仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

2017年度(第4期第3回 通期26回) 日本宗教史懇話会サマーセミナーのご案内

2017-07-20 09:27:46 | ※ 告知/参加予定
以下、ぼくが呼びかけ人を務める日本宗教史懇話会サマーセミナーのご案内です。今年は関東、福島いわきでの開催となります。貴重な仏像の拝観、古文書の閲覧のできる機会も設けましたので、どうぞふるってご参加ください。
なお、申込〆切は1週間ほど延長の予定です。リンク先の申込フォームからお申し込みください。

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2017年度の日本宗教史懇話会サマーセミナーの開催について、ご案内を申し上げます。本会は、日本宗教史に関心のある研究者諸氏が、それぞれの専門とする時代や学問分野、世代を超えて自由に参加し、研究発表を通して、真摯な議論や交流を行う場として、毎年夏期に開催を重ねてまいりました。
第4期の第3回目となる本年度は福島県いわき市で開催いたします。今回も前回と同様日程を1泊2日としました。研究発表5本と、福島相馬地域の真宗移民の歴史・民俗、東日本大震災後の状況を記録した青原さとし監督のドキュメンタリー映画『土徳流離』の上映会・見学会を予定しております。
常連の皆さまはもちろん、初めての方も大歓迎です。多くの方にふるってご参加いただきたく、ご案内申し上げます。

◎呼びかけ人(第4期)
堀  裕 菊地大樹 北條勝貴 井上智勝 藤本 誠 徳永健太郎 安藤 弥 小林奈央子 佐藤文子 福島栄寿 上島 享 平野寿則 大田壮一郎 川端泰幸 苅米一志 真木隆行 伊藤幸司 細井浩志
◎今年度事務局(開催地世話人) :井上智勝、遠藤潤、菊地大樹、徳永健太郎、藤本誠、北條勝貴
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 藤本誠研究室内

◆日 時 : 2017年8月27日(日)~28日(月) 1泊2日
◆会 場 : かんぽの宿いわき
 〒970-0103 福島県いわき市平藤間柴崎60
 TEL:(0246)39-2670

◆日 程 (予 定)
《初日》8月27日(日)
12:20 受付 / 12:45 開会挨拶
12:50 研究報告① 本郷真紹氏(立命館大学)「古代国家法会の再検討」
14:10 研究報告② 芳澤元氏(明星大学)「再び足利義満の出家と受戒について」
15:30 休憩
15:40 研究報告③ 井上智勝氏(埼玉大学)「日本ヒトガミ信仰論再考―儒教祭祀の視点から―」
17:00 研究報告④ 畔上直樹氏(上越教育大学)「近現代神社聖地論の変遷にみる神道環境主義の歴史的形成過程(仮)」
19:00 夕食(懇親会)
※夕食後に、青原さとし監督『土徳流離』(ショート・バージョン)の上映会を予定しています。
《2日目》8月28日(月)
08:50 研究報告⑤ 遠藤潤氏(国学院大学)「柳田国男「神道私見」再考―初出時の文脈を読み直す」
10:10 見学会説明(西岡芳文氏による関連報告を含む)
11:10 閉会挨拶
11:30 見学会出発
・白水阿弥陀堂、長福寺(東日本大震災で被災した木造地蔵菩薩坐像)、如来寺(貴重な文書拝観あり)、専称寺(東日本大震災で被災した本堂・総門の状態や文化財保全のための復興工事状況の見学)など(調整中です)
17:00 解散予定(いわき駅)

◎研究会参加費(宿泊費・食事代等込)
全日程(初日午後~2日午前)参加:一般14,000円/ 学生10,000円
※ 部分参加の場合はお申し込み時、あるいは別途メール等で事務局までお尋ねください。
◎見学会参加費(研究会と別料金、一般・学生共)
2日目午後: 5,000円(昼食費・交通費・拝観料等)
※ ただし、見学会のみ参加人数に上限があります。上限になり次第、締め切らせていただきます。
・見学会も含む全日程参加の場合、一般19,000円/学生15,000円
【参加申し込み方法】
こちらのリンク先へアクセスし、必要事項を記入してお申し込み下さい。

