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日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

10年選手

2009-03-03 23:48:59 | 自分について
なんかよく分からないが、会社の人に頼まれて
会社説明会のコメンテーターなどをやった。先輩社員の一言、みたいな。
一応今の会社に入って10年ぐらい経つので10年選手となっているが、
その前の前職とか、あとフランスに留学したり、フリーターやったりと
寄り道ばかりしているので全うな10年選手ではない。歳だって
いってるしね。

と、そんなことは正直には聴衆には話さない。見た目の年齢がものをいうのだ。
聴衆は150名ほど。就職活動中の真面目な学生ばっかり。
というか自分を振り返ると就職活動中に、こんなひたむきな目で
よそ見もせずに他人の説明を聞いたことがあっただろうか?
でも若いって、「その日暮しである」ことに他ならないと思うんだが。

これから10年後のキャリアプランについて話してくれ、などと
言われる。無理だ。3年後のビジョンもないのに。と壇上で困る自分。

説明会の後席に戻ると、バレリーからメールが来ていた。
本文なし。どうも自分が担当している書籍の宣伝文。彼女は出版社の
仕事もしているのだ。

メキシコの前衛芸術運動、オアクサ州に関する本だった。
ビジュアル・レジスタンス。血しぶき、暴力。破壊。
社会との関係性とアイデンティティーを再考させる
すさまじく暴力的な芸術。羊の群れに慣れてしまうと草だけ食べることに
慣れてしまい、何かを手に入れるために戦いに行くことを忘れてしまう、
そんなメッセージをメールに感じた。相変わらずバレリーはぶっきらぼうだが。

老化と友人

2009-02-28 00:48:57 | 自分について
なんだか最近毎日がつまらない。つまらないというか
仕事ばっかりやって、ほぼ家と事務所の往復みたいな
生活になっていて非常につまらない人生になっている。
ということで世田谷の梅丘に住んでいる高校時代からの
友人を呼んで、駅前で飲んだ。

高校時代からの友達だから、もう25年ぐらい友達を
やっていることになる。長くて、かなり恐ろしい。
昔の自分を知っている人と話してうれしいことは、
飾りない自分のままで話せることだ。気負うこともなく
カッコ悪い自分のまま、素のままでビール飲んで話せるもんね。

ちなみに居酒屋では、「この地下で劇団が公演やってます」
といわれて、「へえ」とか言っていたが、あとで居酒屋の
地下の劇場を見に行ったら、燐光群のBOXだった。
めちゃくちゃ有名な劇団の劇場じゃん!

友人に、糖尿病の叔父がいて、彼は病気のせいで60過ぎても
白髪が一本もない、みたいな話をしたら友人から「おまえも糖尿病か!」
と突っ込まれた。確かに。僕も40だが、白髪がない。これは
遺伝か?

アメリカの友人

2009-02-23 23:53:21 | 自分について
アメリカに住んでいる友人から手紙が来ていた。
昔、西荻に住んでいた女の友達だ。関係ないが
表題みたいなヴェンダースの映画あったよね、昔。

相変わらず自由で気ままに彼女は生きているらしい。
なんで彼女と僕は友人なんだか考えてみた。
こないだ電話で話したときも、久しぶりにもかかわらず
まるで昨日の電話の続きを話すみたいだった。

たぶん、人との約束を平気ですっぽかすような性格、
かつそれを悪いとも思わないずうずうしさが付き合ってて
気が楽なんだろうな、と思う。僕もどちらかというと
そういう人間なんだが。あと他人に信頼されようとして
努力するようなことはしないから。
他人に信頼されるように生きる、ってあまり興味がないなあ。

関係ないが、最近、某男性用エステサロンの広告で
中田ヒデの超特大ポスターがあちこちに貼ってあるんだけど
あれって逆効果だと思うなあ。あんな写真じゃ、エステに
いって何か変わるんだろうか?なんて思ってしまう。
軽い、人選ミスですな。

