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上智大学のジャパノロジーでは、これまで、ステレオタイプの〈日本〉を相対化し、新しく多様な〈日本〉を再発見し、創造することを目指して、各種シンポジウムの開催やカリキュラム構築を行ってきた。その方向性は、現代と切り結ぶ人文の学として、未だ有効性を保ちえているだろうか。本シンポジウムでは、教育イノベーション・プログラム「比較日本文化研究(ジャパノロジー)における領域横断型人文学プログラムの開発」の3年間を振り返って成果と課題をまとめ、現代社会を批判的に捉えるジャパノロジーの可能性を、教育と研究の両面からあらためて問うこととしたい。具体的には、本学教員がこれまでの取り組みを具体的に振り返り(大塚報告)、留学生の観点からみたジャパノロジーへの関心や現実を俯瞰したうえで(山内報告)、招聘報告者の山崎雅弘氏、野田研一氏により、ジャパノロジーの歴史が孕む問題性、未来が内包する可能性を提示していただき、意見交換を行う。
日本研究に関心を持つあらゆる人々に、議論の輪に加わっていただきたい。
【報告者】
大塚寿郎(上智大学文学部長、英文学科) / 山崎雅弘(文筆家、近現代戦史研究家) / 山内弘一(上智大学大学院文化交渉学専攻主任、史学科) / 野田研一(立教大学名誉教授、アメリカ文学・環境文学研究)
【ディスカッサント】
長尾直茂(上智大学文学部国文学科) / 寺田俊郎(同哲学科) / ドゥッペル・メヒティルド(同ドイツ文学科) / シュワルツ・ロール(同フランス文学科) / 北條勝貴(同史学科)
【タイム・スケジュール】
13:00 開場
13:30 開会挨拶・趣旨説明
13:40 報告① 大塚寿郎
「上智大学文学部ジャパノロジーコースの成果と課題」
14:00 報告② 山崎雅弘
「政治に従属した戦前の日本研究とその反省」
14:20 報告③ 山内弘一
「中国人留学生(大学院)の研究テーマとジャパノロジー」
14:40 報告④ 野田研一
「〈異化〉の思考運動としてのジャパノロジー」
15:00 休憩
15:15 パネルディスカッション
「研究・教育のツールとしてのジャパノロジー」
16:15 閉会挨拶
※ 当日は北門が閉鎖されていますので、正門よりお入り下さい。