曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

柑橘はとても種類の多い果物です

2018年02月25日 | 日記

今日の花

椿も花の種類が多いですね。 日本にある椿だけでも8000種以上だそうです。一番下の花は開花を楽しみに待っていたのですが、開花と同時にヒヨドリに食べられてしまいました。ざんねんです。

 


 一昨日は柑橘「はるみ」とその他の柑橘のことを書きましたが、今日は「セトカ」とセトカに良く似た柑橘の紹介をしましょう。

セトカは(清見×アンコール)にさらにマーコットを交配したもので香があり、イケメンで、ジューシーで、食べやすく柑橘の中では高級品扱いを受けています。ただ、味にばらつきがあり、値段が高いだけに当たるといいけれど外れると悲しいですね。

セトカとは品種的に赤の他人ですが見た目に良く似ている柑橘があります。セトカより糖度が高く甘い柑橘です。

 


柑橘 1.

形はセトカに似ていますが果皮がごつごつしています。

サジョウがはっきりしています。

屈折糖度計で計ると15度を少し超えています。

 

 

柑橘2.

これはセトカにそっくりです

これも15度を超えています。

 

柑橘1.と柑橘2.とを比較してみましょう。

 

セトカ

 

セトカと柑橘2.との比較  右がセトカ

セトカは中袋が柔らかいです。

セトカの糖度はやや低めです。12~13度くらいでしょうか。

 

 

柑橘3.  左の果実

 

果肉・中袋はとても柔らかで素晴らしいのですが、糖度11度は物足りないです。

種も少しあります。

 

 


今夜は 桜の話

2018年02月24日 | 日記

今日の花

薄寒桜  10数年前に教会の礼拝堂の横にこの桜を植えさせていただきました。今は教会ではありませんが、礼拝堂を利用させていただくことができるので私たちのコーラスグループは月に2回お借りしてここで練習をしています。

 


 私が桜好きなのはこのブログで毎年書いているのでご存知の方も居られることと思います。なぜ好きかと言われると説明はできませんが、振り返ってみると学生時代に、4月には毎年植物園に行ってさくらを眺めていました。そこにはいろんな種類の桜が集められていて、そのとき初めて桜にはこんなにもたくさんの品種があるのだと知ったのです。そして京都には銘木とされる桜がたくさんあります。どの桜も長い歴史と風格を備えていました。その時の感動が心の中に残っていたのかもしれません。

その後私が40歳になるまでの間はほとんど桜のことは忘れていました。40歳になり人生の後半に入ったことをきっかけに、ふと好きだった桜の木を植えようと思い立ちました。その年に初めて桜の木を50本買って開通したばかりの広域農道(今の大島オレンジロードです)の路肩に植えました。植えて初めの10年は桜の木の生長が楽しくて、苗木の周りの草刈りをしたり肥料をこまめに撒いたりしてお世話をしたおかげで初めて植えた桜の木は10年で立派な桜並木になりました。その後強い台風によって数本の木が倒されるという事故はありましたが、残った木は今30年が過ぎてみんな大木になっています。 

初めての植樹がうまくいったことに気を良くして、その後あちこちの道路わきに桜の木を植えて行きました。手に入りやすく、成長の早い品種としてソメイヨシノばかりを植えていましたが、ある年に、静岡の興津にある柑橘の試験場に2月に訪れたことがありました。その時みかん畑のある丘の中腹に巨木の寒桜が満開で咲いていました。2月に満開の桜を見たのは初めてのことだったので珍しさと淡いピンクの花に一目で惚れてしまいました。その桜の由来を聴いてますますほれ込み、わが故郷の大島にも植えようと考えました。早速試験場の場長さんにお願いをして穂木を分けていただくことができました。その桜は薄寒桜と言いますがここで説明すると長くなりますのでまたの機会にします。その薄寒桜を手に入れてからは何年もこの桜ばかり植えていました。この桜は道路わきに植えるのではなくお寺や神社にお願いして境内に植えさせていただきました。ソメイヨシノの寿命は短いですがこの桜の寿命はもう少し長そうなので、長い将来までありそうな場所を考えてお寺や神社を選んだのです。我が家の庭にも1本植えましたが、大きくなりすぎるという理由でカミさんに切らされました。
薄寒桜の花は1月の下旬に咲き始めひと月以上の長い間咲き続けます。寒い時期なので花もちがよいのでしょう。上の写真をご覧いただければ お分かりのように桜にしてはやや地味な花ですが私は好きな花です。

