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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ハンバーグの匂いがする

2008-12-17 23:39:54 | 西荻
J-WAVEを聞いていたら、夏木マリが出ていた。
かっこいい大人とはどういう人間か、という質問に
「人をちゃんと愛せる人」とコメントしていた。確かにそうだ。
友人の死や人生への失望で暗い画風の絵しか描いていなかった
「青の時代」のピカソは、人を愛し、人から愛されることを知り
暖かな色調の「バラ色の時代」に移行したとどこかに書いているのを
読んだことがある。あのバラ色は愛の色だったんだ。

全然関係ないが、今日は西荻駅前の大戸屋に会社帰りに
ぶらっと寄ってみた。もう10時を過ぎていたし、なんか買い物して
家で一人で夕食を食べる記になれなかったのだ。
文庫本を読みながら、ハンバーグを食べ、食べ終わるとまた本を覗き込み、
とせわしない食べ方なんだが、ふと本から顔を上げてみた。
店内の席にパラパラ座っている人々。みんな一人で座って
黙々と箸を動かし、口を動かし、食事している。一瞬、このレストランが
どこかの学食みたいな錯角に陥った。黙って、話し声さえ聞こえない。

モロッコからのメール

2008-11-07 23:28:19 | 西荻
昔の同僚で、今はモロッコで働いているヤツがいる。
まだ若い(といってももう30過ぎか)女性なんだが
彼女から近況を知らせるメールが来た。

今日はテトゥアン、明日はマラケシュ。
モロッコ国内を縦横無尽に走り回り、在留の日本人や
地元のモロッコの人々と笑ったり、激論をしたり、
つまり大いに働いているらしい。
ふと新宿区の狭いオフィスでせこいことで頭を悩ましている
(そんな悩んでないけど)自分が空しくなった。
モロッコじゃどんな空気が流れていて、どんな笑い声が
聞こえてるんだろうか?

まだ大学生の頃、タンジールに旅行したことがあった。
今でもあの坂の多い町並みや、カスバの喧騒や、
親切にしてくれた通りすがりのおばさんのこととか覚えている。
何も知らない、どこの誰かもしらない、見返りも何も期待できない
人に、でも親切にするって実はすごいことなんだなあ、と思う。
タンジールで受けた親切。

オバマ氏勝利

2008-11-06 22:22:23 | 西荻
オバマ氏が初の黒人大統領に選ばれて1日がたった。
昨日は当選が決まってから、ずっとまるで自分のことのように
興奮していたが、今日は少し収まった。
ネット上のある新聞サイトで彼の当選によって、
アメリカで1861年に始まった南北戦争が本当の
意味で終わりを告げた、と書かれていた。
一つはオバマ氏の大統領選勝利によって。
もう一つは、当時の奴隷制度の牙城で、南北戦争の発端にもなった
バージニア州が、オバマ氏に投票したことによって。

今週はあまり忙しくないため、早めに西荻に帰る。
黄虎食堂で豆腐サラダなど食べる。今日はサラリーマン客が
意外に多い食堂だった。



コインランドリーで

2008-10-09 00:11:52 | 西荻
うちには洗濯機というものがいまだにない。
ちなみにアイロンもアイロン台もない。いつ引っ越すか分からないので
モノというか家財道具を持つのが嫌なのだ。自由で自分らしくて
いいと思うのだが、その反面、週に二回コインランドリーにいかないと
いけない羽目になり、これって、洗濯機買ったほうが長い目で見たら
経済的なのでは、とたまに思う。

などと夜もふけて、夜の12時過ぎ、乾燥機から中のワイシャツやら
靴下やら取り出そうとしている僕に、いきなり話しかける声が。
「この近所に住んでるの?」
振り向くと、70歳過ぎの疲れた顔のおばあさんが、ニコニコして
いすに座っていた。彼女もランドリーで洗濯機が乾くのを待っていたらしい。

