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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

西の京都

2006-10-18 04:29:21 | 福岡
というか福岡とは関係ないのだが、山口市に住んでいる
高校時代の同級生から転居のお知らせはがきが着いた。フランスまで。
ありがたいことだ。

山口市には住んだこともないし、縁もゆかりもないのだが
高校のころ家族でドライブに行ったことがある。あのときは
維新公園なんかを回ってファミリーレストラン(サンデーズサンという
地元でしか有名でないチェーン)でピザを食べたっけ。
そのあと20代のころ福岡の実家からバイクで出かけたことがある。
そのときは山口市は通り道だっただけで、何をやったかまったく覚えてない。
そしてフランスに赴任する前にまた、この高校の友人を頼って
山口市に行ったっけ。なんか繁華街が湯田温泉という温泉街ということ
にもびっくりしたが、それを除けば居酒屋で友人と飲んだことしか覚えてない。
と僕の記憶力が悪いのか、覚えてないことだらけなのだ。

ひょんなことから偶然最近、東京の別の友人から山口市に関する
メールをもらった。美術品の価値は時代によって変わる、という
テーマのシンポジウムに出席した感想を書いていたのだが、
たとえば明治維新の立役者の銅像は時代とともに価値が下がっていって
今でもおおっぴらに立てられているのは山口の維新公園ぐらいだ、とか
そんな内容だった。旧共産圏のレーニン像みたいだな。

昔の、ちょっとした憧れ

2006-10-13 15:18:16 | 福岡
10代のころ、ずっと北陸地方、とくに金沢に憧れていた。
泉鏡花の小説を読んだりしていたので、あのどこか幽玄な
世界に惹かれていたのかもしれない。見えているものと、見えていないもの
を同様に扱ってそれを文章化する不思議な作家、というイメージだった。
そして室生犀星も金沢出身だと、何かの雑誌で読んで
犀川のほとりに犀星の歌碑があることも知って、これは将来その歌碑を
見に行かなくてはならない、などと一人で勝手に思っていた。

九州がそんな特別だとは思わないけれど、やっぱりずっと
福岡に住んでいたので、金沢のどこか優美で、繊細で歴史のある情緒が
憧れだったのかも。北陸地方って九州にいると心理的にも距離的にも
もっとも遠い地方だしな。北陸の人って全然いないし。

ということで23歳のころ、就職して初めての夏休み、金沢に
行ってみた。犀星の歌碑や犀川やあとひとつの泉鏡花ゆかりの川
(浅茅川だっけ?)を見に。
町並みにはやはり重々しく、歴史があって、中心街でも昔の名残で
細い道が残っていて、要は、空港がすぐ近くにあって飛行機が
バンバン飛んでいる、かつ空襲で中心街がほとんど焼けて戦後の広い
しかもカラッとした町並みの福岡とは正反対の街だった。
そうそう、金沢は「湿り気」があったのだ。
うーん、昔からの憧れの達成感と新しい街への好奇心で
嬉しかったが、やっぱ自分にはあまり合わないと思ったな。
街の空気が。福岡の街ってなんかあっけらかんとして、明るくて
サバサバしてるんだよな。視界もいいし。


八幡宮の森~福岡

2006-09-03 16:53:26 | 福岡
福岡県筑前町の航空写真。出所は読売新聞九州版より。

筑前町というのは福岡県の南部にあり、地理的に言うと
久留米から行くと小郡市を過ぎてもっと内陸に入ったところ。
福岡方面に向けて筑後川を渡ると一面の水田地帯が広がる。
地平線まで水田が続いていたりする。
朝倉の三連水車とかももうちょっと行くとあるんだよね。

フランスでとんこつラーメン

2006-07-04 06:45:39 | 福岡
ボルドーのワインフェスティバルの今年の招待都市は福岡市。
福岡パビリオンなるものができて、そこでは
福岡の物産品が買えるほか、とんこつラーメンも
食べることができるらしい。あー、懐かしい。とんこつラーメン食いたか。
明太子とかも売ってるとかいな。長らく食べとらんけんねえ。
などと福岡弁でブログ書いたりして・・・。
そもそも福岡市はボルドーと姉妹都市なのだった。

