仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

さらに次回予告:新年度開始に思うこと

2012-04-04 04:33:16 | 生きる犬韜
ずっとブログの更新をさぼっているあいだに、新年度が始まってしまった。未だこちらに時間を割く余裕はあまりないのだが、そろそろ何かしら書いておかねばなるまい、と思い立ち、マイナーアップを行う次第である。

さて、前回も少し書いたかも知れないが、こちらが滞っているのは、2~3月、ぼくが依頼原稿の山と戦っていたからにほかならない。2011年は某役職を拝命、学科長やセンター長などに比べればそれほど多忙な仕事ではないのだが、自分に処理能力が足りないために、研究活動はもちろん教育活動にまで支障を来す事態となってしまった。結果、役職拝命が判明する以前に引き受けていたシンポジウム、依頼原稿なども、質的悪化や寄稿遅滞を招く結果となり、最終的に2~3月へ詰め込まざるをえなかったのである。しかも、ふだんなら春季休暇を謳歌しているこの時期も、会議やら何やらで、ほぼ授業期間と同じシフトで出勤している状態。原稿は次から次へと遅れ、もろもろの学会や出版社から矢のような催促を受けて、精神的にかなりダメージを受けることになった。42になる大人として恥ずかしいのだが、メールボックスを開くこと自体が恐ろしい時期もあった。そうしたときに救いになったのは、やはり学生たちと行った玉川上水跡の散策であったり、東洋文庫博物館の見学であったり、立教の異文化コミュニケーション研究科の方々との交流であったり、文化財レスキューであったりしたわけである。おかげさまで現在、竹林舎刊行の『生活と呪術』(「禁忌」を担当)、『アジア民族文化研究』誌、『日本文学』誌、『日本歴史災害事典』の各原稿を脱稿し、一部は校了となっている。2ヶ月で250枚(400字詰換算)くらい書いただろうか。関係各方面には多大なご迷惑をおかけしたが、この情況下でできうる限りのことはやったつもりである。ご容赦を願いたい。しかし、年度があらたまった現在も、多少、旧年度の仕事のやり残しを抱えている(某報告書と、昨年9月〆切の某書の原稿)。こちらは、授業開始前までに?何とかしたい。

ところで、ブログの更新を怠っているうちに、採り上げるべき出来事も山積みになってしまった。前回「次回予告」で触れたことは必ずアップするつもりだが、その後も、下記のような「記録しておくべきこと」があった。こちらは追々、しかしちゃんとアップしてゆかねばなるまい。
3/3  木村茂光先生の最終講義・退職記念パーティ
 /6  四谷キャンパスにおけるバリアフリーを実現するための、教職員共同研究の開始
 /9  文学部研修会にて、文学部棟災害危険度調査の概要を報告
 /22 環境文化研究会仙台例会(上の写真は、このときの様子)
 /23 東北学院大学博物館文化財レスキューへの参加
 /25 日本古代史ゼミ追いコン
 /26 卒業式
 /27 成城大学民俗学研究所共同研究「寺社縁起研究会」での報告
 /28 学内共同研究「Network Studies」開始
4/2  入学式

今年度は、依頼の仕事はできるだけセーブしなければと思っているが、以下のシンポジウム、原稿は「ありがたく」お引き受けした。災害関係シンポと「近代学問」は昨年度までの仕事のまとめになるが、「未来の文学」と「歴史家シリーズ」「交感論」は新分野の開拓になるだろう。無理にでも、自分の新しい扉をこじ開けたい。しかし、そろそろ単行本関係、不義理をしまくっている書評関係もどうにかしたい。また、今から難航が予想されるものの、授業でも新しい試みをしようと考えている。たぶん、史学科でこれまで一度もかかったことがないタイプの講義になるだろう。昨年度の6~7月の忙しさを思うと質の保持に不安もあるし、そもそも受講者がいるかどうかという心配もあるが、自分にプレッシャーをかけるべきときもある。『法苑珠林』注釈の公開作業も、早急に進めてゆきたい。
・5月   某誌、「未来の文学」
・7月   某学会、災害関係のシンポジウム
・9月   某社、「近代学問の起源と編成」
・年末   上智大学出版会、「歴史家シリーズ」第3弾
・〆切未定 某社、交感論

まあとにかく、目の前のことから順に片付けてゆくしか仕方ない。皆さん、今年度もさまざまご迷惑をおかけすることと思いますが、よろしくお付き合いください。
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