友人関係

2009-02-21 10:07:14 | 自分について
今週後半は腹痛から回復、調子に乗ってプールなど
仕事帰りに行ってみたら、翌朝またちょっとつらくなってしまった。

全然関係のない部署の人からフランス語の件で相談をされる。
まったく簡単な翻訳の依頼だったのだ。翻訳すること自体なんでもないが
やはりネイティブチェックが必要ということで、翻訳文を
やはりまったく関係のないバレリーに送る。

C'etait presque TB(ほとんどTBだった)

という返事で、すぐ添削されて戻ってきた。TBってなんだろう、
と思っていたが、そのうちTres Bien(優良可不可の優)の略
ということが分かってニヤリ。バレリーは何やかんや言って
「そんなの自分の仕事と関係ないからやらない」なんて言わないから
ホントに助かる。自分の興味でやってくれる。
なんかそういう人たちにサポートされてるのかも。

結局やせ我慢しても

2009-02-18 23:22:26 | 自分について
やせ我慢しないで家に帰った自分だったが、その晩
腹痛に襲われ半ば不眠状態で夜を過ごす。翌朝、目覚ましとともに
目が覚めたものの、繰り返される腹痛でとてもベッドから起きれない。
結局、半休を取って会社を休む。よく考えると病気で会社を
休むのは6月に日本に戻ってからはじめてかも。それまでは
銀行行くから、とか、運転免許証行くから、とかそんな事務的な理由でしか
有給休暇を使ってなかったし。

で、正午過ぎ、痛いおなかを引きずりながら中央線の電車に乗る。
熱は下がったようだ。平日の正午過ぎの中央線というのは混んではいないものの
西荻から乗ると簡単に空いた席は見つけられない。見つけたのは優先席。
座っていたのだが、というのか俺だって腹痛で苦しんでたんだよ、見た感じ
普通だけど~、というオーラを出しながら優先席に座っていたが
阿佐ヶ谷から杖を突いた、疲れた表情の高齢者の女性が僕の前に立ったんで
思わず席を譲ってしまった。

午後、外部の人と打ち合わせ。討論会についての資料を作成していて、
これは討議(フォーラム)であって、闘技(アリーナ)ではない、
みたいな面白いキャッチフレーズを入れようと思ったがやめた。
そんな雰囲気じゃなかったし、体力もついていかないし。

万人受けする人間

2009-02-10 00:16:44 | 自分について
日曜に友人に誘われて某小劇場に演劇を見に行ってきた。
演劇なんてほんと久しぶりで、なんかあの小劇団感覚が
戻ってこず、ちょっと居心地悪く見ていたのだけれど。
年末行った世田谷パブリックシアターは小劇場じゃないもんな。

とそれはそうと、演劇が終わってからロビーに出ると
ちょっとだけ知っている人、その関係者、とかなんか劇団関係者の
社交場のようになっていて、たまたま僕の知っている人もいた
もんだからちょっと立ち話。そのうちに、友人がやってきて
「○○さん、うちの上司紹介しますよ」と言って、彼の働いている
会社の、たまたま会場に来ていた上司を紹介してくれた。
歳のころ、40代半ばの、どこにでもいるような丸顔の、地味な格好を
したおじさんだった。

僕は、「ああ、どうも始めまして」と普通に挨拶して、
相手も「ああ、お世話になってまして」などと普通に返したのだけど、
僕は瞬間的に、ああこの人とは一生かかっても友達になれないな、
と悟ってしまった。たまにそういう人がいるもんだ。
喋る前からダメだ、合わない、と直感的に分かってしまう人が。
なんでなんでしょうか。

先輩のこと

2009-02-02 23:51:12 | 自分について
自分の大学の先輩が、傷害事件に巻き込まれて
新聞に記事が実名で載ってしまった。巻き込まれたといっても
刺した相手は交際相手の女性だったようだが。

間の悪いことに、先輩は実は仕事上でもつきあいがあって、
うちの会社の人間も知っている。事件を聞くなり、
「え~」とか「関係者の間でも衝撃が走ったらしい」などと
好き勝手なことを同僚が言っていた。

