少々時間が空いてしまった。授業も2週目に入り、だんだんと軌道に乗ってきた。体調も少しずつだが回復しつつあるようで、何とか新学期モードに対応してきたというところである。
生活のリズムもほぼ決まってきたが、日曜から月曜にかけてはほぼ徹夜ということになりそうだ。「日本史概説」の準備と9:00からの学生センターの会議があるためで、前者に時間をかけているとたいてい夜明けが訪れ、すぐに出勤の仕度をしなくてはいけなくなる。今週は、火曜のゼミの時間も講義を行ったうえ、同日の午前中にも奨学金を申請した学生の面接が入っていたので、やはり徹夜となってしまい、ほぼ2日連続。合間合間に仮眠はとっていたものの、これはさすがに応えた。火曜の夜はOBのN君、T君が訪ねてくれたので一緒に食事に行ったが(立派に社会人になっていたなあ)、帰宅してすぐに倒れてしまった。それでも月曜には、増刷になった『日本災害史』の字句修正作業も行えた。
水曜は修論演習だが、とくだん準備の必要はないので、終日事務仕事と、『日本書紀の謎と聖徳太子』のあとがき執筆(脱稿して提出)、翌日の豊田地区センターにおける生涯学習の授業の準備。何とか大学でプリントの印刷を済ませ、チェックは自宅で行うことができた。2時間ほど仮眠をとって横浜へ出発、片道2時間ほどかかるので、電車のなかでは懸案の単行本の執筆。3月に書き上げねばならなかったものが棚上げになっていたのだが、案外に筆が(キーが?)進んだ。GW中には溜まっている他の原稿を片付けて、単行本に専念したいところだ。豊田での講義は、震災の影響もあって2ヶ月ぶりであったが、皆さん元気そうで安心した。来月には待望のプロジェクターが使えるようになるらしいので、授業の幅ももっと広げられるだろう。帰りは自坊に寄って書庫から本を借り出し、昨年から進めている父親の論文集の出版へ向けて、また幾つかの原稿を預かってきた。
授業と校務の合間を縫ってだが、それなりにいろいろ作業を進められているのではないか…と思う、いや思っておこう。
ところで、今週もっとも気分が奮い立ったのは、東北学院での講演が決定したことだった。もともと、同大学に勤める友人の加藤幸治さんからオファーを受け、5月に環境史の理論的枠組みについて話をしにゆく予定だったのだが、これは震災によって中止を余儀なくされてしまった。しかしその後、ご自身が被災者でもある加藤さんの尽力によって、7月に別の形式で呼んでいただくことになったのである。今回は復興支援の意味もあり、環境史・災害史の枠組みから震災の体験を相対化できるような内容を、と注文を受けた。自分の言葉が仙台の人々にどのように作用するのか、これはよほど慎重に内容を練らなければ、被災した方々の傷口へ不用意に塩を塗ることになりかねない。恐らくは「災害を文化に変えてゆくこと」の利点と問題点を、歴史事象を通じて考察してゆくことになるだろうが、とにかく最大限の努力をしなければならないだろう。加藤さんとは、併せて上智の学生のボランティア活動の可能性についても、情報交換・意見交換をしてくる予定である。そうそう、震災関連でいえば、『現代思想』が真っ先に特集号を刊行したのには驚かされた(初動による考え方の偏向がないか、思考における充分な吟味がきちんとなされているかどうかは心配だが…)。また、研究者の先達である八重樫直比古さんが、最新のご研究とともに、『三代実録』の貞観地震記事に関する注釈を送ってくださった。ちょうど今年のゼミは『三代実録』を読んでいるので、早速学生たちへ配布することにしよう。
再びところで、上智の授業期間は結局2週間短縮ということになった。7月11日をみなし水曜日として終了である。補講どうしようかな…。
![クリエーター情報なし](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hkppKTbqL._SL160_.jpg)
水曜は修論演習だが、とくだん準備の必要はないので、終日事務仕事と、『日本書紀の謎と聖徳太子』のあとがき執筆(脱稿して提出)、翌日の豊田地区センターにおける生涯学習の授業の準備。何とか大学でプリントの印刷を済ませ、チェックは自宅で行うことができた。2時間ほど仮眠をとって横浜へ出発、片道2時間ほどかかるので、電車のなかでは懸案の単行本の執筆。3月に書き上げねばならなかったものが棚上げになっていたのだが、案外に筆が(キーが?)進んだ。GW中には溜まっている他の原稿を片付けて、単行本に専念したいところだ。豊田での講義は、震災の影響もあって2ヶ月ぶりであったが、皆さん元気そうで安心した。来月には待望のプロジェクターが使えるようになるらしいので、授業の幅ももっと広げられるだろう。帰りは自坊に寄って書庫から本を借り出し、昨年から進めている父親の論文集の出版へ向けて、また幾つかの原稿を預かってきた。
授業と校務の合間を縫ってだが、それなりにいろいろ作業を進められているのではないか…と思う、いや思っておこう。
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再びところで、上智の授業期間は結局2週間短縮ということになった。7月11日をみなし水曜日として終了である。補講どうしようかな…。