曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

15日に羽化したコツバメが死にました

2016年03月31日 | 日記

今日の花

ハコベの花

 


 昨年の4月に山で取って来たコツバメの卵を一年間飼育して今月の15日に羽化しました。コツバメはどこでも普通に見られる蝶なのになぜか大島にはいません。そのせいもあってコツバメの飼育は初めてでした。飼育の方法が良くなかったのか成虫は2週間ほどで死にました。死んだ直後に羽を開いた状態にして羽の表の写真を撮りました。なぜそんなことをしたのかと言うと、コツバメは自然の状態では羽を開いたままで止まることは絶対にありません。それで羽の表の模様を写真に撮ろうと思えば飛んでいる時に羽を開いている状態しかありません。コツバメは身体が小さくて飛ぶのは早いのでピントを合わせてきれいに撮ることは至難の業です。今までに飛翔中の写真は撮ったことがありますがこんなにきれいには撮れませんでした。インチキ臭い方法ですが仕方がありません。

 

 


3月15日に羽化したコツバメ

こんなに小さな蝶です。

 

 

羽を開いた状態のコツバメ

春の妖精コツバメが日の光の中を飛ぶと紫色にキラキラ光ってとてもきれいです。

 


久賀 延命の滝の桜

2016年03月30日 | 日記

 

今日の花

タネツケバナの小さなかわいい花

 


 大島での最高峰の嘉納山へ蝶の調査に行きました。山頂に着くころから急な雨となり蝶など何もいない状態にガッカリでした。転んでもただでは起きない欲張りですから帰り道延命の滝の桜を見てきました。ここの桜は少し早咲きでもう満開を迎えていました。なぜか毎年見に行っているような気がします。天気が良いとこの桜にタテハチョウやメジロやヒヨドリなどが集まっているのですが今日はあいにくの天気で何もいませんでした。

しばらくは桜の写真ばかりになりそうです。 



 延命の滝の桜(小彼岸桜)

この桜は3月の下旬に満開となるのでとても目立ちます。何と言う桜なのか以前から気になっていたので調べてみました。たぶん「小彼岸」と言う桜に間違いないと思います。江戸彼岸にマメザクラを交配したものだそうです。 

 

ヤマザクラ いろいろ

 

帯石観音の枝垂桜

まだ少し早かったようです。


桜の季節になりました

2016年03月29日 | 日記

今日の椿

金花茶が咲き始めました。中国原産の黄色い椿です。

 


 桜の開花情報が各地から伝わってきます。私の植えた染井吉野も咲き始めました。それより先にヤマザクラが目立ち始めました。花の無い時のヤマザクラはただの木で山の中の緑の中にそっと埋もれていますが、この時期にだけ「我ここにあり。」とばかりに目立ちます。
私の住んでいる町のすぐ沖に立島と言う小さな島があります。昔は人家が2・30軒くらいあり 小学校の分校がありました。子供の頃、その小さな島は山のてっぺんまで畑になっていたのを覚えています。もちろん今は無人島です。畑はみんな樹で覆われてこんもりとした山になっています。10年くらい前までわたしの趣味はほとんど釣り一筋でした。その頃、ヤマザクラの咲く春にはメバル釣りで立島の周りによく船で出かけたものです。磯に近いところに船をつないで竿でメバルを釣るのですが目の前の立島は全山ヤマザクラで覆われていてその見事な花を眺めながらの釣りはまた格別なものでした。この10年ほどは蝶と写真に嵌ってしまい釣りとは縁が切れてしまいました。立島の花見も懐かしモノとなりました。

 


我が家のヤマザクラ

 

ヤマザクラ 1.

 

ヤマザクラ 2.

 

ヤマザクラ 3.

 

ヤマザクラ 4.

ヤマザクラの花は1本々々個性がありますね。そんなところが好きです。そして開花時期も3月の末ごろから4月の終わりごろまで長く楽しめます。

 

それでもやはり名花は染井吉野


 

今年はいつ頃が満開でしょうか。来週の日曜日に京都の花見にまいります。天気予報では雨とのことですがしかたありません、何ヶ月も前から組んだ予定ですから。雨の京都もいいものです。晴れてるともっといいのですが。

 

 


昨日の写真の残りです。

2016年03月27日 | 日記

今日の花

道路わきにはいろんな花が咲いています。

 


 昨日26日には私は飼育したギフチョウを元いた山に返しに行きました。そしてダムの建設で絶滅の恐れのあるホシミスジの保全のため食草のユキヤナギヲ水没地から高いところに移植していますが、むしの会でそのユキヤナギノの手入れもしました。私は少し遅れて現場に付いたので草刈りなどの作業は終っていました。その後はみんなで春のチョウを観察して回りました。見た蝶は、モンシロチョウ・キタキチョウ・ツマグロキチョウ・スジグロシロチョウ・モンキチョウ・ルリシジミ・コツバメ・ムラサキシジミ・テングチョウ・アカタテハ・ヒオドシチョウなどでした。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 Sting 「Fragile」

