kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

一進一退

2021-01-17 | 陸上競技
土曜日。この日はしっかりと走ろうと計画していました。小雨が降るかもしれないという状況でしたが風はそこまで強くなく問題なくできるだろうなと。

練私は通常通り7時前後に職場へ。練習計画を作ってからグランドへ。練習開始20分くらい前でしたが電話が掛かって来たので話しながら移動。グランドでは既に上半身下半身の準備が。今は曜日でやる補強を決めているのでスムーズです。このタイミングでマネージャーは120mのマークを置く作業を。同時にハードルをセッティングするための距離を測っている者も。

が、メニューを確認しても他の準備が進みません。40-50-60を走るのですがそのマークを置かない。集まっているだけ。電話中だったのでジェスチャーで指示を出しました。私が言わなくても本当はその辺りまで考えて準備をしなければいけません。私が早めにグランドに着いたから指示が出せるというのでは意味がないと思います。

特定の者だけが準備をするのは組織としては良くないと思っています。練習は全員で行う。そうであれば準備もみんなでやるべきです。電車の関係で20分前にしかつけない者もいます。それは仕方ない。帰りも電車の関係があるので早く帰ります。その代わりグランドにいる時には誰よりも動きます。そういうのでバランスが取れるのではないか。「電車の者は片付けも準備もあまりしない」と思う者もいるのかもしれません。不平等だと。実際問題、そこができていなくてもそれ以上の準備片付けをしている。

全体に話をしました。何故特定の者だけが準備をするのか。上級生になるとこういう部分はやらなくても良いのか。違うと思います。常時のように「練習は自分のためにやる」のです。他の人が準備したものに乗っかって練習をするというのではない。元々練習計画は私が立てています。私が準備をしている。それでも主体は選手でなければいけない。本当に良いチームになれば準備もきちんとやります。大阪のotk高校に行った時には選手が全員で準備をしていました。学年関係なく。卒業間近の3年生も荷物を持っていました。本当はそういう部分に「部活動の本来的な意味」があるのではないかと思います。

試合がある。いきなり試合に出ることはできません。試合で良い結果を出そうと思えばそのための準備が必要です。その準備が「普段の練習」だと思います。何もせずに試合に出ることには意味がない。「普段の練習」のための準備は何か。その日の練習がスムーズに進むように先を見越してマークを置いたり道具を出しておくことではないか。

もっというと練習に来る前に自宅で水筒にお茶を入れる。着替えを準備する。これを他人にやってもらっているようでは成長にはつながりません。自分が使う道具であれば自分で準備するのが当然です。保護者にそこまでやってもらって練習をしても「準備された環境」の中でしか活動ができません。

練習の質を上げようと思えば自ら環境を整えるという姿勢は不可欠だと思います。私がその環境を作るのか。保護者が環境を作るのか。自分以外の選手がそれを作るのか。考える必要はあると思います。

練習の初めにこういう話をすると雰囲気が下がります。それでもこの部分は言わなければいけないと考えています。勝手に活動をしているわけではありません。ある程度のルールの中で活動をしている。

だからこそ「こういう話をした後が大切。気持ちを切り替えて声を出して前向きにやる必要がある。」と話しました。試合で何かミスをしても次にどうするかが重要です。このことは何度も話をして来ました。

が、非常に残念ながらその話をしているときも表情は曇っていました。その後の練習も特定の者が一生懸命に盛り上げようとしていますが何人かは微妙。こうなるともう練習をする必要性は低くなります。全体の練習を止めるというのも頭にありましたが、きちんとやろうとしている者もいるのでそれはしませんでした。私は練習に関しては一切口を出さず。メニュー通りに選手がやっているだけでした。

こういう部分で「無責任だ」という人もいると思います。そうであればグランドで責任を持って自分達が見れば良い。練習計画を立てるのもグランドで指導するのも「当たり前」ではない。選手がきちんと強くなりたいという部分があればこちらもそれに応じます。が、「やるべきことをやらない」状態であればこちらもそこまでエネルギーを使う必要はない。私が指導するのは「義務」ではないからです。

