kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

セミナーパークでの練習2日目

2021-01-06 | 陸上競技
1月5日。前日に引き続きセミナーパークでの練習。この日の朝はちょっと気持ちが落ちることがありました。どれだけのタイミングなのか。詳しくは書きませんが。それでも選手達には全く関係ないので気持ちを切り替えながら。

朝選手達に会うと「全身筋肉痛」だと言っていました。とても動けそうにない、と。それほど走ったりはしていません。全体に少し話をしました。来年は合宿で1泊2日または2泊3日で練習をしていました。それもかなりの負荷をかけながらです。今回はまだ1日しかやっていません。自分達の中で「限界」を決めているのではないか。今回の練習が極めてきついとは思いません。通常通りです。人数が少ないというのはありますが特別キツい練習を組んでいるわけではない。普段とは異なることをやっただけ。こう考えるとまだまだ弱いなという部分。身体もですが気持ち的に弱い部分が大きい気がします。

スルーして練習開始。筋肉痛だったらやらないという話にはならないと思います。このご時世だからこういう事を書いた時点で既に批判の対象でしょうか。こちらもスルーしますが。

最初に坂の一番下から上まで馬跳び。無理矢理でも身体を動かさせる。かなり長い坂でした。それでもやり続ける。身体が温まれば全く違ってきます。綺麗な練習にはならないかもしれませんが。それでもやる必要性がある。

午前中は坂道を利用して練習。両足スキップで上がっていく。その後久々に変形ダッシュを。遊び感覚ですがある程度の競争をさせる事で「筋肉痛で動かない」という部分を脱出します。痛い事ばかり考えていたらどうしてもそちらに目が向きます。ワイワイやりながらやっていく事で随分変わってくるかなと。ひたすら。

重心が動かないというのが前日にあったので芝生の上で5歩バウンディングを、
最初は上り坂で大きく進む。重力に負けて進みにくいのでどうすれば前に進むかを考える。続いて逆向き。危ないかなというのもありますが本数を絞って下り坂でのバウンディング5歩。さらに緩やかな下りで同じように5歩バウンディング。最初の5歩でどれだけ大きく動けるか。そこから下り坂でのスキップ走。前に前にという感覚。進む感じを体験させる。

終わってから追い風で120mを数本。これは「余力を持って走る」という部分を重視しました。無理矢理パワーで走ろうとしてしまう選手がいます。そんなに頑張らなくても良いのですが。普段はスピードレベルを落として走ることはありません。しかし、全力で走るということが力みにつながる。腕振りに関してもkd先生から個別にアドバイスをもらっていました。やれることは全て。

で、走りが上に抜けてしまう選手のためにカーブ直線を。前日にも少しやったのですがカーブが緩かったのでやりたかった動きになりませんでした。また、曲走路の真ん中を走ってしまう選手もいる。どうすれば上手く走れるか。この辺りの話をしながらです。数本走り方の確認のために走ってその後3本ほどトップスピードで。直線に入ったときにスピードが上がる感覚を作る。何人か話を聞いていない者も。トップスピードを出すための練習だったのですが。なかなかですね。手強い。

その後1人は個別にkd先生に指導してもらうことに。スティックを使って重心移動を作らための練習をされていました。マンツーマン指導です。ありがたい話です。他の選手は反対側で加速段階の動きを。同じようなメニューです。最初の数歩の動きを作るのに時間を割きながら。そこから前半マークへ。これまでやっていた前半マークから少し距離を伸ばしてみようと思います。kd先生の話を聞きながらもっと膝の引き出しと重心移動を作らないといけないなと。前段階の動きで膝締めの徹底をしておかなければいけないと思います。タータンでそれなりに走ったのでダメージもあるでしょう。それでも午後もやることに。

相談しながら。かなりの負荷にはなっているので午後は2時間くらいしか走ったりする練習はできないだろうなと。走る方でも限界値を上げたい。追い込むというのではなく良い雰囲気の中で何本も何本も走る機会は必要。とはいえ、気持ちが盛り上がらないと思うのでアップは滑り台(笑)隣にある階段を走って上がっていき滑り台を滑って降りてくる。それを6本くらいやりました。滑り台で静電気が発生するらしく降りてくる時に「痛い痛い」と言いながら。楽しそうでした。そこから急な崖を駆け上る。遊びです。筋肉痛で走れないと言っていても気分転換しながらやればできる。少しずつタフになってくれれば良いなと。

