曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

オオムラサキ

2013年06月30日 | 日記

今日の花

 

 


 昨日は冠高原へ行ってきました。里の方では5月に咲く花菖蒲が高原では今咲いていました。冠高原の蝶はまたの機会にして、今日は帰り道で見たオオムラサキを紹介します。林の中のクヌギの木に樹液を吸いに何頭か集まっていました。メスの方を期待して見に行ったのですがみんなオスばかりで残念でした。オスの方がきれいなので写真の被写体としては面白いのですがメスの方はなかなか見つけることができないので会いたかったのです。オオムラサキは林の中を音を立てて飛んでいましたが、なかなか迫力があります。大きさからいえばアゲハチョウの仲間の方が大きいのですがオオムラサキにはなぜかアゲハより貫禄があるように見えます。樹液の出ているクヌギの上でもスズメバチなどものともしないで平気で吸蜜しています。クヌギの木から出る樹液は甘酸っぱいにおいがしてスズメバチや蝶のほかカブトムシやクワガタ虫などの大型甲虫類もやって来て昆虫たちの喫茶店がレストランみたいです。

 


今日の音楽

 佐野元春 「SOMEDAY」

http://www.youtube.com/watch?v=mZxFAFn-wOw


らんらんさん有難うございます。ここの所、私は時間にゆとりがなくて音楽を楽しむ余裕がなかったようです。みかんの仕事中には友達が送ってくれたバロックのCDをかけていますがそんな時のBGMは風の音や小鳥のさえずりみたいなものでただ耳を通り過ぎてゆく音楽なのです。

らんらんさんは佐野さんの相当のファンのようですが、私は佐野さんの名前を知っている程度であまり曲は聞いたことがありません。でもそんな人の音楽を改めて聞いてみるのにとても良い機会ですのでこういう音楽も遠慮せず送ってください。

 


クヌギの樹液に集まる オオムラサキ


 

ご存知でしょうが、オオムラサキは日本の国蝶です。

静かな誰もいない林の中でこんな蝶が羽を広げているのに出会えると夢のようです。

 

 


夏空 来る !

2013年06月27日 | 日記

きょうの花

 


 何日ぶりかでお日様が顔をだし、青い空に白い雲がたなびき、はるか海の向こうには入道雲の赤ちゃんまで現れて

「もう夏だー」と叫びたくなりました。

 

本当の夏はまだまだでしょうね。


午後2時ごろの安下庄湾

 

 

 

 


一昨日のアサギマダラが気になり見に行きました。

 

 

傘をさしているのに蛹はびしょ濡れです。どうしたことでしょう。金色も現れてきれいな蛹になっていました。

ただ問題は、ヤドリバエ・寄生蜂にやられていないかが心配です。

 


アサギマダラの蛹化

2013年06月25日 | 日記

今日の花

赤い花というのは写真に撮るのがとても難しいですね。カメラの機種によるのかも知れませんが 私の普段使っているデジカメでオートでカメラ任せで撮ると肉眼で見た赤い色と異なった色になります。赤いバラ・真っ赤なポピー・などカメラ任せで撮ってうまくいった試しがありません。そうそう、輝くような純白の花も難しいですね。デジカメって中間色は得意なのに純粋な色は苦手のようです。

 


 今日は午前中は良い天気でしたが午後にはまた降り出しました。10時ごろ久しぶりで谷のキジョランを見に行きました。春に産み付けられたアサギマダラの卵がどんなになっているか興味があったのです。大きな株には幼虫はいませんでしたが、谷の奥の方の小さな株の葉をめくってみると前蛹がぶら下がっていました。まず1枚写真を撮って、もう一度よく見るとなんと背中が割れているのです。今蛹化が始まったところだったのです。アサギマダラの飼育は度々やっていますので前蛹から蛹になる場面は何度も見ていますが、それは室内での飼育の場合であって、こんな風に自然界での蛹化の場面が見られるなんてめったにないこと初めてです。興味のある方は見てください。

 


アサギマダラの蛹化 2013/6/25

9:59:18

 

10:01:45

 

10:03:30

 

10:06:46

ほとんど脱皮が完了しました。

 

