曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

蝶と椿

2023年04月23日 | 日記

 桜が咲いた咲いたと浮かれていたのも束の間、春はもう勝手に行ってしまいました。あんなに待ち焦がれていた春なのに、立ち止まってゆっくりお話をする間もなくただの通りすがりの人のようでした。藤の花も盛りを過ぎて、もうあちこちのツツジが満開になろうとしています。昼間の強い日差しはもう春のものではありませんね。この数日は目の保護のためにサングラスがいるようになりました。

この頃ブログの更新がなかなかできないでいますが、今日は春の名残として椿の花を紹介します。もう終わってしまったツバキも多いのですがいまだに咲き続けている花もあります。考えてみると以前は冬の間に椿特集のブログをよくやって来ましたが今年はほとんどできていません。少しだけでも花を記録に残しておきたいと思います。

ここの所、春ですから蝶のお世話も大変なんです。越冬していた蛹がどんどん羽化するし、また新しい卵が産み付けられて育ち始めています。

 


越冬した蝶

アサギマダラ

クロアゲハ

アサギマダラは3月の末から羽化し始めました。これで8頭目でしょうか。クロアゲハの羽化も早かったです。3月の下旬から次々と10頭くらい羽化しました。

 


まだ咲き続けている椿

今年の椿は秋の花がやや遅く咲いて、1月と2月は花が少なかったです。3月になってたくさん咲き始め、いまだにだらだらと咲いています。

これから梅雨までの間に椿の植え替えをしなけれはなりません。椿山への千本はまだまだ道のりは遠いです。


2023年春 宝厳院のお庭

2023年04月03日 | 日記

 春の特別公開されている天竜寺の塔頭 宝厳院にやって来ました。嵐山地域では比較的静かな所です。拝観料を払って庭園内に入ると思いのほか人影もなく静かでした。こんなに静かな雰囲気でお庭を楽しめるなんて嬉しいですね。庭園内では抹茶のサービスも行われていて、朝からずっと歩き回りちょうどのども乾いていたのでお茶がとても美味しく感じられました。時折雪のように桜の花弁が舞う中でいただくお茶はまたとない経験でした。

 


これから宝厳院の回遊式庭園を巡回します。

お庭の外は結構な人の姿が見られますが庭園内はとても静かでした。

この中でお抹茶がいただけます。

 

 

 

2023年春 宝厳院のお庭

 

嵐山の一帯の地図です。

この後大河内山荘へも行きたかったのですが今回はやめて帰りました。

 

 


2023年 京都春の旅-4

2023年04月03日 | 日記

 京都二日目は嵐山界隈へ行ってみようということになりました。

旅の初めから予定していたわけではありませんが、昨日が北山の方と東山の麓を歩いたので今日は西の方へとといった軽い気持ちです。嵐山界隈と言えば川が流れ山が迫り自然だけを見ても風光明媚な所です。当然昔から多くの人が目を付けて別荘や寺院を建ててきました。現代の私たちも自然の美しさと人間の文化に一緒に触れることのできるこの地を是非訪れてみたいという気持ちは強いものですね。多くの観光客でごった返す表通りや、あまり人に知られていない裏通りなどそれざれに楽しむことができます。阪急電鉄の嵐山駅に着いて桂川の西側から歩き始めました。桂川に面した公園は桜の花と春の日差しでとても明るくて自然に心躍ります。まずは渡月橋を渡って行きました。東側に向かう人たち西側に渡る人たち、狭い歩道は人でいっぱいです。西洋系の人・東洋系の人・そのほか何処から来られたのかよくわからない人たちの外国の方たちが7~8割を占めています。やはりここはすごい観光地なのですね。渡月橋を東側に渡るとまたすごい人波です。表通りの人込みを避けて一筋北側の道に入りました。不思議なことですが、京都は何処でも表通りを避けて一筋中の道に入ると意外に静かなものです。今日の最初の目的地は天竜寺の塔頭の一つ宝厳院です。このお寺は昨日訪れた法然院と同じで普段は拝観などのため入ることはできません。春と秋の良い季節に特別拝観が行われます。タイミングが合えば是非に入ってみたい所ですね。宝厳院のお庭の紹介は次回にして今日は嵐山界隈の雰囲気をお伝えします。

 


阪急嵐山駅に着きました。

 

