曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

久し振りで 海へ

2020年04月25日 | 日記

今日の虫

オオスズメバチ  日本に生息するハチ類の中で最も強力な毒を持ち、かつ攻撃性も高い非常に危険な種です。しかしこちらから危害を加えなければさほど危険はないと思います。鳥が食べた弓削瓢柑の果肉へ寄って果汁を吸っていました。そっと近づけば30㎝くらいまで寄ってもこちらを気にする様子はありません。

 


 数日前から大潮なので海へ行きたいなと思っていましたが、午後はみかんの発送があるのでなかなか時間が取れず出かけることが出来ませんでした。春の大潮は昼間の干潮がよく引きます。干潮と満潮は一日に2回ありますが、1月頃の大潮では夜中の干潮がよく引き昼間の干潮はあまり引きません。春から初夏にかけては昼間の干潮がよく引くので海岸の生き物の観察には最適です。海岸の生き物たちを見に行くのを楽しみにして仕事を早めに片付けて4時ごろ家を出ました。天気はよくほとんど快晴で家の周りでは風も大したことはないので大丈夫と思っていたのですが、海岸沿いの道路へ出て驚きました。思いの外南風が吹いて海は時化ているのです。これでは生き物観察は無理ですが、晴天の時化ですから面白い写真が撮れるかもしれないと海岸へ下りてみることにしました。磯歩きも危険なほどの大時化ではありません。結局砂浜から磯伝いに岬の先端まで歩いて来ました。こんな所には誰もいないだろうと思っていましたが、町からやって来たのであろう若者がこの大時化の中で投げ釣りをしていました。互いの礼儀ですから声はかけましたが、こんな時ですからお互いに近寄ることは避けました。こんな大時化では釣りは無理ですよね、でも何も釣れなくとも釣りをすることで自然の中での解放感を味わいたかっただけかもしれません。私も普段から自然の中で時々息抜きをしていますが、今は特別に怪我をしないよう気を付けています。お医者さんに余計な負担をかけないようにということと、病院にはできれば近寄らない方がいいので、海や山の中では十分に気を付けています。

 


瀬戸内では珍しい大波

 

 

 

目指す海岸に着きました。

 

スナビキソウ

ここの海岸にはきれいな砂浜もあって昨年から有志の人たちがスナビキソウをたくさん植えました。スナビキソウはアサギマダラが好む植物で春の移動で北上の途中にこの花に寄って来ます。5月の連休明けには沢山のアサギマダラがやって来ることと思います。

 

ここから磯伝いに岬の先端を目指します。

このくらいの時化なら波しぶきの届かないところぎりぎりまで近寄れます。

 

 

浪の打ち寄せる音、風の音、潮の香りをお伝えできないのが残念です。

 

 

海鳥の中でもカモメは被写体の中で一番です。でも今日は私に近づいてくれませんでした。

 

大洋は西に傾いて来ました。満ち潮が始まっていますし、暗くならないうちに帰りたいと思います。

 


地中海のオレンジ の収穫

2020年04月22日 | 日記

今日の花

ツルニチニチソウ   ヨーロッパからの外来植物でこちらではみかん畑にまで野生化して自生している。

 


 何処へも行けないので毎日みかん畑と自宅との往復です。他に何もないので農作業ははかどりますけどね。今日はオレンジの残り物を収穫しました。オレンジは香りがいいですね。そのまま食べても美味しいですが、ジュースに絞るとまた美味しいです。

地中海沿岸で主に作られているオレンジでクロアチアの人が苗をわざわざ持ってきてくれました。スプリットという港町に住んでいる柑橘農家で日本のみかんも作っているそうです。アドリア海に面しているのであちらのみかん畑から見るときっと夕日がきれいでしょうね。

 


地中海のオレンジ

みかんの木は防鳥ネットで覆われているのですが何処から入るのでしょうね。

もう蕾が膨らんできています。

島のジャム屋さんから注文がありました。

 


2月に見つけたみかんですが、長いこと選別台の上に放置していました。果皮がすっかり萎れてしまいました。

硬くなって剥けないので半分に切ってみました。

少しかじってみました。甘味がまあまあ強く美味しいです。

糖度計で測ると16度あります。

 

房の数がかなり多いですね、いくつあるか数えてみましょう。

 


 


アサギマダラが次々と飛び立ってゆきます

2020年04月16日 | 日記

今日の花

ラナンキュラス   小さな干からびたような球根からこんな花が咲きました。

 


