曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今年も残すところ一日となりました

2013年12月30日 | 日記

今日の花

今年は水仙の咲くのがずいぶん遅れています。例年ですと安下庄では12月の中ごろにはもう咲いています。

 


 昨日、ようやく年内のみかん発送が終わりました。山本柑橘園では選別や荷造りはすべて手作業です。みかんを一個一個手に取って良し悪しを判別し底の方から丁寧に箱詰めしてゆきます。硬いリンゴやナシ・柔らかい桃やイチゴを投げたり落としたりしてはいけないことは誰でもわかりますがみかんは柔らかい裏地の付いた皮にくるまれていて程よい弾力があるため多少の衝撃に耐えられる構造になっています。そのためみかんは他の果物より乱暴に扱われることが多いのです。大きな選果場では長コンベアの上で何度も衝撃を受けながら選別と箱詰めが行われます。そうして長い時間衝撃を受け続けたみかんは箱に入って市場に行く時には疲れ果てているのです。そしてお店に並ぶまでにはパッキングセンターで袋詰めにされ何度も置き場所を換えられて日数がかさみさらに疲れがたまって行きます。このような長旅をしたみかんはどうしたっておいしくありません。このような現在の流通システムを避けるために山本柑橘園では農家から消費者の方へ直接お届けする方法を取っています。みかんの樹から切り取られたみかんを一度も転がしたりしないようにして丁寧に箱詰めしたみかんが山本柑橘園のおいしさの秘訣です。もちろん元のみかんが美味しくなければどんな方法を取っても美味しくはなりませんけどね。
 山本柑橘園でも昔は選果機でまとめて荷造りして市場に出荷していました。市場では仲買さんが買って店に積み上げておきます。それを小売さんが仕入れて店に並べます。お客さんが少しづつ買って行きますが途中で傷みも出ます。このような光景を東京へ出かけては何度も見てきました。これではせっかくおいしく作ったみかんも消費者の口に入る時にはかなり疲れ果てたみかんになっていることになるのでとても残念に思えました。その反省から山本柑橘園では今の直売システムに変えていったのです。選果場で大きな機械を使って選別や箱詰めをするのは農家にとって効率的で楽ですが私の所ではそれをやめました。本当においしいみかんを求めるお客さんを見つけお互いの信頼を作って行けるよう 務めています。手作業で1個1個箱詰めすると頑張っても一日に50から60箱くらいしかできません。人を増やせばもっと多くの処理ができるでしょうが私の目の届くのはこのくらいの数量です。毎年お客様を待たせて申し訳ないと思っていますが、昨日ぎりぎりセーフで注文の発送を終えることができました。

今日は朝からあちこちの支払いなどに駆け回り年末のけじめをつけてきました。そして夜は家族でカラオケに行って今年の憂さを晴らしてきました。でも今年一年を振り返ってみるとまあ良い年だったかなと感謝しています。家業のみかんは大きな災害もなく無事に収穫できたし、私自身は怪我もなく大きな病気にもかからず健康に過ごせたことは一番の幸せだったのではないでしょうか。趣味の蝶と写真もいいことがいっぱいありました。ブログも初めてまる3年になりましたがお客様も少しずつ増えて張り合いを持って続けています。拙い写真と文章に付き合ってくださった訪問者の方々には心より感謝とお礼を申し上げたいと思います。来年も少しでも写真の腕を磨き、自然の面白さや美しさをとらえてゆきたいと思っています。宜しくお付き合い下さいませ。      蝶調 山本 

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

● バロック音楽特集 31 兼 オペラ特集

ヘンデル作曲 メサイア より "Rejoice graetly" ( Renee Fleming )

らんらんさん、素敵な音楽を毎度送ってくださってありがとうございました。私の知らない分野の音楽もあり大変勉強にもなりました。

来年もまたよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。 


年の瀬の出来事

全国(沖縄から北海道まで)へ旅立つみかん 12月22日

箱のデザインはうちのカミさんです

 


我が家の猫ども 12月27日

トラックの荷台で日向ぼっこ

私たちこんなに忙しいのに猫の手は何の役にも立ちません。寒いこの頃は寝てばかりです。

 


椿を切って来て花瓶にさしました

12月24日の椿

 

12月25日の椿

 

12月26日の椿

少しづつ開いてゆき色合いも変わって行きます。

 


家の周り 12月24日

楓もすっかり冬姿

 

今年もシクラメンの鉢が届きました。

 


 初雪です 12月20日

雪と言うよりは霰ですね。

 


今日の写真 12月30日

最近は朝日ばかり載せていましたので今年の終いに夕日を1枚

 


〆はやはり蝶のことです。12月30日

庭にいるカバマダラの蛹と幼虫

蛹は羽化の近い様相をしていますがこの低温で羽化することができるでしょうか。

2枚目の幼虫は3齢か4齢です。今のところ最も若い幼虫ですがここの所低温が続いていますのでうまく育つかどうか心配です。

下の写真の幼虫は終齢です。どこか暖かいところを見つけて蛹になるとよいのですが。

アサギマダラと違って若齢の幼虫は寒さに弱いようでいくつか死んでしまいました。

 


皆様良い年をお迎えください !