◎申し込み締め切り=2017年8月1日(火)必着
【参加費の納入方法】
・事前に振り込みでお願いいたします(恐れ入りますが、振込手数料はご負担下さい)。
・お手数ですが、必要事項をご記入の上、下記の方法により8月1日(火)までにお振り込みください。
・部分参加の場合は、事前に振込金額を事務局までご確認ください。
・なお、領収書につきましては、サマーセミナー当日に受付でお渡しいたします。
<ゆうちょ銀行の口座をお持ちの場合(ゆうちょ銀行間でのやりとり)>
口座記号番号 12180-94357171 加入者名:安藤 弥(アンドウ ワタル)
※ATMで操作し上記口座へお振り込みできます(月3回まで無料)。
<他社銀行の口座から振り込む場合>
店名二一八(にいちはち)口座番号9435717(←最後の1がなくなります)
加入者名:安藤 弥(アンドウ ワタル)
※ 各社ATMで操作し上記口座へお振り込みできます(要手数料)。
<銀行口座を持たず、郵便局窓口で振り込む場合>
口座記号番号 12180-94357171 加入者名:安藤 弥(アンドウ ワタル)
※「電信払込み請求書・電信振替請求書」というA4の用紙に記入して窓口でお手続きください。
※ 振替口座ではないので「振込取扱票」による入金不可。

◎お問い合わせ(変更・キャンセル連絡を含む)
・お申し込み後のご変更やキャンセルについては必ず8月7日(月)までにご連絡ください。それ以降の変更やキャンセルの場合、規定の料金を請求させていただきます。
[連絡先]事務局:藤本誠(E-Mail)fujimoto@flet.keio.ac.jp
【電話】090-1658-8679 (携帯) 03-5418-6432(研究室)

◎交通手段と所要時間(参考)※かんぽの宿いわきHPより転載
・車でお越しの場合
 常磐自動車道・磐越自動車道いわき中央ICから:国道49・6号経由で約17km(約25分)
 仙白方面よりお越しのお客様は、いわき四倉ICより約10km:県道35号線経由
・電車でお越しの場合
 JR品川駅から:特急で約2時間25分(常磐線)
 JR東京駅から:特急で約2時間15分(常磐線)
 JR上野駅から:特急で約2時間(常磐線)
 JR郡山駅から:普通電車で約1時間30分(磐越東線)
・高速バスでお越しの場合
 JR東京駅八重洲南口から約3時間 
※およそ、11:30までにいわき駅に到着していれば間に合います。
※当日、いわき駅から 11:50頃 および 12:20頃の2回、会場へのバスが出ます
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上智大学文学部主催・ジャパノロジーシンポジウム「開かれたジャパノロジーの可能性」

2017-03-04 00:00:00 | ※ 告知/参加予定
東日本大震災以降の日本の政治・経済・社会・文化のありようをみると、かつて真剣に議論されていた地方分権の強化、道州制、首都移転などの問題提起は影を潜め、中央化・画一化が急激に進行している。グローバリゼーションの概念は空回りし、内向きに閉じたなかでの幻想の平穏、まやかしの幸福感が蔓延しつつある。メディアは国権を批判することを止め、テレビには自画自賛の「日本礼讃」番組が横行している。人々は〈日本〉に関心を持ち、〈伝統〉に目覚めたかのようにみえるが、それはステレオタイプの虚構の再生産でしかない。1933年、国際連盟脱退後の日本社会には、「勤勉な日本人」「世界に冠たる日本文化」「世界で活躍する日本の偉人たち」といった言葉が溢れたが、それは帝国日本の国際的孤立を隠蔽する言説に過ぎなかった。福島や沖縄を切り捨てて他者に目を閉じ、ヘイトスピーチ的攻撃性が蔓延する現在も、その時代と類似する危機的な情況にあるのではないか。
上智大学のジャパノロジーでは、これまで、ステレオタイプの〈日本〉を相対化し、新しく多様な〈日本〉を再発見し、創造することを目指して、各種シンポジウムの開催やカリキュラム構築を行ってきた。その方向性は、現代と切り結ぶ人文の学として、未だ有効性を保ちえているだろうか。本シンポジウムでは、教育イノベーション・プログラム「比較日本文化研究(ジャパノロジー)における領域横断型人文学プログラムの開発」の3年間を振り返って成果と課題をまとめ、現代社会を批判的に捉えるジャパノロジーの可能性を、教育と研究の両面からあらためて問うこととしたい。具体的には、本学教員がこれまでの取り組みを具体的に振り返り(大塚報告)、留学生の観点からみたジャパノロジーへの関心や現実を俯瞰したうえで(山内報告)、招聘報告者の山崎雅弘氏、野田研一氏により、ジャパノロジーの歴史が孕む問題性、未来が内包する可能性を提示していただき、意見交換を行う。
日本研究に関心を持つあらゆる人々に、議論の輪に加わっていただきたい。