レンガの教会

2005-11-13 21:23:57 | 福岡
 隠れキリシタンの時代を経て、農村にあって長くキリスト教の信仰を守ってきたことで知られる大刀洗町の今村地区。この地に大正時代に建てられ、現在も信者が通う今村カトリック教会(同町今)を、県文化財の指定候補として県教委が調査している。町や信者らにも、地域の誇りである教会を町の内外に知ってもらおうという機運が高まっている。
 ロマネスク様式、れんが造りの同教会は1913(大正2)年に完成した。1階部分は約570平方メートル。正面にそびえる高さ約22メートルの双塔が特徴で八角形をなす。設計したのは、手がけた教会の3件が国重要文化財になった鉄川与助だ。
          (朝日新聞12日付け)

 ということで全然フランスと関係ないが上のような記事を朝日新聞のWEBで発見。
地元(といってもそう近くないが)の今村カトリック教会を文化財の指定候補となっているらしい。
はっきり言って今まで文化財になってないことが不思議なくらいの傑作。
いつか原チャリに乗って見学に行ったことあるが(交通の便の不便なところにある)
ヨーロッパの教会にも引けをとらないぐらいすばらしい教会建築だった。
ってちょっと言い過ぎか。でも均整の取れた二つの塔、抑えたトーンのレンガ造りが
あいまって非常にいい雰囲気を醸し出していた。
周りは広大な水田地帯なので何キロも手前からのこの教会を見ることができる。

柳川の冬

2005-11-03 07:17:48 | 福岡


 柳川市の旧柳川藩主別邸「御花」に今年もコガモの群れが飛来した。国指定名勝の庭園「松涛園(しょうとうえん)」で、のんびりと羽を休めたり、池で泳いだりしている=写真。

 松涛園は日本三景の松島(宮城県)を模したとされ、約1500個の庭石と約280本の松などで造られている。

 コガモはシベリア方面から越冬のため渡ってきたとみられ、10月初めから約50羽が飛来。御花の職員が朝夕2回、エサの米を石の上にまいている。年末までには300羽ほどに増えるという。
(11/2朝日新聞より)

との新聞記事がウェブに出ていた。地元柳川の(といっても僕は
柳川出身じゃないけど)の名勝地、立花藩別邸の「御花」に
コガモが飛来したらしい。

子供の頃から数え切れないほど御花界隈には遊びにいっている。
うちの親も遠方から親戚が来たときなど車で御花とその近所の
北原白秋生家など案内し、名物のうなぎのせいろ蒸しなんか食べて
帰るのが定番の案内コースになってたっけ。

竹中直人の映画「東京日和」にも柳川が出てたっけ。
いつか失業していた頃、やることがなくて、かといってやりたいことも
何もなくて、ぽっかり穴が開いたような夏の一日、
一人で柳川まで西鉄電車に乗って出かけたことがあったっけ。
あと、広島と大阪の友達が福岡に遊びに来たときも
柳川を案内して、川下りのどんこ舟など乗ったこともある。

柳川の冬は、曇り空が多く、でもおだやかで
櫨の木があちこちで真っ赤に燃える、日本の
原風景のような冬なんだよな。

西鉄大牟田線

2005-10-12 05:57:30 | 福岡
夜テレビでベン・スティラー主演のコメディー映画
「MON BEAU FRERE ET MOI」を
やっていた。邦題はどういうのだろう? この映画
日本からフランスに向かう飛行機の中で5年前に見た覚えが。
ベン・スティラーが今ほど売れっ子じゃなく、まだ若々しかった
頃の映画かも。アンチ・ヒーローの代名詞。
極めて現代的なアメリカ映画のヒーロー。といいつつ
そんな好感がもてるわけでもないんだけどな。

僕の地元である福岡県の主要都市を結ぶ大動脈として
西鉄大牟田線というものがある。九州というか西日本一の
大繁華街天神を起点にし、乗れば、たいていの福岡県の
主要都市は通過することになる(もちろん福岡市以北の
北九州は除く)。

天神、筑紫野、久留米、柳川。
日本に住んでいたとき、東京から帰省するときはいつも
福岡空港から地下鉄に乗り天神まで行き、そこから
この私鉄に乗り継ぎ久留米まで行っていたっけ。
福岡、久留米間の車内は家族連れや、学生、ヤンキー、
公務員、会社員、主婦など本当にあらゆる種類の
人種で溢れていた。社会の縮図のように。僕は窓の外の
平野の風景をじっと見ながら久留米までの35分間を
ただただぼーと過ごしていたのだけれど。

