせていただくならば、2007年のIRRSでどう言われているかと言うと、もう規制に、直接、関わるような安全基準は、これは、規制行政庁自身が定めなさいという勧告も受けているわけです。ということは、安全委員会の方で定めて、また原子力安全・保安院の方が、それを使うというようなのがいいかどうか、ということについても検討が必要です。
 もう、そういうことも含めて、安全委員会だけでこうやりますよ、ということで走り出せるようなものではないので、ちょっと、いろいろと考えさせてくださいという、そういう発言になっているということです。

○読売新聞山田記者 読売新聞の山田です。
 今の質問に関連して、ちょっと、理解しにくかったんですけれども、既に、規制行政庁の方で、そういう細かいことも決めなさい、というので、安全委員会が、今後、そういう指針類を決めるのか、保安院の方で決めるのかということも議論が必要だという、それについては、何かどういう安全委員会の方で協議するなり、保安院の方で協議するなり、じゃなくて、その上の大きい組織か何かで協議するような形になるのか。今後、そこら辺はどういうふうな形になるのか。

○班目原子力安全委員長 ここは、実は、IAEAの閣僚会議への報告書にも法体系から指針類、安全基準に至るまで全面的に見直します。と報告されちゃっています。それだけに、今、どうするかちょっとよく分かりませんけれども、ただ、法改正なんていうのを待っていてはもう間に合ないと思うので、適当な時に、やはり、原子力安全委員会は、原子力安全委員会なりのイニシアチブをとって、原子力安全・保安院に相談するというような形になっていくだろうとは思っています。

○読売新聞山田記者 では、現状では、先日、走り出した作業部会も含め、いろいろ安全委員会の方でやりつつ、時期が来たら、そういうふうなことも考えられる、そういった……。

○班目原子力安全委員長 そういうふうなイメージで考えていただいて結構です。

○読売新聞山田記者 分かりました。ありがとうございます。

○東京新聞榊原記者 たびたびすみません、東京新聞の榊原ですが、循環注水冷却が始まるということで、そうしますと、次は、冷温停止が大きな目標になると思うんですが、冷温停止の定義の議論の進捗状況はいかがなんでしょうか。教えていただけますでしょうか。

○班目原子力安全委員長 冷温停止について、どこかできちんとした議論がされているかどうかも、私どもちょっと承知しておりません。というのは、冷温停止とは何ぞや、と言った場合、コアメルトを起こしてないようなものについては、明確に、100℃以下の冷却水にしっかりと燃料体がつかっていれば、これはもう、冷温停止です。
 今のような状態で、一度、溶けた燃料まで含めて水で冠水することが不可能な場合には、どういうふうなものを冷温停止と言うかと言うと、これは、多分相当な議論が必要なんだと思います
 この議論を行うためには、まずは、原子炉内の状況がどうなっているのか、ということの把握が必要です。
 ちょっとそういうことからいくと、この冷温停止の定義自体の議論と、それから炉心の状況、現状はどうなっているのかの把握とは必ずリンクせざるを得ないということで、我々として、やはり、まずは原子力安全・保安院の方から、その辺りについての評価を伺ってから、何かものを申し上げたいと思っているところです。

○東京新聞榊原記者 保安院の考え方を、先に示していただきたい、というのが安全委員会のスタンスということでよろしいですか。

○班目原子力安全委員長 まずは、炉心の状態がどうなっているかというのをなしに、冷温停止の議論はあり得ないと思っています。

○東京新聞榊原記者 分かりました。ありがとうございました。

○NHK大崎記者 NHKの大崎です。たびたびすみません。
 今の質問に関連してなんですけれども、炉心の状態を、どこまでどう把握できるかということなんですけれども、先週、1号機は水位を測り直してある程度、水がどういう状態にあるかということが何となく分かってきた。温度についても、多少なり分かっているということですけれども、それによって、例えば、燃料のどの部分までが溶け落ちていて、どの部分は格納容器まであって、落ちていて、あるいは、どの部分はまだ炉心に残っているのかということが果たして分かるのかどうかということと、逆に言うと分からなければ、冷却ということを長期安定冷却をしていく上では、やっぱり、問題が残るもんだろうかということなんですね。
 特に、2号機が多少水位計の設置に手間取っている、というところもあって、どこまで何が見えれば何が分かるんだろうかということが、もし、ご見解があればお願いしたいんですけれども。

