「累積高度」という言葉を知ったのは、福岡の神武さんが登山ルート図を掲載したとき、そこに累積高度が載っていたのを見てから。もう7,8年前。
それまでも山には登っていたが、とくに「累積高度」を必要とはしてなかったし、言葉の意味すら知らなかった。
そのうち、トレイルランが流行って、自分のトレイルの回数も増えてきたので、それらの難易度の比較として、累積高度を使うようになった。
ただ、累積高度は高さを比較しているだけで、走行距離とは関係ない。累積高度が多いから、キツイというわけではない。
そこで、累積高度を調べてみた。地図に道を作って実際に累積高度を調べてみた。その結果、わかりやすく書くと・・・
・表の①は1000mの高さを1kmの行程で上った時・・・累積高度は1000mになる。
・②は距離が倍で高さが一緒。要するに緩やかな長い坂道の場合・・・これも累積高度は1000m。
・③は距離が半分で高さは一緒。要するに急な上りで短い・・・これも累積高度は1000m。
・それでは④のように上から下りて来たら累積高度は?・・・・当然0mです。
・⑤のようにアップダウンを繰り返して上っていく場合は・・・累積高度はかなり多くなります。
・⑥はじわっときて、急に上る坂・・・これも累積高度は1000m。
累積高度はどれだけ上に上がったかの値。
時間は関係ありません。長い時間かかっても一緒。また、距離でもありません。長い坂道でも短い坂道でも一緒、要はどのくらい上にあがったかの値です。
ただ、長い時間山をうろうろしてると、アップダウンを何回も繰り返しますので、累積高度は多くなります。
また、きつさも累積高度だけでは何とも言えません。時間・距離が加味されていませんし、きついのは上りだけではなく、長い平坦な道もきついし、超長い下りもきついです。
★結論、「累積高度」だけではきつさは言えないが、ある程度の難易度の比較にはなるのでは・・