雲の中から

昨夜は雲が出ていて、ときどきお月様が顔を出し、また隠れ。
そんな繰り返しでした。
それでも普段のお月様とはどこか違うような雰囲気があるなと思うのはなぜかしらね。

お日様よりもお月様の方に興味が沸くのは自然なのかな。手は届かないけど、他の星よりずっと近くにいてくれる。生まれたときからそこに一緒にいれくれた。
夜だけではなく、昼の青空の中でうっすらと白く佇んでいるのを見つけたときは捜し物を見つけた子供のような気分になった。

かくれんぼしていて見つけたときのような。
どこか懐かしいどこかキュンとする、そんな年月の積み重ねをあなたの上に感じるときがある。
お月様っていいな。

雲の中からこんにちは。
雨かなって思っていたけど、ちゃ～んと出てくれたんだね。
「今日は色々大変なことがあったんですよ」
そんな独り言をあなたにつぶやいてみる。

す～っと言葉が吸い取られて、雲ににじんでいった。
いいな。
あなたがそこにいてくれて。

カーテンの隙間から少し顔を覗かせてベランダ越しにお月様を見ていた。

少しの時間だったけど、なんだか温かい。
雲の中から少しでも顔を覗かせてくれた、それだけでなんだか温かい。

お月様を見たせいか、昨日はぐっすり眠れたわたし♪