日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

フツーだけはやめたい

2005-10-28 06:19:18 | 自分について
種さんの傑作アルバムLOCKED IN HEAVEN
の中の一曲、「あの頃アタシもカナコも」に
珠玉の歌詞が出てくる。

♪あの頃カナコの口癖
フツーだけはやめようねだった
カーテンで作ったスカートと
腕いっぱいブレスレットで出かけた

これこそ我が人生の座右の銘、
他人と変わらないような、フツーの人生だけはやめておこう、
なんて、10代の頃からずっと考えていたもんだ。
保守的価値観への追随、安易な順応主義なんて悲し過ぎるかも。
今日、少し年上の日本人の知り合いのおばさんと
昼食を取っていただけれど、彼女が言っていた。
「昔から、○○夫人、とタイトルがつくような大人には
絶対なりたくなかった」と。
つまり夫が銀行の頭取だったり、大使だったりして、
その夫人に成りすますような地位の女性にはなりたくなかったと。

彼女は結婚なんてつまらない価値観に縛られずにここ、
フランスで悠々と独身で暮らしている。自由に羽を伸ばして
暮らしているみたいだ。

日本にいるときもよく考えたけど、
いわゆる世間で一般的にいいと思われているものを
何も考えずに自分もいい、と盲目的に思うことほど愚かなことは
ないんだろうな、と思う。

例えば身近なあるおばさんが、日本で一番難しいと言われる
大学を卒業した息子のことを自慢していたのだけれど、
ハタで見ていてそんなこと自慢するなんてある意味
悲惨だと思った。だって、日本で一番いい大学がどこかなんて
フランスじゃ誰も知らないんだし。ちっぽけなプライドに
しがみついて生きていくっていうのかい、老いてなお。


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