10年くらい前から河津桜が人気になって来ましたよね。私としては花の色が派手すぎて好みではないのですが、みんなが喜ぶのならそれもいいかと思って河津桜もたくさん植えました。その河津桜も大きくなり花を咲かせています。その他にもいろいろな品種の桜を試験的に植えていますが、70歳を超えた今、自分が眺める桜ではなく将来の人が楽しんでくれるかもしれないような桜を植えようと思うようになりました。寿命の長い桜として代表的にはエドヒガンかなと考え昨年から苗木を作り始めました。穂木が少ししかなかったので今年はたった4本しか苗ができませんでしたが、来年からはもっとたくさんの苗木ができてくると思います。エドヒガンと言うのはヤマザクラの一種で古くから日本にあったもののようです。日本でもっとも古い桜と言われている山梨の神代桜は樹齢2000年とも言われていますが、この桜はエドヒガンです。その他にも1000年を超えると言われている樹齢のエドヒガンの木は各地に残っています。私が今エドヒガンの苗木を植えておけば運が良ければ1000年後の人たちがその桜を見てくれるかもしれません。1000年後の大島はどんな風になっているでしょうね。町はあるのでしょうか。人は住んでいるのでしょうか。今の時代の科学文明や政治は素晴らしい1000年後を約束しているようには見えませんが、人類のしぶとい生き方を信じたいものです。1000年、1000年、1000年・・・・・・・   皆さんも1000年後のことを是非想像してみてください。

1000年後、私の植えたエドヒガンの巨木の下でお花見をしている幸せな人たちがいることを夢見ています。

 

今この桜をどこに植えようかと思案しています。1000年もの間にはきっと天変地異もあるでしょう、それでも無事に残りそうな場所へと考えるとなかなか決まりません。 

 

 


今年の桜苗木が届きました。

 

 

注文して作っていただいた「エドヒガン」の苗木です

 

毎年植えたしているソメイヨシノの苗木です。

 

左の苗木4本がエドヒガン       右の苗木10本がソメイヨシノ

 

エドヒガン 一年生苗にしては立派です。

 

 

 まだ植える場所が決まらないので、苗木はいま畑に仮植えしてあります。


これぞ グレープフルーツ

2018年02月23日 | 日記

今日の果物

はるみ  デコポンの兄弟のはるみですが、葡萄に負けないなり方をしています。14個付いています。柑橘の仲間には1本の新芽の先に普通は1個の蕾を付けますが時に複数個の蕾を付けることがあります。グレープフルーツと呼ばれている柑橘がありますが時々このようななり方をすることがあります。柑橘のことに詳しくない人がこのようになった枝を見てまるで葡萄の様だと言ったことからあの柑橘はグレープフルーツと呼ばれるようになりました。グレープフルーツの木はごく普通の柑橘の木と同じでほとんどの果実は他の柑橘同様1個づつなるのが普通です。グレープフルーツの木でこんな葡萄の様ななり方をしたものは極まれなのです。

でも、よく枝が折れなかったものです

 


温州みかんを除く多くの柑橘は2月ごろ熟するものが多いようです。これからますます美味しくなる中晩柑がたくさんありますが、それを作る私も収穫に味見に忙しいこの頃です。

私の所では果実の早取りはしないで、自分で何度も食べてみて本当に美味しくなったものから収穫します。果物の味はその年の天候に大きく左右されますのでいつ収穫するかは決まっていません。はるみの収穫は今年は大きく遅れました。遅れたために寒さの被害にも合いました。それでも一番おいしくなったものからお客様にお出しするため毎日いろんな品種の味見は欠かせません。

 


今年のはるみ

 

かなり寒さで傷んでいる実がありますが、何とバッタがしがみついているのを見つけました。越冬中ですね。

 


今夜の試食

 

同じ畑にあった柑橘を試食しました。名前は分かりません。友達の育成した品種でチャンドラポメロに他の品種を交配したものです。文旦類の血を引いているので果実は大きいです。

 

皮が厚くてかたいのでナイフでカットしました。

 

果肉はこんな感じでした。

種が多くて中袋が硬く、食感や味は八朔や夏みかん程度でした。

 

麗紅

まあまあですね。

 

 

文旦

種が無いのは良いけど、もう少し甘さがほしいところです。

 

 

 


若布 を食べました

2018年02月22日 | 日記

今日の花

椿の花に日本ミツバチ  暖かくなりましたね。

 


