引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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築地にて。

2016年05月30日 | ときどき日記

教室の前日、築地へ。

 

観光客が多くて通れない道を

たまにはと、観光客気分で、

お店を左右ていねいに見ながら行くと、

 

えっ?

小さな八百屋の片隅に、

よもぎが!

「まだ、よもぎあるんですね」

そっと1本つまんだら、

おかみさんが

「指先で葉っぱ、こすってみて!

いい香りよ」

菊科特有の香り高いよもぎです。

ゆでて汁の実、おひたし、炊き込み

ごはん、草餅、干してお茶・・・

使いみちが浮かびます。

「香りやさしいでしょ?

このよもぎは北海道の。

北海道のものはなんでもやさしいの。

なぜだか」

うれしそうに話す女将さん、

他には、20cm位の山ウド、淡竹

わらび、太くて柔らかそうなアスパラ

などがザルにのせてあります。

女将さんが知り合った北海道

や新潟のおばちゃんたちに送って

もらってるのだそう。

 

「なにか料理関係のお仕事されてる?

アク取り用の灰、いらない?」

手招きされて、店舗の裏の畳一畳程の

倉庫へ。

掃除が行き届き、几帳面に整頓して

あります。

よいしょと、奥から漬物樽を取り出し

「これなの」

「あらー、

きめが細かくて、輝いてますねーー」

「いいでしょう?

大昔、兄がつくって送ってくれたの。

実家が木更津の梨の果樹園でね、

八百屋に嫁いだんだから要るだろうって。

梨の木だけじゃないと思うけど、

たっくさん作って送ってくれたの。

これだけあれば、一生困らないわ」

 

これが、いただいた「灰」。

貴重品です。

「品揃えが魅力的ですね」

「どこにでも売ってる市場のもの

ばかりじゃ楽しくないでしょ。

だから、

季節、季節に産地のおばちゃん達に

『あれ、そろそろじゃない?』

って、電話して送ってもらうの」

 

話が尽きなくて、初めて来たのに、

1時間位いろいろ話して、買い物して

おいとま。

気になるお店ができて幸せ。

築地は、わたしの遊園地です。

 

 *よもぎ

昔から、5~6月の頃のよもぎは、

お茶になるといわれてたのを思い出し、

帰宅してすぐ干したのですが、翌日の

教室の日、講習中に通リ雨に会い

残念ながら・・・・・・・。

来年リベンジします。

 

 

 

 

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