曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今年初めての ヒメホタル

2023年05月27日 | 日記

今日の花

 

薄紫の花は見てて清々しく気持ちいいですね

 


 今朝友達からメールでヒメホタルの情報をいただきました。先週からヒメホタルのことが気にはなっていたのですがゲンジホタルのメスを捕獲しに行かねばならず後回しになっていました。
昨夜ゲンジホタルのメスがようやく捕れたので今夜こそヒメホタルを見に行かんと夕方からワクワクしていました。昨年と現地の環境が大きく変わっているそうなので確認するため明るいうちに早めに出発しました。確かに現場は大きく変わっていました。昨年までは以前に廃校になった学校のグランド跡地が荒れて草や木が生えて、その荒れ地にヒメホタルが乱舞していたのですがその荒れ地はきれいに整地され事務所の建物も立っていてきれいなオートキャンプ場に様変わりしていました。まだ開場していないので灯りはついていませんでしたがやがて開場すると灯りがついて周囲はすごく明るくなると思います。そうなるとホタル見物どころではなくなりますよね。ヒメホタルの淡い光はやはり真っ暗な闇の中でないと美しさを発揮できません。来年からどうなりますやら、今年が見納めになるかもしれません。

今日はもう一ついいことがありました。今はアサギマダラの北上の時期です。南の越冬地で生まれた1化のアサギマダラは気温が上がるにつれてもっと涼しい北の方を目指します。そこで南の国ではアサギマダラファンが生まれたばかりの蝶にマーキングをして放ちます。そんなマーキング蝶が外入アサギマダラ園で見つかりました。タネと書いてあったので多分鹿児島県の種子島からやって来たアサギマダラだと思われます。秋のアサギマダラは数も多くマーキングの数も格段に多いので大島のフジバカマ園でも沢山のマーク蝶が見つかりますが、春のマーク蝶はめったに見つかりません。1頭でも見つかればとても嬉しいことです。

 


今年初のヒメホタル

沖家室の橋

遠く四国の灯りが見えます。

今夜はまだ数も少なく海の上までホタルが出てくることはありませんでした。

 


今年初のマーク蝶

我が家の飼育小屋   アサギマダラはシマフジバカマの花がお気に入り

 


昨夜捕って来たゲンジホタルのメス

このメスから採卵して幼虫を1年間飼育します。実は近くの川のゲンジホタルが今年は激減しました。何とか回復を願っています。

 

 


今夜もホタル 星のきれいな夜でした

2023年05月23日 | 日記

今日の花

まだ椿の花が咲いています。

 


 風もなく、雲一つない夕暮れ時の空。西の空に金星と三ケ月が並んでいる。こんな日暮れ時には海へ行くか、それとも川へ行くか。

海へ行けばアジメバルの夜釣りです。川へ行けばゲンジホタルを眺めます。どちらにしようか・・・・・。

悩んだ末川にしました。

 


金星とお月様

 

これからの一週間月がだんだん大きくなるのでホタルには良くないですね。

今夜のホタル

 

一昨日のホタル

 

闇の中の流れる光 川のせせらぎ 満天の星空 素敵なひと時ですね。

 

 


ゲンジホタルがいよいよ盛りに

2023年05月17日 | 日記

今日の花

 

 

5月の花と言えばやはり薔薇でしょうか。

 


 まだ5月なのに今日は暑かったですね。安下庄の最高気温は27.7℃でしたが関東の方では34~35℃まで上がっていたようです。大島は瀬戸内海の冷たい海に囲まれているのでこの時期は比較的気温が高くはなりません。秋になると海水温が高くなるので寒さのやって来るのが遅くなります。島の周りの海の水は温度が上がりにくく冷めにくいため大島の気温は一年中穏やかです。

さて、この時期になりますと夕方になるとそわそわしてきます。雨が降ったり風が強かったりすれば何もしないでおとなしく家に帰りますが、日が暮れてくるとみかん畑からそのままホタルを見に行きます。今の時期最初に出てくるのはゲンジホタルですから川ですね。10年くらい前には大島中のすべての川をホタルの生息調査して回ったこともありました。どこの川にも多少のゲンジホタルはいましたが、年々少なくなるようでさみしいことです。少なくなった原因はよくわかりませんがコンクリートによる河川改修は一番良くないですね。工事のあとには絶滅したところがあちこちにあります。人間の生活環境を守り良くするためには仕方のないことかもしれませんが生物多様性は次々と失われてゆきます。ただのノスタルジーかもしれませんがホタルの飛ぶ風景は少しは残したいですね。