別にそんなことどうでもいいじゃん、
先輩の個人的なことなんだから、などと思うが外野は
そうは思わないらしい。好き勝手なことを言っていた。
こういうとき他人って勝手だよな、とつくづく思う。
先輩に関しての憶測を言ったり、的外れな非難をしたって
そんなの何も君たちには分からないことなんだよ。
せいぜい好き勝手なことを言えばいいさ。

こつこつ小さな人生を営んで、他人の顔色を見て、
ちょっと努力して他人に褒めてもらおうとして、
そんな人間には恋人に刺されて傷害事件に巻き込まれることなんて
さぞショッキングなことだろうよ。

他人のために傷つくなんて馬鹿らしいと思うけど、
なんか会社行きたくなくなってきた。

どんな場所にいようとも

2009-01-27 23:41:27 | 自分について
久しぶりに懐かしいバレリーからのメール。なんのことはない、
共通の友人から彼女の話題が出たのでちょっとちゃかそうと思って
連絡を取ってみたのだ。先週のフランス出張では本当に
一瞬しか彼女を見かけなかったんで物足りなさ感がつきまとっていたのだ。
メールの彼女の言葉。

J'aime le personnage de Swann dans Proust, personne ne sait trop
tous les divers milieux qu'il frequente et cela lui va tres bien.

プルスートの(失われた時を求めてに出てくる)スワンのキャラクターが好き。
誰一人として、スワンの出入りしている、いろんな「世界」を把握していない。
そのことが彼にとっては非常に心地いいことなの。

人知れず、どんな社会階層の人とも交わり、交流を続けるスワン。
そんな秘密を持った大人のキャラクターのスワンのことを気に入るなんて
バレリーらしいなあ、と思う。

僕も昔は、日本のどんな職業の人とも話してみたいと思った。
僕のような平凡なつまらないサラリーマンから、若いバイト君、
トラックの運ちゃん、情緒不安定の女子高生、風俗の姉ちゃん。でも
周りの誰も僕の行動を理解しえないのだ。
最近保守化する自分を叱咤するようなバレリーだった。


何もしないのが一番よくないのかも

2009-01-13 23:41:40 | 自分について
昨日は岩波ホールにグルジア映画「懺悔」を見に行った。
職場で同僚から「評判になってるよ」とチラシをもらったり、
あと出張で東京に来ていた山口の友人も見た、と言っていたので
どんなもんか足を運んでみたのだ。
列になっているチケット窓口でみんなが口々に「懺悔1枚」「シニア懺悔2枚」
みたいなことを異口同音に言っていてなんか免罪符売り場のようだった。

内容については割愛するが、最初はグルジアという国の暮らしのディテール
部屋の壁紙の色とか、手すりの奇妙な模様とかそういうのばっかりに
気がとられていたが、そのうち演劇的な、キッチュな演出とか
ついつい見入ってしまうストーリーに引き込まれ、あっという間の
2時間30分だった。でも見た後は、なんか以前と同じ目で
コミュニスムの時代を見れないなあ、と考え込んでしまった。

で、今日会社に行くと、びっくりするほどくだらない企画とか
平和ボケ日本としか思えないような会話が周りで繰り広げられちょっとぐったり。
ガザ地区じゃ空爆が終わらないのに、俺達こんなことやったり
言ってしてていいんだろうか、とか心の中で考えてワナワナする自分。
でももう国連になんか何も期待してないって。

前先輩が言っていた言葉を思い出す。
もっと耳をすませて、もっと大きく見開いておこう。
周りで起こるすべてのこと、見逃さないように。

ちなみに「懺悔」の中で引用されていた孔子の言葉は次のような文だった。
暗い部屋で黒猫を捕まえるのは難しい。黒猫がいないのならなおさら。

会議は進むが手元はついていかず

2008-12-11 23:41:24 | 自分について
あまり残業をしないようにしている。9時から会社にいるが、
定時は夕方5時半。まあ定時に帰ることはないが、たいてい
夜8時ぐらいに帰る。それを伸ばしても9時とか最悪で10時。
というのも仕事が楽しくて時間も忘れて残業するのであればいいが
(残念ながらそういうことはあまりない)、そうでないと
なんか鬱病になってしまいそうな気がするのだ。鬱病になったことはないが。
あまり長い間会社にいると、それ以外の生活を忘れてしまいそうだしね。

