曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

最後の1頭 ウスイロコノマチョウ

2012年11月18日 | 蝶の飼育

今日の木の実

山柿 (甘みもありますが渋くて食べられません。実が小さい割に種が大きくていっぱい入っています。食用不可)

 

山茱萸 (赤くて少し柔らかそうでおいしそうに見えますが酸っぱくて渋くてとても食べられません。)

 

山ブドウ (酸っぱいけど食べられないことはありません。甘さも少しは感じられます。)

久しぶりで食べてみました。種と皮が残っています。子供のころには食べた記憶がありますがどんな味だったか覚えていません、もう60年も前のことですから。そこで今日取りに行って食べてみましたが子供のころにはもう少しおいしく感じていたと思います。もう少し熟するのを待ったほうがよかったのかもしれません。山ブドウのワインというのを聞いたことがありますね。残念ながら飲んだことはありません。

 

 

野ブドウ (紫色の実を食べてみました。酸味も甘みもありません。)

子供のころにはこれは食べられないことを知っていたはずです。肉質が固く何の味もありません。でもきれいですね。

野ブドウは別名馬ブドウとも呼ばれ葉茎実ともに薬効があるらしく昔から薬として使われてきたそうです。

 


 ウスイロコノマチョウのお話は何度もしていますが、先日ウスイロコノマチョウの雄が死んだことをお伝えしました。その2日後メスが弱って飛べなくなり翌日死にました。メスは2頭いたのでもう1頭が最後の蝶として残っていました。1頭だけではもうこれ以上飼育するのも意味がないしこの蝶の寿命も長くないかもしれません。そこで飼育箱で一生を送るよりは一度でも大空を自由に飛ばせてやりたいと思い今日天気が良かったので外に放ちました。昨日の夕方には餌を与えようとしても飛べませんでしたが何とか柿の実を食べさせたら給水管を出してしっかり汁を吸っていました。それで元気が出たのか今朝は戸をあけてやると一気に外へ飛んでゆきました。

6月にコンビニで捕まえてきたウスイロコノマチョウの雌から4代目ですがこの蝶を最後に約5か月間の飼育を終わりました。

今日放った雌がこの冬を越す可能性はほとんどないと思います。これでよかったのかどうか疑問は残ります。


今日の音楽  (選者 R)

 

魔笛 Die Zauberflöte_37 2幕終わり

らんらんさん魔笛シリーズありがとうございました。この頃は長いクラシック曲をじっくり聞くことは全くなくなりました。CDもレコードもほこりをかぶっています。秋の夜長にこのブログを訪れた皆さんも楽しんでくださったのではないかと思います。

 

時間のある方はこちらもどうぞ

Mateki Die Zauberflőte

 


最後のウスイロコノマチョウ ♀

 

昨日の夕方柿を餌として与えたのですがこのときは飛べませんでした。

今朝10時ごろ日が当たって体が温まったのかこの後すぐにカーテンから離れ飛び去ってゆきました。

 

2日前に死んだもう1頭のウスイロコノマチョウのメス

 

 


これは何だかわかりますか。

9月に種をまいたシクラメンです。まだ葉が1枚しかありません。葉が2枚か3枚になったら小鉢に植え替えます。来年の秋までに葉の数を20枚くらいに生育させたらひとまず成功です。町の花屋さんでは12月にはしっかり花の咲いた株を売っていますが我が家のように温室のないところでは花は3月ごろにならないと咲きません。どんな花が咲くか楽しみです。何年か前に育てた時にはいろいろな花が咲いて楽しかったです。この葉を一つづつ全部育てたら100鉢くらいになるでしょう。それはちょっと無理ですね。

左側の株が種を取った親株です。毎年友達が年末にきれいに咲いた鉢を持ってきてくれます。その株から種を取り親は夏越しさせて秋になって芽を出してきました。シクラメンは葉の数ほど花が立ちます。二年目の株ですから相当大きな株になることでしょう。

 


 今日はもう一つ記事があります。


ジャムズガーデンで今開かれている菊田印斎さんの絵の個展を見に行きました。ご本人の承諾を得ましたのでご紹介いたしましょう。

ソファーに座っておられる方が菊田さんです。

 


会場のジャムズガーデン

 

