kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

明るく前向きに

2021-01-13 | 陸上競技

火曜日。この日は短い距離を中心に練習をするつもりでした。少しずつ変化が生まれている状況。ここをどのように本物にするのか。重要なことだと思っています。

土曜日くらいからマネージャーが練習中にメモを取るようになっています。選手に「必要なことをメモするように」と話をしていましたが「練習中にメモが取れない」という話になっていました。確かに。それを補うためにマネージャーが練習中に「ポイントをメモする」ようになりました。これを選手同士のグループで共有しているようです。言われたときは覚えていますが、次から次へと練習が進む間に忘れてしまう。そうなると次も同じことを言われる可能性があります。「マネージャーメモ」は他の選手に対して指摘した内容も書き記しています。いや、これはなかなか。練習自体の質が上がります。「道具の出し入れ」だけがマネージャの仕事ではありません。チームの一員として何をするか。ありがたい話です。

 

練習に関してはバランス系とサーキット。この日は委員会活動があって練習開始が30分近く遅くなりました。予定が変わってしまう。できるだけやっていこうと思っていましたが間違いなく足りなくなるだろうなと。できることを精一杯やるしかないなと思っています。そこからドリルへ。先日から「接地の長さが気になっていました。地面に力を伝えたいのですが接地が長くなりすぎてつぶれる感じになってしまいます。結果、次の動きが遅くなってしまう。走り自体が悪くなる。そこでドリルの部分に「速いもも上げ」をいれました。大した話ではないのですが。太いチューブを使って身体を傾けて速いもも上げをする。もちろん膝締めも含めての動きです。直線的な動きをしながらしっかりと引き出す。あとは通常通りかなと。ワンステップハードルも少し意識させました。距離が伸びていくのでその時にどう動くか。「足だけ」にならずにしっかりと腰が入る感覚です。比較的いい感じ。

 

練習日課になっている「DM投げ」を入れてから久々に「加速段階T走」を。道具を使わずに加速段階の動きを行っていましたが、T走をしながらやりたい動きを入れていこうと。Tバウンディングなどは進みません。進まないからどうすれば進むかを考えるようになる。ブロックを使って重くしてからのショートスプリントも行いました。このあとにすごく進む感覚が得られる。このためだけにやっているという部分もあります。「感覚の差」を生み出すことで走りがよくなっていけばなと思っています。

 

「スプリント練習」として「毎日行う練習」があります。「腰押し」「チューブ5歩」「二次加速スティック」「前半マーク」です。慣れてしまって意識が抜けることもありますが「重要な練習」として「毎日行う」と位置付けています。「腰押し」は押してもらう部分と自分でスティックを超えていく5歩に分けています。これも「感覚の差」につながる部分なのかなと。やってすぐに成果が出るものではありません。時間をかけながら「小さな変化」を重要視していこうと思っています。

 

この日は「トーイング」を実施。オーバースピードトレーニングです。腰が進まないという感じが冬休みあったのでそれを改善するために入れておきたいなと。雪が降る中ではできないので少し暖かくなってからと考えていました。この日は5℃くらいだったでしょうか。暖かいとは言いにくい部分ですが体感温度はそれほど低くありません。最大スピードを出す。そして腰がしっかりと前に進む。無理やり動かすことで感覚が作れたらいいなと思っています。腰押しも同じだと思います。

 

トーイングの後に「前半マーク」を4本。この時点でかなり時間が厳しくなってきました。うーん。仕方ないかなと。やはり30分のロスは痛い。バトン走を入れていました。「組み合わせはどうしますか」ということだったので「じゃんけんでもいいのでは?」と。本当は走順を決めて徹底的にやるといいと思います。少しずつ走れるようになってきているので今はどうなってもいいかなと。お互いのスピードを確認するためにも「決まっていない」状況で実施するようにしました。10バトンをやった時点で「これは時間的に無理だ」と判断。25並走をやりたかったのですが諦めました。が、60バトンは可ならずやりたいと考えていました。最大スピードを出した後なのでそれを自分の走りに落とし込みたい。

 

60バトンは好きな練習です。最大スピードを出していって60m地点でバトンを渡します。お互いの走力などを見極めながら距離設定をしなければいけません。「前半型」と「後半型」がペアになると一時的に「後半型」が並ばれることになります。が、スピードに乗ってきたところで「後半型」が前に来始める。そこで「前半型」の選手がスピードが落ちないように我慢する。それによって60m地点でバトンが渡るようになります。渡らなくて離れていくこともあります。それは「コミュニケーション不足」が原因。自分の走力と相手の走力の見極めが重要です。遠目に見ていましたがかなりいい感じで渡るようになっていました。そして「スピード感」を感じるようになってきました。これが一番大きいですね。

 

シャフト補強を実施する予定でしたが時間が足りなくなりました。種目を削って実施。ぎりぎりという感じでしたが何とか終わりました。接地時に「力を逃がさない」という言い方をしていました。が、これを意識することで「可動域」が小さくなっている感じを受けました。そこで「大腿部が地面と平行になるまで」という指示をしています。これにより股関節がしっかりと曲がります。大臀筋などにも負荷が増えます。目の前の選手の状況を見ながら「何が必要なのか」を判断していきたいと思います。

 

前日に引き続き「明るく前向き」な練習ができたと思います。動きが崩れていた選手がある程度進むようになってきたので表情も明るくなる。ムードメーカーが明るくなるとチーム自体が明るくなります。1年生の女子は本当に明るく前向きにやります。間違いなく陸上競技が好きだなと感じています。こういう選手たちと一緒に時間が過ごせるのは本当にありがたい。「やらされている」のではなく、「自分のために練習をする」というのが全身から出ています。こうなると練習の質も上がります。マネージャーからのメモも利用しながら自分たちの課題を克服していこうという姿勢。「進んでいるな」と感じる場面が増えてきました。このまま順調に練習が積めれば間違いなくブレイクすると思います。それくらい「進む」ようになっています。

 

ぼちぼちです。私が気負いすぎても意味がないので。見守り那ながら。サポートしながら。少しずつ。少しずつ。良い練習ができています。とにかくこれを継続してもらいたいなと思いますね。

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