曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

キタキチョウの羽化

2014年09月20日 | 日記

今日の果物

 昨日、栗の初物のことを書きましたがこれからしばらくは毎日栗拾いに行かねばなりません。放っておくとみんなイノシシに食べられてしまうからです。せめて昼間の落ちた栗くらいは収穫しないとせっかく手入れして作った栗を全部イノシシにあげるのは悲しいですね。昼間の栗を全部私が拾ったとしても夜に落ちた栗は全てイノシシのものですからそれぞれが半分こです。何か割が合わないですよね

 


 今朝は昨夜の雨で濡れているため畑に入れません。ちょうど飼育室のキタキチョウの蛹も羽化しそうな状態だったので朝から側に張り付いて観察をしました。普通なら朝早くに羽化するものなのですが私が側にいるからかなかなか羽化してきません。またもや待ちくたびれて諦めようかと思っていたお昼前になってようやく羽化しました。生まれたのはきれいな秋型のメスでした。

 


キタキチョウの羽化

 

 

キタキチョウの羽化

 

動画はまだ編集していませんので今日はスライドショウにしてみました。


今年初めての 栗拾い

2014年09月19日 | 日記

今日の花

お隣の庭の花

 


 今日はカミさんと栗を拾いに行きました。行かないとイノシシが全部食べてしまいます。イノシシの残り物は沢山はありませんでしたが、これだけあれば、明日は栗ご飯が食べられるでしょう。

 


今年の栗

我が家の栗は結構大きいでしょう。イノシシも食べでがすることでしょう。

 


実は昨日久しぶりに白木山へ登ってきました。昨日の花ツリガネニンジンは白木山に咲いていたものです。今の時期だと山頂付近にはヒョウモンチョウがいるはずだと予測してゆきましたが特に変わった蝶はいなくてツマグロヒョウモンばかりでした。

ツマグロヒョウモン ♀

写真に撮ってみるとなかなかきれいな雌でした。

 

山頂の柴栗はまだ熟れていませんでした。

 


白木山山頂の様子

山頂の桜は葉が色づき始めていて秋の気配を感じさせました。

 

なぜかアサギマダラには会えませんでした。

 


イワカワシジミの飼育観察は終わりました

2014年09月18日 | 日記

今日の花

初秋の花、ツリガネニンジンが咲いていました。 好きな花です。

 


 屋久島から送られて来たイワカワシジミの飼育観察はほぼ目的が達成されました。もしも生まれた2頭が雄と雌だったならば交尾から産卵に至る経過を観察したかったのですが、2頭とも雄だったので次世代の観察は不可能ということとなりました。それに予期せぬことが起こりました、初めに生まれたイワカワシジミの雄(名前をイワ太郎としておきましょう)が昨日突然死んだのです。前日までは元気で飛んでいたのに。

今日は2番目に羽化したイワカワシジミの雄(2番目だからイワ次郎ということにします)が1頭だけで残されたのです。狭い飼育ボックスの中で飼う意味ももうなくなったので野に放ってやろうと思いました。イワ次郎はすこぶる元気で私が飼育ボックスの扉を開けるとすぐに隙間から外へ飛んで出ます。よほど外へ逃げ出したいようです。室内で飼育した蝶はいつも最後には野外でひとしきり撮影した後逃がすことにしているので、今日も屋外の草原へ連れ出して自然の中での姿を撮影しようと思っていました。補虫網に入れて草原へ連れ出したまではよかったのですが草に網をかぶせてそっとのけようとするとイワ次郎にはお外へ出たことが分かっていたのかあっという間に上空へ飛び立ってしまいました。イワ次郎はよほど空に向かって飛びたかったのかもしれません。一瞬のうちに見失って全てが終わってしまいました。彼はもう自由なのです。これからイワ次郎は一生懸命雌を探すでしょう。でもこの大島にはイワカワシジミのメスはいないと思います。少し不憫ですね。せめて精一杯羽ばたき花から花へと飛び回って寒さの来るまで元気で長生きしてほしいと思います。

 

 


昨日の飼育ボックス内での撮影

 

少しだけですが飛翔写真も撮れました

すばしっこい飛翔にピントは付いて行けません。羽表のコバルトブルーがかすかに写っています。

 

今日最後となった写真です。

 

イワ次郎が遠くへ行かないで我が家の周りで暮らしてくれればまたいつか会えるかもしれません。

 


イワ太郎の死

前日は飼育ボックスの中で飛び回っていました。

生まれて一週間たっているので羽の先が擦れてきています。

 

朝には動かなくなっていました

 

 


2頭目のイワカワシジミの羽化ー写真編

2014年09月17日 | 日記

今日の花

オクラの花

オクラは毎日収穫しなければなりません。

 


