kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

前進して後退

2020-09-07 | 陸上競技

土曜日。月曜日が台風10号の影響で休校になりました。日曜日に練習はしません。ということで間違いなく2日連続で休みになる。そこを補うために土曜日はしっかりとやっておきたいなというのがありました。今考えるとこの部分が良くなかったのかもしれません。私自身、「考え方を変える」必要があるのかもしれないなと感じています。今の選手の状況に合わせて何をするのかを見極めないといけない。自戒も込めて書いておきます。

 

前日の走りがかなり良かった。そのためこの日もある程度の走りができると期待していました。走る練習を増やしておこうと。そして後半は専門練習を入れるかなと。ある程度時間が長くなるかもという話はしていました。詰め込む感じになる。

 

そのため最初の補強は省略。股関節系とDM∞としました。が、この時点で結構な雨。テンションが下がり気味になります。本当はどのような状況であってもきちんとやらなければいけません。うちのような少人数でやるチームにとっては一人一人の「意欲」が重要です。雨のためか声が出なくなっていました。そうなると・・・という部分ですね。

 

基礎的なことを確認しておきたいなと思ってスティックドリルを入れました。今考えるともうこの時点でやらないほうが良かったなと。色々感じる部分がありました。省略する部分はなくすべきです。時間が無駄になる。そこからはいつも通りの流れでやっていき、チューブ5歩、10バトン、25並走。そこからトーイングをしておこうと考えていました。

 

が、バトン練習が・・・。10バトンも詰まるor渡らない。25並走も同様。これって意味あるのかなという感じの練習になっていました。申し訳ないですがこの時点で「この日の練習は失敗」と感じました。前日のいい流れをここに持ってくることができなかった。私自身の責任もあると思います。

 

バトン合わせもやりましたが男子に関してはまともにバトンが渡りません。女子はバトンを落とす。こんな練習をしていて何か意味があるのか。試合のときに「バトンを渡さない」ということはあり得ません。そうであれば「渡して終わる」という部分は重要です。これも何度も話をしています。が、「渡さないまま終わる」のです。「落とす」というのもあり得ないことだと思っています。

 

「落ちることもある」と言われるかもしれません。しかし、「落とさないためにどうするか」は話をしています。毎回毎回「どうすればいいか」を話すのは違うのではないか。「基本」です。それができない。

 

バトンパスのときに「手が上がらない」というのもある。が、これはグランデでいきなりやっても上がるわけではない。自分で常日頃から意識して肩甲骨周りの柔軟性を高めておく必要があるのです。バトン練習をするときにだけ「手を上げる努力」をするのではない。

 

更には練習の途中に何人かが「昨日と比べてスピードが出ない」「調子が悪いんだけどどうしたらいいか」と聞きに来ました。冷たいかもしれませんが「だから何?」という部分があります。毎日毎日最高の走りができることはありません。技術的なずれも出てきます。その部分は指摘できますが「疲れて動かない」などの場合にはどうにもできません。さらには「試合のときだったらどうするのか」まで考えていかなければいけない。試合のときに「走れないけどどうしたらいいのか」と言われてもその場でどうにかするというのは難しい。自分で「良いとき」と「悪いとき」の違いを感じ取る必要があります。

 

もちろん、技術的に崩れている場合は話をしますがそうではない場合はあまり言っても仕方ないなと。「切れがない」というのは疲労もあると思います。疲労が残らないような練習をすればいいと思うのですが今回は「ある程度の疲労がある中での練習」です。

 

「いつもより動きが悪い気がする」「脚が回っている気がする」「股関節が開かない気がする」ということをいくら言い続けても改善はできません。悪いとことばかり目が行って「良い部分」や「ポイントになる部分」に目が向かなくなります。これでは・・・。

 

走練習もして専門練習もしました。が、2日連続でいい感じでできた練習が一転していた感じがあります。もったいないなと。そこからの補サーキットは声を出しながらやっていました。それでも微妙な空気の中での練習でした。時間は限られている。そのことをずっと言っています。本当にこれでいいのかなと。

 

選手ばかりを責めるつもりはありません。最初の段階で書いていますが「連続休みになるからしっかりやっておこう」と考えた私自身のミスもあるのかなと思います。欲張ってしまう。それにより「テンション」が下がるのかもしれない。メニューを先に示すので「今日は結構走るな」と思ってしまうのかもしれない。やはりもっともっと「シンプル」にして欲張らないようにしないと今の選手には合わないのかなと。

 

もちろん、すべてを選手に迎合するつもりはありません。しかし、時代も生徒も変わっています。その部分を私自身が考えないといけない。そうでなければ同じことを繰り返してしまいます。この日、選手の中に「試合を想定して何をするか」という意識があったか。バトン練習をするという意味が本当に分かっていたか。疲れのある中で何をするのかを共有できていたか。

 

私自身、情けないなと思っています。もっと自分自身を俯瞰しなければいけない。できないではなく「やる」のです。それが足りていないなと痛感しました。

 

面白くないことを書いています。それでも言葉にすることで見直しができる。選手がこのblogを読むかどうかは分かりません。しかし、私の中で整理しなければいけない。次に向けて何をするのかをお互いに考える必要があります。

 

良い練習が続けてできていただけに勿体ないなと感じました。私自身の雰囲気づくりの失敗もあるのでしょう。前進したかなと思ったらまた戻る。この繰り返しです。考えさせられます。

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