経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

11/7の日経

2018年11月07日 | 今日の日経
 「外国人労働者を入れないと経済が回らない」と言う人がいるけれど、リーマン前だって、バブルのときだって、回ってたんだけどね。有効求人倍率こそ、バブルの1991年の1.40を超えているが、正社員の倍率は、まだ1.14倍だ。バブルの頃は「非正規」という言葉はなかったから、単純には比較できんよ。それで、男性の年齢別就業率を見ると、中心階層は、まだリーマン前に戻った程度で、バブル期とは差があるから、賃金が上がらないのも不思議ではない。

 もっとも、緊縮財政のせいで消費が振るわず、上げるにあげられない状況だ。通常の売上が伸びる中での人手不足なら、供給に制約があっても高収益化で補うとか、売上を基に設備投資で省力化を図るとかの手があるが、緊縮で売上が停滞していては、そうも行かない。何がなんでも人手が欲しくなる。それで景気が停滞すると、今度は人を切るしか手がなくなる。こうして、緊縮は国を壊していくわけである。

(図)



(今日までの日経)
 長期失業最小の48万人、リーマンで急増。サービス34業種増収。企業業績に減速感 貿易戦争の影、顕在化4-9月 最高益水準は続く。中国企業 伸び鈍化 7-9月増益率7%どまり。デジタル貿易 さえない日本 6位転落。海外発危機に抵抗力乏しく・宮川努。

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2 コメント

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Unknown (きんぴー)
2018-11-07 08:12:22
記事が2つあります。
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Unknown (Unknown)
2018-11-08 22:22:42
移民受け入れは明らかに経済界からの圧力でしょうね。自民党は彼らに頭は上がらないでしょう。結局、経済界は日本の将来に全く期待してない。だから労働市場がタイト化しても賃上げによる人材確保に及び腰で、人手不足を安い移民で補おうとする。

ひょっとして、以下の負の無限ループに入ったんじゃないかと私は不安に思ってます。

①労働市場がタイト化して少しだけ人手不足になる

②移民受け入れ

③再び労働市場の需給が緩む

①に戻る

これだと永遠にデフレ脱却できないでしょう。

移民受け入れが国会で議論されるようになってから、テレビで人手不足の現場とやらが取材されてますが、「これで我々も助かりますよぉ」とかニヤニヤして語ってる経営側の連中が私利私欲の塊のクズ野郎にしか見えません。お前ら、ただ奴隷が欲しいだけなんだろ、って。
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