【報告者】
大塚寿郎(上智大学文学部長、英文学科) / 山崎雅弘(文筆家、近現代戦史研究家) / 山内弘一(上智大学大学院文化交渉学専攻主任、史学科) / 野田研一(立教大学名誉教授、アメリカ文学・環境文学研究)

【ディスカッサント】
長尾直茂(上智大学文学部国文学科) / 寺田俊郎(同哲学科) / ドゥッペル・メヒティルド(同ドイツ文学科) / シュワルツ・ロール(同フランス文学科) / 北條勝貴(同史学科)

【タイム・スケジュール】
13:00  開場
13:30  開会挨拶・趣旨説明
13:40  報告① 大塚寿郎
     「上智大学文学部ジャパノロジーコースの成果と課題」
14:00  報告② 山崎雅弘
     「政治に従属した戦前の日本研究とその反省」
14:20  報告③ 山内弘一
     「中国人留学生(大学院)の研究テーマとジャパノロジー」
14:40  報告④ 野田研一
     「〈異化〉の思考運動としてのジャパノロジー」
15:00  休憩
15:15  パネルディスカッション
     「研究・教育のツールとしてのジャパノロジー」
16:15  閉会挨拶

※ 当日は北門が閉鎖されていますので、正門よりお入り下さい。
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上智大学文学部史学科主催・文化財レスキューシンポジウム「歴史・文化の脱中央化へ向けて」

2017-02-19 12:40:20 | ※ 告知/参加予定
以下、数年かけて準備してきたシンポジウムのご案内です。いよいよあと1週間、万障お繰り合わせのうえご参加ください。

2011年3月の東日本大震災によって、東北地方太平洋側の各地は甚大な被害を受け、それに伴い多くの博物館・文化財収蔵庫などが損壊・流失する事態となった。同年6月、東北学院大学博物館は、国の被災文化財等救援委員会からの依頼を受け、宮城県石巻市鮎川地区における被災文化財の一時保管施設となって、瓦礫よりの文化財の救出・損傷程度の確認・洗浄・修復・保管作業を担うこととなった。作業は、同大学の学生ボランティアによって支えられてきたが、幾つかの大学にも応援要請があり、上智大学でもこれに協力し、2011年7月から2013年3月までの1年半ほどの間に、全参加学生の20%に及ぶのべ100名以上を送り出した。洗浄・修復を終えた被災資料は、2015年2月に石巻市教育委員会へ返却されたが、東北学院大学博物館では、その後も、地域における被災資料の展示、訪れた人たちからの聞き取り調査を継続して行っている。
本シンポジウムは、このような文化財レスキュー事業がひとつの区切りを迎えたことを記念し、上智大学の同事業への関わりを振り返りつつ、災害と歴史・文化の関係を考える場として、また種々の困難な現実に対し、文化財や歴史を扱う研究者が果たすべき役割を問う試みとして企画された。東日本大震災によって、東北や北関東を中心とする地域の歴史・文化は、物的な意味でも精神的な意味でも、巨大な喪失を抱え込むことになった。震災直後から列島中で巻き起こった絆と復興の大合唱は、それまで東北を植民地化してきた政治・社会・経済のあり方に反省をもたらすかにみえたが、2016年現在、被災地域には惨事便乗型資本主義が横行し、震災前には盛んであった地方分権の議論はかき消えて、政治・経済の東京一極集中、国権の強化が日に日に顕著になってきている。福島や沖縄の惨状を挙げるまでもなく、人々の心性も地方の切り捨てへ向かい、ステレオタイプの〈日本〉文化が醜い自画自賛とともに喧伝されるなかで、本来は豊饒かつ多様であった地域の歴史・文化の画一化、空洞化が進行している。こうした惨憺たる現状を前に、文化財や歴史を学ぶ学生や研究者は、一体何ができるのだろうか。
歴史学の世界では、2000年代に入った頃から、主にアメリカやカナダ、オーストラリアなど、国民国家と先住民族との軋轢を内包する各地において、社会に開かれた意見交換を通じ公正な歴史の構築を目指す、〈パブリック・ヒストリー(public history)〉の試みが盛んになってきている。日本では、夭逝した歴史学者 保苅実が〈歴史する(doing history)〉こと、すなわち多元的な歴史の交渉を通じて新たな歴史を生み出すクロス・カルチュラライジング・ヒストリー(cross-culturalizing history)を強調したことについて、アートの分野からの接近も多くみられる。このような傾向は、歴史学の生産物にとどまらない〈歴史〉という物語り/物語り行為が、多様な価値観どうしの軋轢を生じる契機・接点であるとともに、さまざまな学術、芸術の意見交換の場として重要な意味を持つことをも明かしている。本シンポジウムも、パブリック・ヒストリーの概念・方法を活用しつつ、文化財レスキュー授業の過程・結果を手がかりに分野を超えた議論の場を作り出し、歴史の可能性を拡大することを目指してゆきたい。

