kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

無名&伝統がない

2007-08-22 | 陸上競技
 今日、夏の甲子園の決勝大会が実施されました。「ミラクル」と言われるように奇跡的な逆転優勝でsagakita高校が優勝!!報道でしか実情は分かりませんが、本当に普通の学校で昨年はsaga県大会で1回戦敗退だったとか・・・。そんなチームがあれよあれよという間に全国で1番。なんだか分かりませんが「勝って欲しい」とみんなが思っている雰囲気がありました。どちらが勝っても初優勝ですが、地方(?!)の野球の無名高が勢いに乗って優勝するというのは本当に「ミラクル」ですね。

 こう考えると「伝統がない」というのも一つのメリットなのかもしれません。過剰な期待をされるわけではなく、「勝って欲しいな~」というみんなの「応援」が支えになってここまで来ることができたのではないでしょうか?伝統校には伝統校の良さがあり、そのノウハウがあるでしょう。実はそこに固執してしまって新しい一歩が踏み出せないのかもしれないという見方もできます。この辺りは難しいところですけどね。
 どんなチームであっても「目標」を共有して「絶対にやるんだ」という強い気持ちがあればチームは自分達で強くなる気がしています。奇跡的に同じ学校にいる選手が、心を一つにしてみんなで同じ方向を向いて進んでいけばきっと大きな力になるのだと思います。今年は特に「特待生制度」であーだこーだ言われた年ですから、普通の公立高校が優勝したことに大きな意味がある気がしています。もちろん、野球をしたくて集まってきている可能性はありますが、「強い選手だけを集めてきて勝負したチームではない」というのは確かだと思います。

 本気になってやれば何だってできるんじゃないのかな?そんな気がしてきます。同じ高校生がやることです。気持ちがあればきっと自分達にもできるはずです。そのためには「本気」になってみんなが色々な我慢をして最大限の努力をすることが「最低限」の条件になると思います。「何が何でも」と思うのか「強くなれたらいいな」と思うのかでは全く違うと思います。kida先生が勤務されていたube高にkuboi先生が赴任され、そこに「志」を持った選手が集まった。だからこそ「蛍光イエロー」はどこのチームよりも輝いた。これは数学的に言うとどれくらいの確率なんでしょうか?!sagakita高校も「ミラクル」ですが、ube高も「ミラクル」ですよね?!しかし、その「ミラクル」は「たまたま」ではなく「必然的」なものであった気がします。「たまたま」強くなったのではなく「なるべくしてなった」チームだったと感じています。目指すところは「応援されるチーム」だ。以前言われた「責任」を背負っていけないなら強くなってはいけない。その「責任」に見合うだけの気持ちを持って競技に臨んで欲しい。人間として成長して欲しい。それが「ミラクル」を生み出すはずだ。。

 今のうちが「応援されるチーム」になってきているのかはまだわからない。どこまでも前を向いて進んでいきたい。ある選手が「同じ気持ちを持っているから一緒に走りたい」と言った・・・。大事なことだ。この言葉が私の伝えたい「全て」を表している気がする。うちなんて本当に無名で伝統もない。始まったばかりのチームです。それを変えていくのは「今」チームにいる選手だ。卒業していった者が残していったモノがやっと花開こうとしている。本当の勝負はこれからだ。

 地方(身内ネタ)の高校が優勝したことから様々なことを思いました。心から祝福したいですね。
コメント
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