もう少し身体を動かしたいなというのがあったので階段を使ってジャンプ系を。両脚ジャンプやホッピング、駆け上がりを。階段の幅もあるので走って上がるには難しい。階段走は効果的には微妙かなという感じがします。とはいえ色々な事をしながらという意味では大切かなと。負荷をかけるという意味合いが強くなっています。

そこからお願いして2人ほどkd先生に個別指導を。この2人がどれだけ走れるようになるか。崩れた動きを戻せるか。以前、初めてインターハイに出場した選手が2年生の冬に全く走れなくなりました。驚くほど動きが崩れました。その時もお願いしてkd先生にマンツーマン指導をして頂きました。それをきっかけにして4月にはなんとか走りが戻りました。今回もなんとかきっかけをつかみたいなと。走れるようになっている選手は間違えるほど良くなっています。やはり全員がきちんと走れるようになってもらいたい。そういう部分もあって。無理をいってそちらをお願いしました。

他の選手はしっかりと坂を走ろうと。比較的緩やかな坂があるのでそこで走ることに。人数が少ないのでできる部分もあります。体力的にも筋力的にも不足している選手も出てきます。ここで故障しても仕方ないので可能な限り走るように話をしました。無理強いをする気はありません。うちにも1週間練習が積めていない選手もいます。無理はさせない。一時的な話ではないので。うちの選手にもubkgの選手にも声かけをしながらです。

最初に緩やかな上り坂を短い距離を3本、長めの距離を3本。しばらくおいて今度は緩やかな下り坂で短めの距離を3本、長い距離を3本。結構な負荷です。ここまでは競争形式で。うちの選手、気持ちの部分でしっかりと走れるようになっていました。タフさが身に付いてきているかなと感じました。スピードを緩めることなく。当たり前ですが。こういう部分がどれだけ続けられるかだと。かなりの負荷になっていましたがもう少し走ることに。

今度は更に長めの距離を設定しました。そこから追いかける形式で2本ずつ。短くしていく形で。これで走るのは最後だと宣言していたので気持ち的にも前向きになれたのかなと。以前は「最後ね」と言いながら止めないことも多々ありましたが最近は本当にやめます。約束を守る。少しずつ短くなっていくので気持ちも保てました。最後までよく走ったと思います。かなりの筋肉痛になると思います。

最後に別動隊の練習が終わるまで補強。下半身を徹底的に追い込みました。坂道のランジ、平地でのカニ歩きなど。ubkgの選手も前向きにトレーニングに取り組んでいました。こういう経験があれば色々な部分が変わっていけるのではないかなと思います。明るく前向きに取り組めるかどうか。

最後に少しだけ話をしました。ubkgの選手に向けて。私が最も尊敬するkd先生に毎日の練習計画を立ててもらっている。どこよりも恵まれた環境で練習ができています。その環境を活かせるかどうかは本人達次第。限られた高校生活をどのように過ごすか。見たことのない世界を見ることができます。こうやって別の学校と練習することで何か掴んでもらえたら良いなと。

うちにとっても貴重な時間となりました。別枠でやっていた2人についても触れておきたいなとは思いますがこちらはまた別に。時間があればということで。うちの男子、何とか頑張り切りました。こういうのが自信につながっていけば良いなと。キッカケやチャンスは与えています。活かしてほしいですね。

本当に良い時間が過ごせました。私個人としてもです。また書きます。感謝。
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セミナーパークでの練習

2021-01-06 | 陸上競技
1月4日。この日はセミナーパークでの練習としました。来年はこの時期に合同合宿を行います。今年はこういう状況ですから昨年末の段階で中止となりました。集まって何かをすることのリスクを避けるためです。マスコミが過剰な不安を煽っています。こうなると何かをするというのは本当に難しい。

年末に単独で坂道を走りました。この時、全く進まない者が数名。一生懸命やっていても進まない。色々な動きのことをやりますが「知識過剰」のようになっていて消化できていない部分もあるのかなと。一生懸命やればやるほどやりたい動きではなくなる部分が出てくる。力みが大きくなって進まなくなる。こういう状態を打破するために坂道をしっかりと走りたいなと。

今回はubkg高校もセミナーパークに来ていました。一緒にやろうというのではなく。事前に確認をするとkd先生もセミナーパークでやるということだったので「タイミングが合えばうちの選手の走りを見てほしい」とお願いしていました。私がいつもグランドで練習を見ています。同じ目で見続けるとどうしても課題が見えにくくなります。課題は明確なのですがそれをどう打破していいのか分からない。最も頼れる方に客観的に見てもらうことで現状を変えることができるのではないかと考えていました。