【招聘報告者】
加藤幸治(東北学院大学・同博物館、民俗学) / 池田敏宏(公益財団法人 とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター、考古学) / 飯田髙誉(インディペンデント・キュレーター、森美術館理事)
【ディスカッサント】
上村崇(福山平成大学、哲学・倫理学) / 佐藤壮広(大正大学他非常勤講師、宗教学) / 丸井雅子(上智大学総合グローバル学部、考古学) / 北條勝貴(上智大学文学部、歴史学)
【タイム・スケジュール】
9:00 開場
9:30 開会挨拶
9:35 本日のスケジュール / 午前の部:学生シンポジウム・経緯の説明
9:40 報告① 東北学院大学学生有志「現在の鮎川と文化財レスキュー活動」
10:20 報告② 上智大学卒業生有志「文化財レスキュー活動を振り返って」
10:50 報告③ 上智大学学生有志「いま、私たちに何ができるのか」
11:20 ディスカッション(~12:00)
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13:30 午後の部:シンポジウム趣旨説明
13:40 報告① 北條勝貴「文化財レスキュー活動と災害経験 ―上智大学学生ボランティアと災害をめぐる想像力―」
14:10 報告② 加藤幸治「語りのオーナーシップで作り伝える“くじらまち”―大学生と取り組む被災地での移動博物館活動の現場から―」
14:50 報告③ 池田敏宏「東日本大震災復興支援埋蔵文化財調査参加記 ―福島県に出向して―」
15:30 報告④ 飯田髙誉「危険の分配 ―芸術作品が炙り出す非対称性―」
16:20 パネル・ディスカッション「歴史・文化の脱中央化へむけて」
17:25 閉会挨拶
17:30 閉会

※ 当日、会場前にて、文化財レスキュー企画展「博物学者ロイ・C・アンドリュースがみた100年前の鮎川」(東北学院大学生企画)を開催致します。
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「安全保障関連法案強行採決に抗議し同法案の廃案を求める上智大学教職員有志による声明」

2015-08-03 11:03:16 | ※ 告知/参加予定
上智大学でも、関係の先生方のご尽力により、標記のとおり「有志の会」が起ち上がり「声明」が公開されました。私も呼びかけ人に名前を連ねております(何もしておりませんが!)。上のリンクよりフォームへ移行できますので、上智大学にご縁のある方は何卒ご署名ください。

なお、声明のなかで言及されている「上智大生靖国神社参拝拒否事件」については、当時の政治・社会・思想情況下で大学の存続を図るために仕方がなかったとはいえ、カトリック教会の戦争責任を決定づけた出来事として、強い反省をもって記憶されねばならないと考えております。これを主体的に受け止めるなら、やはり、「信教の自由、学問の自由への弾圧が強化されるなか、上智大学もまた学生を戦場に送っていくことになりました」と語るだけでは不充分でしょう。私はカトリック信者ではありませんが、僧籍を持つ宗教者でもあります。私の所属する浄土真宗も、戦前から戦中にかけて、正当化することのできない戦争協力を担った責任を共有しています。当時の大学関係者、教会関係者の屈辱と無念は想像して余りありますが、弾圧に膝を屈して学生に戦争教育を施していった事実からは、決して逃れることはできません(現在上智の図書館で展示されている当時の卒業アルバムには、「人類の敵猶太を倒せ!」と高らかに記されています)。どのような大義名分のもとであっても、二度と教育や宗教が国家の戦争を支援し、協力することがあってはならないと強く訴えたいと思います。
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アジア民族文化学会×上智大学文学部ジャパノロジーコース シンポジウム 「病と祓」!