あな惜しや盛りを過ぎた桜花 春は足早私を待たず

一枚くらいは記念写真に

渡月橋に全く人がいなかったら、それはそれで不自然ですよね。

川の中にたたずむアオサギは人の波に全く関心は無いのでしょうね。たくさんの観光客から眺められていても、ひたすら目の前に魚が来るのを待っているだけでしょう。

渡月橋はいつ来てもすごい人です。お上りさん気分を満喫できますよ。外人さんが多いですね、わたしだってパリに行けばセーヌ川の橋を嬉々としてわたっているはずです。

上流は保津川か大堰川かこれもよく知りませんが以前川下りをやりました。

川岸には有名旅館や料亭が立ち並んでいますが一度も利用したことはありません。どんな人たちが利用しているのでしょうね。

橋の南東方向は京都の町中です。そして桂川は南に下り宇治川と合流して淀川になります。桂川花びら載せて海にまで

桂川? 保津川? その呼び名が変わりますがどこが境なのでしょうね。川沿いの道は歩いても気持ちの良い所です。少し上流へ行くと渡しの舟がありますので帰り道は対岸を歩くのもいいかも。

嵐電の駅の方へ向かう道です。いつ来ても人でいっぱいです。ただコロナの3年間は来ていないのでどんなだったか分かりませんけどね。

近くに人力車屋さんがあるのですね、私一度も乗ったことはありません。まだ自分の足がしっかりしていますのでお世話になることもないと思います。

嵯峨野の暖簾がかかっていますが有名な湯豆腐屋さんです。以前お昼を食べに入ったら湯豆腐が出てくるのに1時間も待たされました。

 

このお店の通りを隔てた反対側が天竜寺の塔頭宝厳院です。続きは次回にいたします。


2023年 京都春の旅-3

2023年04月02日 | 日記

 「京都の旅」とか「京都へ行こう」と言うキャッチフレーズに乗って各地からたくさんの人たちが京都の町を訪れています。コロナが下火になった今、特に最近は外国からの旅行者が多いようです。そして桜の咲く季節の今は観光客の最も多い時期なのになぜ今京都に行くのとカミさんから白い目で見られますが、今回の旅の私たちは京都を発見しに行く普通の観光の旅人ではありません。生粋の京都人ほどではありませんが京都の町で学生時代を過ごしていますので春を楽しむのに何処へ行けばよいかある程度分かります。そして、観光と言っても人によって楽しみ方もいろいろですから、私たちのように人のあまり来ない穴場巡りをしても何の自慢にもなりませんよね。二ノ瀬白龍園の次は久々の法然院です。銀閣寺の少し南にあって東山のすそ野で静かな所です。お寺の建物は普段拝観はできませんが門から入り境内は自由に散策の出来る所です。そして春と秋に一週間ほど特別拝観として本堂などの建物も公開されます。そんなわけで観光客でごった返すようなことはありません。建物の中庭には3本の有名な椿の木が植えられています。五色散り椿・貴椿・花笠椿と呼ばれるツバキでかなり古いもののようです。春には寺の中いたるところに椿の花がなまめかしく飾られています。桜の花はほとんどありませんが椿の花が春を演じています。わたしはこんな雰囲気が好きで時々ここにやって来ます。

 


叡電の始発駅出町柳まで帰ってきました。

向こうは高野川の桜並木です。

加茂大橋が見えます。ここでタクシーを拾って今出川通りを京大の方へ行きます。

学生街の喫茶店は今も健在でした。

銀閣寺交差点も昔と変わりませんね。

 

タクシーは法然院の入り口まで連れて行ってくれました

藪椿がいいですね。

人影も少なく静かでした。

以前はあの門がいつも開いていたのに今日は閉じいました。

 

閉門ギリギリでしたが本堂に入ることができました。

裏のお庭です。桜の樹は良く見えませんが花びらがきれいですね。

静かなたたずまいです。普段の寺の暮らしが偲ばれます。

 

有名な三名椿です

五色散り椿

花笠椿

貴椿

 

ここの椿の花はいつも見事ですね。

 

 


街中に戻ってきました。

 

こうして一日目が終わりました。

 


2023年 京都春の旅-2

2023年04月02日 | 日記

京都 二ノ瀬の里 白龍園

 白龍園は上の図のように旧鞍馬街道沿いの山の斜面にあります。叡電二ノ瀬駅から5分ほどの所です。

京都には有名な庭園が山ほどありますがその多くは寺院や神社に付属していて現在の所は大変よく維持管理されています。それらの庭園の元をたどると京都の長い歴史の中で時の権力者によって作られたものがほとんどですがこの白龍園はちょっと違います。およそ60年ほど前に実業家の青野正一さんと言う方がただの山林だったこの地を手に入れて自分で庭づくりを始めたのだそうです。そして親子三代にわたって庭園は作りつづけられています。そのような白龍園の出来たいきさつを以前NHKのテレビ番組で見て知ったものですから是非一度訪れてみたいと思っていました。

