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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

星を編む

2024-01-23 | 陸上競技


去年の11月。本屋に行った時に見つけた本。買うかどうか悩んで図書担当の先生に相談したらすぐに購入してくださいました。が、なかなか自分が一歩踏み出せずに読み始めるまでに時間がかかってしまいました。昨日本を読んだので「読みたい欲求」がMAXになったので無理矢理時間を作って読むことに。

「汝星の如く」に関する作品というのは本屋で見て知っていました。こういう時に何かしらの先入観を持って読むのは嫌なので。そしてここにネタバレのようなことを書くのも嫌なのでなかなか難しいのですが。

前回の作品と合わせて一つの作品。そう思わせてもらいました。前回の読後感は重いものがありました。上手く表現できませんが。様々な人の感情が入り混じっている。それも綺麗な感情だけではなく。誰かから何かを奪う。そういう想いが含まれる。

今回は少し違う。もちろん複雑な感情はかなりありました。が、テーマの中に「自分らしく」「自由に」にに憧れる部分が出てくる。その場から飛び立つ。そのために。

飛び立つための翼を奪われる。そこを避ける気持ちは誰にでもある。「誰かのために」というのを求められて生きていく。自分自身が自由になるために「誰か」のために生きる。そこに生きる意味を見出す。何かを手に入れるために何かを諦める。人生はその繰り返しだと思います。それはすごく当たり前のことであり、片一方を選んだらもう一方は選べない。「別の生き方があったかもしれない」というのは常にあるが、その生き方を選んだ時点で今の生き方は選べない。

今、私が選んだ選択肢は正解だろうか。答えはどこにもない。私が何かを選択することで誰かの「何か」を奪ってしまっている。それだけは確か。どうしても自分中心の視点で見てしまう。この作品は「同じ事柄」をそれぞれの視点で捉える部分がある。どちらか一方の視点だけではなくお互いの視点の中で「すれ違い」だったりする部分を補っていく。

今の自分は正しいかどうか。やはり、わからない。blogを書き続けていることで「承認欲求が強い」と思われているかもしれない。誉められることを求めて生きてはいない。認められることは一時的に名誉なのかもしれないが、私自身が生きていく中ではどうでも良い事。

この世を去る時。何を思うか。そんな先のことまで考えられない。やはり小さいなと思う。小説を読むことで自分自身が経験できない様々な視点で物事を見ることができる。生きること、学ぶこと。ここに対して自分なりの意味づけをできる。

是非読んでもらいたいなと思う。汝星の如くと合わせて読むと自分の中の何かが溶けていく気がする。繰り返しになるが「汝星の如く」とは随分違う読後感がある。




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