 動画は見られないという方もいるかもしれませんので今日は写真で昨日のイワカワシジミの羽化の様子を紹介します。3時間も蛹の側で粘って撮った写真です。動物写真専門のプロカメラマンの苦労がよくわかります。

 


イワカワシジミの羽化

15日の晩には蛹の色が濃くなったので羽化も近いと分かり、夜の間寝るまで1時間おきに変化の様子を見に行きました。

16日の朝は6時から張り付いていたのですがなかなか羽化が始まらずかなりくたびれました。9時5分前からの写真です。

突然背中が割れました。

翅の表側のコバルトブルーがきれいです。

 

 

お昼前には飛べるようになっていました。

光りの当たりようで緑に見えたり青く見えたりします。

 

拡大写真です。

 

撮影の様子

 

翅も伸びきって羽化が完了し、撮影が終わったので飼育ボックスの中へ移しました。

 

10日に生まれた先輩も元気です。

 

あわよくば、雄と雌が生まれて次の世代へつながることを夢見ていたのですが2頭とも雄だったので夢はかないませんでした。

 

 


2頭目のイワカワシジミが羽化しました

2014年09月16日 | 日記

 待ちに待った瞬間です !

9月3日に屋久島から我が家に届いたイワカワシジミの幼虫は9月6日に蛹になりました。前の蛹がちょうど10日で羽化したのでこの蛹も今日16日に羽化するだろうと予測していました。羽化する時間化あらかじめ分かっていればとても楽なのですが前回のが午前7時半ごろだったのでこの蝶は朝の内に羽化する習性があるのではないかと考えて朝6時に起きて撮影準備をしました。(子供の遠足と一緒で実際には5時過ぎには目が覚めていました)カメラのバッテリーを充電したばかりのものに取り換え、メモリーカードも普段使っているものより大きいものに変えて、予備のカメラも側に置き、側に置いた椅子に腰かけて小さな蛹の変化を見守ります。7時になり8時になって見守り始めて2時間たちましたが蛹には何の変化も現れません。それでもいつ羽化が始まるか分からないので側を離れるのは1分以内にしなければなりません。8時半になり退屈でついに本を読みながら側で待つことにしました。もちろん本を読んでいても30秒に一度くらいは蛹の方に視線を移します。

そして9時過ぎについに待ちに待った羽化が始まったのです。イワカワシジミの場合前兆は全くなくて突然背中が割れました。今回の撮影はセナがが割れてから数秒後から始まりました。以後羽が伸びきるまで撮影しましたので皆さんもご覧になってください。生き物の誕生する姿は何度見ても感動的です。

BGMは無くてもいいのですが雑音がいろいろ入っているのでとりあえず机の上にあったCD(数日前親友のAさんから届いたもの)から選んで付けました。グラナダという曲は若いころよく弾いた馴染みの曲です。画像と合っていないかもしれませんが勘弁を。

 


イワカワシジミ Artipe eryx  の羽化

 

 

全画面表示でご覧になってください。

 

 


とても珍しい カラス蛇

2014年09月15日 | 日記

今日の花

彼岸花が咲き始めました。私の住む地方では蛇の花とも呼ばれます。

 


 今日はちょっと変わった生き物をお見せします。女性の中にはこの手の生き物を好まない方もいらっしゃいますが私のブログでは生き物は全て同じように扱うことにしていますので嫌いだったらごめんなさい。ちょっとめずらしい生き物だから見ていただいておくと本当に出会った時に驚かなくて済むと思います。

午後に勝手口から外に出ると道のわきに見たことの無い蛇がいました。すぐにカメラをとりに走り、何とか間に合って写真に撮ることができました。背中側が真っ黒な蛇です。子供のころ見たことがあるような気もしましたが定かではありません。このような黒い蛇のことをカラスヘビといいます。カラスヘビというのは種類名ではありません。日本にいる8種類の蛇のうちシマヘビかヤマカガシの黒化型のことをカラスヘビと呼ぶようです。シマヘビは無害ですがヤマカガシは多少毒を持っています。それで捕まえるのはやめておきました。蛇マニアの人が探しても一年に一度見るか見ないかというほど珍しいものだそうです。

もう一つは巨大な芋虫です。トマトと茄子の木に着いていました。カミさんに見つかったらきっとあえない最後となったでしょうが終齢の大きさまで無事に育っていました。大きさは12cmもあり立派できれいな幼虫です。クロメンガタスズメの終齢幼虫のようです。

ナガムシとイモムシの嫌いな方は下の写真は見ないでお帰り下さい。

 

 


珍しいカラスヘビ


カラスの光沢のある黒に近いですね。

1m余りでしょうか。

 