2014-12-13 00:00:00 | ※ 告知/参加予定
来週の土曜、上智大学にて、下記のシンポジウムを開催致します。私が一から企画に関わったもので、このテーマにおいては最重要のメンバーが揃っています。当日は幾つかのイベントが重複していますが、ぜひ、万障お繰り合わせのうえご参加ください。入場無料、事前申込も不要です。懇親会にもぜひ!


アジア民族文化学会×上智大学文学部ジャパノロジーコース シンポジウム
「病と祓:病気治療をめぐる東アジアの比較文化史」

【趣旨】
現在、世界的に問題となっているエボラ出血熱の流行や新種インフルエンザへの懸念、今夏日本でも話題になったデング熱の感染などからも明らかなように、病の展開は人間の文化・文明の歴史と密接な関連を持っている。東アジア地域においては、病を何らかの神霊の所為と捉え、それと交渉し、除去することで治癒を図るという知・技法が、古代から連綿と伝えられてきた。果たしてこの堅固な心性は、なぜ長期にわたり持続してきたのだろうか。本シンポジウムでは、中国少数民族モソ人の宗教者ダパによる病祓いを実見し、これを共有財産としながら、中国少数民族文化における病/治癒呪儀の実相、中国史におけるその起源・原型の探究、日本列島における歴史的・民俗的事例との比較検討を通じて、東アジア地域における病/治癒表象の歴史、各地における共通性/固有性、接続/孤立の様相について意見交換してゆきたい。

【開催日時】 2014年12月13日(土)10:30~17:30

【開催場所】 上智大学 四谷キャンパス
シンポジウム :12号館1階102教室
儀礼の実演  :SJハウス庭園

【登壇者】 
○パネリスト
張正軍 氏(寧波大学 文化人類学・中国少数民族文化研究)
森和 氏(成城大学民俗学研究所 歴史学・中国古代史)
斎藤英喜 氏(佛教大学 神話・伝承学)
○コメンテーター
北條勝貴 氏(上智大学 歴史学・東アジア環境文化史)
東賢太朗 氏(名古屋大学大学院 文化人類学・東南アジア地域研究)
○司会
遠藤耕太郎 氏(共立女子大学 日本古代文学・中国少数民族文化研究)

【タイムテーブル】
 10:00 開場
 10:30 開会挨拶
 10:40 シンポジウム趣旨説明(北條勝貴 氏)
 10:50 報告① 張正軍 氏 「モソ人の病祓いの儀礼について」
 11:30 報告② 森和 氏「戦国秦漢時代の簡帛資料に見る病因と対処法」
 12:10 報告③ 斎藤英喜 氏「いざなぎ流の病人祈祷の世界」
 12:50 休憩・昼食(~14:00)
 14:00 実演 中国雲南省モソ人の宗教者ダパによる「病祓い儀礼」(~15:00)
 15:15 ダパの病祓い儀礼に関する補足説明(遠藤耕太郎 氏)
 15:30 コメント① 北條勝貴 氏
 16:00 コメント② 東賢太朗 氏
 16:30 パネル・ディスカッション(~17:30)
 18:00 懇親会
 ※ 懇親会の詳細については、当日お知らせいたします。
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「環境思想シンポジウム」で講演します

2014-03-04 11:23:11 | ※ 告知/参加予定
突然ですが、以下のシンポジウムで、今年度最後の報告・講演をすることになりました。今回は準備の時間がまったくないので、どうなるか見当がつきません。ホストの方々はその道の第一人者ばかりですので、議論は実り多いものとなるのではないでしょうか。

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《第4回環境思想シンポジウム開催のお知らせ》

地球環境問題の改善にとって、環境思想は非常に重要な役割を果たしています。また、自然体験活動や環境教育の普及のためにも、その基盤となる環境思想の必要性が指摘されてきました。
4回目となる今回も、著名な方々をお招きし、活発な議論が展開されます。みなさまのご参加をお待ちしております。