 


12月の椿

2013年12月22日 | 日記

今日の花

 


 今日は冬至です。南瓜を食べました。柚子はいっぱいあるのにお風呂に入れるのを忘れました。 

今年は、11月から咲き始めたこの椿が次々と花を開き私のカメラを楽しませてくれています。

そろそろ名前を付けてあげないといけないなと思っているのですが、皆様の中で良い名前を思いつかれた方ががあったら教えてください。この椿は小輪ですので可愛い名前がいいかもしれませんね。

苗木のほしい方にはあげますよ。


今日の音楽 (らんらんさんより)

 ●バロック音楽特集 30  兼 オペラ特集

ヘンデル作曲 メサイア より   "I know that my redeemer liveth"  ( Lynne Dawson )


仕事場で聴いています。



12月16日のみかん畑からの景色です

みかんの収穫の日には朝7時より少し前に畑に行きます。収穫のお手伝いの方たちが来るのが7時半ですからそれまでに準備をしておかねばなりません。この時期の日の出は7時10分くらいですから天気が良いときれいな日の出がみかん畑から見られます。

日の出前の安下庄

まだ町の街灯がついています。

 

日の出

 

みかん畑にも朝日が差し込みます。

 

モルゲンローテに輝くみかん

 

嵩山にも朝日が

 

雲が朝日を隠しました

 

朝の景色はどんどん変わって行きます。 

雲の形はすぐに変わります。一瞬いい感じの雲が出てきました 

 

 


安下庄から見た石鎚山

お昼前にみかんもぎの人たちが遠くに四国の石鎚山を見つけました。

 

右側の白い山が石鎚山でしょう。左の方の白い山は瓶が森でしょうか。

 

望遠でアップしてみました。(手持ちの撮影なのでシャープに撮れませんでした)

雪のない時期にはどれが石鎚なのかよくわかりませんが雪で白く輝いていると山の形がよくわかります。

 

 


ムラサキツバメ

2013年12月15日 | 日記

今日の花

いつもの椿

上の二つの椿は同じ木の花です。 


 我が家の飼い犬クッキーは介護の甲斐あって少し元気になりました。でもくるくる回るしぐさは治りません。足の踏ん張りも利かず餌を食べようとすると前にのめって倒れます。

私は相変わらず収穫と発送に追われています。明日は収穫のお手伝いの方が6人来られますので頑張らなくっちゃあ。

今日は昨日より少し暖かくなったのでムラサキツバメが飛び回っていました。

忙しくとも週に一度くらいはアップしたいと思っています。


今日の音楽 (らんらんさんより)

 ●バロック音楽特集 29 兼 オペラ特集

ヘンデル作曲 メサイア より The trumpet shall sound



ムラサキツバメの日光浴


アラカシの葉に止まっていましたが遠すぎて点のようでした。精いっぱい拡大してこのくらいです。

 

下の方に降りてきましたが枝の陰でうまく撮れません。

 

ようやく一枚だけ何とかなりました。もう少し近づきたかったのですがすぐに飛んでゆきました。

 


飼育室の蝶たち(カバマダラ)


今年やって来たカバマダラはもう成虫は見られなくなりましたが野外にまだ幼虫や蛹がいます。11月中に野外の幼虫や卵を10匹ばかり飼育室に持ち込んで冬場の観察用に飼育しています。

終齢のカバマダラ

 

3齢くらいでしょうか

 

一番成長の遅れている2齢の幼虫

 

今日前蛹になりました。

 

一昨日蛹になりました

 

昨日蛹になりました

 

1週間ほど前に蛹になりました。

 


今日の風景

日の出

 

午後の日差し

 

 

久しぶりで四国がよく見えました。

 


我が家の飼い犬クツキーが今日餌を食べるようになりました。

2013年12月11日 | 日記

体調を崩して何も食べなくなっていた老犬クッキー

 


 何日ぶりでしょう。

今日も私がクッキーを抱いて餌(流動食)を食べさせていると、自分で積極的に餌を食べようとしたのです。それを見てすぐにお皿に柔らかい固形食を入れてクッキーの目の前に持ってゆくと自分で食べたのです。感動しました。「やったー!」と叫びたいほどでした。