How fragile we are. ・・・・・


放蝶したギフチョウ

その他の蝶

 


ダムの建設で水没する美しい渓流

 

 

さらに上流の菅野ダム  

満水ですね。

 

渓流沿いに生えている植物やそれを食べている虫たちはすべて水没によって絶滅します。

まだダムを作る必要があるのでしょうか。


今日一日 春を満喫

2016年03月26日 | 日記

今日の蝶

飛び立つ瞬間を狙ったのですが100分の1秒速かったようです。ひらいた翅を映すことができませんでした。

春の妖精コツバメ 今日は沢山のコツバメに出会いました。

 


 今日はひさしぶりで山口県のど真ん中を一回りしてきました。200kmあまり走りました。

春の花がたくさん咲いていましたが特に目立ったのは黄色の菜の花です。もう一週間もすると桜が咲いてそちらに目を奪われることでしょう。今日は菜の花をおもに撮ってみました。そしてのどかな風景に春を満喫しました。

 


黄色に輝く 菜の花

のどかな山里

 

錦川清流線 

桜の木が少し桃色に見えますね。桜並木は錦川清流線です。菜の花の植えてある田んぼの側には車が何台も止まっていました。

私も車を止めて撮影の仲間に入りました。

 

私は清流線の列車には気が付かないままシャッターを押していたのですが、ふと気が付くと列車が近くまでやって来ていました。菜の花の向こうに列車が入ったのは全くの偶然です。少し離れたところから望遠レンズを付けた人がカメラを構えていました。その人は望遠で何を撮るのか不思議に思っていたのですが清流線の列車を待ち構えていたのです。列車が来てようやく分かりました。

小さな駅に停まりました

 

山の中でかわいいミツマタの花が咲いていました。

 

 

 


飼育中の蝶に山桜を

2016年03月23日 | 日記

今日の花

木瓜の花

 


 コツバメとギフチョウを飼育していますが山へ吸蜜用の花を探しに行ってきました。ギフチョウやコツバメの好きそうな花で見つかったのはスミレの花と山桜の花でした。染井吉野はまだ開いていませんが山桜はあちこちで見られるようになりました。

イボタの枝で育っているウラゴマダラシジミの幼虫は順調です。昨日までは4匹だと思っていたのですが、今日もう1匹見つかって5匹になりました。いま4mmから5mmくらいに育っていますがイボタの新葉とよく似ていてなかなか見つけにくいのです。小鳥などに見つからないよう擬態しているのでしょうか。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Eugène Ysaÿe "Amitié"

 

(ベルギーの事件本当に悲しいことです。)


ヤマザクラとギフチョウ

 

明日はこの花に止まってくれるでしょうか。

 


ウラゴマダラシジミの幼虫

 

気が付かなかったのですがここには2匹います。

枝に産み付けられた卵の数は9個です。そのうちここに5匹います。

大事に育てて山へ帰してあげましょう。


群青の空にチョークで落書き

2016年03月22日 | 日記

今日の花

庭の辛夷は盛りを過ぎました。

 


朝から夕方まで晴れ渡り、暖かくてとても気持ちの良い一日でした。

気持ちが良いので空を見上げます。

青空には西から東へ、東から西へとつぎつぎと白い直線が引かれます。

直線はぼやけて歪みやがて消えてゆきます。

この頃、空の写真が多いようですね。

 

 


真っ青な空に落書きをするのは誰だ !

 

 

 

 海岸沿いの道を走っていましたが思わず車を停めて空を見上げました。

 

 

みかんの荷造りをしていても空の模様が気になり外へ出ます。 

 

今はほぼ真西に日が沈みます。 

 

 

真西の空に日が沈み 落書きはきれいに消されました。そこへまたやって来た飛行機

筆さばきは見事ですね。 

 


白い椿が咲きました

2016年03月21日 | 日記

今日の蝶

ギフチョウ きれいなOリングです。

ウラゴマダラシジミの幼虫  日に日に大きくなります。

コツバメとギフチョウのお食事です。

 


 数日前から白い椿の蕾が風船のように膨らんできました。どんなふうに咲いてゆくのか写真で追ってみました。

 


3月18日

 

3月19日

 

 

3月20日

 

 

3月21日

 

挿し木して3年目の花です。

 

 


珍しい柑橘

2016年03月19日 | 日記

今日の花

挿し木をして3年目です。初めて花をつけました。

 