同じ場所で練習をするので「一緒ではないが一緒に」やることに。普段の合同練習では学校が入り混じってやることが多い。しかし、今回は学校ごとにやる。同じメニューをしますが他校と競争したら関わったりはしない。うちが走って坂を降りる時にubkgの選手が走るというようにする。タータンを走るときには数レーン間を空ける。気を遣っています。これで感染云々と言われるのであれば教室の方が圧倒的に密です。屋外で距離を置きながら。最大限のことをやっています。






練習は普段と異なる環境だからできることを。最初に身体ほぐしのようなことを。まー一般的なものです。全身を大きく使いながらやっていく。本当に遊びながらという感じですね。






坂道を使ってあれこれやりました。スキップ走やバウンディング。普段は坂道でやらないのでこういう部分だけでも新鮮です。進む選手進まない選手の差が出てきます。人数が少ないのでこちらもそれぞれを見ることができます。ひたすら本数を重ねていく。技術的なことをやらずに「どうすれば前に進むか」を身体で感じてもらうための練習です。ひたすら登りました。

スプリントも少しずつ。学校別なので普段と変わらないかもしれませんが走る中で見えてくることもある。坂道をある程度走ってから午前中の最後に平地で何本か。ここでもやはりうちの選手、2人は進みません。無理やり感が出ていたり、膝締めができずにブレーキをかけながら走ってしまう。動きのタイミングが合わないとのもありました。なかなか手強い。

午後も同様に練習。補強を入れてから。午前中に少し反発系をやったのもあり、午後はその感覚を生かしながら動きに関しても。その場での膝締めからチューブ腿上げ。スティックもも上げをひたすら。この時kd先生から「浮き過ぎるのでは?」という指摘も頂きました。動きが崩れていて接地が長くなる選手。大袈裟に動くタイプです。入れ替えを意識するために大きく動いて浮きます。動きとしてはきちんと切り替えることができる。しかし、その反面接地が長くなる。実際問題、個々の動きとしてはお手本を常に示させるくらいできます。それが走りになると無理やり感が大きくなる。頑張りすぎるのです。その部分も事前にkd先生に伝えていたのでそういう視点で見てもらうことができました。今後の課題にしたいと思います。

ある程度タータンの上で動きを作ってから最初の数歩を。国体合宿でもやりましたが。それを少しずつ走りに繋げていきたい。これまでは1歩でしたが3歩や5歩までスティックを。いつも前半マークでやる距離よりも大きめに設定しました。大きく重心を動かす。それを続けていく。歩数を増やせば難しくなります。何度も何度も繰り返しました。かなりの時間を使ったと思います。

記憶が曖昧になっていますが、何かをやってから今度は下り坂。緩やかな下り坂を利用しながらやっていきました。これもかなりの本数。オーバースピードトレーニングという意味合いも。腰が進まないなと感じている選手がいるのでここをどうするか。無理やりでも進む感じを作りたい。かなりの本数をやりました。下になると膝が開いて前接地になるのが強調されてしまいます。怖がるのもあると思います。kd先生からうちの選手も何人かは直接指摘を受けていました。ありがたいことです。

最後に平地で。構えの部分からあやふやなところが出てきます。やはりやることは多い。非常に細かい視点からkd先生に見てもらうことができました。私からすればこんな環境で練習ができるというのは本当に大きい。私自身非常に勉強になります。kd先生の前で指導することが私にとっては最大のプレッシャーです(笑)。こういう経験をさせてもらえるというのは本当にありがたいなと感じています。

崩れている者も午前中よりは「マシになったかな」という部分ですが本来の走りとは程遠い。声かけに関してもkd先生から色々とアドバイスを受ける。私としても「何とかしたい」というのがあります。この子たちがきちんと力が発揮できなければうちは戦えません。それだけではなく一生懸命やっているのが分かるからこそ何とかしないといけないのです。そのために最も頼れるkd先生に見てもらう。図々しいですが非常に大切なことだと勝手に考えています。

翌日学校でやるかセミナーパークでやるか悩みました。選手に聞くと「セミナーパークでやりたい」ということでした。翌日はうちの崩れている選手を直接kd先生に個別指導をしてもらえるように頼みました。貴重なことです。合間合間にkd先生と話をしました。示唆に富んだ色々な話が聞ける。本当に勉強になります。これから先もずっと学ばせてもらいたいと強く願います。

何となくですが記録しておきます。良い時間でした。
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