トマトと茄子に着いていた巨大なイモムシ クロメンガタスズメ

茄子の木のクロメンガタスズメ

 

トマトの木のクロメンガタスズメ

 

 

数日前の状態


一週間ぶり、また小泊へウラナミジャノメを見に

2014年09月14日 | 日記

今日の花

この時期に道端や空き地でよく見かける花ですが何というのですかね。アップして見るとまたきれいです。

 


 日曜日なのでお誘いしたら、蝶仲間のSさんがイワカワシジミを見に来ました。一しきり飼育室でイワカワシジミを撮影してから、ウラナミジャノメの新しい生息場所を先週見つけたので見に行きましょうということになり、先週に続き小泊へまた行きました。先週に比べると数が少なかったもののヒメウラナミジャノメとウラナミジャノメが半々くらいで見られました。ヒメウラナミジャノメはいたるところ何処にでもいる蝶ですが、ウラナミジャノメは生息場所が限られていて多くの場合狭い範囲でしか見られません。今までウラナミジャノメを見た場所は比較的山の方が多くて、小泊のように海のすぐそばでたくさん見ることができるのは初めてです。ヒメウラナミジャノメとウラナミジャノメは同じ場所に混在していますがとてもよく似ていて飛んでいる姿では判別できません。今日はSさんとこれはヒメ・これはウラナミと判別しながら撮影しました。せっかく海のそばにいるウラナミジャノメなので「海を背景に撮りたいよね」と話しながら狙ってみましたがとうとう一枚もいい写真が撮れませんでした。模様の紛らわしいジャノメチョウの仲間を撮りましたので見比べてみてください。

 


ウラナミジャノメ

青紫蘇の花で吸蜜  翅の裏と表をよく見ておいてください。

 

別の場所のウラナミジャノメ

 

 


ヒメウラナミジャノメ

 

 


ヒメジャノメ

ウラナミジャノメよりもやや大きい蝶です。このヒメジャノメととてもよく似た蝶にコジャノメというのがいます。ヒメジャノメは何処にでもいて数が多いのですがコジャノメはめったに見ません。

 


3連休の中日の小泊の港

 

 

沖の波止から四国がよく見えます。

アップして見ましょう

由利島

青島

輿居島

9月は一年で一番空気の澄んだ日が多いようです。

 

 

 


イワカワシジミの吸蜜

2014年09月13日 | 日記

今日の花

カラスウリの花  みかん畑ではみかんの樹に這い登るので嫌われ者です。

 


 今日は観察中の蝶たちに大した変化はありませんでした。イワカワシジミが生まれて3日目ですが初めて花で吸蜜しているのが見られて一安心しました。家の周りにある草の花を何種類か飼育ボックスに入れてみましたがセンダングサの花が好きなようです。センダングサなら手に入れるのが簡単なので毎日取り換えるのが楽です。

山からアサギマダラの幼虫を2匹ほど観察用に連れ帰り家のキジョランに移しました。いま2齢です。ヒヨドリバナはもうよく咲いていますしフジバカマも少しずつ咲き始めました。北の方から南下してくるアサギマダラが姿を見せ始めるのは来月初めごろになるでしょう。地元のアサギマダラはもう里の方まで下りているのもいます。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 チェリスト青木十良(あおきじゅうろう)氏が肺炎のためご逝去(99歳、9/8)されたそうです。


映画『自尊を弦の響きにのせて 96歳のチェリスト青木十良』予告編

青木さんが96歳でバッハのチェロ曲を録音するところを映画にしたものだそうです。私はクラシック音楽界のことは疎いので青木さんのことも彼の活動もよく知りませんがすごい人ですね。


バッハ:無伴奏チェロ組曲4番クーラント

バッハの無伴奏チェロ組曲はいいですね。音楽担当をしてくださっているらんらんさんがいろんなチェロ曲を送って下さるようになってからまた一段とチェロ曲の魅力にひかれるようになりました。ずっと前のことですがカミさんがチェロを習いたいと言うのでそれはいいとチェロを買いました。カミさんの練習の合間にわたしもチェロを借りて「ギコギコ」弾いてみました。チェロは人間の声帯に近い音域の楽器だと言われていますが、とてもなじみやすい音が出るのですぐに私も虜になりました。その頃は仕事の無い日にはこそっと取り出してブイーンブイーン鳴らしたものです。熱しやすく冷めやすいフライパンのような性格ですからしばらくするとチェロに触ることもなくなりました。でもなにか1曲くらいは弾いてみたいと思いサンサーンスの白鳥を練習したことを覚えています。子供の頃小学の音楽の時間によく聞いた曲で馴染みの曲です。らんらんさんから届くようになって最近はバッハの無伴奏チェロ組曲もいろんな人の演奏をよく聴くようになりました。先日、思い立って無伴奏チェロ組曲一番の楽譜を手に入れました。見ると意外にシンプルな楽譜に不遜にも「これなら私にも弾けそうだ」と思いました。楽譜を見ただけでまだ練習はしていませんが青木さんのお話を聞くといつか私にもできるかもしれないと思っています。


