経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

2/10の日経

2015年02月10日 | 今日の日経
 1月の消費動向調査は微増で、雇用と耐久財の指数がブラス。1月景気ウォッチャーも微増で雇用関連が強い。このところの家計調査と似た傾向だ。雇用は遅行というのが常識だが、最近は、雇用や消費が景気と同時に動く感じだね。非正規化が進んで、雇用は調整されやすくなっているということかな。

 したがって、消費増税をすると、粘りがなく、所得や消費がドンと落ちてしまう。その代わり成長への切り替わりが早い。消費率の変動による反動減からの回復とは異質のものだ。そうすると、原油安への反応も早いかもしれないね。大機で富民さんが言うとおりであり、余計な金融緩和でメリットを失わないようにしたい。

 今は、消費税も社会保険料も高く、経済の好循環の発揮に対して、自動ブレーキがかかる構造にある。これを乗り越えて行けるだけの力があるかがポイントだ。福祉国家になると、成長のチャンスに加速できるかが勝負の分かれ目になるが、機動的に財政を使うどころか、逆に、緊縮財政主義が強すぎて、みすみす逃すことが多いからね。

 基礎的財政収支が9.4兆円赤字とは、税収の上ブレで前回試算より1.6兆円改善したことを意味する。記者は、ここを報じないと。前に本コラムで指摘したが、やはり、「何もしなくても2025年度にはゼロ達成」へ順調に進んでいるようだ。「20年度」と焦らず、増税の好機を見極める余裕を持つことが肝心。

(今日の日経)
 農協60年ぶり改革。街角景気2か月連続改善。衆院選アダムズ方式で。経常収支は輸出から海外配当へ。基礎的財政収支20年資産は9.4兆円赤字。インドGDP7.5%増で中国上回る。OPECが需要を上方修正。ワタミが値上げで客離れ。幸福感を名札センサーで。合成生物学でポリ乳酸。大機・原油安生かそう・富民。国産小麦の安さが需要喚起。景気指標・預金増。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 経済政策の対象における非対称性 | トップ | 中長期の経済財政試算の正し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

今日の日経」カテゴリの最新記事