仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第11回 / 『蟲師』2:ギンコの深層へ

2014-12-23 22:09:14 | ※ 四谷会談
人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第11回をお届けします。シンポジウムだなんだかんだで、編集・アップ作業が遅れて申し訳ありませんでした。
さて、テーマは引き続き、漆原友紀原作のコミック『蟲師』。前回は概略的な言及に止まったので、今回は主人公のギンコに注目し、作品のメインストリームをなす、「眇の魚」「草の茵」「鈴の雫」を中心に、そのキャラクター造型、生き方や人々との関わり、象徴性などについて探ってゆきます。もちろん、四谷会談を貫く「思想」である「移動」「歓待」の問題からも掘り下げてゆきますので、どうぞご堪能ください。
なお今回は、スペシャル・ゲストとして、アメリカ・日本を股にかけ、英文学者・通訳として活躍なさっている森田系太郎さんもお招きしました。独特の語り口に注目です!

《第11回収録関係データ》
【収録日】 2014年11月28日(金)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/森田系太郎(ゲスト:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/堀郁夫(トーク:株式会社勉誠出版編集部)/齋藤秋生子(アシスタント・トーク:地域研究)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広
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アジア民族文化学会×上智大学文学部ジャパノロジーコース シンポジウム 「病と祓」!

2014-12-13 00:00:00 | ※ 告知/参加予定
来週の土曜、上智大学にて、下記のシンポジウムを開催致します。私が一から企画に関わったもので、このテーマにおいては最重要のメンバーが揃っています。当日は幾つかのイベントが重複していますが、ぜひ、万障お繰り合わせのうえご参加ください。入場無料、事前申込も不要です。懇親会にもぜひ!


アジア民族文化学会×上智大学文学部ジャパノロジーコース シンポジウム
「病と祓:病気治療をめぐる東アジアの比較文化史」

【趣旨】
現在、世界的に問題となっているエボラ出血熱の流行や新種インフルエンザへの懸念、今夏日本でも話題になったデング熱の感染などからも明らかなように、病の展開は人間の文化・文明の歴史と密接な関連を持っている。東アジア地域においては、病を何らかの神霊の所為と捉え、それと交渉し、除去することで治癒を図るという知・技法が、古代から連綿と伝えられてきた。果たしてこの堅固な心性は、なぜ長期にわたり持続してきたのだろうか。本シンポジウムでは、中国少数民族モソ人の宗教者ダパによる病祓いを実見し、これを共有財産としながら、中国少数民族文化における病/治癒呪儀の実相、中国史におけるその起源・原型の探究、日本列島における歴史的・民俗的事例との比較検討を通じて、東アジア地域における病/治癒表象の歴史、各地における共通性/固有性、接続/孤立の様相について意見交換してゆきたい。

【開催日時】 2014年12月13日(土)10:30~17:30

【開催場所】 上智大学 四谷キャンパス
シンポジウム :12号館1階102教室
儀礼の実演  :SJハウス庭園

【登壇者】 
○パネリスト
張正軍 氏(寧波大学 文化人類学・中国少数民族文化研究)
森和 氏(成城大学民俗学研究所 歴史学・中国古代史)
斎藤英喜 氏(佛教大学 神話・伝承学)
○コメンテーター
北條勝貴 氏(上智大学 歴史学・東アジア環境文化史)
東賢太朗 氏(名古屋大学大学院 文化人類学・東南アジア地域研究)
○司会
遠藤耕太郎 氏(共立女子大学 日本古代文学・中国少数民族文化研究)

【タイムテーブル】
 10:00 開場
 10:30 開会挨拶
 10:40 シンポジウム趣旨説明(北條勝貴 氏)
 10:50 報告① 張正軍 氏 「モソ人の病祓いの儀礼について」
 11:30 報告② 森和 氏「戦国秦漢時代の簡帛資料に見る病因と対処法」
 12:10 報告③ 斎藤英喜 氏「いざなぎ流の病人祈祷の世界」
 12:50 休憩・昼食(~14:00)
 14:00 実演 中国雲南省モソ人の宗教者ダパによる「病祓い儀礼」(~15:00)
 15:15 ダパの病祓い儀礼に関する補足説明(遠藤耕太郎 氏)
 15:30 コメント① 北條勝貴 氏
 16:00 コメント② 東賢太朗 氏
 16:30 パネル・ディスカッション(~17:30)
 18:00 懇親会
 ※ 懇親会の詳細については、当日お知らせいたします。
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人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」第10回 / 『蟲師』:表現論・作家論・〈蟲〉

2014-12-03 18:04:03 | ※ 四谷会談
人文学系情報発信型ポッドキャスト「四谷会談」の第10回をお届けします。テーマは、コミック、アニメ等で高い評価を得ている、漆原友紀原作の『蟲師』。前回の「銀河鉄道の夜」に引き続き、環境文学として読み込むべき豊かな可能性を秘めた作品です。
今回はとりあえず、コミックとしての表現論から、研究者からみた素材の選び方・料理の仕方、そもそも蟲とは何かといった問題を論じつつ、個別の作品論へ入ってゆきます。俎上にのぼるのは、やはり狩房探幽の登場する「筆の海」。文字とアニミズムとの関係を考えながら、議論はさらにディープな方向へ進んでゆきます。
次回も引き続き『蟲師』を扱いますので、どうぞ併せてお聴きください。

《第10回収録関係データ》
【収録日】 2014年10月31日(金)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日­本文学・中国語)/堀郁夫(トーク:株式会社勉誠出版編集部)/齋藤秋生子(アシスタント・トーク:地域研究)/北條勝­貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
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