今日の花
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タカサゴユリ あちこちでこの花が咲いているのを見かけます。我が家の庭にも勝手に咲くようになりました。
お盆が終わり、夏も過ぎ去ろうとしています。
私の町安下庄では8月16日の夜ご先祖様が帰られるのを送る精霊流しと花火大会が昔から続けられています。以前は精霊流しの灯篭は漁船で沖に運ばれて、安下庄湾一面に浮かべられ、その光景は素晴らしいものでした。波と風に従って少しづつ沖に広がって行く様は先祖様の霊が名残を惜しみながら去って行くようでお盆の行事のクライマックスとなっていました。別れの寂しさを打ち消すように夜空には花火が広がり、ドーンというその爆発音は生きてゆくみんなの明日を励ましているようにも感じました。
今は海洋汚染の問題もありますので灯篭を沖に流すことはやめて、港の中に浮かべています。昔のような風情は無くなりました。その代り花火大会の方は盛んになり、島の外からもたくさんの方が見に来られるようになってとても賑やかです。県内には花火大会は相当の数が開かれていますが大島の花火大会は涼しい海の側でゆったりと眺められる環境の良さからも人気の花火大会です。ただ花火の終わった後は皆さんいっせいに帰途につくので、ただ一か所の島の出入り口である大島大橋は大変な混雑になるそうです。地元住民の私たちには関係のないことですけどね。
私が写真を撮るようになって10年余りですが、打ち上げ花火は是非写真に撮ってみたいものの一つです。そして花火は近くから見てもいいし、遠くから眺めるのもまた趣があります。毎年この日が近くなると今年は何処から撮ろうかと悩みます。やはり撮影の場所は大事で花火の印象はがらりと変わりますからね。昨年は、竜崎温泉のある岬の先端から安下庄の街と嵩山をバックに普段眺める花火を裏側から眺めてみました。一昨年はずっと遠くからで、嵩山の山頂展望台から安下庄湾に浮かぶ花火を撮りました。その前の年は高台にある友達の家で同窓の仲間とビールを飲みながらの花火見物でした。嵩山の中腹にある我が家の景色の良いみかん畑から眺めた年もあります。
今年は来客がありましたので、遠くへ行くことは考えていませんでした。お客様の中に高齢の方(97歳)がおられたので車いすを使って行けるところに限られていました。それで我が家から海の方へ下って一番近い所と決めていました。200mほど下ると港に出ますが荷揚げ場にはもう車と人とであふれていました。それでも隙間を探して岸壁近くまで出て場所を確保することが出来ました。たくさんの人ごみの中で花火を見るのもそれはそれで良いものです。子供の声や感嘆のつぶやきなども花火大会らしさを盛り上げます。写真を撮るシャッター音はそれをしない人にはわずらわしいものです。それで人ごみの中で写真を撮るのは本当に気が引けます。多くの人がスマホをかざすことには皆さん寛容ですが、三脚を立てて写真を撮っています、という姿勢は受け入れてはもらえません。私もできるだけその辺は気を付けているつもりです。趣味ですから人に迷惑をかけないようにね。
安下庄の花火大会も最近はだんだん規模が縮小されています。最盛期には10000発以上の花火を上げたこともありますが、最近は4000~5000発ではないでしょうか。花火の美しさ・楽しさ・感動などは、やはり打ち上げる花火士さんの腕がものをいうのか、花火の順序や構成にかかっています。今年の花火の特徴は、大島だからと言うのでしょうかみかんの形に開く花火がたくさん入っていました。オレンジ色の光の粒が楕円形に開き上に緑の葉を表す緑色の光の粒化がうまく並べられていました。光の粒を爆薬できれいな形(みかんの形)に開くのはきっと難しい技ではないかと思います。そして、花火大会で大きな感動をみんなに与えるのはフィナーレの盛り上げ方ではないでしょうか。小ぶりなものから始まって、横に開き、上下に花火を散らし、彩りを豊かにして、最後は超大型の花火を上空にあげて爆発の轟音と共にすべて終わります。キラキラと輝きながら最後の火の粉が消えてゆき、全てが終わりました。そして自然に周りから拍手が沸き起こり、私も感謝の気持ちを込めて手をたたきました。
人々は帰路につき、お盆が終わりました。わたしも夏が静かに終わろうとしているのを感じました。
今年の花火 (2019年周防大島花火大会)
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港の夜景
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港の岸壁は人で埋まっています。
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道路わきは露店が並び人ごみと共にお祭り気分を盛り上げています。
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お祭りは終りました。
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私たちがいた港の荷揚げ場、東の山には大きな月が登ってきました。花火のために月も登るのを遠慮してたみたいでした。
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夜の嵩山
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