日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

カラス -corbeau-

2006-02-26 19:08:32 | フランス語
職場で、なぜか巨大な黒ガラスの絵が表紙になっている週刊誌を
ピラピラめくっていたら、いきなり同僚のヴァレリーから雑誌を
取り上げられ、尋ねられる。「この絵の意味分かるか?」と。
「鳥インフルエンザを象徴してんの?」などと気の抜けた答えをすると、
彼女はニヤニヤ笑い、「違う、違う。ちゃんと特集記事の内容を読んで」
表紙に書かれた特集記事の内容はどうも税金申告関係の記事。
これがなぜカラスと関係があるのかまったく分からない。
「カラスというのは、フランス語では密告する人のことを指すの。
税務署に匿名で手紙だして脱税を密告する人がいるでしょ」

家に戻ってカラスの意味を仏和辞典で探すと、確かに
「匿名の手紙を出す人」と書かれている。

別のフランス人の知人に電話で聞いてみると、
「カラス」という単語がどうしてその意味になったのかその起源は分からないが、
普通は片田舎の村で、誰と誰が不倫している、とか、誰が犯罪を犯している、とか
そういう閉鎖的な社会で飛び交う匿名の手紙の主、のイメージ、と話していた。
引用、クルーゾーの名作映画『le corbeau』(邦題はまさに『密告』)。

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