曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ゲンジホタルがいよいよ盛りに

2023年05月17日 | 日記

今日の花

 

 

5月の花と言えばやはり薔薇でしょうか。

 


 まだ5月なのに今日は暑かったですね。安下庄の最高気温は27.7℃でしたが関東の方では34~35℃まで上がっていたようです。大島は瀬戸内海の冷たい海に囲まれているのでこの時期は比較的気温が高くはなりません。秋になると海水温が高くなるので寒さのやって来るのが遅くなります。島の周りの海の水は温度が上がりにくく冷めにくいため大島の気温は一年中穏やかです。

さて、この時期になりますと夕方になるとそわそわしてきます。雨が降ったり風が強かったりすれば何もしないでおとなしく家に帰りますが、日が暮れてくるとみかん畑からそのままホタルを見に行きます。今の時期最初に出てくるのはゲンジホタルですから川ですね。10年くらい前には大島中のすべての川をホタルの生息調査して回ったこともありました。どこの川にも多少のゲンジホタルはいましたが、年々少なくなるようでさみしいことです。少なくなった原因はよくわかりませんがコンクリートによる河川改修は一番良くないですね。工事のあとには絶滅したところがあちこちにあります。人間の生活環境を守り良くするためには仕方のないことかもしれませんが生物多様性は次々と失われてゆきます。ただのノスタルジーかもしれませんがホタルの飛ぶ風景は少しは残したいですね。

この数年は野鳥のことも気になるようになって、いろんな鳥の鳴き声を憶えて何の鳥が鳴いているのか少しは分かるようになりました。最近のように夜に出かけることが多くなると夜に鳴く鳥の調査も兼ねて行うことができます。夜に鳴く鳥の代表はフクロウですがこのフクロウの鳴き声に似ていて4月・5月にはミゾゴイの声もよく聞こえます。ミゾゴイは春にフィリピンから日本に渡って来て日本各地で繁殖をします。冬には暖かいフィリピンで過ごしますが、世界的に希少な渡り鳥で今は500羽~1000羽しかいないだろうと言われています。このきわめて希少な絶滅危惧種のミゾゴイが毎年春のこの時期に大島にやって来るのを知ってからこの鳥に親しみを覚えるようになりました。家のすぐ前の丘の上で鳴いていたり、夜釣りに港へ行って釣りをしていると背後の山でミゾゴイの声が聞こえると嬉しくなります。もちろん今蛍狩りに行くと周りの山々からミゾゴイの声が聞こえないかと耳を澄ませます。フクロウの声は何処へ行ってもよく聞こえるのですがミゾゴイの声はなかなかです。

こんなことがいま夜出かける楽しみなんです。あまり遅く帰るとカミさんに怒られますけどね。

 


今夜のホタル

川の全体が見渡せるわけではありませんがホタルの数は一目20~30匹くらいでしょうか。川が小さいですからね。


5枚くらい撮って合成したものが下の写真です。

少し場所を変えて


今夜も大きなイノシシさんに道路で出会いました。そのまま山の方に逃げて行きましたが川のそばで出会いたくはないですね。人っ子一人いない闇の中でホタルを眺めるのはそれはそれでとっても素敵な空間なのですが、写真に夢中になっているときにイノシシさんに邪魔されるのはごめんこうむりたいですね。土日になると人がわんさかやって来てこれも困ります。そして今はお月様がいらっしゃらないので助かっています。蛍狩りはやはり闇と光と静寂であってフクロウやミゾゴイの声は許します。

ホタルのシーズンはこれから始まってヒメホタル・ヘイケホタルと7月の初旬まで続きます。お楽しみにね。

 

 

 


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1 コメント

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Unknown (らんらん)
2023-05-22 10:02:09
「今日の花」の、3&4枚目の花の名前は何でしょうか?とても綺麗ですね。
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