イワカワシジミの吸蜜

イワカワシジミは尾状突起(細いしっぽのようなもの)を自由に振り回すことができます。他の蝶では見たことがありません。また、丸い突起があるのも変わっています。

 

 


ヒメウラナミジャノメ

今、家の周りやみかん畑でみられる蝶の中で最も数の多いのがヒメウラナミジャノメです。うるさいほど沢山います。それに対してひかくてき珍しい種のウラナミジャノメは私の住む町安下庄ではまだ見つかっていません。大島の中では大島地区・久賀地区・東和地区では何か所も生息が確認されているのに島の中央部の橘地区のみまだ見つかっていません。不思議なことです。

ヒメウラナミジャノメはナミアゲハ同様あまりにも多すぎる蝶なので普段ほとんど写真に撮りません。今日は玄関先で何気なく撮ってみました。

 


秋の七草の一つ フジバカマが咲き始めました。今年は開花が速いですね。

 

 


飼育部屋の様子

2014年09月12日 | 日記

今日の果物

リザマート

 

瀬戸ジャイアンツ

この頃皮ごと食べられるブドウ品種が多くなりました。いいことですね。今年のリザマートはあまり良くないように思いました。友人もそういっていました。

 


 久しぶりで飼育室には何種類かの蝶の幼虫がいます。 家に帰るたびに飼育室をのぞくのが楽しみになりました。昨日と変化はありませんがキタキチョウは撮影がすんだので外に放ちました。イワカワシジミはかわいそうだけどしばらくの間飼育ボックスで暮らしてもらわねばなりません。後で蛹になったイワカワシジミがそろそろ羽化する日数になったのでクチナシの実の穴を中がよく見えるように少し大きくしました。中の蛹を傷つけないようにはさみを入れるのは緊張します。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

子犬のワルツ:ショパン Jean-Marc Luisada 


今日のブログにピッタリの曲を選んでいただきました。皆さんも見たことがあると思いますが、キタキチョウが飛び回るのはワルツに乗っているような飛び方です。それがゆったりとした優雅なワルツではありません。ちょこまかとくるくるとあちらへ行ったかと思えばこちらに来る写真を撮るにはとても難しいのです。でもその飛び方は見ていてうれしそうです。 


キタキチョウの飛翔

キタキチョウは止まった時にほとんど翅を開きません。羽表の写真を撮るためには飛んでいるところを撮るしかありません。飼育ボックスの中を飛び回るキタキチョウを撮ってみました。

 

 

飼育ボックスの中にはイワカワシジミもいます。

 

 

キタキチョウは撮影終了後外に出しました。

 

 

イワカワシジミの蛹とキタキチョウの蛹

 

 

 

 

 


キタキチョウが1頭無事羽化しました

2014年09月11日 | 日記

 外来植物で育てていたキタキチョウの幼虫が無事に蝶になりました。生き残っている残りの幼虫にも変化があり前蛹から蛹になりました。

昨日羽化したイワカワシジミはプラスチックのパックの中から飼育ボックスの方へ移しました。もう飛びまわることができます。残るもう一つの蛹には変化がありません。明日、羽化する可能性はあります。変化に気を付けておかねばなりません。

 


羽化したキタキチョウ

 

 

昨日羽化したイワカワシジミは真ん中のクチナシの実から出てきました。左側の実にはもう1匹の蛹が見えます。パックの中に花を入れてみましたが吸蜜に行った気配はありませんでした。

 

広い飼育ボックスにイワカワシジミを移しました。

頭の上も青緑色です。

尾状突起の横に丸い突起が付いているのも珍しいです

 

お昼に飼育室を見に行くとキタキチョウの前蛹は蛹になっていました。

 

畑のトマトに巨大な芋虫が付いていました。10cm以上あります。

 


夕方の撮影

キタキチョウは天井の方を飛び回っていました

キタキチョウの秋型には褐色の模様が出ます。

縁どりの毛は黄色だけです。キタキチョウとミナミキチョウの違いを判別するにはこの縁どりの毛を見るとよいでしょう。ミナミキチョウには縁どりの毛に黒い毛が混じります。

 

夜になってもイワカワシジミの蛹には変化がありません。

拡大してみると蛹は奥の方を向いていますね。羽化するときにどうやってこの穴から出るのでしょう。