引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出汁とり教室(2009年3月)なば菜の辛子じょうゆ和え、うどときゅうりと若布の生姜酢、いりこめし、に

2009年04月20日 | いんどうさち だしとり教室

今月の出汁とり教室の出汁素材は、

昆布と煮干。

出汁をとって、4品、料理します。

.

昆布とかつお同様、

煮干の出汁のとり方も2種です。

①水出汁法(水に浸してとる方法)

②煮出汁法(水から煮てとる方法)

.

家庭での煮干の出汁をとるときの適量

材料

煮干し・・・・30g(頭と腹わたを取ると、20g)

昆布・・・・・7?10g

水・・・・・・・1リットル(5カップ)

.

煮干し30g?

いちいち計るの面倒ですよね。

大きさや乾燥具合で多少の差がありますが、

この計量カップ1杯でちょうど30gです。

そして、

頭と腹ワタを取ったら、20g。

約カップ1/2になります。

カップ1/2なら20gと覚えて、

毎日の習慣にするのです。

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さ、はじめましょう。

頭と腹わたのとり方です。

左手の親指とひとさし指で煮干の背をつま

んで縦にもち、右の指でお腹をつまみ、

上に持ち上げます。

「あ、ほんとだ」。

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今日は、煮出汁法で、2リットルとりましょう。

2倍ですから煮干は40gですよ。

昆布は20g。

この量は目安です。

1度この量でとり、

ご自分の量をきめてください。

この量なら、旨味の濃い出汁がとれますよ、

という目安ですから。

.

乾燥してるので、昆布がペキペキ折れます。

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浮きあがってくる泡(アク)をすくいとります。

沸騰寸前、浮き上ろうとする瞬間に、

昆布を引きあげます。

この時が、おいしい出汁のコツです。

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火を止めて、5?10分ほどおきます。

この5?10分の、冷める間に出汁がでます。

お試しください。

因みに、

わたしは、沸騰したら、即こすのが好み。

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こします。

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いりこ(炒り子)めしをつくります。

これは、いりこ(煮干し)の産地、瀬戸内

海側の四国の方の郷土料理です。

<かえり>のような小さな煮干しを使っ

たり、4cm位の煮干しを食べやすいよう

に刻んで。

軽く炒って、炒り子めしです。

大さじ1のしょうゆを加えて下味をつけます。

このときに、お酒を少し加えても。

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いりこめしの具は、

煮干、大根、ごぼう、にんじん、干し椎茸の5品。

煮干しは、昆布の手前ですよ。

今回、煮干しを使ってるので、

わざと油揚げを使いませんでしたが、

使う方がおいしいです。

四国の方では、乾物の油揚げ(から揚げ)を

使うようです。いまもあるのでしょうか?

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ほんとに地味なごはんです。

でも、煮干しが主役の、

カルシュウムたっぷりごはんです。

カルシュウムといえば、出汁のお相手、

昆布もそうですよ。

そして両方共、アルカリ性食品。

旨味だけじゃありません。

ね、

毎日、毎日出汁をとれば、どんなに身体に

いいか、わかるでしょう?

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炊けました。

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.

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全部の具がかもしだす香りがたまりません。

大根も人参も、もちろん久松農園の、です。

.

大好きな<なば菜>。

とても強い野菜で、農薬いらず。

端境期、

野菜の少ない季節の緑黄野菜として

ほんとうにおすすめの葉物。

茎はアスパラのような味と食感。

捨てるところがありません。

おいしさを知っていただきたくて、

この時期、教室で何度も登場します。

.

煮干の出汁をつかった、

辛子じょうゆで和えます。

下味をつけるとおいしいので、

からしじょうゆはたっぷりめ。

なば菜は、からしじょうゆに浸して下味を

つけておきます。食べる5分前くらい前です。

長い時間浸してはいけませんよ。

色も悪くなりますし、葉がやせちゃいます。

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こうして盛り、

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脇から、残りのからしじょうゆを注いでます。

あれば、天(上)に削りかつおをのせても。

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うどときゅうりと若布の生姜酢の材料です。

うどは酢入りの水に浸けてアクぬきます。

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針しょうがが味のアクセントに。

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これでいいんです。

でも、ここで、かくし味を加えます。

それはひみつです(おほほ)。

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さらに、おろし生姜を天に。

わたし、生姜好きなので。

おろし生姜のつゆを絞って加えても。

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旬の、にらと豆腐の味噌汁です。

豆腐は水を2回替えてます。

お豆腐は、水を替えるとおいしくなります。

味噌は広島県神石郡の82歳のおばあさん

の自家製。

旨味の強い、おいしいお味噌です。

.

信州味噌とふくさ味噌に。

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煮干しの合う味噌汁はいろいろありますが、

にらも相性よし。

そうそう、

味噌汁は、煮立てないでくださいね。

絶対に。

絶対に。

ぷくっと小さく煮立ったら、火を止めます。

遅い帰りの方の分は、味噌を加えないで

1人分を取りおき、召し上がるときに味噌

を加えましょう。

1人分の味噌の適量は、味噌の性質にも

よりますが、大さじ1前後です。

豆腐はね、お玉で大きくすくいとって

鍋にいれてます。お豆腐の味、ちがうはず。

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酢の物に使ったうど。

皮はいつも、きんぴらです。

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いただきま?す。

.

「来てくださいね」

「行きますよぉ、ぜったい」

出汁とり教室のメンバー伊藤友香さん。

4月13日から大好きな屋久島で暮すこと

になりました。

気働きのある人です。 

屋久島の民宿でお料理を担当します。

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********教室のおしらせ************

5月2日(土)スタート

午後2時?6時

日本料理きほん学級

筍をゆで、鯵をさばきます。

申し訳ございません。

5月は、空席はございません。

<4月の出汁とり教室>

4月25日(土)2時?6時

講習料=5000円

出汁で、山菜料理を楽しみましょう!

お気軽にお申し込みください。

若干名空きがあります。

indou@yacht.ocn.ne.jp

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いんどう先生、ありがとうございます! (伊藤友香)
2009-04-28 16:32:05
いんどう先生、ありがとうございます!
屋久島より初コメントです。

先生から教えて頂いた、出汁。
宿にいらっしゃるお客様に味わって頂きたいです。

九州は麦味噌中心です。
昆布、鰹節、煮干、飛魚もお出汁になりますね。
それにしても、今回の18年もののお味噌、絶品でした!
手前味噌って日本の素晴らしい文化だと、しみじみ思いました。絶やず、作りたい人が作り続けられるように願ってやみません。
本当に広島の方に教えて頂きたいものです。

では、ブログ楽しみにしておりますので。アップよろしくお願いいたします。
文明の利器(PC)って距離を感じさせませんよね~。
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