○小山田委員 まず、私から、先にお答えしたいと思います。
 今、原子炉の温度が一番高い状態と言いましょうか、そういう状態にあるのは3号機です。3号機について、炉心の状態が本当にどうなっているか、ということがどのくらいの確度で言えるかということは、これは、なかなか難しい問題だろうと思います。
 ただ、いろいろなケースが考えられて、それぞれのケースについて、今後、どういう進展があり得るのか。よくないことを考えた時に。そういう条件にあっても、これ以上、ひどいことにはならない、とかいうような検討をするということもあり得るのだと思います。
 今、お話にあったように、原子炉の状態が確実にこういう状態であるという、ひとつの状態を推定するというところまでは至らなくてもよいかもしれない、ということもあり得ると思います。これは、私が行きました時も、この間、6月中旬にサイトに行った時と、それから4月、2カ月ほど前に行った時とでは、原子炉の状態は明らかに安定してきております。
 それは、3号機についても全く同じことが言えるのですけれども、そういうようなことから考えて、先ほど、委員長が言われたように、いろいろな議論を踏まえて、対応としてどうするかということを決めていきたい。行くべきだというふうに思っております。
 ただ、委員長も申されたように、原子力安全・保安院がまずは事業者から話を聞いて、原子炉の状態は、どういう状況にあるかということを推定して、我々に提示するということがまずは、第一条件ですから、その推定の条件の時に幾つか可能性があっても、それはそれで、その後の話を検討していく時に、必ずしも、ひとつでなくてもよいのではないかということを私からは申し上げます。

○班目原子力安全委員長 私からも、特に補足はなくて、要するに、今現在、炉内は見れません。しかしながら、格納容器内の温度分布は測られているわけですよね。そういうものを見ると、大体炉心の状況というのが推測できるはずで、明らかに、3号機なんかは水の中に全部溶融炉心が溶け落ちているということはあり得ないわけです。上の方が相当の、まだ200℃を超えていますから。だから、そういうことから、どういう状態になったら、十分安定な冷却が可能になったと言えるかどうか。やはり、そういうことを含めて、炉心の状態の把握が、まず、第一だというふうに思っています。

○読売新聞中島記者 読売の中島です。
 今のに、追加ですけれども、炉心の状態把握には、今後、どれぐらいの時間的目途がかかるというふうにお考えでしょうか。

○班目原子力安全委員長 本当の意味で、スリーマイルアイランドの時みたいに、開けてどうのこうのと言ったら、これはもう、年オーダーで相当かかると思いますが、そういう話ではなくて、まず、必要なのは、どれだけこれから安定的に冷やしていくことが可能なのかという判断です。
 幸いなことに、3号機も給水流量を10㎥から9㎥ぐらい絞っても、大体、安定の状況にありますし、温度分布を見た場合には、どこが高いのかというのもよく分かってきているので、そういうことから見て、大体、こんなふうな状況にあるのではないかというのはそろそろ推測がつくのではないか。
 そういうことを総合しての判断ということになりますので、それは、そんなにかかるとは思えない。水位計が設置できればいいんですけれども、水位計の設置ができるかどうかよく分かりませんが、何か月もかかるということはないのではないか、と思っています。

以 上

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政治家もまた、言葉が命の職業。日ごろの態度や思っていることが、言葉に出ます。

2011-07-04 10:57:48 | コミュニケーション

 確かに、(上であろうが、下であろうが、)お客様は、出迎えなければならないと思います。

 公開が原則ですが、報道をすべきかどうかという点で、オフレコにせざるを得ないことがあることも、一定の理解をいたします。

 
 誰でもそうですが、政治家も、言葉が命の職業。

 「書いたらもうその社は終わりだから」と、松本龍復興担当大臣は、言ってはならないことまで、言ってしまっています。

 日ごろの態度や思っていることが、言葉にでます。


****TBS動画*****

松本復興相、宮城県の村井知事を叱責

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4766890.html
 

松本龍復興担当大臣が就任後初めて、3日、宮城県庁を訪れましたが、村井知事が出迎えなかったことに腹を立て、知事を叱責しました。

 宮城県庁を訪れた松本龍復興担当大臣。村井知事が出迎えなかったことで顔色が変わります。

 「(村井知事が)先にいるのが筋だよな」(松本龍復興相)