今の部活動の在り方。顧問は「責任者」だから指導するのが当たり前という感じがあるのかもしれません。しかし、時間外に誰かから何かを強制される筋合いはありません。選手も同様です。放課後の時間にやりたくないことをやらされる必要はない。誰も幸せにならないから。本当に「速くなりたい」と思うのであれば練習をすれば良い。やりたくないと思うのであれば別の選択をすれば良いだけ。

練習はやりました。が、私は一切指導はしませんでした。前向きにやろうとしている選手には申し訳ない部分かもしれませんが。批判する人は何をやっても批判するでしょうし。こんな世の中ですから。自分自身の正義を振りかざして、グランドで現状を見続けるわけでもなく批判することは「無責任」だと思います。私はグランドで見ています。だからこそ「ダメなものはダメ」だと話をする。

活動。今できないことを次にできるようにしていく。ここが大切だと考えています。が、何度も何度も同じことを繰り返すというのはよくない。なかなかわからない部分かもしれないですが。

注意されて不貞腐れていて何が変わるのか。素直に次に移れるようにならなければいけないと思います。誰のためにまでならない。これにより練習の質が間違いなく落ちているのは確か。せっかくよくなってきていたのにまた元に戻る可能性があります。一進一退です。それをどう感じるか。

練習がきちんと出来ている者もいればそうでない者もいる。同じ環境であってもそれを素直に活かそうとするか、斜に構えるか。これによって大きな「差」が生まれます。

良い練習はできませんでした。本当に残念です。これがどう切り替えられるか。そこが重要かなとは思います。できるかどうかですが。

記録として書いておきます。FacebookやInstagramでは「幸せ」を書くことが大半なのだと思います。「私はこんなに上手くいっています」を出す。このblog自体はそんなつもりはありません。日常的に起きていることを書いているだけです。良いこともあれば悪いこともある。それが日常だと思います。批判をするために書いているわけではない。それだけは確かです。
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スタート練習

2021-01-17 | 陸上競技
金曜日。この日の昼間はかなり暖かかったですね。日が当たる教室では暖房器具は使わなくても良いくらいの暖かさ。朝はかなり寒いですからこの差で体調を崩さなければ良いなと思いながら。

練習に関しては金曜日はスタートに関することを中心にやろうと考えています。本当はもっと頻度を増やしたほうが良いのかもしれませんがスタブロからの出の練習も入れています。冬の間にスタブロからの練習をするというのは少ないのかもしれません。師匠から教わった部分の中でやはりこの辺りは実践していきたいなと考えています。

例えば冬季練習では「スパイクを履かない」というところもあると思います。故障の予防という意味合いが強いのかもしれません。また、冬の間のハードル練習は「シャトルハードル」のようにスピードレベルを落としてハードルを越えるところもあります。もちろん意図があるのだと思います。しかし、「実践的かどうか」を考えた時にあまり直結しない気がしています。技術的なことを身につけようと思えば実際のスピードレベルでやらなければいけなくなる。シャトルハードルをやるにしても私は「ハイスピード」でやります。ジョグの延長のようにゆっくり超えていくことはしません。「追い込む」ことがメインになっている気がします。

スパイクを履くというのも同様。高いスピードレベルで走らないと動きのタイミングが違ってくる。もちろんリラックスする局面を覚えたりする所に繋がっていくとは思いますが、ゆっくり長い距離を走るとフォロースイングのタイミングが違ってくるので「狙い」がぼやけてこないかなと。考え方は色々とあります。考えてそれが意味があるというのであればやはり意味はあるのだと思います。無意味なことをしたくはない。まー何が意味があるのかというのは判断が難しいとは思いますが。

で、話を元に戻して。ということです最低でも週に1回はスタート練習をしようと考えています。加速段階の練習の頻度に関してはかなり増えています。ここがきちんとできればそれ以後の動きもスムーズになってきます。毎日スタブロから出なくても「加速段階の意識」をすることでこの局面の動きは変わってくると思います。それでもスタブロからの出も重要。春先になっていきなりスタブロから出るのではなく冬の間もやっておきたい。

