【デンソーにフルセットの末2―3 優勝は東レ】
バレーボールのV・プレミアリーグ女子は24日決勝ラウンド最終日を迎え、レギュラーラウンド1位の東レが久光製薬を3―0のストレートで破って2季ぶり4回目の優勝を飾った。岡山シーガルズは3位決定戦でデンソーに2―3で競り負け4位に終わった。昨年12月にスタートしたレギュラーラウンドで、岡山は決勝ラウンドに進出できる「4位以上」という目標を果たしたものの、上位3チームの壁は厚かった。
デンソーとの3位決定戦で岡山は18―25、18―25で2セット連取されたが、第3セットを25―23、さらに第4セットを25―17で取り返し、信条の粘りのバレーを見せてくれた。だが最終セットを9―15で奪われ、あと一歩及ばなかった。4チーム総当たりの決勝ラウンド1~3日目(16~18日)では、岡山は初戦で東レに1―3で敗れたが、第2セットをジュースの末26―28で落としたのが悔やまれる。第2戦のデンソー戦は0―3。第3戦の久光戦は1―3だったが、この試合でもジュースになった第3セットを28―30で惜しくも奪われた。レギュラーラウンドでは7回あったジュースを全て取っていただけに、「そのセットさえ取っていれば」と思わずにいられなかった。
今季リーグ戦を振り返ると、岡山はアタック決定率で劣ったものの、ブロックでは8チーム中トップクラスの得点を稼いだ。弱点だったサーブレシーブもレギュラーラウンドから決勝ラウンドに進むにつれ成功率が高くなった。ただ試合の後半になってミスを連発し、点差を引き離される場面も目立った。決勝ラウンドでの戦いを通じ、改めて体力面の強化や攻撃のコンビネーションなど課題が浮かび上がり収穫も多かった。1カ月後の大阪での「黒鷲旗」が楽しみだ。