 笑顔で現れた村井知事、握手を求めますが、拒否。応接室が緊張します。そして要望書を受け取ると、松本大臣が語気を強めて自らの考えを伝えます。

 「(水産特区は)県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ。お客さんが来るときは、自分が入ってきてからお客さんを呼べ。長幼の序がわかっている自衛隊なら、そんなことやるぞ。しっかりやれよ。今の最後の言葉はオフレコです。書いたらもうその社は終わりだから」(松本龍復興相)

 松本復興大臣のこの言動は波紋を呼びそうです。(04日05:01)

*****以上*****


*****河北新報(2011/07/04)******
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110704t71017.htm

復興相「突き放す時は突き放す」 宮城・岩手知事に注文

 松本龍復興対策担当相は3日午後、就任後初めて宮城県庁を訪れ、村井嘉浩知事と会談した。政府の復興指針を7月中に策定する考えを示した上で、厳しい口調で「政府に甘えるところは甘えていい。こっちも突き放すところは突き放す。そのくらいの覚悟でやっていこう」と注文を付けた。

 村井知事が打ち出した県内の漁港を集約する構想については「県で意見集約をちゃんとやれ。やらなかったらこっちも何もしない」と述べた。

 松本氏は今後の課題として、特区に関する法整備や被災者のための本格的な住宅確保などを掲げた。「それぞれの町で伝統や産業、文化が違う。県の独自カラーを出して、いろいろパイロット事業に取り組んでほしい」とエールを送る場面もあった。

 応接室に後から入ってきた村井知事に対し「客が来るときは自分が入ってから呼べ。しっかりやれ」とも語った。

 会談後、村井知事は記者団に「基本方針に地元の要望がどれだけ盛り込まれるか、しっかり見極めたい」と語った。

 松本氏は3日午前、岩手県庁で達増拓也知事と会談した際も「知恵を出したところ(自治体)は助けるけど、知恵を出さないやつは助けないぐらいの気持ちを持って」と話した。

 国として被災地の復興に引き続き協力していく考えを伝え「被災地を行脚して、被災者の要望を聞いて回りたい」と語った。

****以上*****


*****毎日新聞(2011/07/04)****
http://mainichi.jp/select/today/news/20110704k0000e010063000c.html?inb=tw

松本復興相:抗議殺到…「助けない」発言で宮城県に 

201174 1250分 更新:74 1257

 

 

 宮城県の村井嘉浩知事は4日の定例会見で、「情報も財源も国にある。国が歩み寄るのが望ましい姿」と述べ、松本龍復興担当相の発言を批判した。松本復興相が3日の会談で「(被災地の復興策は)県でコンセンサスを得るべきだ。そうしないと我々は何もしない」などと高圧的に述べたことについて答えた。県には松本復興相の発言への批判の電話が殺到している。【宇多川はるか】

 

 ◇松本復興担当相 発言の要旨

 松本龍復興担当相が3日に岩手、宮城両県庁を訪れた際の主な発言は次の通り。

 

<岩手県庁での達増拓也知事との会談>

 

 俺九州の人間だから何市がどこの県とか分からない。仮設住宅はあなたたちの仕事だから、我々は次の恒久住宅みたいなのを構想するから、どういう知恵を出せるか、知恵合戦だ。知恵を出したところは助けますけど、知恵を出さないやつは助けない。それぐらいの気持ちを持って(対応する)。だから(首長には)もう「あれが欲しい、これが欲しい、は駄目だぞ、知恵出せよ」と話をしている。 


<宮城県庁での村井嘉浩知事との会談>

 

 何でも相談には乗る。だからしっかり政府に対して甘えるところは甘えて。こっちも突き放すところは突き放す。(漁港を)3分の1から5分の1に集約すると言っているが、県で(漁業者と)コンセンサスを得ろよ。そうしないと我々も何もしないぞ。ちゃんとやれ。今、(村井氏が)後から入ってきたが、お客さんが入ってくる時は自分が入ってからお客さん呼べ。自衛隊ならそうやるぞ。最後の言葉はオフレコです。

 

*****以上*****

コメント (1)
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