二階にギャラリーがあります。関心のある方は今週中ですからお早めに行ってみてください。

 

 

 


秋型ウスイロコノマチョウの雄が死にました

2012年11月13日 | 蝶の飼育

 今朝飼育しているウスイロコノマチョウを見に行くと、雄の姿か見えません。探してみると床に落ちていました。昨日は夜見に行かなかったのでいつ死んだのかはわかりませんがたぶん昨日のうちに死んだのだと思います。この雄は10月の26日に生まれたので18日間しか生きていませんでした。この雄が餌についているのはあまり見なかったのですがエサの与え方が良くなかったのかもしれません。残念なことです。

 


秋型ウスイロコノマチョウの雄の死

10月26日生まれの雄

 

9月中に生まれた雄 (私が羽化に気づかなかった蝶)

 

 

現在のところ雌の2頭は元気です。

 

蝶の仲間ではほとんど雄が先にいなくなり雌が仕舞まで残ります。(人間も同じですね) 

 

 


秋型ウスイロコノマチョウの誕生

2012年11月03日 | 蝶の飼育

今日の花

ご近所の花を撮ってきました。花盗人です。

 


 パソコンの不調と仕事の忙しさでブログのアップをしばらくお休みしました。その間も当店をのぞいてみてくださった

方々にはご無礼の段お詫び申し上げます。

久々のアップなので何から載せようか迷うところですがやはり蝶マニアの私にとって今年最大の事件ウスイロコノマチョウ

の飛来に関することでしょうか。迷蝶のウスイロコノマチョウを近所のコンビニで見つけたことは以前書きましたがその後

その蝶の子供たちをずっと飼育してきました。最初の子供が蝶になりその子供を大量に飼育したところまで皆様に報告し

たと思います。その後その蝶たちの子供が生まれ10月中に成虫になりました。3度目の羽化でついに秋型のウスイロコノマ

チョウが生まれたのです。前回の飼育時は200頭以上の成虫が生まれましたが今回はわずか4頭です。その4頭のうち

1頭は私が羽化したことに気づかず死なしてしまいました。現在のところオス1頭とメス2頭を飼育しています。

今日はその3回目の飼育について写真で経過をお見せします。

 

 


今日の音楽

モーツァルトのオペラ「魔笛」より、タミーノのアリア

 

Placido Domingo - Dies Bildnis ist bezaubernd schön (Die Zauberflöte)

 

 


秋型のウスイロコノマチョウが生まれるまで

 

 

交尾とたくさんの卵 

 

この幼虫は行方不明になりました 

 

たくさんある卵がなかなか孵化しなくて諦めかけていたのですが4匹ほど幼虫になりました。 

 

3齢くらいでしょうか。 

 

 

脱皮直後の幼虫 

 

終齢の幼虫

 

この日一つが蛹になりました。すぐ上の写真の幼虫ではありません。 

 

少しおくれた最後の幼虫。ようやく前蛹になりました。二つ上の写真の幼虫です。

 

この蝶は私の気づかないうちに羽化していました。 蛹もどこにあったのかわかりませんでした。羽表のオレンジ色の

紋が鮮やかできれいです。メスの模様はクロコノマチョウと似ています

 

 

先ほどの蛹が羽化しました。この蝶は10月11日に蛹化していますので羽化するまでの期間が10日間でした。 

 

最後の幼虫で前蛹だったのが蛹になりました。

 

2頭目のメスウスイロコノマチョウです。 

 

最後の蛹が羽化しました。オスでした。 日付を入れ忘れましたがこの写真は10月26日です。

 

 

 

柿を食べています。  餌にみかんの腐ったものや熟した柿やブドウやリンゴの皮などを与えています。

 

ポカリスエットを吸水しているところ。

 

11月3日の飼育箱の様子です。下2頭がメスで、上のがオスです。 寒くなりましたがもしかしたらメスの

産卵があるかもしれないのでジュズダマを一鉢入れてあります。寒いので交尾もあるかないかわかりません。

 


できれば来年の春まで飼育してみたいと思っていますができるでしょうか。玄孫(ヤシャゴ)が生まれるかどうか楽しみです。 

 

 


ウラナミシジミの幼虫

2012年10月08日 | 蝶の飼育

今日の花

 