 世の中はいよいよ窮屈になってきました。それでも季節は人の世に関係なく移り変わって行きます。

桜の花は9分散りくらいでしょうか、それでもまだサクラらしさを保っています。今年ほど花の長いことは珍しいですね。3月23日に開花したソメイヨシノはまだ散り終わっていません。25日間もソメイヨシノの花が咲いているのを見たことがないような気がします。今日もハラハラと散る花びらの下をトラックで走りました。

 


名残の桜

 

 


 この頃家の周りでアサギマダラをよく見ます。みかん畑の中に居たり家の周りに居たり、蝶の飼育小屋の中にいるのは不思議ではないのですがみかん畑にいるのは普通ではありません。みかん畑でみられる蝶はアゲハチョウのはずです。アゲハチョウの仲間は柑橘の葉を食べて育ちみかんの木にぶら下がって蛹になりそのまま越冬して今頃羽化して出てくるのが当たり前のことなのです。アサギマダラはキョウチクトウ科の植物の葉を食べて育ちますがそのような植物は普通山の中に生えていて人家の中にはあり得ません。なのに我が家の場合だけは特別で、私が家の周りにキョウチクトウ科の植物をいろいろたくさん植えているものですから秋の南下する時期にメスが卵を沢山産んで行きます。その時の子供が運よく無事に越冬して今頃羽化しているわけです。

今日は今年初めてオスとメスの2頭にマーキングをして放ちました。どこかで誰かに見つけてもらえるとよいのですが、春にマーキングしても、もう10年くらいやっていますが今までに一度も再捕獲されたことはありません。春の時期にはアサギマダラの観察やマーキングをする人が少ないからでしょうか。そして私はかなり気を付けて南からやって来るマーキング蝶を探していますが、今まで一度も春の再捕獲をしたことがありません。秋に比べてマーキング蝶の数が少ないからでしょうか。

毎年、今年こそはと念じています。

 


春のアサギマダラ

飼育小屋でランタナの蜜を吸う羽化したばかりのメス

マーキングをして外へ放ちます。

 

 

みかん畑のアサギマダラ

 

みかん畑には南津海を野鳥に食べられないように防鳥ネットがかけてあります。アサギマダラは出られません。

捕まえてマーキングをします。

空高く飛んで行きました。

無事に北国へ行って沢山の子孫を残すのだよ。そして秋に子供か孫が大島へ帰ってくるのを待っています。

 

 


春は いのちの始まり

2020年04月10日 | 日記

今日の柑橘

生まれたばかり、いえ生まれたのは10数年前です。今年初めての実を付けました。明るい黄色のみかんです。

わたしは名前を付けてもらえるでしょうか。

 


 春の今頃は野山の至る所で新しい命が始まっています。

みかん畑で木に果実を成らせたままで越冬させた柑橘を鳥達から守るためにみかんの木に防鳥ネットをばっさりとかけることがあります。果実を収穫し終えて役目を果たした防鳥ネットを今日はずしました。ネットの端っこを草むらから持ち上げたところ、いきなり雉のメスが飛び出してきました。私も一瞬はびっくりしましたが、雉のメスがこの時期にみかん畑で抱卵することはよくあることなので雉のメスと卵を傷つけないように注意しながらメスに一時避難してもらいました。卵のある場所を迂回しながらまずネットを片付けましたが、片付けたネットをそのまま持ち帰ったら卵のある場所は丸見えになってしまいます。そうなると卵はすぐにカラスの餌になってしまいます。しかたがないのでネットをうまく雉の巣の上にかぶせて卵を隠し、雉の母さんがこっそり出入りできるように少しだけ入口を作っておきました。先ほど危機を感じて逃げ出したメスは遠くへ逃げてはいません。どこか近くで隠れています。私が帰ったらきっと戻ってくるはずです。そう信じて帰りましたが、もし帰らなかったらせっかく始まった命は途絶えてしまいます。私がネットを片付けたことでせっかくの命が失われてしまうとやはり悲しいです。何とかメスに戻ってきて抱卵を続けてもらいたいものです。そして天敵のカラスやイタチにみつからないことを祈ります。

 


今日の音楽

東京混声合唱団 合唱で全国へエール supported by KDDI

 


雉の巣と卵

10個もありました。

しかしこの場所は巣を作り抱卵するには良い場所とは言えません。無事に孵化したとしても10羽もの雛を連れて歩けばきっとカラスに見つかることでしょう。雛を隠すための物影が少ないのです。

