以前、知人の研究者に呼びかけて行っていた情報公開の懇談会「四谷会談」のことは、ぼくひとりの多忙のために結局持続することができず、ずっと気になっていた。今回その復活の意味も込め、また新たに学術情報発信、教育の側面も加えて、ポッドキャスト番組として再スタートさせることになった。映像と違って音声のみのポッドキャストは、編集が容易で作り手側の負担も少ない。かつては、方法論懇話会やケガレ研究会などで雑誌・論集の編集を手がけたが、身心ともに大変な作業で、長続きさせることができなかった。環境/文化研究会でも機関誌をと考えたことがあり、引き受けてくださるという奇特な出版社もあったのだが、いろいろな理由で躊躇していた。その点ポッドキャストなら、収録に半日、編集に1日の労力で、90分の番組を何とか完成できる。また受け手側にしても、スマートフォンの普及によって、徒歩や満員電車での出勤・帰宅の最中や、とくに思考を必要としない作業をしながらでも簡単に聞くことができる。求められる形態の目まぐるしく変化する教育、授業にも利用できるはずだと考えたわけである。協力してくれたのは、アメリカ文学・環境文学が専門の山本洋平さん、大学院時代からの畏友・同志である日本中世史の工藤健一さん、同じく方法論懇話会時代をともに生き抜いた佐藤壮広さん、中国の調査をご一緒した中国語・日本文学の岩崎千夏さんら。今後は、かつての方法論懇話会や環境/文化研究会のメンバーにも声をかけてゆきたいし、テーマによってはいろいろなゲストをお迎えしたいと考えている。
《第1回収録関係データ》
【収録日】 2014年3月24日(月)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/佐藤壮広(主題歌・トーク:宗教人類学・シャーマニズム研究)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日本文学・中国語)/新飼早樹子(アシスタント・トーク:歴史学・日本古代史)/北條勝貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
まずは第1回。ハードをうまく整えることができず、マイクも司会のヘッドセットの他は手持ちの回し語りにせざるをえずに、トーク全体も硬くなってしまったのが反省点。打ち合わせをやりすぎ、面白さがそこで全部出てしまったせいもある。しかし、山本さんの絶妙な整理力と、工藤さんの物語り構成力にとにかく助けられた。しかしとにかく圧巻は、佐藤壮広さんが作ってくださった主題歌。これを聴くだけでも価値があると思う。テーマは「ゲリラ研究会のススメ」に「『かぐや姫の物語』を読む(1)」。かぐや姫の方は、描画・動画の画期性をめぐる議論に終始し、今回は内容にまで入ってゆけなかった。
《第2回収録関係データ》
【収録日】 2014年4月2日(水)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/中澤克昭(トーク:歴史学・日本中世史・狩猟文化史)/岩崎千夏(トーク:日本文学・中国語)/北條勝貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
第2回目は、「『かぐや姫の物語』を読む(2)」。原作古典との比較を通じ、作品の内容に広く深く切り込むことを目指した。また、思い切って高性能のコンデンサー・マイクを導入し、設備・技術の改善も行った結果、音質も向上したうえ、トークも軽快に過ぎるくらい弾みに弾んだ。内輪受けとの譏りは免れないかもしれないが、これが「懇話会」の醍醐味だろう。1回目とともに不正確な情報も含まれるが、ご容赦いただきたい。また、今年度から思いもかけず同僚となった盟友、中世狩猟文化史研究の中澤克昭さんも飛び入り参加してくださった。
今後も、なるべく月に1回のペースで更新してゆきたいと考えている。ご意見、ご感想などお寄せいただければありがたい。なお、次回のテーマは、「場所論」を予定。自然環境・社会環境との関わり、沖縄や福島と場所の喪失の問題、アメリカと日本の比較、現代的心性としての居場所の欠如など、さまざまに議論するつもりである。