○日時  2014年3月18日(火)9:00~15:00(受付8:30~)
○会場  安藤百福センター(所在地:長野県小諸市大久保1100)
 ※ 駐車場は近隣の温泉「あぐりの湯 東側駐車場」をご利用ください。
 ・定員 50名 参加費無料
 ・対象 誰でも参加可能
 ・主催 安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター

○スケジュール(予定)
 09:00  開始
 09:10  講演① テーマ:ゲーリースナイダーについて(仮)
      ・山里勝巳(名桜大学副学長・琉球大学名誉教授)
 09:50  講演② テーマ:〈串刺し〉考―〈残酷さ〉の歴史的構築過程―(仮)
      ・北條勝貴(上智大学准教授)
 10:30  講師の研究紹介
 12:00  昼食
 13:30  全体ディスカッション(ラウンドテーブル方式)
 15:00  終了

○講師(予定・敬称略)
 加藤尚武(京都大学名誉教授)
 鬼頭秀一(東京大学教授)
 野田研一(立教大学教授)
 朝岡幸彦(東京農工大学教授)
 降旗信一(東京農工大学准教授)
 結城正美(金沢大学教授)
 関智子 (青少年教育研究センター主任研究員)
 コーディネーター:岡島成行(大妻女子大学教授・安藤百福センター長)

○お問い合わせ・お申し込み
 安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター(安藤百福センター) 
 環境思想シンポジウム事務局 担当:小島、早川
  TEL:0267-24-0825 FAX 0267-24-0918 
  E-mail:info@momofukucenter.jp ※@を半角に変換して送信してください。
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文化財レスキュー関連「牡鹿半島のくらし展 in 仙台 ―再生・被災文化財―」

2014-01-08 05:11:29 | ※ 告知/参加予定
文化財レスキューでお世話になった東北学院の加藤幸治さんから、暮れに下記のようなメールが来ていました。レスキューした文化財の特別展示です。できればぼくも行きたいな、と思っています。皆さまもどうぞ、お運びを。

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みなさま

東北学院大学の加藤幸治です。
今日は現在準備中の展覧会について、ご案内をさせていただきたく、メールをさしあげました。

新年1月10日(土)~13日(月・祝)、被災文化財を陳列して聞書きを行う「牡鹿半島のくらし展in仙台」をせんだいメディアテークにて開催いたします。昨年度に続いて2回目の開催となります。
今回は、東北学院大学が文化財レスキューを担当している鮎川収蔵庫の一時保管資料の約3分の2を占める、破片や部品等の断片化した資料は展示せず、単体で形の保持されているもののうち、クリーニングと殺虫処理等の作業が終わったもの約400点を陳列させていただきます。
今年度8月の牡鹿半島の鮎川地区、11月の石巻市内の慶長遣欧使節船ミュージアムでの展示と同様、今回も学生が聞書きをして、民具のデータを作成します。
以下のように大学からプレスリリースをしましたので、御一覧ください。

東日本大震災の津波で被災し、レスキューされた民具について、学生が聞き書きを行って作成したデータシートは3年間の活動で600枚を超え、さらに、鮎川の老人ホームやデイサービスでの聞書き、捕鯨会社での聞書きなど、活動も広がりが出て来ました。
そうしたデータを、民具の台帳・目録に反映させて、復興後の博物館活動に生かしてもらえるように作業を進めています。
今回は、昨年度同様、牡鹿半島から仙台市内に震災後に移転したり、見做し仮設で仙台市周辺にお住いの方々、また仙台市内にお住まいでもともと牡鹿半島に縁のある方などに、できるだけ来ていただき、聞書きを行いたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。
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環境/文化研究会(仮)7月例会

2011-07-11 01:47:51 | ※ 告知/参加予定
3月以来の標記例会を、下記のとおり行います。今回は贅沢なことに、土居さんと猪股さんの2本立て。少し前にここに書いた、「雑誌刊行」についても話し合いたいと思います。院生・学部生大歓迎ですので、万障お繰り合わせのうえご参加ください。

【日時】 7月17日(日)午後2時~
【会場】 上智大学四ッ谷キャンパス7号館9階史学科研究室
 ※ 日曜ですので、駅至近の北門は閉じております。真田堀沿いの正門をご使用ください。
【報告】 1)土居浩氏(ものつくり大学)
      「人と万物との〈あいよかけよ〉
        ―『金光教教典』から読む環境世界―」
     2)猪股ときわ氏(首都大学東京)
      「酒と人と、クシのカミとー『古事記』の「酒楽之歌」から―」
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服藤早苗さんの講演