アサギマダラの蛹化

サムネイルの△印からスタートすると画面が小さいままです。右下のYou tubeの印をクリックしてYou tubeサイトで見る方がきれいに見られますがブラウザによってはうまくいかないこともあるようです。そのような場合には下のリンクをクリックしてみてください。

 

アサギマダラの蛹化のYOU TUBE動画  こちらをクリックしてYou Tubeのサイトへ飛び全画面表示で見る方が迫力があります。

 

 

このキジョランの全体像をお見せしますが、こんな小さな木なのです。少なくとも5枚の葉は食べられてきれいになくなっていました。

分かりにくいので矢印を付けました。谷の斜面に生えている小さなキジョランです。(実は昨年種をまいて育てた苗を観察用に私が植えたのです)

 

10:07:58

もう一息で脱皮殻が落ちそうです。この殻を落とすためとぶら下がっているフックをしっかり差し込むためしばらくは身をよじりながら激しく動き回ります。

 

近くの別のキジョランにもう1匹幼虫がいました。

 

10:13:58

だいぶ体が短くなってきました。

 

10:31:05

始まってから30分あまりです、蛹の格好に近づきました。

 

この幼虫は5月の中ごろこのキジョランに産み付けられたものでしょう。沖縄など日本の南の方の地方で生まれたアサギマダラが3月ごろから北上してゆきますがメスは途中であちこちに産卵しながら北へ向かうのでしょう。また大島でもたくさんのアサギマダラの幼虫が越冬しますがそれらは5月に成虫になります。でもアサギマダラは他の蝶のように生まれるとすぐに交尾して産卵活動を始めるわけではない(メスの成熟には日数がかかる)という説もありますので今日見つけた幼虫は大島で越冬したアサギマダラの2化というわけではないのかもしれません。

大島で一年間に何回発生を繰り返すのか気になるところですが、7月と8月とには里のキジョランには幼虫を見たことがありません。山頂付近には成虫がいますが最も暑い時期には産卵はしないのではないかと思います。9月になると卵や幼虫が見られるようになり10月の初めには3化目のきれいな成虫が飛ぶようになります。9月以降は11月までずっと新しい産卵が見られます。ぎりぎり11月の末に羽化というのも見たことがありますが、それより遅れたものは気温の低下により幼虫越冬ということになるようです。卵を家に持ち帰り室内で飼育すると1月に羽化したり3月の初めに羽化した例もあり温度さえあれば冬でも発生するようです。

さて、この蛹は今頃の気温ですと2週間くらいで羽化して蝶になると思います。大島での2化目のアサギマダラですがこの蝶は生まれたのち北へ向かうことはないのではないかと思います。 夏の暑い間を600m以上の山頂付近で過ごし9月にまた里へ下りてきて産卵しその後各地で産卵しながら10月には気温の低下とともに南へ向かうものと思われます。

蝶の飼育は好きでいろんな蝶を飼ってみましたがアサギマダラの飼育が回数と時期においても一番多く経験しています。卵から成虫になるまでのすべての発育ステージを写真と動画に収めていますが、不思議なことに大島でアサギマダラの交尾を見たことがないのです。フィールドではオスは群れていることがありますがメスは単独でいることが多いのです。いつどこで交尾をしているのでしょうね。 

 


挿し木椿の植え替え と オオムラサキ

2013年06月24日 | 日記

 昨夜の雨で今朝の畑はまだびょぬれです。しかたなく、鉢に植えてあるみかんの苗や昨年挿し木した椿の苗の植え替えをすることにしました。昨日は友人が送ってくれた21種の椿を密閉ざしにして、ここの所毎日のように椿の苗を作っています。こんなにいっぱい苗木を作ってどうしようかと思いますがそのうちに誰かもらってくれることでしょう。

 


挿し木の椿 植え替え

 

昨年の6月に砂に挿した苗です。

ポリポットから抜いてみるとこんなによく根を張っています。

1鉢に大体4本くらい挿します。

培養土に植え替えします。

肥料を与えて完了です。

 


オオムラサキ ♂

 