この辺りも人それぞれだと思います。10月末にレースがあって次にスタブロ練習するのが3月に入ってからという所もあると思います。感覚的な「差」が大きくなりすぎるのではないかなと思っています。その時の感覚にスタブロからの出を合わせていく作業に時間を要する。そうなるとそこにかなりの労力を割かなければいけなくなるのではないかなと。ハードル練習もスピード練習もその辺りの考え方からしっかりやるほうが良いなと考えています。

アップはバランス系をやってからサーキット。アップで補強を兼ねているのでDM∞も。ある程度補強をやってからあとは実践的に。通常はドリル系を入れるのですがこの日はカット。久々にアップでハードルを使いませんでした。ほぼ毎日のようにハードルを使ってあれこれやります。「今日はハードル使わないね」という選手の声もありました。それくらい「珍しい」という感じだったのだと思います。

連続倒立をしてからDM投げ。最近はほぼ毎日DM投げをやっている気がします。もう少しこの辺りの動きができるようになってきたら少し減らしていこうと考えていますが今は徹底的に「重心移動」と「力の発揮」を覚えさせたい。連続倒立と重なる部分はあります。で、加速段階T走。負荷をかけながら「進まない」状況で「どうやって進むか」を感じるためです。バウンディングなどもやりました。T走とバウンディングを組み合わせています。1本やってからここにDM投げを組み合わせたらどうだろうか?と思って実践しました。が、全くダメでした(笑)これはやらないほうがいい。思い付き練習の部分はありますが、やってみてイメージ通りにならなかったらすぐに取りやめ。見ていて感じることも大きな意味があります。決められたからやるというのではない。

この日は加速段階T走の本数を多めにやりました。T走の負荷を増やして短い距離を走る。軽くして走る。この差を大切にしていきたいなと。こう考えると間違いなく去年よりは走っていると思います。間違いなくシーズン中よりも。走る量が劇的に少なかったシーズンですが、暑くないのである程度本数を重ねることができます。ダメージもあるのかもしれませんが。この辺りのバランスは見極めていきたいなと思っています。

そのままスタート練習を。BOXを組み合わせての「壁引き出し」「タイヤ押し」「スタブロ」を繰り返します。足運びを意識。メニューに書いてはいましたが何人かはスタブロに行く前に「スティック5歩」もやっていました。流れを作る。この日は構えの確認などもしながら進めていきました。時間はかかりますがこういう時にやっておかなからばいけない。これを3セット。スタブロからの出も少しずつスムーズになっていきます。スタブロがきちんと押せない選手も少しずつ移動ができるようになってきました。あとは加速段階の練習と組み合わせてやってくれると良いのですが。起き上がるのが早いのでそこも含めて考えていかなければ。

終わってから今度は走る。まーここまでも走っていますが。10バトン、25並走、60バトンを。この冬は従来通りこの頻度も増やしていきたいと思っています。受けと渡しをやるので全て4本になります。一切スピードを緩められないのでかなりの負荷になります。60バトンは後半落ちてくると渡らなくなります。ここもどうやっていけばスピード維持ができるかを考える機会になります。2週間前はかなり崩れて60mで5m以上離されていた選手もギリギリバトンを渡さないという所まで戻ってきました。絶望的な距離ではありません。少しずつ少しずつ走れるようになれば良い。

本当はシャフト補強を入れていたのですがスタブロのところでかなり時間を使ったのでまたも時間が微妙に足りなくなる。種目を削って実施。最近はこのパターンが増えてきています。私自身がもう少し時間に余裕のある組み方をしなければいけないと思いますね。それでも選手は声を出しながら元気よくやっていました。しんどい時に声が出るかどうか。ここは重要だと思います。良い雰囲気の中で練習をする。それが強くなるための一番の近道だと考えています。こういう練習が継続できればなと。

良い練習ができました。本当に。
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