カミさんとこに行って「クッキーは自分で食べたぞ」と告げると「看病の甲斐があったね。」と。

まだ安心できる段階ではありませんが一時はこのまま衰弱してゆくのではと心配していました。11月の中旬から様子がおかしくなり次第に悪くなるばかりだったのです。11月の下旬になるとぐるぐる回るばかりになりそしてついに足が立たなくなりました。医者に連れて行ったのですがこのような症状は高齢によるぼけか脳内の腫瘍にかもしれないと診断され薬は出してくれましたが仕方がないという風でした。頂いた薬を飲ませ4・5日様子を見たのですがついに餌を食べなくなりました。電話で先生にそのことを伝えると餌を食べないのであれば点滴しかないですねと言われ病院に連れてゆき点滴をしてもらいました。薬を変えてみましょうと言って薬を出してくれましたが4日分しかくれませんでした。餌を食べなくてもやるべきことはないか聞いたところ、牛乳か流動食を飲ませなさいと言われたので、次の日から何も食べようとしないクッキーに哺乳瓶のようなもので強引に口の中に牛乳を入れてやるとうまく飲んでくれました。一度に多くは飲めないので3回から4回に分けて与え何とか水分補給と多少のカロリーを取らせることができるようになりました。カロリーを高めるために牛乳に蜂蜜をとかしたものを与えたのです。一時期には生気もなく立つこともままならない状態でしたがこれを数日続けると歩くことが少し確かになってきました。もう一つ、薬を飲ませるのが大変でした。食べ物の中に挟んで食べさせることができないので牛乳を飲ませている合間に口の中に押し込んで牛乳と一緒に流し込むのです。良くなっているのか悪くなりつつあるのか分からなかったのですが今日初めて食べ物を自分で食べようとしたのです。生きる意欲が戻ったようです。

齢が年だけにこの先どうなるかわかりませんが最後までしっかり介護してやろうと思っています。今頃になってこの犬は幸せだったろうかと気になります。クッキーや子供たちが幼かった頃はいろんな所へ連れて行ったり海で一緒に泳いだりよく一緒に遊んだものです。でも晩年には子供たちはいなくなり私も蝶と遊ぶのに忙しくてあまりかまってやらなかった気がします。

クッキーとの別れもそれほど遠くないかもしれませんがもう一度元気にしてやりたいと思っています。

 


つばき

2013年12月08日 | 日記

一日の始まり

昼間の短いこの時期に、みかんの収穫は日の出とともに始まります。

 


 ブログなんか書いている間はないほど忙しいこの時期ですが、仕事の合間にもはっとする風景やきれいな花を見つけるとシャッターを押したくなる私です。

今の時期、畑の中にある椿も沢山花をつけています。そのうちの1本を角度を変えながら撮ってみました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

「椿姫 (La traviata)」 より 
 アルフレード&ヴィオレッタ「パリを離れて」Parigi, O Cara 

「椿姫」のラストシーン。
誤解が解けて、瀕死のヴィオレッタの元に、アルフレードが駆けつける。
アルフレードは、父と自分の犯した仕打ちをヴィオレッタに詫び、
享楽的なパリを離れて、静かな所で一緒にやり直そうと、歌う。
しかし時既に遅く、この再会の直後にヴィオレッタは息を引き取ります。

 

今回で椿姫は最後です。(オペラ特集はまだ続きます)
あー!ちょうど椿の可愛い花♪
ヴィオレッタとアルフレードの幸せな恋も儚く
散ってしまいます。
でも、だからこそ美しい音楽がぴったりなのかもしれません。

 

独り言

オペラ「椿姫」 に合わせて椿の花を撮ったわけではなかったのですがちょうど音楽とぴったり合ってよかったです。
この頃椿の写真を撮るようになって、晩秋から春まで最も厳しい季節に花をつける椿はすごいなと感じるようになりました。

私はオペラ椿姫を劇場で見たことがないのでヴィオレッタがどんな女性なのかうまくイメージできません。
ヴィオレッタ(すみれ)がなぜ椿姫なのかもよく分かりません 。原作も読んだことがないし、これを機会に勉強してみましょう。
 


小さくてかわいい椿

 


 
花の色は うつりにけりな いたづらに   わが身世にふる ながめせしまに       小野小町

 

 

どんなに美しいものもやがて滅びてゆきます。だから一瞬を大切にしましょう。

 

 


師走になりました私も大晦日まで走ります

2013年12月01日 | 日記

今日の花

山茶花   垣根によくつかわれる樹ですね。我が家も垣根に植えています。

 


 12月になりました。我が家も一年で一番忙しい時期です。ブログもほどほどにしないとね。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 「椿姫 (La traviata)」 より ヴィオレッタとジェルモンの二重唱
    直野 資 & 澤畑恵美

父ジェルモンは、ヴィオレッタに息子アルフレードと別れてくれるように頼む。
ヴィオレッタとアルフレードが付き合っていると、
アルフレードの妹の結婚の障害になるから・・・という理由で。
ヴィオレッタは、この後、「心変わりをした」と嘘をついて
アルフレードに別れを告げ、パリに戻る。



庭のモミジ

モミジって春の新緑もいいですが、やはり晩秋の頃が一番です。色が鮮やかになる端から惜しげもなく散って行きます。

 

 


我が家のイチョウ

最後に我が家のイチョウの樹をお見せしましょう。訪れた人は誰もこの木に気づかないと思います。それでも毎年黄色くなって散ります。これでも30年くらい経っているのですよ。