土曜日に出かけたときの蝶の写真です。オオムラサキがもう出ていました。

クヌギの樹液を吸っています。紫色がきれいですね。

ヒカゲチョウも傍に来ています

飛ぶ姿もまたよいものです。

オオムラサキはこれからです。また良い写真が撮れることもあるでしょう。

 


ホシミスジの幼虫

 

飼育中のホシミスジが2齢になりました。まだとても小さいのでどこにいるのか探すのに大変です。一昨日に撮ったものです。

 

 

 


向道湖周辺の蝶

2013年06月23日 | 日記

緑の水田

私の町にも私が子供のころまでは水田がたくさんあり、田んぼが季節の移り変わりを教えてくれるのでした。でも昭和30年代には田んぼはみんなみかん畑になってしまい水田の風景は見られなくなりました。こんな田んぼの風景を見ると懐かしい気がします。

国道437を走っていて見た祖生の風景です。


 昨日、梅雨の晴れ間を狙って待ちに待った蝶の写真を撮りに出かけました。この時期にしか見られないゼフィルスが目的です。ヒロオビミドリシジミに加えてウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミ・アカシジミなどを撮ることができて満足の一日でした。ヒロオビミドリシジミは昨日載せたので今日は残りの蝶を紹介いたします。

 


ウラナミアカシジミ

沢山いたのですが、上手く撮れませんでした。一枚もよい写真はありません。再度チャレンジしたい気分です。

静止写真はこの2枚しかありません。ピンとはずれているし羽は一部隠れているし散々です。

 

 

飛翔もタイミングが悪いしピントは甘いし、まったく・・・・・

うまく翅が下にさがっているのに葉の陰になってしまい残念です。0.05秒シャッターが遅れていたら葉の外へ出ているのに・・・

 

ウラナミアカシジミは静止している時はほとんど翅を開きません。翅の表を撮るには飛翔を狙うしかないのです。

 

アカシジミ

アカシジミはもう時期的に終わりですね。翅は少し破れています。 

 

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミはうまく翅を開いてくれました。ただ残念なことに5mくらい離れた梢の先です。せめて3m以内に近づけたら。

 


その他の蝶

ルリシジミ

 

オオチャバネセセリ

 

 

ムラサキシジミ

 

ベニシジミ

ベニシジミの卍飛翔

 

ウラギンシジミ ♀

 

ヒメジャノメ

 

 

ウラギンヒョウモン

 

 

ミドリヒョウモン ♂

 

 

ミドリヒョウモン ♀

 

 

向道湖のそばにあるログハウスのレストランでお昼を食べて帰りました。

 

 

 


ヒロオビミドリシジミ

2013年06月22日 | 日記

今日の花

 

 

 


 三日間降り続いた雨も今朝には上がり雲間より青空が見えるようになりました。待ちに待った晴れ間です。早速今の時期しか見られないゼフィルスを見に行きました。今日の目的はウラナミアカシジミとヒロオビミドリシジミです。どちらもそこそこの数がいて何とか写真を撮ることはできました。ヒロオビミドリシジミの方から御紹介しましょう。

 


ナラガシワ と ヒロオビミドリシジミ

 

 

 


ヒロオビミドリシジミの卍飛翔

 

 

 

 


皇座山のウラゴマダラシジミとその他のチョウ

2013年06月20日 | 日記

今日の花

泰山木の花です。以前はあちこちで見かけた花ですがこの頃はあまり見なくなりました。庭木としては木が大きくなりすぎるし落ち葉は大きくて硬く邪魔になります。我が家の隣にもありましたがお隣さんは切ってしまいました。

 

 


 今日の写真は6月11日のものですが、先週はとても忙しかったので皇座山の写真はほとんど没になるところでした。昨日今日と雨続きで載せる写真がないので引っ張り出すことにしました。夕方の少しばかりの時間でしたがウラゴマダラシジミが沢山いて楽しく撮影できました。

 


メスグロヒョウモン ♂

最初イボタノキにオレンジ色の蝶が見えたのでまずこの蝶から撮り始めました。

イボタの間をウラゴマも飛んでいました。

 

オオチャバネセセリ

 

ウツギの花にヒオドシチョウ

 

 

