KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

新春最初の登山は日本一低い山

2024年01月21日 | 香川の里山

例年だと年明け仕事始めの前に、ひと山ふた山登っているのだけれど、今年は年末の六甲

山で転倒して膝が腫れて曲がらず、平場を歩くのは問題なかったがとにかく階段の登り降

りで痛みが出た。

病院が開く4日に直ぐに整形外科でレントゲンを撮ってもらうと、『骨には異常がないよ

うですが、レントゲンでは判らない、細かい所はMRIでないと判らない』と言われ、1

週間後に検査をすると『半月板の損傷ですね』と写真を見せながら説明してくれた。『水

(間接液)が溜まっているようなので抜いて、ヒヤルロン酸を打っておきます』と言われ

て横になり治療が始まると、今まで経験したことのない、重たく大きな痛みが膝に走った。

25ccほど抜きましたと言って見せられた間接液は黄色く、小さな白いカスのようなもの

がたくさん浮いていた。『これが半月板かもしれませんね』と先生。『膝が楽になったで

しょう』と言われた通り、腫れはなくなり急に膝が軽くなったような気がした。

『山登りをしているんですけどまだ無理ですよね』と聞くと、『無理です!』と即答。

『痛みがなくなればいいですか?』と聞くと、『まぁ~』と、お好きな様にと云った感じ

で冷たくあしらわれた。

そんな感じで年末のケガも後厄の最後だったと慰め、仕事が休みだった奥さんと昼から温

泉に出かけた。その帰り道に以前からSNSで見かけて興味があった白鳥神社のかざくる

まを見に立ち寄ってみた。

境内に入る前に駐車場の横の大きなクスノ木が目についた。県の保存木に指定されている

クスノキは樹齢800年と云われ、県内では唯一のかおり風景100選にも選ばれている。




駐車場から一の門を潜ると、鶴門との間に願い事を書いた札をぶら下げた、白と淡いピン

クの色のカザグルマが藤棚の様にぶら下がっていた。奥様はさっそく家族の健康を願って

お札を書いていた。




2021年秋から「参拝者にとっていい風が吹くことで、物事が良い方向に回れば」との願い

を込めて始めたというカザグルマは、鶴の門を入って右手の表回廊にも色とりどりカザグ

ルマが並んでいた。回廊の格子の隙間から風が吹き込んでくると、カラカラと音をたてて

可愛く回るカザグルマ。なるほど若い女性たちが好んで写真をSNSにアップするはずだ。







拝殿を参拝した後、東隣にある青山稲荷神社にもお参りして境内に戻ると、禊所で祈祷す

るために社務所を空けた神主さんの代わりに、ネコが留守番をしていた。










この日は参拝をした後帰宅したのだが、数日経って奥さんが『白鳥神社の裏に日本一低い

山があるって友達が教えてくれたけど、知っとる?』と。前々から当然知ってはいたが、

果たして山と呼べるのだろうかとずっと疑問に思っていた。いつもなら見向きもしない山

だけれど、今の身体の状態からすると上り下りもなく山に登れる?ひょっとして今年初の

登山になる(笑)・・・・そう思って奥さんを誘って2週続けての白鳥神社詣でとなった。




空は申し分のない青空が広がっていた。膝さえ問題なければ今頃どこかの山を楽しく歩い

ていただろう、なんて思いながら一の門から南を見ると、鳥居の奥に真っすぐ参道が続き、

そのさらに奥に小さな三角のピークが見えた。

以前から何度も登った事のある白鳥アルプスのピークのひとつの石鎚山だ。山頂には石鎚

神社の石祠があり、山頂から北を見下ろすと、手前の御旅所の森から松の並木の参道が白

鳥神社へと真直ぐに延び、南にあるこの石鎚神社の祠に向かって延びているのが分る。










駐車場の西側には石造りの御手洗池があった。夏越祭の際には御手洗池神事が池の外で行

われるようだが、本来は参拝の前にこの池で身を清めてから境内に入る為の場所だったの

かもしれない。




先週と同じように拝殿で参拝を済ませた後、本殿横から北側の松原へと出ると直ぐ横の木

にブランコがぶら下がっていた。




白鳥の松原は昭和31年に瀬戸内海国立公園に指定され、更には62年に日本の白砂青松

100選
にも指定された景勝地だ。そんな事とは露知らず、高校生の時にこの松原でゴル

フクラブを振り回していた事がある。松原の中に9ホールを造って競い合ってよく遊んで

いた。もう40年以上も前だから時効としよう。

境内を出てしばらく歩くと十字路になった場所に石の案内板があった。山頂まで90m。

歩数を数えていけば数えられるくらいの距離。ウサインボルトなら10秒もかからない

距離だ。道の途中には所々にガンジキが置いてあり、松葉が綺麗に掃き集められていた。










ウサインボルトの様にはいかないが、それでも御山には直ぐに着いた。日本一低い山と標

高3.6mと彫られた立派な御影石の石柱が建っていた。その横には三角点を模しているのか

記念碑があったので、いつもの様に写真を撮る。これで今年初登山の終了。

国土地理院の地形図には表記されていないこの御山は、YAMAPにはグリーンの山頂ではな

く、グレーのルートなし山頂のマークになっている。










日本一低い山の登山証明書をもらいに社務所によると、用紙は社務所で、証明のスタンプ

は、神社を出て西にあるお菓子屋のみなとやさんでもらえるという事で、さっそくスタン

プを押してもらって完璧!




神社からの帰り道。県内で唯一?残っているドライブインの大川オアシスで少し早めのラ

ンチ。昭和の時代には我が町内や隣町にもあったドライブインは、ファミレスやコンビニ

にとって代わってしまった。そんな中で当初から改装をせずに営業をしていた大川オアシ

スは、最近は逆に昭和レトロな“映える”スポットとしてSNSで注目されている。

先週と今週もしっかりと奥様サービス。いざ山に復帰できたら、お小言を言われないよう

にしばらくはこうやって奥様のご機嫌をとっておこう‼











最新の画像もっと見る

コメントを投稿