引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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さよなら店長@マイフアーマー

2016年07月17日 | ときどき日記

6月末のこと。

お店をのぞいたら、

 

「お世話になりました。

突然ですが明後日、閉店することに

なりました」と店長の筒居洋祐さん。

えええーー△x0?

大阪出身の筒居さん。

顔を合わせれば、へんな関西弁で

つっこんだり、ボケたりして冗談を

言いあってたのに、

今日はつっこむどころじゃない。

 

マイファ-マー、

全国契約農家から有機野菜など

新鮮な野菜が直送で届く、

たった6坪の地元経堂で人気の

八百屋でした。

 

「駅前にはスーパー2軒もあるけど、

わざわざ、こちらで買いたくなるの。

みなさんのお顔を見ると元気になれて」

と80代女性。

お店では、「今日は愛媛の00さんの

みかんが入ってますよ」と産地と生産者

名を伝えていたためか、

「千葉のこの方のミニトマト、朝食に食

べるクセになって」

「滋賀の水菜、ない?」という風に地名

や生産者の名前をおぼえて、指名買い

する方をよくみかけました。

 また、

幼稚園児のお客さまは

「明日のお弁当に入れるの買うの」と

1人でバスケット片手にお店に入り、

ブロッコリと、ミニトマトとじゃがいもと・・・と、

スムースに選ぶ姿に感心し、

「えらいなぁ、もう自分1人で生きていける」

と言ったら、

傍らのお母さんが耳を寄せて

「きれいなお兄さんがいるから、

野菜はここで買いたいって言うんですよ笑」

モチベーション、いろいろですね。

(しかし、きれいなお兄さんって、

誰だろ)。

 

店舗の2階は貸しスペース。

わたしも今年4月、農大生による

催事「味噌作り教室」に加わり、

いりこだしでつくるお味噌汁をつくり

ました。

せっかく農大の地元に在るのだし、

大学&学生とも連携し新鮮なアイデアで

お客を喚起させ、既存の八百屋には

なかった面白いことを始めるかもと

予測&期待していたので撤退は残念。

こんなふうに感じさせるのは、すべて

筒居店長、そして彼を支えるスタッフの

「人の魅力」。

 

というわけで、

筒居さんから閉店と聞いたとき、即、

お別れ会やりましょう!と提案。

「僕、湿っぽいの苦手。

泣かれたりしたら、嫌や、どないしよーー」

「誰も泣かんて、泣くかいな」

 

7月12日の夕方、メンバー集合。

筒居さんは、来月から中国語習得のため、

台北へ留学します。

「料理は、コミュニケーション・ツール。

言葉が不自由でも料理がつくれれば大丈夫。

「和食つくって!」って言われたときの

ために今日の料理、

筒居さんに作ってもらうことにしたわ」

 

「えーー」

とは言ってましたが、まな板に向かう

この姿勢、100点。

左の佐藤千晴さんは、就活中の農大4年生。

元FAVOの代表。

実家が保育園という環境で育った

ためでしょう、

得意のイラストで季節の野菜のPOPを

担当。四季の行事や入荷予定の野菜を

カラフルに表現していました。

 玉子焼き、焼きましょう。

わたしのデモのあと、上手に焼きます。

どや。

 すごーい(笑)

ごぼうと人参の金平。

茄子とピーマンの味噌炒め煮。

うまそうや。

農大3年生、伊井勇君から

栃木の名産「巻き湯葉」の差し入れ。

今日は八方だしで炊きました。

素麺。

いただきます!

千晴ちゃんからプレゼント。

左から、沖縄出身農大3年生

比嘉伸作君。

隣は、栃木出身農大3年生

伊井勇君。

右は、野菜大好きのため

八百屋で働くのが趣味の宮崎雅江さん。

(宮崎さん、今日はアシス

タントありがとうございました)。

 

残念だったのは、お2人の欠席。

1人は、農大3年生五明睦実さん。

毎月、自発的にB5サイズの「チラシ」を作成。

商品がすべて頭に入っており、

早い時間に行くと「引頭さん、わたし

今日000を全部売り切ります!」と

売上目標宣言!

さりげなく商品をすすめ、絶妙の呼吸で

売っていくという技を持つ人(笑)。

昨年は休学してブラジルの農場で

研修していた超元気者なのに、

体調を崩したため欠席でした。

もうお1人は、名古屋在住、

元スタッフの村崎友香さん。

残念ながら急用のため断念しました。

開店以来ずっと、

スタッフが体を心配するほど働き、

本当に慕われていた筒居さん。

中国でも愛されるでしょう。

 

さよならカラー/ハナレグミ ♬

贈ります。

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筒居先生 新年好!

写真は、1月14日。

私方、教室の日の伊井くんです。

 

栃木LOVEの伊井くん、

「実家から届いた「とちおとめ」です!」と、

いただきました。

皮がやわらかくて甘く、香り豊かないちご。

あれ以来、ときどき「とちおとめ」

食べてます。

 

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