 

ランタナに生まれたばかりのウラナミシジミ

 


 実は、今日と昨日で羽化したウラナミシジミが14頭たまりましたのでいっきに外へ放ってやりました。おそらくこれで蛹の羽化は終わりだろうと思っています。

今回のウラナミシジミの飼育は9月21日に畑に雑草として生えていたささげ豆を1本引き起こして鉢植えにして家に持ち帰りスタートしたものです。卵や幼虫がいくっついていたかは分かりません。かなりの数が居たものと思われますが今日までに羽化したウラナミシジミは18頭です。成虫をしばらく飼って採卵してもう一度飼育してみようかと考えていましたがこれから忙しくなるので飼育はこれでお終いにしようと思っています。

今日は初齢幼虫から終齢幼虫までを写真でお見せしますが、暇がなくて卵の孵化する瞬間と脱皮の瞬間は撮れませんでした。孵化しそうな卵をじっと見つめて待っているのは根気のいる仕事です。青虫は嫌いという方はパスして下さい。


 


今日の音楽 (撰者 R)

「タイスの瞑想曲」 (Violin)神尾 真由子

(上の文字を右クリックして 新しいタブで開く を選びクリックして下さい。BGMとして音楽を聴きながら下の写真をご覧になることが出来ます。)

 


ウラナミシジミの幼虫から蛹へ

卵の殻があったので近くを探していたら生まれたばかりの初齢幼虫がいました。小さいくせに結構歩くのが早いのです。長さ1mmくらいでしょうか。これは肉眼では難しいルーペが欲しいなと感じました。早速買いたいと思い、地元にある柑橘試験場の虫屋さんに相談したところN社の宝石鑑定用のルーペ(10倍)が良いとのことだったのですぐに注文しました。フィールドでの卵探しに役立つことと思います。

 

初齢

 

2齢幼虫

初齢や2齢の小さな幼虫はフィールドでもなかなか見つかりません。飼育してみると小さな幼虫は蕾の中に隠れているようです。

 

3齢幼虫

正確に脱皮回数を数えていないので間違いがあるかもしれません。

 

4齢 (終齢)

だいぶ大きくなって見つけるのが容易になりました。花の蕾が一番好きなようです。

豆のさやも食べます。

 

花も食べます。

 

蕾がなくなると豆に行きます。

 

終齢

餌を食べるのをやめて蛹になる場所を探して豆の木から離れます。

目のように見えますがお尻です。

鉢の縁を歩いています。

 

床を歩いています。

箱の隅っこに決めたようです。

 

 


前蛹

蛹になる場所が決まったら糸で体を固定し蛹になる準備に入る。

 

蛹化

蛹に近くなってきました。下の黒いのが脱皮殻です。

 

無事蛹になりました。 (9月26日)

 

 

これから半日くらい経つと茶色の蛹になります。(9月27日)

 

いよいよ羽化するのが近くなりました。 (10月3日)

 

羽化 (10月4日)

 

 

 

 


ウラナミシジミの卵

2012年10月06日 | 蝶の飼育

今日の花

 

 


 ウラナミシジミはどんな所に卵を産むのでしょうか。

 

卵の殻を破って幼虫が出てくるところを是非写真に撮りたいと思っていましたがうまく撮れませんでした。 


 


今日の音楽 (撰者 R)

Simon & Garfunkel - Bridge over troubled water

(上の文字を右クリックして 新しいタブで開く を選びクリックして下さい。BGMとして音楽を聴きながら下の写真をご覧になることが出来ます。)


ウラナミシジミの卵

 

ささげ豆の花に産卵しているウラナミシジミ

 

花芽に産み付けられた卵

葉の上に産み付けられた卵

 

比較的新しい卵

 

少し黒ずんできた孵化前の卵

 

孵化して空っぽの卵

 

ささげ豆の葉の上に産み付けられた卵

↓の卵は間違ってツユクサの葉の上に産み付けられていました。

 

ささげ豆の蕾に産み付けられた卵

蕾に穴があいているのはウラナミシジミの幼虫が食べた食痕

 

この豆はつるが紫色で花の色も薄い紫色です。何の豆か分かりませんがウラナミシジミはこの豆を好んでいるようです。近所の工場へ働きに来ている中国の人たちが播いた豆です。