実は僕は知らない人に話しかけられるのというのは昔から苦手なのだ。
その割りによく話しかけられるのだが。で、「ああ、はい、この近所です」
と話を切り返すと、そのあとおばさんがおせっかいにもいろんなことを
話し始めた。自分のことを話すというよりは、まあ、一般の世間話だな。
アイロンは持ってないのか?とか、今のシャツは干すときに一旦皺を
伸ばしたらいいとか(知ってるよ、そんなことと一瞬思う)、
田舎から自分の息子が来たとき、東京の暑さに参ったとか。

そのうち、洗濯物も全部取り出して会話がパタとやむ。
「おやすみなさい」と言って僕は先にランドリーを出たのだけど、
あのおばあさんとまた会うことがあるのかな。

早く帰るといろんなことができるもんだ

2008-10-03 22:08:23 | 西荻
最近、仕事が忙しく事務所に22時とか23時とかまで
残っていたせいで、ありえない時間に家についていた。
しかもたまたま運よく、22時前に事務所を出られたとしても、
そのあとプールに行ったりとかしてたから、
アパートにつくのは午後23時半とか。あまり変わらない。
で、翌日、朝早く予定があることもあって今日は久しぶりに
早めに事務所を出てみた。夜20時過ぎ。

吉祥寺でちょっと買い物して西荻に着くころになっても
まだ21時過ぎ。よく行く北口の定食屋に行ってみると、いつも
混んでいて入れないのに、この時間帯、客は3人だけ。余裕で
四人がけのテーブルを陣取り、悠々とチキン南蛮を食べる。

外に出ると、通りに人があふれている。時計を見るとまだ22時前。
そうか、この時間帯には人がまだこんなに活動しているんだ。
などと妙に納得。ついでに古本屋「ごごしまや」に行っていろいろ物色してみる。
早く帰るといろんなことができるのだ。調子に乗って旅行書専門店
「のまど」にも足を運ぼうとするが、疲れたので今日はやめておく。

フランスの友達

2008-09-28 00:02:38 | 西荻
プラっとフランスから5月にやってきて、毎日ブラブラ
東京で暮らしていたフランスの友人(女)がパリに
来週戻る、というので西荻で待ち合わせてランチした。
戻るといっても一ヵ月後にまた東京に戻ってくるらしい。
なんだよ、あいつ。うらやましい、そんなフワフワして。

西荻駅近くのいいかんじの蕎麦屋に入る。ここの蕎麦屋、
女子大通りに面して、20席ぐらいしかないこじんまりした
蕎麦屋だけど、味は絶品。蕎麦と一緒に新鮮な刺身とか
カニの入ったダシまき玉子とかのサイドメニューも充実。
今日見たら、福岡産の人参を使った人参酒というのがあった。
友人がオーダー。ちょっと飲ましてもらったら人参の味しかしなかった。


秋祭りの気配

2008-09-10 23:23:09 | 西荻
今の仕事でカタログの編集を手伝っているのだが一日中
文字とにらめっこで夕方ぐらいには目がしょぼしょぼし始める。
入稿するまでの最後のあがきだよな。

ということで毎日家に着くのが夜の10時半とか11時とか。
文字ばっかりの一日だよなあ。

駅からアパートまでの商店街を歩いていると
秋祭りの提灯が早くも、通りの電柱にかかっていた。
そういえばこないだおみこし担ぐ人募集中のポスターがあったな。

9月になって

2008-09-06 00:52:08 | 西荻
9月になって学校が始まったせいか、朝の電車の
通勤ラッシュがちょっと激しくなったような気がする。
西荻の駅の自動改札の込み方とか、ホームから乗る
中央線の車両の込み方とか。とはいえ、僕は大体
8時過ぎに西荻から中央線に乗っているのだが、あんまり
学生は乗ってないんだけど。サラリーマンが圧倒的に多いのだ。