先日取って来た天然ワカメを毎日いただいています。磯の香りのする海の幸に爽やかな柑橘の香りを持つ酢橙(山の幸)をたっぷりかけて、それにお醤油をほんの少し足したものをいただきます。最もシンプルな食べ方ですが、これが一番です。ワカメの柔らかさの中に歯ごたえがしっかり残る食感に、磯の香りと柑橘の香りが加わり、橙の酸味とお醤油の甘みがワカメの味を引き立てて何とも言えない美味しさです。乾燥ワカメや塩ワカメを戻したものではとても味わえない美味しさです。葉の部分と茎の部分は別々に分けて食べますが、茎を小さく刻んだものが素晴らしい歯ごたえで、これも大好きです。メカブの部分は少しぬるぬるしますがこれもなかなかいいものです。葉先の部分には少し渋みがあることがありますので切って捨てます。海から持ち帰ったワカメはすぐに湯通しますが、冷蔵庫のチルドにて保存すれば一週間くらいは生ワカメで美味しくいただけます。

周りをすべて海に囲まれている日本ではワカメはとても古くから食べられていたようです。縄文時代の遺跡からもワカメが食べられていた痕跡が残されているようです。とても古い時代にできた言葉はシンプルな言葉が多いようで、海藻の代表としてよく食べられていたワカメは「め」と呼ばれていたそうです。お肉の代表はイノシシだったらしくイノシシは「い」と呼ばれていました。「き」とか「こ」とかの言葉も古い時代から使われた大事な言葉だったのでしょうね。ごく古い時代にはまだ文字がなかったはずですから単純な音であらわされる言葉は重要で頻繁に使われる言葉だったのでしょう。「め」の若いものがワカメと呼ばれるようになったのでしょうか。海藻のワカメは4月・5月には1.5m以上にまで成長しますがその頃には美味しくありません。1月・2月の若い時に取ったワカメが特においしいのです。今回取って来たワカメはまだとても小さくて若いのでなかなかの上ものです。

ワカメは日本ではいろいろな料理に使われますが、ワカメを使った料理はいかにも和風料理といった感じが強いですよね。洋風の料理にはワカメはほとんど登場しないように思いますが、わたしは世界の食べ物についてよく知らないので、ちょっと調べてみました。それによると日本と朝鮮以外ではほとんど食べられていないように書かれていました。最近になって日本に輸出するために中国でワカメの養殖が始まりそのワカメが中国国内にも出回るようになり、中国の方も食べるようになったとのことです。その他の国の方も最近は和食が注目されるようになっているので、次第に食べるようになるかもしれませんね。こんな美味しいものは世界中の人たちにも是非食べていただきたいものです。ワカメをよく食べる韓国では養殖ワカメと天然ワカメとではブランド格差が大きくて天然物は珍重されるそうです。それで、ワカメのよく生える磯は所有権ができていて大事に守られているそうです。

ワカメは褐藻網・コンブ目・チガイソ科の海藻です。潮通しのよい石や岩の多い海岸で、干潮時にも陸に上がらない深さで、深すぎない帯域に生えます。養殖ワカメは種付けしたロープを塩通しのよい沖合の海面に張って栽培しますが、栄養が豊富な所では一枚が2mほどにも成長します。自然に海岸に生えるワカメはそれほど大きくはなりません。海藻類は海水の温度が低下した時に成長するのでこれから春にかけて大きく成長します。大きく成長したワカメも夏までにはみんな枯れてしまい。7月になって私たちが海に入るころには根っこだけが岩について残っています。そして晩秋のころ岩に付着した胞子が発芽してまたワカメになります。

ワカメとかコンブは健康に良いと言われていますが本当はどうでしょう。次のようなことが書いてありました。

高血圧とワカメ

ワカメ等の海草類に含まれるアルギン酸は、消化管中で食物中のナトリウムと化合し一部がアルギン酸ナトリウムに変化する。アルギン酸ナトリウムはヒトの腸管内の消化酵素では分解できないため便として排出される、結果的に体内へのナトリウム吸収量が抑制されることになる。また、ペプチド類にはアンジオデンシン変換酵素(ACE)阻害作用のタイプも含まれており、ラットによる動物実験では吸収されたペプチドによる血圧降下作用が示されている。
肥満予防効果
   ワカメに微量に含まれるフコキサンチンは肥満予防効果があることが解明されている。

 


最後に、最近はワカメの種は船に付着して世界中に広がっているようで、外来植物として大変問題になっているそうです。世界中の人たちがワカメを食べるようになれば 問題はないのではありませんか。

 


湯通ししたワカメ

 

