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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

冬季の専門練習の必要性は?2

2024-01-17 | 陸上競技

練習のことを書こうと思っていたのにいつの間に内容にが変わってしまいました。いつものことですが。

 

今は練習の流れとして大きく2つに分けています。火曜日、金曜日に「専門練習」を入れる。水曜日、土曜日に「走練習」を入れる。月曜日は「バトン」で木曜日は「ダンス」です。「専門」と「走練習」の2本軸。それに合わせて「やりたいこと」を変えていくことに。「走練習」の時には「スプリント練習」を入れて走るための準備をする。「専門」の時には「ドリル」などのプラスアルファのことをする。走練習の時に「ドリル」を入れると時間がかかります。そうなると「本当にやりたいこと」ができなくなる。だからやらない。単純な話です。

 

火曜日は「専門」の日。武道場で「コントロール系」を入れる。そこから屋外で「DM移動」を。そこからハードルドリル。割り切ることにしました。この日は通常のハードルを使ったドリルではなく「ハードルドリルver2」を。スプリントに直結するかどうかは別にして「重心移動」を作り出したいというドリルです。そのあとに「片足スキップ」と「連続引き出し」をやるのでそこにつながるような練習に。毎日毎日同じことをやっていたら「飽きる」と思います(笑)。それでも地道に練習をしていくというのが「冬季練習」かもしれません。「耐え忍ぶ」のが冬季練習のイメージです。そういうのも打破したいなと思っています。そうであれば「普段できないこと」をやりたいなと。割り切って「スプリントドリル」ではないことをしながら「走るために必要な要素」を習得させる。

 

「スプリント練習」はどちらかというと「切り替え」を意識するための練習です。私が一番重視するのは「スイッチング」というか「切り替え」の速さです。素早く足を入れ替えていくことで身体を前に進ませる。「降ろす」のではなく「前に出す」という感覚。これも賛否があると思いますが。降ろしていたら次の動きが遅くなるので。その場足踏みになると嫌なので「スティック」を使いながら前に進みながら「切り替え」を意識する。本当に進みながらという感じですね。

 

そこだけをやっていくとどうしても「重心の移動」が上手く作れなくなります。それを改善したいなとずっと思っていて。そこで「片足スキップ」と「連続引き出し」をやる。「膝」が出るタイミングで「腰」が進む。このタイミングです。さらに「連続引き出し」で空中で移動する感覚を作る。「タメ」というか空中でどれだけ前に進めるのか。これができないと「その場足踏み」になって全く進まなくなります。「切り替え」「ピッチ」だけを意識する走りは進まないので怖くない。それを改善するための動きを別日に入れる。そこを強調するために「ハードルドリルver2」にする。接地もですが「身体の軸を保って前に進む」ためです。これを組み合わせながら「片足スキップ」と「連続引き出し」をやるとさらに効果が高いのではないなと。いや、工夫のし甲斐がある。別に「部活動」だからやるわけではありません(笑)。私自身がこの繋がりを考えることが楽しいからです。

 

前回はかなり時間がかかっていました。私が課外が終わってからグランドに行ったときにはまだ「片足スキップ」を始めるくらいでした。この日はなぜか圧倒的に早い。もう少し工夫すればもっと早くなると思いますね。「早くやること」が目的ではありません。それでも先を見て行動すれば効率化できる。それにより様々な時間が生み出せます。

 

シャフトBをやってから股関節補強、ハードル軸ドリルを。これもいつも通りですね。ここまでで1時間半くらいだったでしょうか。あれ?早くない?って感じでした。この日は専門練習に時間をかけたいと思っていたので良いことではあるのですが。以前の私なら「時間があるからもっとやろう」という「貧乏性」のところがありました。今は「早く終わるならそれでいいや」という感じ。雑になったわけではないですが。「やりたいこと」ができたのであればその日はもういいかなと。

 

専門。前の記事に書きかけていましたが。この日からは「より専門的なこと」をやろうかなと。例えばスプリントであれば「加速段階練習」で終わっていたのをスタブロからの出まで行う。動画を撮りながら今の動きを修正していく。最初の1歩の動きを様々な形でやっていき、「タイヤ押し」をやって足運びの確認をする。その流れの中で「マーク5歩」をやって最初のリズムを作る。ここまでが「準備」です。そこからSD練習に入る。スタンディングでやっていたことを実際のスタートの動きに落とし込む。もちろん、できません。それでいいと思っています。本人たちは「2歩目が潰れた」とか「1歩目で止まった」という感想を言っています。それを次の1本で修正していく。2歩目ができたら3歩目ができるようにする。1歩目の構えから跳び出し、最初のリズムなどを徹底的にやる。これが「シーズンに向けての準備」だと。どうしても選手は「100%」を求めたくなります。当然です。だから「今は少しずつ完成度を上げていく時期」だと話しています。現時点でできなくても時間をかけながら「準備」をしていく。試合を重ねながらやってきたことを早い段階でやっていく。ひたすらですね。