 今日はチョウの話はやめてみかんのお話です。

柑橘は温帯から熱帯にかけての温暖な国々で作られています。正確な数値はわかりませんが世界中の生産量を合わせると1億トンに近い量が作られていると思います。その生産量の約半分がスィートオレンジです。そしてその次がみかんなどのマンダリン類です。国別の生産量を見ると中国の生産量が飛躍的に伸びています。現在2700万トンくらいなので3000万トンになるのも時間の問題でしょう。日本の柑橘生産量は昭和40年代をピークにして、その後は緩やかに減少を続けています。

今日はちょっと珍しい柑橘をご紹介しましょう。実はその珍しい柑橘を最近いただいたのです。その一つは地中海マンダリンです。名前の通り地中海沿岸で古くよりつくられてきました。品種としての起源は中国の南部であろうと考えられています。17世紀ごろヨーロッパに伝えられたそうです。クレメンティンが広く作られるようになって地中海マンダリンは衰退して行きました。わたしも地中海マンダリンを食べたのは初めてです。種がたくさん入っていますが味は悪くないと思いました。

もう一つはネパール原産のスィートオレンジでジュナールといいます。カトマンズより南東のシンズリ郡やラメチャップ郡で沢山作られているそうです。確かにオレンジの香りと味の良さはあるものの種が多いのが難点です。

比較のために地中海マンダリンとクレメンティン、ジュナールとネーブルの1品種のナベリーナを比べてみましょう。

クレメンティンに付いても簡単に説明しますとアルジェリアで地中海マンダリンと何かの交配種として生まれたみかんをクレメント神父さんと言う方が見つけて世間に広めたのだそうです。それでクレメンティンと呼ばれるようになったそうです。

ナベリーナとはスィートオレンジのネーブルの1品種でスペインで作られたものです。果皮の赤みが濃くて味も良いように思います。

 


マンダリン(みかん類)

地中海マンダリン

クレメンティンは種は少ししかありません。  地中海マンダリンは種が多いです。   我が家で作ったみかんですが種は少し入ります。

 

クレメンティン

 

地中海マンダリン

 

我が家の新品種

美味しいですよ

 


スィートオレンジ

ジュナール(ネパール原産)

香りはとても良いです。種が多いのはちょっと・・・・・。

 

ナベリーナ(スペインの原産)

ネーブルにしてはおへそが小さいです。種は全くありません。

 


珍しい柑橘を手に入れると私はすぐに種をまきます。遺伝資源として持っておきたいのです。

 

こうして種まきは終りました。4月になると目が出てきます。

2月に播種したタンカンの芽です。

 

種をまいて2年経ったアフォーラの苗です。アフォーラというのはオーストラリアで主に作られているみかんです。近年8月と9月に日本に輸入されています。

 

 

こうして種をまいてみかんの木を育てても実がなるまでには少なくとも10年はかかります。遅いものは20年くらいかかる場合もあります。

私は果たしてこれらのみかんの実を試食できるでしょうか。長生きをしなくっちゃね !

 


今年初めてのギフチョウです。

2016年03月18日 | 日記

今日の花

上の二つの椿の花は同じ木の花です。上の花は2月・3月ごろに咲いたものです。下の花は秋の10月・11月ごろに咲く花です。咲き始めは白い部分が多いのですがだんだん全体がピンクになって行きます。

 


 16日にコツバメが羽化しました。飼育ボックスのギフチョウの蛹が羽化するのも時間の問題だと期待していたら、昨日17日のお昼前にはすっかり翅の伸びた美しいギフチョウが姿を見せました。春ですねー 

このギフチョウは道路のすぐそばのカンアオイに卵が産み付けられていたものを保護したものです。以前は保護した幼虫は終齢になるまで家で育てて元いた山に戻していたのですが蛹になったのちに天敵にやられるらしくどうも残存率が悪くて保護の効果が上がりませんでした。今は成虫にして生息地の山に返していますが一度減ってしまったギフチョウを元のように戻すことは難しいようです。生息地の林の中の草刈りや食草のカンアオイの補植などの保全活動も続けていますが近い将来ギフチョウを近くで見られない日が来るかもしれないと思うと寂しいです。本当かどうかわかりませんが温暖化が心配されているように暑さの苦手なギフチョウが自ら生息域を北の方へ移動しているのか、それとも里山の荒廃で生息環境が悪くなっているのか、気候の変化で天敵が増えたのか、やはり人のせいなのか、世界では毎日60種もの生き物が絶滅しているとも言われています。この美しい春の女神を滅ぼしたくないものです。

 


17日に生まれた今年一番のギフチョウ

 

 

18日の朝2番目が出てきました

 

 

馬酔木の鉢植えが飼育室に入れてあります

ギフチョウ♂

 

ギフチョウ♀

完全なOリングです。 

翅の模様はカラフルですね。