かるさんのgooブログ <北国たより>

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乳製品を食べていますか?

2004-03-07 20:43:00 | インポート
先回の雑記帳は「海の幸ニシン」の話しを書きました。

ご存知の通り北海道は、漁業、農業、それ以上に「酪農王国」でもあります。
明治の初期、開拓者として内地から移住して(させられて)来た人々に、政府指導で「酪農」を奨励したのが始まりのようです。

道東、道北など寒冷地では「稲作、畑作」の収穫が難しく、比較的平坦地で「牧草」くらいならなんとか・・・というところからも牧畜に向いていたようです。
戦後の混乱期、引揚者の入植が盛んになり酪農に従事する人々は増えました。

道東は根室支庁に「別海町」という町があります。
町とは言え、面積が1320平方キロと四国は香川県の総面積の80%ほどにもなります。
この町の総人口が約17,000人、飼われている乳・肉牛が約110,000頭とのことです。
1950年代後半からの、国指導による新酪農村(パイロットファーム)建設が進み、経営規模が大型化したのです。

しかし、このパイロットファーム建設も破綻が大きく、莫大な借金を背負って離農する農家が相次ぎました。
このあたりの情景は、山田洋次監督の映画「家族」とか、倉本聡の「北の国から」にも表現されておりますから、みなさんもご承知のところです。
経費の割には乳価は上昇せず、また明治の開拓当時から共に歩んできた「雪印乳業」の愚かな行為による痛手は生々しく、今でも尾を引いております。

加えて、ここに来ての「BSE(狂牛病)」の発生です。先日の五日にも11頭目の該当牛が発生しまして心配のタネになっております。国産牛については「全頭検査体制」が確立されました(多分そうでしょう)から、とりあえず安心は安心ですが・・・

6日の北海道新聞に『乳製品 一日3品食卓に』という小さな記事が載りました。

酪農・乳業業界が、牛乳や乳製品の販売拡大に向け、一日に3品食べようとアピールする【3-A-Day】(スリーアデイ)運動を展開するとの話題です。
これは「牛乳200ML」「ヨーグルト100g」「チーズ一切れ(20g)」をそれぞれ1単位とし、一日に3単位食べるよう進めるのだそうです。
全国牛乳普及協会は「3単位で一日に必要なカルシウム量を摂れます」と言っております。
「アンパンマンで知られる、やなせたかし氏」がロゴマークを作り、当面はTVCMなどでアピールするようです。

このところ世間は暗い話しが充満しております。
「警察の不正疑惑」「国会議員のごまかし」「相変わらずの児童虐待」「近親者の殺人・障害事件」「強盗殺人」「鳥インフルエンザ」「狂牛病」などなど、枚挙にいとまがありません。
新聞やTVのニュースを見るたびに「憤りでカリカリ」します。

そんなカリカリ状況を緩和するためにも『乳製品を食べて、カルシウムを摂取』しましょうと、せめてもこの雑記をお読みのみなさんへ・・・呼びかける今日の私です。


コメント
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