2011-06-18 14:00:00 | ※ 告知/参加予定
ぼくら夫婦にとっては仲人的存在の服藤早苗さんが、東京歴史科学協議会の歴史学入門講座でお話をされる。下記に東歴研の告知をそのままコピペしておいたので、関心のある方はぜひご参加を。ちなみに服藤さんには、今秋の上智史学会大会ミニ・シンポジウム「歴史教育の未来をひらく:高大連携と歴史学」(仮)でも、基調講演をお願いしている。こちらには、古代史ゼミの大先輩である戸川点さんも、パネリストとしてご参加いただく予定である。戸川さんは、都立高校で教鞭を執られる傍ら、研究はもちろん、教育テレビ「歴史でみる日本」のパーソナリティーも長年務められていた。地歴科教員を目指している学生さんは必見である。刮目して待て。

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【東京歴史科学研究会 歴史学入門講座】
今と向き合う歴史研究―女性史・ジェンダー史研究から―
講師:服藤早苗氏(埼玉学園大学)

【概要】
 歴史研究とは、単に昔の出来事を調べればいいというものではありません。多くの研究者にとって、現代社会におけるさまざまな疑問を問題意識とすること、つまり、「今と向き合う」ことが、歴史研究を進める大きな原動力となっています。
 女性に関して言えば、男女共同参画や女性のキャリアアップが多く話題にのぼる昨今ですが、根本的な「女性の生きにくさ」の解消には至っていないと言われています。なぜそもそも歴史的にみて、「女性は生きにくい」のでしょうか? 服藤早苗さんはこの問題に、平安時代における「家の成立」の解明を出発点として、取り組み続けてきた研究者です。そして現在では、日本のジェンダー史の第一人者として多くの著作がある一方、杉並に居住されていることから、教科書運動にも深く関わっています。
 古代史・ジェンダー史を専門とする研究者は、現代社会といかに向き合ってきたのでしょうか。今回は服藤さんのこれまでの研究および、研究人生におけるご経験を交えて、お話しいただきます。

【日時】 2011年6月18日(土) 14:00~(開場13:30)
【会場】 学習院大学目白キャンパス 2号館(文学部研究棟)10階大会議室
【参加費】 600円
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地震

2011-03-12 11:24:22 | ※ 告知/参加予定
昨日、研究室で今年度最後の学科長会議・教授会議事録を作成していると、突然研究棟が揺れ出した。すぐおさまるかと思いきや次第に酷くなり、ついには倒壊しそうな勢いになったので、他の教職員と声をかけあって階段を降り、建物の外へと避難した。以降も余震は続いたが、その度にみあげる校舎、メインストリートの木々が大きく震動するのが分かる。学生の携帯でワンセグ・テレビを観ると、思った以上の規模の地震で、東北~関東の各地に甚大な被害を生じているらしい。2時間弱の後、ようやく建物に入る許可が出たので各研究室の情況を確認したが、本棚が倒れ収納物が溢れ出て、扉さえ開かない部屋もあるほどだった。幸い、もとから内容物の少ないぼくの部屋は軽微な被害に止まったので、すばやく片付けをしてゼミ生の安否を確認。東大にいた妻の無事も確認できたため、一時四ッ谷の親戚宅へ避難し明け方再び登校、1年生やプレゼミ生、昨日出勤していなかった先生方、東北・関東近辺の友人たちへメールを送った。キャンパス内の建物には目立った被害はないが、一部天井が落ちたり壁にヒビが入ったりということはあったらしい。学生や教職員にも大したけが人は出ず、今のところは無事に済んでいるようだ。

被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。行方不明の方々のご消息も、早く明らかになるよう祈ります。危険な現場で救助や復旧の作業に当たられている皆さんも、どうかお気を付けて。
ご心配くださった方々、とりあえず私は無事です。
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「もののけ姫」シンポ詳細決定