この数年は野鳥のことも気になるようになって、いろんな鳥の鳴き声を憶えて何の鳥が鳴いているのか少しは分かるようになりました。最近のように夜に出かけることが多くなると夜に鳴く鳥の調査も兼ねて行うことができます。夜に鳴く鳥の代表はフクロウですがこのフクロウの鳴き声に似ていて4月・5月にはミゾゴイの声もよく聞こえます。ミゾゴイは春にフィリピンから日本に渡って来て日本各地で繁殖をします。冬には暖かいフィリピンで過ごしますが、世界的に希少な渡り鳥で今は500羽~1000羽しかいないだろうと言われています。このきわめて希少な絶滅危惧種のミゾゴイが毎年春のこの時期に大島にやって来るのを知ってからこの鳥に親しみを覚えるようになりました。家のすぐ前の丘の上で鳴いていたり、夜釣りに港へ行って釣りをしていると背後の山でミゾゴイの声が聞こえると嬉しくなります。もちろん今蛍狩りに行くと周りの山々からミゾゴイの声が聞こえないかと耳を澄ませます。フクロウの声は何処へ行ってもよく聞こえるのですがミゾゴイの声はなかなかです。

こんなことがいま夜出かける楽しみなんです。あまり遅く帰るとカミさんに怒られますけどね。

 


今夜のホタル

川の全体が見渡せるわけではありませんがホタルの数は一目20~30匹くらいでしょうか。川が小さいですからね。


5枚くらい撮って合成したものが下の写真です。

少し場所を変えて


今夜も大きなイノシシさんに道路で出会いました。そのまま山の方に逃げて行きましたが川のそばで出会いたくはないですね。人っ子一人いない闇の中でホタルを眺めるのはそれはそれでとっても素敵な空間なのですが、写真に夢中になっているときにイノシシさんに邪魔されるのはごめんこうむりたいですね。土日になると人がわんさかやって来てこれも困ります。そして今はお月様がいらっしゃらないので助かっています。蛍狩りはやはり闇と光と静寂であってフクロウやミゾゴイの声は許します。

ホタルのシーズンはこれから始まってヒメホタル・ヘイケホタルと7月の初旬まで続きます。お楽しみにね。

 

 

 


バードウィーク と ゲンジホタル

2023年05月12日 | 日記

今夜のホタル

八幡川のゲンジホタル

 


 春はとっくに過ぎ去り、今は初夏たけなわと言ったところでしょうか。

またまたお久しぶりです。以前は毎日のようにブログを書いていたこともありましたがこの頃はひと月に一回程度となりました。好きな自然の写真は毎日撮っているのですがこの頃夜更かしができなくなりブログの更新ができていません。でも今夜は今日の写真と出来事をアップしておきたいと眠いのを我慢して書いています。

今週はバードウィークですよね。だからという訳でもないのですが今日は特別なものを見てしまいました。何日か前にみかん畑の中にホオジロの巣と卵を見つけていました。みかん畑で仕事をしているとホオジロの巣や卵を見つけることは珍しくありません。今日のお昼前に先日見つけていた巣を覗いてみると親はいませんでしたが巣の中にあった4個の卵のうち一個がちょうど割れたばかりで小さな赤い雛が生まれたところでした。私が巣に近づいたせいで卵を抱いていた親鳥はいったん逃げたのでしょうがきっと近くではらはらしながら見守っていることでしょう。写真だけ撮ってすぐにその場を離れました。きっと午後には残りの卵もすべて孵化することでしょう。夕方もう一度見に来ることにして帰りました。
夕方5時半にもう一度みかん畑に行ってホオジロの巣のある所へそっと近づいて行きました。今回はそっと近づいたので親鳥が巣の中にいました。さらに近づいて写真撮影を始めると親鳥は巣から地面に降りて翅を広げたまま巣から走って逃げて行きました。偽傷行為ですね。傷ついていると見せかけて巣よりも自分の方に注意を引き寄せる行為です。残念ながら人間は騙せません、私はそのまま目的の雛がどうなっているか巣の中を覗きに行きました。巣の中には生まれたばかりで目も開いていない雛たちがかたまっていました。親鳥が心配しているので写真だけ撮ってすぐにその場を離れました。4羽の雛は無事に育つといいですね。野外には天敵が多いので見つかったらおしまいです。特に目のいいカラスは怖いですね。幸運を祈ります。

 


ホオジロの巣と卵

昌に生まれたばかりの所に出くわしました。

 

夕方5時半にもう一度巣の所に行ってみました。

拡大すると親鳥の顔が見えますね。

親鳥は危険を感じて偽傷行為を始めました。

翅を広げたまま走ってゆきますが偽傷行為です。

もう一羽近くにいました。

巣の中を覗かせてもらいました。

生まれたばかりの雛はまだ目も開いていなくて外で何が起こっているのか分からないでしょうね。

陽が山の端に沈みそうです。

 


7時50分 周りは暗くなりました。これから今度はホタルです。昨日偵察に行ったらもう数匹のホタルが飛んでいました。カメラと三脚をもって今年初めてのホタル撮影に行ってきました。

乱舞とまでは行きませんが目の前を光の帯が流れてゆきます。

このように数枚の写真を撮って、それを合成したのが下の写真です。

これから徐々に数も増えてくることと思います。楽しみですね。

 


ついでに、今日の花

みんな初夏の花ですね。