とそんなこんなでやってるのだが、今日の午後、結構重要な
会議に出た。管理職が出られなかったので代理出席。いろいろ
メモを取らないといけなかったのだが、始まってから5分で
ボールペンのインクが切れた。やばい。これは。
周りの人にペンを借りようと思ったが、誰も自分の分しか持ってない。
で、どうしたかというとインクの出ないボールペンでそのまま
ノートに書き続けたのだ。もちろんノートは真っ白。何書いたかも
あまりよく分からない。隣の同僚はギョッとしてみてたんだろうな。
なにせ1時間近く、真っ白なノートにインクの出ないボールペンで
メモ取ってたんだから。

で、会議後席に戻って、ノートの表面を鉛筆でこする。
すると、みるみるうちに黒字に白抜き文字が現れる。そうそう、
インクは出ないけど、文字を書いた場所はペンと紙の
摩擦でノートの紙の表面が凹んでいるから
この方法でメモの文字が浮かび上がってくるのだ。
で、鉛筆で一生懸命ノートを黒く塗りつぶしていると、また隣の席の
同僚にギョッとされる。

夢がみたい

2008-12-09 23:02:03 | 自分について
海外のニュースをPODCASTで聞いていたら
米国の失業率が6,7パーセントになり過去15年で最悪に
とのニュースが流れた。日本や英国の失業率も然り。
経済指標はどれもマイナスばかり。九州のリーディング産業
であった自動車産業も各メーカーが減産、人員削減を繰り返している。
政局も不透明、内閣支持率は最低水準。

ギリシャでは全土で警察に対する抗議デモが暴徒化する。
まるで数年前のフランスの郊外のようだ。
フランスでは社会党の党首選びが混迷を極めたすえに
オブリー法で有名な、リール市長、オブリーに。

とか日本のこととか世界のこととかいろいろ考えていたら
暗い気持ちになった。なんか自分がやっている仕事や
やろうと考えていることとか、考えるたびに、もう一人の
自分が、「こんな大変な世の中なのにそんなことやっている場合かよ」
とかなんか怒鳴っているような感じ。
ああ、でもこんな世の中でも夢がみたい。

九州人の背中

2008-12-06 00:36:31 | 自分について
仕事をしていると同じ部署の同僚がいきなり、
「○○さん(僕の名前)の背中は本当、九州の男、って感じですね」
と言ってきた。な・・・何を持ってそんなことを言うのだろうか?
実はその同僚も九州出身なのだが、あまり九州の話をすることはない。
というのも彼はもう大学時代から東京で、奥さんも東京出身のため、
九州へは年に一度、戻るか戻らないか、ぐらいの感覚なのだ。
そこいくと、僕は就職する23歳まで福岡に住んでいたし、そのあと
福岡でフリーターやっていたこともあるし、まだ「九州度」が高いのかも。
「背中が自分の親父の背中みたいだ」といわれる。
要は彼のお父さんが典型的な九州男児の親父さんで、その背中が
僕の背中に似ていた、ことが言いたかったんだろうな。
そのあとひとしきり、親父さんの話をされる。
ぐでんぐでんに酔っ払って家に戻ってきたこと、
それなのに会社の若い衆も連れてくること(これは我が家でもあった)など。

話しているうちに僕も自分の親父のことを思い出した。
うちの親父もすごい酒飲みで、よく「役所の飲み方」
(親父は公務員だったので)と称して、よく酒飲み言ってたなあ、なんて。