《第1回収録関係データ》
【収録日】 2014年3月24日(月)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/佐藤壮広(主題歌・トーク:宗教人類学・シャーマニズム研究)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/岩崎千夏(トーク:日本文学・中国語)/新飼早樹子(アシスタント・トーク:歴史学・日本古代史)/北條勝貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
まずは第1回。ハードをうまく整えることができず、マイクも司会のヘッドセットの他は手持ちの回し語りにせざるをえずに、トーク全体も硬くなってしまったのが反省点。打ち合わせをやりすぎ、面白さがそこで全部出てしまったせいもある。しかし、山本さんの絶妙な整理力と、工藤さんの物語り構成力にとにかく助けられた。しかしとにかく圧巻は、佐藤壮広さんが作ってくださった主題歌。これを聴くだけでも価値があると思う。テーマは「ゲリラ研究会のススメ」に「『かぐや姫の物語』を読む(1)」。かぐや姫の方は、描画・動画の画期性をめぐる議論に終始し、今回は内容にまで入ってゆけなかった。
《第2回収録関係データ》
【収録日】 2014年4月2日(水)
【収録場所】 上智大学四谷キャンパス北條研究室
【収録メンバー】 山本洋平(司会:英米文学・環境文学)/工藤健一(トーク:歴史学・日本中世史)/中澤克昭(トーク:歴史学・日本中世史・狩猟文化史)/岩崎千夏(トーク:日本文学・中国語)/北條勝貴(技術・トーク:歴史学・東アジア環境文化史・心性史)
【主題歌】 「自分の感受性くらい」(作詞:茨木のり子、曲・歌:佐藤壮広)
第2回目は、「『かぐや姫の物語』を読む(2)」。原作古典との比較を通じ、作品の内容に広く深く切り込むことを目指した。また、思い切って高性能のコンデンサー・マイクを導入し、設備・技術の改善も行った結果、音質も向上したうえ、トークも軽快に過ぎるくらい弾みに弾んだ。内輪受けとの譏りは免れないかもしれないが、これが「懇話会」の醍醐味だろう。1回目とともに不正確な情報も含まれるが、ご容赦いただきたい。また、今年度から思いもかけず同僚となった盟友、中世狩猟文化史研究の中澤克昭さんも飛び入り参加してくださった。
今後も、なるべく月に1回のペースで更新してゆきたいと考えている。ご意見、ご感想などお寄せいただければありがたい。なお、次回のテーマは、「場所論」を予定。自然環境・社会環境との関わり、沖縄や福島と場所の喪失の問題、アメリカと日本の比較、現代的心性としての居場所の欠如など、さまざまに議論するつもりである。
ユーチューブでは、音声をダウンロードすることが難しく、ポッドキャスト配信には向いていません。
iPodやMP3プレイヤーにダウンロードして、聴きたい時に聴けません。いちいちパソコンを立ちあげて、ユーチューブにアクセスしなければいけません。とても不便です。
シーサーブログやケロログなどでは、ポッドキャストに対応しているブログがあるので、
そちらに音声ファイルをアップするなど、
ダウンロードできる環境にしてほしいです。
現状の配信方法では、パソコンの前にはりついている人しか聴かない(聴けない)です。
しかし、これは使用BGMの権利関係で、ネット上ではダウンロードできない環境での公開のみ認められているのです。実は、YouTubeでもダウンロード可能な状態にできるのですが、上記の理由であえてしていません。
ただし、iPhoneその他の携帯端末でも、非ダウンロード状態では視聴可能なはずです。常にネットに繋いでおかなければいけないのが厄介ですが、PCの前だけでしか聴けないわけではありません。ご容赦ください。
BGMの権利関係とのこと、承知しました。
それならしょうがないですね。
私はiPhoneユーザーでもないし、携帯もガラケーなので、常にネットにつないでおく環境にありません。
通勤途中で聞きたいと思っていましたが、断念するほかないようです。