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経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の心

相当に悪い10-12月期GDP

2015年02月17日 | 経済
 2/1に「10-12月期GDPは3%を割るかもしれない」としていたが、心配していたとおりになったね。鉱工業生産の消費財出荷が前期比でマイナスであることを踏まえると、需要側統計が強くても慎重にならざるを得ないと思っていたら、案の定だ。直前に出た消費総合指数の前期比+0.8は何だったのだろう。

 民間消費の前期比の伸びは、7-9月期と同じ+0.3%しかない。2012-13年の平均は0.5%超であったから、消費増税によって屈曲したかもしれない。せっかく、アベノミクスで登り調子だったのに、何てことをしてくれたのか。他方、法人減税で期待の大きかった設備投資は、原系列の前年比を見ると、2.6%、1.6%、0.5%と低下の一途をたどっている。

 内需の寄与度は0.3に過ぎず、しかも、在庫増が0.2を占める。つまり、成長力は極めて弱いのに、多かった在庫が更に増しており、次の1-3月期GDPを押し下げる可能性があるということだ。これは痛い。このままだと、2014年度の成長率は、政府の経済見通しの実績見込みである-0.5%を大きく割り込み、-0.9%くらいまで傷口が拡がる。

 今後、民間消費が従来の平均で順調に伸びるとしても、消費増税前の水準を取り戻すには、2016年1-3月期までかかる。今秋の消費増税は、回避して、本当に良かった。「原油安だから、上げられた」と言う人の気がしれないよ。次回増税の直前に当たる2017年1-3月期の水準ですら、十分とは言えず、反動減で再び3%増税前の2013年10-12月期を割りかねない。

 多くのエコノミストが明るい兆しとして、「賃上げが、輸出が、設備投資が」とするが、消費増税前にも、同様のことを言っていなかったか。確かに、原油安の押し上げ効果は大きい。しかし、エコノの「増税なし」は大甘であり、原油安を帳消しにするくらいの「いつもの緊縮財政」が敷かれている。予算案の国会提出で新たに判明したことについては、週末、改めて書くつもりだが、勝った気になるのは、まだ早い。

(表)



(昨日の日経)
 正社員化で人材囲い込み。経済教室・長期停滞は貨幣流通速度に謎・小林慶一郎。

(今日の日経)
 景気回復の歩みは緩やか・10-12月GDP。名実逆転17年ぶり。日経平均18000円7年7か月ぶり。金利異変・家計の味方か。日韓通貨協定打ち切り。ドバイ原油58ドルに上昇。経済教室・財務戦略より利益を・宮川壽夫。エコノ・増税なし、原油安が追い風。

ジャンル:
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-02-21 19:38:04
お前 4パーセントになるめでたいって書いてたの見たけど、今見たらその記事が見当たらないのね

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