2010-08-23 14:00:00 | ※ 告知/参加予定
いよいよ、立教大学で開催される「もののけ姫シンポ」の詳細が決定した。詳細は左をクリックして確認していただきたいが(事前申し込みが必要なようなので、そちらの方もご確認を)、日時は2010年10月3日(日)14:00~18:00、場所は池袋キャンパス8号館2階8202教室である。講師は、立教大学の野田研一さん(英米文学)・小峯和明さん(日本中世文学)・上田信さん(中国史・生態学的歴史学)、立教から上智へ移ってこられた田中治彦さん(環境教育)、そして私。ビッグ・ネームばかりなので、ぼくは何も話さない方がいいんじゃないか、むしろ黙って聞いていたいという印象である(目が星になってしまうよ)。
しかし、何度も書くが、「なぜいま『もののけ姫』なのか」。宮崎駿の思想はさらに先へ進んでいるし、映画としては『千と千尋の神隠し』や『崖の上のポニョ』の方が圧倒的に面白く、また語りがいがある。ぼくは「『もののけ姫』その後」の視点から組み立てるしかないなあ。
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しばらくお待ちください。

2009-06-30 12:45:33 | ※ 告知/参加予定
いつもご覧いただいている皆さまへ。

大変申し訳ないのですが、現在公私ともに繁忙なため、ブログを書ける状態ではありません。1~2週間後には何とか復活したいと思っておりますので、それまでどうかお待ちください。

ちなみに、今週土曜(7月4日)には、古代文学会の連続シンポジウムで報告します。教え子の卒業生が聞きに来るというので、無様な話はできないと思っていますが、現時点ではとても無様な内容です…。
よろしければ批判にいらしてください。
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ラジオだけど、刮目して待て!

2009-03-16 23:25:18 | ※ 告知/参加予定
以前に紹介した佐藤壮広さんから連絡があり、明後日18日(水)朝のニッポン放送(1242kHz)「上柳昌彦のお早ようグッデイ」という番組で彼のことが紹介され、なんと「非常勤ブルース」がオン・エアされるようです(AM8:10頃~)。未体験の人は、必ず耳を傾けるように!

ところで、ぼやき。今日八木書店から届いた広告によると、月末に定家『熊野御幸記』の注釈本が出るらしい。タイミング悪いなあ。ま、ソースの『明月記研究』は購読しているからいいんだけど…。

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しばらくお休みです

2008-08-17 03:54:48 | ※ 告知/参加予定
雲南への調査旅行のため、しばらくブログをお休みします。ゼミ旅行の続きを含め、調査の様子も帰国予定の22日以降にアップしてゆきますので、しばしお待ちを。
緊急の場合は携帯にご連絡ください(たぶん通じるはずです)。メールはmoperaの方へ。
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上智大学コミュニティ・カレッジ「千代田学入門」特別公開講義について

2007-11-05 05:15:31 | ※ 告知/参加予定
コーディネーターを務めている上智大学コミュニティ・カレッジ「千代田学入門」において、下記のとおり特別公開講義が行われる。当日は、上智の学生・教職員は無料で自由に聴講できることになっているので、ここでも告知をしておきたい。なお、他学の方も、ぼくの責任の範囲内でなら参加可能である。ご希望の方は北條までご連絡を。

【日時】 11月15日(木)18:45?20:15
【会場】 四谷キャンパス3号館5階 3-521教室
【講演】 藤間紋先生(日舞藤間流師範)
     「現代に生きる江戸の芸能―踊りと三味線の実演をまじえて―」

講師の藤間先生は、本学史学科の卒業生である。今年の春先、川村先生の紹介でお会いして、今回の講座を開催できることとなった。前もっていただいたレジュメ草稿によると(あくまでも予定であり、当日予告なく変更される場合もあります。ご注意ください)、当日は、「三味線音楽」と「日本舞踊」の二部構成で行われるようである。前者では、楽器としての三味線、芸能長唄の平易な解説から、江戸の名所を歌った「吾妻八景」の実演がある。後者では、千代田区に関わりの深い常磐津「将門」・清元「神田祭」・義太夫「櫓のお七」など、舞踊のある芸能をビデオにより解説、実演は長唄「娘道成寺」という。「将門」「神田祭」のラインナップは、ぼくが春学期の「千代田学入門」で将門と神田明神を扱ったため、わざわざ選んでくださった題材である。近世芸能に関心のある人間はもちろんだが、古代~中世の歴史群像が近世的物語世界のなかでどのように変容してゆくかなど、それ以前の時代を専攻する人間にとっても興味深い内容となっている。とくに、今期の特講では鎌足イメージの通史的変質を扱っているので、特講を受講している学生にはぜひ参加してもらいたい。
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