 

 


散り始めた ソメイヨシノ

2020年04月08日 | 日記

今日の花

ビオラと牡丹   牡丹の花は例年より早いかも。

 


 私の所で今年のソメイヨシノの開花日は3月23日でした。今日が4月8日ですからソメイヨシノは開花日から17日経っています。ようやく満開を過ぎました。開花から満開までの期間がこんなに長い年も無いのではありませんか。

散りはじめたら早いものですね。

 


今日の音楽

さくら(独唱) / 森麻季

https://www.youtube.com/watch?v=57G0AgwTOYk&feature=emb_err_watch_on_yt

 


満開を過ぎた染井吉野

 

桜の木の下に蕨がたくさん生えていました。

 

10年前、みかん畑に植えた枝垂桜

 

私が40歳の時、33年前に植えた染井吉野

30年余りこの桜の成長ぶりを毎年写真に撮っています。

 

 


さくらと 月(スーパー ムーン)

2020年04月07日 | 日記

今日の桜

八重桜

 


 先日、十三夜の月が夕方まだ明るいうちに山の端にかかっているのを見ました。山の端に見る月はいつみても大きく見えるものですが、一昨日の月はやけに大きく見えたのです。今日テレビのニュースで今夜はスーパームーンが見られるとのことを知りました。どおりで、月が大きく見えたのは私の錯覚ではなかったのですね。

 


今夜の月の出

 

 

 

 

 

惑星「地球」には衛星が一つしかありません。満月と新月の間で形を変えますがいつも一つです。木星や土星のように沢山の衛星を連れている惑星で夜空を眺めたらどのような感じでしょうね。

 

 


さくらと スイセン

2020年04月06日 | 日記

今日の鳥

セグロカモメ  この辺りにはウミネコが多いのですがセグロカモメはやはり美しいですね。

 


 屋代ダム公園に水仙と桜を撮りに行きました。8割がたの水仙は花が終わっていましたが、かろうじて白い水仙の花が残っていました。夕方で写真はうまく撮れませんでしたが「月は東に日は西に」でしっかり春のおぜん立てが出来ていて満足でした。

 


桜と水仙

 

 

屋代ダムです。

 

 

 

 


老いた 枝垂桜

2020年04月05日 | 日記

今日の柑橘

ミスキョウコ     私がみかんの育種を始めたころの作品でイヨカンとミネオラの子供と思われる。生食用には向かないけれど果皮の色がよくマーマレードにするととても美味しいです。

 


 この頃毎日身近なところの桜を撮っています。車でほんの5分くらいの所に、帯石観音への道路ですが上に大きくかぶさるように垂れ下がった枝垂桜の樹があります。私が子供の頃には今の道路はありませんでしたが、この枝垂れ桜の側を歩いて通っていたことを覚えています。当時私が10歳としてもこの枝垂れ桜はまだとても小さかったことが記憶にあります。きっと私と年が同じくらいだったのではないでしょうか。するとこの枝垂れ桜も70歳代かもしれません。それにしては風格がありますね。かなりの古木に見えます。私など足元にも及びません。

 


枝垂桜

 

見下ろせるところへ場所替えしました。

ここは山道でめったに車の通らぬところですが珍しく赤い車がやって来ました。生き物でも何でもいいから動くものが欲しいです。

 

 


柳井フラワーランド

2020年04月04日 | 日記

今日の花

芥子の仲間でしょうか

 


 例年ですと今頃仲間と京都の花見を楽しんでいるころですが、今年は近場で春の花を楽しんでいます。柳井のフラワーランドを紹介しましょう。

 


今日の音楽

《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!〜最終回〜

 


花の公園

 

やはり、人影は少ないですね。

 

帰り道

 


黒杭ダムの山桜

2020年04月03日 | 日記

今日の花

まだ椿

 


 春のチョウを調査に出かけました。世間ではお出かけは自粛しましょうということですが、今日出かけるところは人と出会うことはほとんどないところです。町の人たちはじっと我慢しているのに私一人歩き回るのは少し気が引けますがお許し願います。

柳井市の奥の方にある黒杭ダムへ行ってきました。半分は蝶の調査ですが、半分はヤマザクラを見て回りました。

 


今日の音楽

Le Boléro de Ravel par l'Orchestre national de France en #confinement #ensembleàlamaison


ダム周辺の山桜

 

ヤマザクラはいいですねー。天気がいまいちでしたが堪能できました。