諸般の事情で明日も働かないといけなくなり、仕方ないので
夜にコインランドリーに行ってくる。洗濯機を買ってないので
普通は土曜の午前中にコインランドリーに行っているのだが
それが明日はできない。で、洗濯機が回っている間
西荻の北口をぶらぶら散歩する。今は別の街に行ってしまった
友達と行ったことのあるワインバーがまだ残っていて
カウンターだけの細長い店内で、まばらなお客さんが
ワインを飲んでいるのが通りから見えた。

不思議なのは、友達はもう遠いところに行ってしまったのに、
こうやって西荻であったりした思い出だけ残っていて、
行ったことのある店の前を通るたびに、その思い出が蘇ってしまうのだ。
全然、前向きじゃないけどね、こんな気持ち。

フランス語合宿

2008-09-02 23:39:48 | 西荻
実は仕事の関係で某展覧会のカタログを作ることになっているのだが
それが英語とフランス語の二ヶ国語表記。もともとの原稿は日本語。
で、英語とフランス語の訳が日本語の原文に的確で、かつ
それぞれに対応しているのものか(厳密に言えば三つの言語は
まったく違うものなので、対応するかどうかなんて考え自体
ナンセンスなんだが)調べている作業を今週はやっている。
カタログ、300ページ。各ページ、英仏二ヶ国語表記。めまい。

日本に戻ってもフランス語関係の仕事をしていて、仕事の中で
フランス語を調べたり、質問したりとかそういう作業は楽しいのだが
例によって入稿スケジュールと校閲の作業に大きな開きがあり
事務所でカタログのエディター(でもフランス語は解しない)と
ああでもない、こうでもない、と3時間ぐらい会議し、途中から
合宿みたいになっている。土曜も休日出勤で合宿だよ。とほほ。

仕事のあと西荻に帰宅。
どうしてもカレーが食べたくなり、北口、自分ちに近い側の
本格カレー屋、ミルチに行く。本場というか、南アジアの人が
やっているんだけど。
勇んで行った割に閉まってました。張り紙を見ると、5日まで休み。
そんなバカな。南口のミルチにどうぞ、と書いてあったので
南口店に行くが、どうも接客がホスピタリティーゼロで入りずらいので
今夜は却下。やっぱ自分は北口のミルチがいいんだよな、などと考え
西友でおかずとビールを買って帰る。もう秋だしそろそろ
自炊始めなきゃなあ、なんて。

雨の日曜

2008-08-24 21:48:14 | 西荻
西荻は今日は雨だった。というか関東南部は全般に雨だったが。

国立新美術館で開催されているアバンギャルド・チャイナ展に行く。
文化革命終結後から、今日まで中国国内で勃興したコンテンポラリー
アートの潮流を辿ることができる大型の展覧会だった。
アバンギャルドという呼び名は欧米や日本では既に死語であり、
ある時代の美術の潮流を説明するためのタームに過ぎない。
同時代という意味では「アバンギャルド」というコノテーションはもう何も
残っていないのだが、中国ではアバンギャルドというタームに
真剣に回帰するような芸術が70年代に生まれ、それが社会政治の
潮流と同調しながら、コンテンポラリーアートの発展の原動力
になってきた、とそんな感じのことが説明されていた。

作品群の多くは本当に体制に対する挑戦、レジスタンス、そして
社会に向けて投げつけられたメッセージ、といったものが
ひしひしと感じられる。こんな社会でいいのだろうか。
こんな生活を送って、人間は理想に近づくことができるのだろうか。
そんな根源的な問いが伝わってくる。ふと日本のコンテンポラリー
アートのことを考えた。ここまで社会批判や政治的メッセージをこめた
作品があるだろうか? 日本のサブカルチャーというのはある意味
体制や政治から遠く離れた、もしくは遠く離れていたい、という願望
で成り立っているような気がする。