今回の京都旅行を計画するに際してネットでいろいろ調べていたところ、白龍園の観察会で日本庭園の専門家である庭園デザイナーの烏賀陽百合さんのご案内によるツァーが見つかりました。これだとひらめき応募したところ運良く抽選に当たり参加できることになりました。専門家の解説付きで京都の庭園を拝観するのは初めてのことです。とても楽しみでした。

 


春 花の白龍園

白龍園入り口

満開の白龍園にいざ入らん 今日のこの日を幾年待ちしや

胸躍る花の出迎え前にして

今回は石灯篭についていろいろ教わりました。指さした石灯篭は古びたる だれの屋敷より運ばれしもの

 

山桜ミツバツツジの咲き誇る 白龍園に今ぞ立ちたり

 

花の下一人静かに物思ふ

 

烏賀陽先生の説明を聞いている時、突然一陣の風が起こり桜吹雪が起きました。花散らす風のいたずらプレゼント

桜花散りてのちにさらに美し

 

蹲に浮かべた花のもてなしは何故か春の季節に違う菊

周りの山々を借景としてうまく調和していますね。

 

庭に咲く野の花は皆俯いて  同時に咲くのは珍しいことだそうです。

ショウジョウバカマ



イワウチワ

イワナシ

山吹

 

春に酔い更に園内をめぐります。

 

長くなりましたがまだ終わりません。清風亭の前で最後の先生のご説明を聴きます。

 

白龍園の桜の向こうを叡電の電車が走っていました。近く見えますが谷を隔てた向こう岸の山を走っているのです。電車が来るたびみんな気になるのでしょう一斉にそちらを向いていました。

 

拝観コースは終わりました。出入り口の枝垂れ桜に「また来るね。」と別れを告げました。

 

白龍園の拝観を終えて京都の街中に帰る電車がやって来ました。帰りの二ノ瀬駅です。

最後にまた風が桜吹雪をプレゼントしてくれました。

サクラ良し  天気良し  人も良し  

という訳で3年ぶりの京都の旅は良いスタートを切ることができました。

 

 


3年ぶり 春の京都への旅-1

2023年04月02日 | 日記

 2020年1月、観光クルーズ船で日本初の新型コロナウイルスによる感染症の患者が出ましたね。それ以後のことは皆様ご存じのように日本だけでなく世界中大変な3年間でした。私自身もごく最近まで感染予防のため島から出ることがほとんどない暮らしをしていました。2023年今年になってようやくコロナウイルス感染症も下火になってきましたのでカミさんから旅行に出かける許可が下りました。
3年我慢してきた同窓仲間との春の京都旅行を再開できることになったのです。ささやかな旅ですが数回に分けて写真でご紹介させていただきます。

 


4月2日 最初の目的地 京都白龍園へ

三年ぶりで新幹線に乗りました。出発駅の新岩国駅です。

日曜日の早朝は駅のホームはガラガラでした。

 

のぞみは2時間ほどで京都に着き、地下鉄に乗り換えて北へ向かいます。

 

終点国際会館駅から叡電岩倉駅まで歩きます。

地上に出ると懐かしい比叡山が見えました。

 

京都国際会館は私の学生時代にできた建物で、50年余り前にはとても斬新な建物でしかも国際会議のできる建物は珍しい存在でした。私はここの近くの修学院に下宿住まいをしていましたので、早朝にここまで走って来ることもありました。5㎞くらい走っていました。

 

比叡山にもしょっちゅう登っていました。下宿の裏からきらら坂を登るのです。

 

国際会館から叡電岩倉駅までの道は川沿いの桜並木で気持ちの良い道でした。

 

学生時代の叡電はかなりのぼろ電車でしたが今はすっかり様子が変わっていました。本当に50年ぶりの乗車です。

窓の広い観光電車が走っていました。

 

目的地の二ノ瀬行きの電車がやって来ました。

二ノ瀬に着きました。

ここの向こうは桜並木があって鞍馬へ向かいます。今回は白龍園が目的地ですからここで下車です。

 

次回は白龍園のご紹介をいたします。