 

すごい数の卵ですね。これだけの卵が全て蝶になったら大変なことですが自然の中で実際には2~3%しか親になることはできません。でも私が部屋の中で飼育するとほとんど蝶になります。

ウラナミシジミは繁殖力が旺盛で夏場にはすごく数が増えます。しかし日本の南部を除いて冬の寒さに耐えることができません。どんなに数を増やしても冬の寒さでみんな死んでしまいます。暖かい南国で生き残った蝶が毎年春から夏にかけて繁殖を繰り返しながら北上してゆきます。そして北上したウラナミシジミは毎年そこで死に絶えます。とても不思議なことですがどうしてこんなことを繰り返すのでしょうね。冬が来る前にアサギマダラのように南へ帰ればいいのに。

 

 

 

 


ウラナミシジミの羽化

2012年10月05日 | 蝶の飼育

今日の花

ミゾソバの花  蜜が良く出るのでしょういろんな虫が花を訪れていました。

 


 先月からささげ豆でウラナミシジミを飼育しています。飼育をすると卵の孵化から蝶になるまでの全行程を見ることが出来ます。その中で最もドラマチックなのは蛹から蝶になる羽化と言われる部分です。自然の中で羽化の瞬間を観察することはとても難しいことです。この度の飼育の中でも蛹から蝶が出てくるところは是非とも撮影したいと思っていました。3日前から羽化が始まったのでチャンスを待っていましたが、昨日ようやく私の都合と蝶の羽化の時間が一致して何とか撮影が出来ました。シジミチョウはとても小さな蝶ですから蛹も小さくて観察しにくいし、大型の蝶に比べて羽化が始まってから変態が終わるまでの時間もかなり早いのです。 あっという間に終わります。

卵から幼虫になり蛹になるまでの行程はまたお見せします。



今日の音楽 (撰者 R)

 キングズ・シンガーズ  in東京    「大きな古時計 」

 キングズ・シンガーズThe King's Singers)は、イギリスの声楽グループ。1968年に主にケンブリッジ大学の学生6人(内1名はオックスフォード大学)により結成され、40年以上にわたり活動を続けているアカペラグループ。


 (上の文字を右クリックして 新しいタブで開く を選びクリックして下さい。BGMとして音楽を聴きながら下の写真をご覧になることが出来ます。)


飼育中のウラナミシジミの羽化


生まれたばかりのウラナミシジミ

 

 

羽化寸前の蛹  翅のブルーが透けて見えます。

写真撮影用に白い紙の上に蛹を載せていますが、自然の中では地面につもった落ち葉の下や枯れ草の間に入っています。蛹から出てくるとすぐに羽を伸ばせる高いところへ向かって登ってゆきます。適当な空間のある所まで登ったらそこでじっとして翅が伸びるのを待ちます。 

 


 

この日生まれたもう1頭のウラナミシジミ

  

 

 

 

 

 


吸水に集まるアゲハチョウ

2011年07月29日 | 蝶の飼育

今日の花

 

 

 


 

 24日と25日でモンキアゲハとクロアゲハの吸水風景を紹介しましたが、今日は24日の写真の中から午後に撮った主にナミアゲハの吸水風景をご紹介いたします。

この場所はみかん畑の中の園内道にほんの少しの水が流れているところです。そしてこの場所は午前中は陰になっていますが午後は日が当たります。24日と25日で紹介したように午前中は黒いアゲハばかりでしたが、日が当たり始めるとナミアゲハの割合が多くなってきます。要するに黒いアゲハは夏には影を好みますがナミアゲハは夏でも日のあたる所が好きなようです。写真は午後2時ごろから4時過ぎまでの間に撮ったものですが順番はほとんど時間通りになっています。数の上では4時ごろがピークでした。

 


ナミアゲハ・クロアゲハ・モンキアゲハの吸水

ここまでは2時台です。

 

ここからは4時台の撮影です。ナミアゲハがずいぶん増えました。

 

24日と25日と今日でアゲハの吸水の紹介はお終いです。その後みかん畑の傍を通るたびにこの場所を見るのですが、蝶がいても1か2頭くらいでこんなに集まったのは7月24日だけでした。