どうでもいいのだが、今回の展覧会、仕事の関係でもらった
招待券で行ったのだが、入り口で名前とか職場とかいろいろ書かされた。
世知辛い世の中ですな。でも、どうでもいいが、招待券とかじゃないと
入場料が高すぎて、展覧会周りなんてできないよ。
松涛美術館にも行こうとしたが挫折。こっちは招待券なし。

日曜の西荻

2008-08-17 21:38:22 | 西荻
日曜の西荻といえば、こけし屋名物、第二日曜の朝市があるのだが、
いまだに行けたためしがない。あ、先週だったか。朝市は8時から
11時までしかやってないので起きられないのだ。
今日も例によって11時に起きた。昨晩午前3時に戻ってきたんで。

昨晩、仕事の関係で知り合ったおじさんがホームパーティーを
するというのでわざわざ駒澤大学方面まで行ったのだが、
なんだか専業主婦とその子供、大手商社の結婚することが
人生の目的のOL数名とか、アクセサリー教室を近所の主婦向けに
やっている男、ワインの輸入業者、あと身元の分からない人数名とか
よく分からないパーティーだった。

ほんとはめんどくさくなって、約束の時間に約束の場所に行かなかったのだが
(家で寝てた)、おじさんから電話かかってきて、
「すみません、自宅で気分が悪くて寝てました、今日は欠席します」
などと社会人とは思えない行動パターンで一旦は断ったのだが、
その後また電話かかってきて、「遅刻してもいいから是非来なさい」
とか言われ、断れない羽目に。つーか、どんなやり取りなんだか。

8時ぐらいに行ってつまらなかったんで、とっとと帰ろうと思って
たんだが、なんやかんや言って2時まで、結局最後まで居て
タクシーで戻ってきた。こんな土曜の夜って。


西荻にいるわけ

2008-08-03 01:18:34 | 西荻
さて、海外から帰ってきてすぐにやったこと、それはアパート探し。
僕の場合、生まれも育ちも実家も九州という根っからの九州人なので
要するに東京には知り合いもないのだ。寄る辺もないし。
海外にいるときは駒込とか雑司が谷とかああいうところでアパートを
探そうと思ってネットで物件など検索していた。

しかし、東京に着くなり、なんか雨ばかりの気候(6月末に到着)も、
いきなりどんどん回される仕事も、あと狭いホテルの自炊もできない
暮らしも重なって嫌になって、とっとと西荻に出かけていって
駅前の不動産で物件を三件ぐらい見せてもらって(少ない・・・)
とっととその日に決めてしまった。

西荻は昔から友達が住んでいてよく、飲み屋とか焼き鳥やとか
古本屋とか行っていたのと、自分自身、海外に行く前に
荻窪とか高円寺とか近所に住んでいてなじみの界隈だったので
まったく自然に決めてしまった。いつか住みたいと思ってたしね。
あとなんか街角をぶらぶら歩いていると安心するんだよね。
ところどころ緑が多くて、武蔵野の感じもするし。
いい具合で独身者とファミリーが混ざって住んでいるし。

西荻1ヶ月目

2008-08-02 01:03:14 | 西荻
東京に海外(フランス)から戻ってきてはや
1ヶ月が過ぎてしまった。思っていたほど環境に
慣れるのに時間はかからず、新しい仕事や新しい職場にも
なんとかなれてやっている。もうそんなに
ナイーブな人間じゃなくなったのかな。

フランスから戻ってきて次の日にはもう職場に行って
新しい名刺を与えられ、新しい机と目新しい文房具を
もらい、仕事が始まった。
この1ヶ月で40人ぐらいの人と名刺交換をした。
その中には本当に仕事でお世話になっている人も、
あとレセプションとかでちらっと話をしつつ、もう二度と
会わないだろう、と言う人もいろいろ混ざっている。

実家のある福岡にはまだ帰っていない。なんか時間がないのだ。
やるべきことしているうちに、週末も終わってしまう。
今日ももうこんな時間だよ。