昨夜、溜池の用事をすませ、まっすぐ西麻布方面に歩き、
3年振りに「カピトリーノ」をのぞく。
カピトリーノのシェフ吉川敏明さんは、
イタリア料理を志した人なら知らない人はいない、
日本でのイタリア料理の草分けの方。
柴田書店をはじめ、多くの出版社から料理書、解説書を出版、
伝統的なローマ料理を紹介されている。
今日の前菜です。
いつもの前菜盛り合わせ。
パスタは、トマトとバジルのパスタ。
すみません、撮り忘れました。
ドルチェの焼きりんご。
おいしかった、ごちそうさま、と立ち上がったら、
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吉川さんが厨房からあがっていらして、
「ね、賄(まかな)い食べていけば?
前いたスタッフと、かみさん来るし」
「(笑)いや、いや、もう食べれない、帰ります!」
そんなやり取りをしてたら、かみさん(笑)のNさん登場・・・。
「ひゃー~~、お会いしたかった~~」
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即、賄い時間のはじまり。
吉川さん、また厨房に入り、ちゃちゃっと料理。
スタッフは、グラスやら、お皿、パンを準備。
厨房内外の動きの、その素早いこと。
ほんとに、早い。
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「さ、座って、座って」
「さ、飲も」
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「白でいいでしょ?」
かみさんに注ぐ吉川さん。
「え、わたし、赤がいい・・・」
「開けちゃったから、、今日は白でがまんしなさい」
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いいな、こういう会話。
左は、元スタッフの方。
イタリア大好きなお2人の、イタリア暮しの思い出話。
吉川さんは、昭和30年代の後半からローマで3年間修行。
「吉川さん、ローマ以外でいいところは?」
「ローマがいちばんいい(笑)」
あ、そうそう、賄い料理は、
元スタッフの方のお土産ピッツアを焼いて。
他は、チーズ、マカロニ料理、鶏料理、サラダ。
マカロニ料理を食べながら
「これ、なんていう料理ですか?」
「賄いには、名前なんてないの」
そして、マカロニの小麦粉談議におよぶ。
「このマカロニ、こんなに薄いのに、弾力があるでしょ、
小麦粉がいいのよ。昔のマカロニは、こうだったの」。
「マカロニやパスタのゆで時間、ほんとはね、・・・・」.
「このグラッパはさ、
ボトル写す?」
醸造したの、この人」
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「で、このグラッパはね、
醸造した人の手書きのラベルなんだよ。
昨年、イタリアに行ったとき、
僕の店の30周年の記念に、とプレゼントしてくれたの。
そのあと、その方、亡くなったんだけどね・・・・・・・・・・・。
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YOSHIKAWA TOSHIAKIって書いてあるでしょ。
カピトリーノの夜は更けて・・・・。
途中、明日の仕入れの品の指示。
吉川さんの顔つきが変わります。
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そしてまた、
カピトリーノの夜は更けて・・・・・・、
帰宅は、翌日に。
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