曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

イワカワシジミの飼育観察は終わりました

2014年09月18日 | 日記

今日の花

初秋の花、ツリガネニンジンが咲いていました。 好きな花です。

 


 屋久島から送られて来たイワカワシジミの飼育観察はほぼ目的が達成されました。もしも生まれた2頭が雄と雌だったならば交尾から産卵に至る経過を観察したかったのですが、2頭とも雄だったので次世代の観察は不可能ということとなりました。それに予期せぬことが起こりました、初めに生まれたイワカワシジミの雄(名前をイワ太郎としておきましょう)が昨日突然死んだのです。前日までは元気で飛んでいたのに。

今日は2番目に羽化したイワカワシジミの雄(2番目だからイワ次郎ということにします)が1頭だけで残されたのです。狭い飼育ボックスの中で飼う意味ももうなくなったので野に放ってやろうと思いました。イワ次郎はすこぶる元気で私が飼育ボックスの扉を開けるとすぐに隙間から外へ飛んで出ます。よほど外へ逃げ出したいようです。室内で飼育した蝶はいつも最後には野外でひとしきり撮影した後逃がすことにしているので、今日も屋外の草原へ連れ出して自然の中での姿を撮影しようと思っていました。補虫網に入れて草原へ連れ出したまではよかったのですが草に網をかぶせてそっとのけようとするとイワ次郎にはお外へ出たことが分かっていたのかあっという間に上空へ飛び立ってしまいました。イワ次郎はよほど空に向かって飛びたかったのかもしれません。一瞬のうちに見失って全てが終わってしまいました。彼はもう自由なのです。これからイワ次郎は一生懸命雌を探すでしょう。でもこの大島にはイワカワシジミのメスはいないと思います。少し不憫ですね。せめて精一杯羽ばたき花から花へと飛び回って寒さの来るまで元気で長生きしてほしいと思います。

 

 


昨日の飼育ボックス内での撮影

 

少しだけですが飛翔写真も撮れました

すばしっこい飛翔にピントは付いて行けません。羽表のコバルトブルーがかすかに写っています。

 

今日最後となった写真です。

 

イワ次郎が遠くへ行かないで我が家の周りで暮らしてくれればまたいつか会えるかもしれません。

 


イワ太郎の死

前日は飼育ボックスの中で飛び回っていました。

生まれて一週間たっているので羽の先が擦れてきています。

 

朝には動かなくなっていました