ショートハードルもシーズン中と同じような練習にしました。最初は5歩ハードル。刻む感覚を作る。そこからスタンディングの1台目、スタブロからの1台目です。「ハードルの専門練習」で色々とやりますが、実際のレース感覚を磨いていく必要があると思っています。何本か確認して3台目まで。本人に動画を見せて自分の動きのイメージと実際の動きの感覚を確認。比較的暖かいというのもありますがタッチダウンが「1秒11」「1秒14」くらいで入れています。目標とするタイムを出すためにはまだまだ足りせんが、現時点でこれくらいのタイムで走れれば面白いかなと思っています。本人も「タッチダウン」が分かることで今のままでは少し足りないというのは分かってきます。それをこの時期から感じていく。一気に上げるのではなく少しずつ近づいていく感覚を持ちたいですね。

 

ヨンパはそれぞれのストライドに合わせてハードルの距離を変更して練習。17歩のためのストライド、18歩のためのストライドを準備。これは今までの経験からの練習です。シーズンが始まって「足が合わない」というのが出てきます。いきなり「35mを17歩で走る」となると微調整ができないからです。競技場練習などで時間を無駄にするパターン。そうであれば冬季練習の間に「走りの感覚」を作っていく必要がある。それも決められた距離ではなく「自分に必要なストライドパターン」でやることが重要だと思っています。「16m」でやると決めていたらある選手にとっては「良い距離」かもしれませんが、他の選手にとっては「狭い」「広い」が出てきます。ヨンパは走る選手によって「歩数」が異なる。つまり「ストライド」が違うのです。それなのに一律で「同じ距離」でやるのは愚かではないか。もちろん、その距離に合わせて走る能力も必要になるかもしれません。しかし、「実際の走りとは違う」という距離でどれだけ走っても効果的ではない。ショートハードルとは根本が違うのです。

 

今の時期から「シーズン」に必要な専門性を高めていきたい。特にヨンパは色々な要素が必要になります。マニアックさが全開になる部分。どうすれば「戦えるか」を考えることで可能性は大きく変わってきます。ストライドパターンを確立する練習と100mHの練習を組み合わせながらやっていくことで「専門性」が高まるかなと。

 

正直、この手の練習が「正しい」のかどうかの保証はありません。間違いなくこれまでの「王道」とされる練習とは全く違うからです。ちょっとだけ親しい先生に相談しました。自分が気になっている部分も含めて。お互いに模索しながら進んでいると思います。「絶対的に正しい」というモノは存在しないと思います。だからこそ「チャレンジ」のし甲斐がある。未知の世界へのチャレンジです。思い付きでやっているわけではなく「このほうが効率的だ」「実際に役立つ」と思ったものを選択しています。どこに向かうのかは分かりません。それでも「信じる道」を進んでいけたらと思っています。

 

きちんと選手には「なぜやるのか」を説明しながら。自分自身の「自己満足」にならないような取り組みをしていきたいと思っています。長くなりました(笑)。最近は見ている人も少ないのか「blogが長い」というクレームも少なくなっています。良いんです。ここに関しては「頭の整理」と「自己満足」なのですから(笑)。

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冬季の専門練習の必要性は?

2024-01-17 | 陸上競技

火曜日。この日は「専門練習」を行う予定としていました。若干自分自身の体調が気になる所もあって本当に放課後まで職場に残れるのか?!という疑問を持ちながら。とりあえずこの日は大丈夫そうでした。

 

模索しながら。絶対的正義なのかといわれると分かりません。それでもここ数年自分自身が思っていたことを実践してみることが必要だと考えています。「失敗したらどう責任を取るのか」という話もあると思います。これまでの「既成概念」の中で生きていくと様々なものを失う気がしています。本当にこれまでの「流れ」が正しいのかどうか。本当はもっとより良い方法があるのに「考える」ことを放棄してしまって「前例踏襲」ではなかったか。その部分は自分の中で大きな課題です。

 

曜日によって明確に「内容」を分けようと考えています。tokushoの時には「週2回は絶対に走らない」と決めていました。6回の練習の中で2回は走らない。ひたすら「身体作り」に特化した練習をする。これも「正しいかどうか」は分かりません。それでも当時は「走る量」も多かったので「足を休ませる」という意味で「走らない」という選択をしました。徹底的な身体作りでした。ウエイトもやっていた。筋力的には適度にやっている投擲選手よりは圧倒的に強かったと思います。この辺りで「ウエイトの必要性」についても考えるようになりました。

 

高校時代で競技を終えるのであれば「ウエイト」を導入するほうが手っ取り早い気がします。筋力が上がるのは早いですから。大半の選手が高校で引退するというのであればそれもアリかなと。skyの1年目に女子がウエイトをやってる。ベンチプレスも15㎏くらい。スクワットも20㎏くらい。それが「負荷が高い」と本人たちが言っていたのでこれは違うなと。ある程度方向性を明確にしないと「ウエイト」は絶対的な筋力アップの練習ではなく「休憩の場」になってしまう。tokushoの時のように「徹底的に筋力を上げる」といのが必要かどうかは分かりませんが、本人たちが納得してその練習をしない限りは「狙い」がぼやけてしまう気がしています。