40回目の誕生日

2008-12-01 22:46:27 | 自分について
ということで待ってもいなかったのに誕生日が来てしまい、
今日、40歳になってしまった。よく考えると大台だ。
10台に乗ったときは何も覚えていない。子供だったから
10代になれるのがうれしかったんだろうな。
20台に乗ったときも、あまり覚えていない。親が鹿児島に住んでいて
何のゆかりもない鹿児島の小さな町に成人式に出かけたのを覚えている。
しかも遅刻して顰蹙。ああ、これから20代だ、なんてこれっぽちも
思わなかった。ただ人生をも邁進、という感じだった。
30歳になったときのことは覚えている。
今まで何も考えずに、やりたい放題やって、そのあげく30歳を
目前にして、これでいいんだろうか、なんて自問した。
世間はちょうど世紀末で、このままノスタラダムスの予言のように
世界が滅びるんじゃないか、なんてちょっと本気で思った。
そしてあれから10年がたった。ついに40歳になったのだ。
世界は滅びず、ノウノウと毎日が過ぎている。ボンベイではテロが
起きたけれど、僕の職場は何も変わらない。

昔は結婚もしなきゃ、親孝行もしなきゃ、社会のためにもならなきゃ、
なんて自分への課題の多い自分だったが・・・。
結婚にもなんか興味失ってしまったし。

職場で何度か「誕生日おめでとう」と言われた。でも
別になんとも思わなかった。
フランスの友達からメールが来て「誕生日おめでとう」と
書かれていた。これは嬉しかった。そして家族からの電話。

所得の再分配

2008-11-27 22:57:28 | 自分について
今日は朝から、社会の『所得の再分配』に関する本を読んでいた。
いや、さまざまな税制や福祉政策によって各人の所得を再分配
する必要があること、とか云々。

というのも訳があって、実は僕は、
春から大学院の修士に通うことになっているのだ。
で、その専攻が政治学とか国際政治とかそんなやつだから、今のうちから
勉強しとこうと思って。まあ大学院も、ホントは比較文化とかそういう
関係の勉強をしようと受験説明会に夏場にいったら、たまたま比較文化
の隣でやっていた国際政治学科の説明が面白かったので、ためしに
受けてみたら、受かったのだ。だからかなり偶然の成り行き。

僕は、学部の専攻が教育心理学だったんで、政治学とか全然
勉強したことがない。ただ、昔公務員の試験対策の学校に通っていて
そのときに試験対策用の政治学を勉強しただけだったのだ。

とそれはいいのだが、仕事の関係で午後、某大手証券会社のオヤジと
会って話を聞く機会があった。なんか僕には理解できなかったが
金持ち相手の財産管理の話とか、ひっきりなしにしていた。
あと会話の終わりの辺に、「こんな金融危機でも、お金はあるところには
あるんです!」と熱くなって言っていた。
所得の再分配の話など思い出して、「そのあるところにあるお金を、
社会の不平等解消のために利用しないのか」と突っ込もうと思ったがやめた。

京都出張

2008-11-13 22:41:08 | 自分について
今日は仕事の関係で、京都に日帰り出張した。
紅葉の、風情ある秋の京都を堪能できるかと思ったら
まったくそんなことはなくて、朝7時に東京駅から新幹線に乗り、
(ということは西荻で朝の6時過ぎに電車に乗るということ)
9時半に京都に到着、その後延々と夕方まで京都で関係者と打ち合わせ
など行う、などという強行スケジュールだったのだ。
京都の風景、ほとんど見ていない。

仕事の関係で、若い、国際機関でバリバリ働いている若者と
ちょこっと喋った。向こうはスペイン人だったので英語で。
自分がどういう人間か分かっていて、自分の目標がどういうものか
分かっている、自信に満ちた積極的な若者だった。
そのあと自分の二十代を振り返ってちょっと後悔に似た感情が。
僕の二十代の頃なんて、いつも自分を他人と比較して、自分に自信が持てず、
気後ればかりしていて、ほんと、ボーっとして人間だったのだ。
もしあの積極さが自分にもあったら、今頃違う人生に
なってたかな、などとぼんやり思った。
自分は自分でしかないのだから、どうあがいたってしょうがないんだけど。