もし僕が福岡県庁に合格して、地方公務員になっていたとしよう。
そうすればきっと、定年まで35年ぐらい毎日、博多と久留米の間を
この西鉄大牟田線で通勤していたはず。現状になんら疑問も
持たず、東京に行こうなんて気も起こらず、きっと
適当な相手を見つけては結婚し、久留米よりは少し地価の安い
小郡市なんかに家を買っていたのかもしれない。
なんて、全部想像のことなんだが。
しかも福岡県庁の試験には合格しなかったし。

地震発生

2005-03-21 05:22:15 | 福岡
明け方四時ぐらいに国際電話で起こされる僕。
日本の友達から「福岡で地震だよ」と。
寝ぼけながらインターネットで調べると
確かに僕の実家のある北部九州地方で
大型の地震が起こったらしい。

慌てて久留米の両親に電話をする。
通じない。電話線が混雑しているらしい。
仕方なく沖縄の姉の家に電話する。
姉は地震のことも知らなかったらしく
「あ、そうなの?」などとのんきな返事。

何分か後に電話は通じて
実家は別に大丈夫だったとの電話。
まあ、福岡市からも離れてるしね。

フランスの八時のニュースを見ていたら福岡の
地震がこっちでも流れた。でも
映像に映っていたビルがどうしても
どこのものか思い出せず他人事のように
思ってしまう自分だったのだ。


エアポートバーバー

2005-01-05 05:25:38 | 福岡
福岡の実家に帰る前、某空港で空港ビル内の
理髪店にかけこんだ。

ふだん住んでいる海外では(フランスなんだが)
散髪のテクニックが粗いうえに、顔剃りなんてしてくれないから
実は日本に戻ったとき散髪屋に行くのを僕はひそかに
楽しみにしているのだ。

空港内にある散髪屋は時間のない旅行者が
利用客であることをちゃんと承知していて
椅子に座って散髪を始める前に
「何時のフライトですか?」と聞いてくれる。
それによってゆったり髪を切ったり、急いで
処理してくれたりするのだ。痒いところに手が届く
サービスである。

で、僕の場合、時間を理容師のおじさんに告げた後、
「どこに帰る便なんですか?」と逆に聞かれたので
「福岡に帰るんです」と返答。
おじさんは一瞬困ったような顔をして、
「雪が降らなくて住みやすい所だよね」と九州を全く知らないか
これまで九州とは何の縁のない人が言うようなせりふをのたまった。
ああ、九州とは全然関係ない人なんだ、と思うと
妙に興ざめして、その後最後まで眠っちまったぜ。
九州だって雪は降るよ。

九州男児ということ

2005-01-03 08:41:53 | 福岡
思うに東京に出るまでは誰からも「九州男児」なんて
呼ばれたことはなかった気がする。当たり前か、
それまで育った福岡じゃ、みんな九州男児だもんな。

東京出身のガールフレンドが博多に着いたとき僕に開口一番言った、
「みんな九州男児だ! 骨格が関東人と違う!」
彼女によると九州男児は頬骨は低いが、頬骨のある場所自体は
他の地方の人間より上部に位置するらしい。
確かに僕の頬骨は低いし、周りに頬骨の高い人間はいなかったっけ。

こういえば、こないだ某友人から
「ダイエーホークスの城島に似てるって言われない?」
と言われ、雑誌やインターネットなどでご本人の顔を見たが、
あと家族に聞いてみたりもしたが、髪型は似てるが顔のつくりは
骨格を除いてあまり似ていなかった。確かに僕は
あんな眉毛だけどなあ。彼も九州男児らしい。でも、目つきはもっと
鋭いかも。
福岡の実家で地元のテレビなどみていると彼がよく
コマーシャル(野球とは全然関係ないもの)に出たりしていた。
地元では有名人のようだ。

でも実際、九州男児だからって東京では
何もいいことなかったような気がする。単なる日本人の
幻想だよな、きっと。

(福岡銘菓ひよこ、東京名物じゃないでよ)