 

tokushoの時もhoshoの時も「スタート」に関しては毎週1回は時間をかけて練習をしていました。「加速ドリル」という形で様々な道具を使いながら「足運び」と「重心移動」を作る。「色々と組み合わせる」ほうが感覚を作りやすいなと思っていたので。毎回スタブロからの出もやっていました。kanaはこれにより劇的にスタートが良くなって12秒17まで記録を伸ばしました。が、本当の意味で「改善」されたのかどうか。筋力が上がったことにより一歩目の飛び出しができるようになったのでそれがそのまま記録の短縮につながった可能性もあります。

 

ハードルに関しては冬季の間は「ハードル走」と「タイヤ走」の組合せでやるだけでした。ヨンパの選手も複数いましたが「跳んでおけば大丈夫」ということで適当にやっていただけというのもあります。もう15年くらい前ですね。一般的に冬季練習で「専門練習」をしっかりとやるというのは少ないと思います。冬季練習は「体力づくり」と「足づくり」というのが基本。技術練習はシーズンに入ってやっていけばいい。冬季練習のイメージ自体が「きつい練習をする」ことがメインだったりします。自分自身もずっとそのイメージを持ったままここまで来ていた気がします。それが正しいのかどうかの検証はせずに「常識」だから走る練習をしっかりとやるというのが大きかった。

 

「他の人と違うことをする」というのがいいわけではないと思います。しかしながら、「何も考えずに人がやっているからやる」というのは大きく違うのではないか。「ひたすら走る」という練習でも確実に強くなると思います。これまで多くの人たちはそれで「速くなっている」のだから間違いではない。その路線に乗って「走る練習をひたすらする」というのは一番の近道なのかもしれません。そこにある「弊害」や「非効率性」を度外視して。単純に走れば強くなるのか。実際に「150m×5本」を3セットやっていた時代もあります。かなり強くなりました。「量」に依存した練習だったかなと思っています。今ならもっと違うやり方があったかなと。

 

この時期に「専門練習」を入れたい。それも「明確な目的」を持ってやりたい。これがここ数年の「想い」でした。実現するかどうかは分からないままぼんやりと。12月までは「一般的な専門」(表現が正しいかどうか分かりませんが)。スプリント系は「加速段階練習」としてタイヤを使ってのバウンディングなどをしながら(10m程度)、一歩目の重心移動を作る。ハードルは1歩ハードルと3歩ハードルの組み合わせ、さらには5歩ハードル。ショートハードルもヨンパも同じで。「必要な動き」をやるだけでした。ハードルのドリルなどは各自が朝練で行っている状態。練習中にドリルだけをやるというのは時間がもったいないので。実践的な動きをしておきたいなと。本当に一般的な感じです。これを「専門練習」と呼ぶには心苦しい感じ。それでもいきなりではなく「段階的」にこの手の動きをすることは必要だと思っています。

 

理由はシンプル。「専門練習」のための準備段階だからです。やはり基礎的なことはやっておく必要があると思います。ここができないと「種目特性」を考えた練習になった時に困ります。「専門練習」でそれぞれの種目必要なことをやる。シーズンに入ってからでも十分に間に合うという感じがあるかもしれません。しかし、冬季練習の間に「スプリント能力」も「筋力」も大きく変わっていきます。その間に間違いなく「感覚」が変わる。10月から3月まで「必要な動き」をやらないまま過ごしてしまうと「1→10」のすり合わせをしないといけなくなります。段階的にやっておくと「7→10」くらいになるのでスムーズに進むと思っています。これまでは短距離に特化する感じがありましたが、今はハードルもいるのでその部分を考えていくと「専門練習」の在り方を考えるようになりました。大学では「シューズで走る」「ハードルは跳ばない」というのが大半なのかもしれません。ハードリングであまりにも細かいことをやるのも違うと思っています。最低限のロスがないハードリングをするだけですから。

 

1月に入り、「専門練習」の中身も種目特性に合わせたものに移行していきたいなと考えています。それが正しいのかどうかは今でも分かりません。なんせ「確証」が一つもないから(笑)。自分がこれまでの経験上「必要だな」と判断しただけ。繰り返しになりますがこれで選手が上手く走れなかったら「どう責任を取るのか」と言われても仕方ないと思います。実際、走り的にはかなり良くなってきている自負はあります。それが単純に「結果」として出るのかどうか。目の前の選手の動きが良くなっている。この時期にある程度の成果が出始めて「手ごたえ」を得られるかどうかは大きなことだと思っています。

 

また書きます。まとまらないですし、分かりにくい内容ですね。すみません。

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