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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

第2部 安倍首相と逆流の系譜⑦ 靖国参拝になぜ固執

2015-01-25 10:29:49 | 平和・憲法・歴史問題について
第2次世界大戦終結70年 第2部 安倍首相と逆流の系譜⑦
靖国参拝になぜ固執


安倍晋三首相は2013年12月、東京・九段の靖国神社に参拝しました。その後も「内閣総理大臣」として供え物の真榊(まさかき)や玉串料の奉納を続けています。内外の批判にたいし、首相は(参拝は)心の問題、信仰の問題、生き方の問題だ」(14年12月、日本記者クラブの党首討論)と無反省な発言をくりかえしています。


靖国神社に参拝する安倍首相(2013年)と、神社付属の軍事博物館「遊就館」

侵略美化を宣伝
改憲右翼団体の総本山・日本会議は、13年の首相参拝について、中断されていた靖国参拝を「復活したことを高く評価したい」とし、「参拝を是非とも継続されんことを」(14年8月の声明)と連続参拝を求めています。
靖国神社は索条英機元首相らA級戦犯を合祀(ごうし)しているだけでなく、併設された軍事博物館「遊就館」を中心に、侵略戦争を美化・正当化する宣伝センターの役割を果たしています。
安倍首相が参拝にこだわるのは、その戦争観とかかわっています。「日本のために、国のために殉じた御英霊に対して尊崇の念を捧げることは当然のこと…国が危機に瀕したときに命を捧げるという人がいなければ、この国は成り立っていかない」(04年H月、靖国神社崇敬奉賛会主催第6回公開シンポジウム)とも発言します。
中島三千男神奈川大学教授は「靖国神社は『英霊』を慰める、いわゆる慰霊だけを目的にした神社ではありません。むしろ、戦死者をほめたたえ、同じように国のために命を捧げる国民を創るための神社なのです」と指摘します。
戦前、日本が侵略戦争をすすめる中で、国民を天皇崇拝で統合した国家神道は敗戦の後、政教分離の原則によって解体されます。しかし、その中心の靖国神社は存続し、戦後も戦没者の合祀はつづけられます。自民党右翼グループは、靖国神社の国家護持=国家管理を求める運動を起こし、それが挫折すると政府が靖国神社にお墨付きを与える「首相の靖国公式参拝」を求めます。

天皇参拝めざす
日本会議などの極右勢力は、首相が連続参拝することで、天皇の参拝を実現しようとしています。
遊就館内に事務所がある「英霊にこたえる会」は「三権の長等の靖国神社公式参拝に関する請願書」で「靖国神社への(天皇)御親拝を閉ざしているのは歴代内閣総理大臣の…不決断にある」(1999年7月15日付「日本遺族通信」)といいます。首相とともに最高裁判所長官、衆参両院議長が靖国に参拝し、天皇参拝を実現することを目指しています。
靖国参拝を天皇を含むすべての国家機関が参加する一大国家行事にして、「日本の戦争は正しかった」という戦争観を日本の国論にしようという野望です。
(第2部、おわり)(山沢猛、若林明が担当しました)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2015年1月25日付掲載


安倍首相が参拝にこだわる、その戦争観。その核心は、「靖国神社が、戦死者をほめたたえ、同じように国のために命を捧げる国民を創るための神社」だという事。
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