引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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ラジオ福島収録の旅-①

2016年05月01日 | ラジオ収録日誌

 

会津若松の「籠太」さん。

郷土料理とお酒が楽しめるお店です。

「こづゆ」と「にしんの山椒漬け」を

いただきに、駅から直行。

「引頭さん、

丁度、12年ぶりです」とご主人。

 

このひとことでハートに、ガツン!

 お酒は弱いけれど、

ついつい、呑みたい気分になり

おすすめの「会津娘」を。

先付けは、こごみの黒胡麻和え。

噛むとキシ、キシ音が・・・。

「絶妙な歯ごたえ!」

「いいでしょ、

山菜名人が採ってきてくれるの」

(携帯で山菜名人を写真で紹介)

天麩羅のあと、

「アスパラ、どう?」

契約農家のアスパラ。

食べてほしい」

(契約農家こじまさんを写真で紹介)

 

「おいしいね!ー」

「朝倉さんのオルチョ(オリーブ

オイル)で和えてる」

採りたてなんでしょうね。

野性味のある甘さがさわやか。

アスパラといえばアスパラギン酸。

いかにも疲労回復に効きそうです。

会津の郷土料理「小づゆ」

 

婚礼、仏事、他お祝い事の際には

必ず出される実だくさんの汁物。

会津では、膳料理には手を付けず

持ち帰る風習があったため、

このこづゆは酒肴だったのだとか。

 おいしいこづゆに、お客は、

「うめえな」「大しただな」

とか、台所の女性達をほめ

ながらお酒を酌み交わした

ことでしょう。

 

今日のこづゆの実は、

干し貝柱、里芋、糸こんにゃく、

豆麩、きくらげ、にんじん、淡竹、

水菜・・・かな。

にしんの山椒漬け。

こちらも会津の郷土料理です。

木の芽の季節、築地でにしんを

見ると、作りたくなります。

にしん好きなんです。

 

にしんの照り煮の作り方は、

拙著「乾物のレシピ」(池田書店)

74ページ。

お酒好きなお客で満席の「籠太」

お隣は埼玉から出張中のお2人。

「出張前にネットで美味しいお酒の

飲める店を探して滞在中はここと決め、

2日続けて来てます」

飲んでは顔のほぐれるお2人。

注文のときも嬉しそうな笑顔。

おいしいもの好きのようで

話が合い、

「それ、おいしそう!」

「これ、ちょっとどうぞ!」

「うん、おいしい」

肴もお酒もハイピッチなお2人。

わたしも会津娘をクイクイ。

明日収録なのに、クイクイ。

 おしゃべりもはずみます。

 

「妻の母が料理上手でして、

よくおかずの差し入れが届くんです。

里芋とか煮物がうまいんですよ。

で、娘(高校1年)が料理に関心を

もつようになって、

自然な感じで

お祖母ちゃんのところに時々

料理を習いに行くようになりました。

 

家は埼玉でも秩父に近い地方で、

昔から、うどんは家で打つんです。

お祖母ちゃんに教わって、

娘が最近は、うどんも上手に打てる

ようになりました」

やさしい笑顔で話すおとうさん。

 

そのうちお嬢さんが台所を切り盛り

するようになるんだろうな。

そんなことを想像しながら、

またまたクイクイ、クイクイ

酔っぱらいねーさん、

夜遅くにチェックイン。

旅館は東山温泉の「原瀧」。

広~い和室。

布団が1組敷いてあり、

酔眼には、部屋と布団の対比が、

なんだか、

大きな菓子箱に、

1個だけ余った最中のよう。

顔をぱしゃっと洗って、

歯磨きも今夜は軽くすませ、

最中のあんこになって寝ました。

3分たち、

はっ!

ここは温泉ということに気が付き

ふらふらと大浴場へ。

だれもおらん浴場。

気持のよいこと、よいこと。

少し目が冷め時計をみたら10時半。

正気になり、

明日つくるレシピに目を通し・・・

ているうち・・・・・・・・・・・・・・・・・

ZZZ~~。

 

翌日の収録後、

籠太の鈴木さんにお電話したら

「応援してますから、がんばって」

と暖かいお言葉をいただきました。

笑うと目がなくなる鈴木さん

また会いに行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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