いよいよ ウラゴマダラシジミの登場です。

5時ごろまではみんな飛び回るばかりで全く止まりません。

5時過ぎてからはだんだん花に止まるようになりました。

結構たくさんいるのですが時期が少し遅かったのか羽の擦れたものが多いようでした。

 

 

アサギマダラ ♀

 

 

クリの木にアカシジミ

 

 

 

 

上関 長島の夕暮れ


ホシミスジの卵 孵化

2013年06月19日 | 日記

 6月の7日に鯛ガ峯にホシミスジを見に行ったことは以前書きました。その時写真を撮っていると1匹のホシミスジがイワガサに止まって産卵の姿勢をとるのが見られました。その蝶はそこからすぐに飛び立ってゆきましたが、産卵したと思われる枝をすぐに取って写真に収めました。緑色の卵で山で見たときにはよくわかりませんでしたが家に持ち帰ってマクロレンズで撮って大きく引き伸ばしてみると確かにホシミスジの卵がイワガサの葉に産み付けられていました。枝はそのままコップに水を入れて活けておきましたが水揚げが悪く葉は枯れてきました。そこで港の公園へ行ってユキヤナギの小枝を取って来て密閉ざしにしてそこへ卵の付いたイワガサを入れておいたのです。イワガサは葉が枯れてしまっているのでもうエサにはなりません。卵が無事に孵化したら幼虫の方で雪柳に移ってもらおうと考えて孵化を待っていました。3日ほど前に初めてユキヤナギの葉に小さな食痕を見つけましたが幼虫本体を見つけることはできずそのまま観察していました。今夜初めて幼虫を見つけることができました。6~7mmの初齢幼虫です。やはり数日前に無事に孵化していたのです。ホシミスジの終齢幼虫はとても奇妙な形をしています。今後の成長が順調に行けば楽しみです。

 


ホシミスジの産卵


このとまっている枝を持って帰りました。

 

6月7日の真新しいホシミスジの卵です。

 

 

イワガサの小枝が枯れたので雪柳の枝にくっつけて密閉ざしにしました。

 

 

今夜確認したホシミスジの初齢幼虫

ポリ袋越しに撮ったのでクリアーではありません。

 

無事に蝶になるのを祈っています。

 

 

 

 


ツバメシジミ ♂♀

2013年06月19日 | 日記

 梅雨に入っても雨らしい雨はなく、真夏のような暑さの日が続き少し疲れ気味ですが、今日は久々の雨で気晴らしにたまった写真をアップしています。このツバメシジミも昨日ベニシジミと同じみかん畑で撮りました。このような青いシジミチョウは少し前まではルリシジミばかりだったのですが、ここの所ヤマトシジミやツバメシジミがだんだん多くなってきました。そうそう、クロツバメシジミも探しに行かねばならないと思っているのですがなかなか暇がなくてまだ一度も行っていません。

 


ツバメシジミ ♂

 

鱗粉の落ちてない奴はきれいですよね。こんなきれいな個体は久しぶりです。

 

逃げ回るツバメシジミ(向こうを向いている)をカメラを持って追い回しています。誰も見ていないからいいのですが、みかん畑を走り回っている姿はおかしいでしょうね。遠目に見ると蝶は見えないから(ツバメシジミはとても小さいのです)何してんの???  てな具合でしょう。

 


ツバメシジミ ♀

 

メスは2頭とも少しすれています。惜しいですね。

 

珍しくこちらへ向かって飛んでいます。

 

 

 

 


ベニシジミ 夏型

2013年06月19日 | 日記

 昨日はみかん畑でベニシジミを撮ってみました。この畑にはクローバーがたくさん生えているので吸蜜にいろんな蝶がたくさん集まります。少し前まではモンキチョウばかりだったのですが、今はベニシジミが一番たくさんいます。写真に撮ってみると羽がすれてぼろぼろのものから生まれたばかりではないかと思えるきれいなものまでいろいろです。この辺大島は比較的冬が暖かいので2月の末とか3月の初めには1化が出てきます。今のきれいなベニシジミはもう3化の夏型ではないでしょうか。春型もまだ混じっていますので比べてみてください。

 


みかん畑のベニシジミ

 

オスはメスの気を引こうと羽を小刻みに震わせます。