ワカメは陸上の植物のように先端の方に芽が成長して伸びて行くのではありません。一番下の細かい葉のようなものが生えている所が次々と成長して大きくなって行きます。根本に近い所が一番新鮮で先端が最も古い組織になっています。陸上の植物と反対ですね。

茎と葉の部分は切り分けます。葉の部分だけを野外で天日干しにして乾燥させて、それをもみほぐして粉にすると美味しいフリカケができます。

茎ワカメはいろんな食べ方がありますがとても歯ごたえがよく大好きです。

ワカメの先の方に茶色になった所がありますが、ここは渋みがあることがあるので切って捨てます。

メカブは別に食べます。根本に近い所にできるメカブは種のできる所で生殖器官です。

 

湯通ししたワカメに酢橙とお醤油をかけて食べるのが大好きです。

 

 

 


庭の花が にぎやかに

2018年02月21日 | 日記

今日は花だけ

 

このところ、少し寒さが緩んできましたね。

冬至から2カ月が過ぎました。日差しは温かく、そして明るく強くなってまいりました。もう一週間で3月です。大寒波はもうないと思ってもよいかもしれません。私自身は寒さは好きだし雪が降ったりするのも大好きなのですが、山本柑橘園の社員たちが寒さに弱いものですから早く暖かくなってほしいものです。

きょうは春気分で家の周りのいろんな花たちの写真を取ってまわりました。いろんな花が咲き始めていました。特に白梅は今日が初めての開花です。たった一輪だけ開いていました。梅の開花がこんなに遅いのは初めてのことです。梅の開花の遅い年は梅の実が豊作と言われています。本当ですかね。冬の間に咲く花と言えばやはり椿です。11月から咲き始めて4月の初めごろまで咲き続けるなんて、桜の花と真反対の様な気がします。なのに私は桜が好きだし、最近は椿も好きになりました。庭には椿の苗木がいっぱい並んでいます。さまざまな花が咲いていますが白い椿の花は寒さに弱くて今年は寒波のためきれいな花がありません。これから遅咲きの椿が咲き始めますが、今咲いている椿の花をご紹介しましょう。名前はよくわかりませんのでごめんなさい。

 


椿

 

 

 

その他の花

木瓜

ネコヤナキ

寒くても寒あやめは人知れず咲いていました

紅梅は満水が近いです

今日初めて咲いた白梅

 

 


布刈 に行きました

2018年02月20日 | 日記

今日の鳥

今日は変な鳥ではありません。普通の鳥カラスです。こんな海岸に集まって何をしているのでしょうか???

 


 この時期になると今でも海へ行きたくなります。

 若いころには1月と2月の大潮の日にはきまって友達を誘って、真夜中に磯へ海の幸を探しに出かけたものです。真夜中と言っても午前2時から4時くらいの時間帯がよいのです。だいたい満月の日かまたは新月の日になるのですが、その日には夜中の干潮が最もよく引いて、元来海の中にいるべき生き物たちが引潮に取り残されたり普段の住処が露出したりするのです。たとえばサザエやアワビなどは普段海中に潜らないと取ることはできませんが、潮位が特別に下がるこの時期には水中に入ることなく陸から拾うことができるのです。タコやナマコも陸に上がっていますし、海藻ではヒジキやワカメなども楽に取ることができます。とても美味しい海の幸が楽に手に入るとなると、どんなに寒かろうが夜中だろうが嬉々として出かけたものです。
思い出してみるとこんなことがありました。満月の夜出かけた時には海岸で夢中になって獲物を探していると、気付いた時には周りが暗くなっているのです。夜中ですから暗いのは当たり前ですが満月の夜だけに最初は海岸はとても明るかったのです。暗くなったので不審に思い空を見上げると正に皆既月食の真っただ中だったのです。赤黒い月が空にありました。暗いと岩だらけの磯を歩くのは難儀するのです。そして、私たちの磯歩きが終わるころには月食も終わり元の満月が海岸を煌々と照らしていました。
またこんなこともありました。とても寒い夜でしたが仲間と海へ行くことに決めていたので、夜中に起きて出かけました。海岸に出て最初は良かったのですが、真っ暗の空から雪がはらはらと落ち始めました。せっかく出てきたのですからそんなことで諦めたりはしません。岩の多い波打ち際で懐中電灯の明かりを頼りに獲物を探して歩いていると、懐中電灯の光の中を舞う雪はひどくなるばかりです。風も強くなってきました。懐中電灯の光を海の方に向けると雪は吹雪の様に沖から陸へ向かって吹きつけています。波の砕ける音、風の唸り声、真横から吹き付ける雪、懐中電灯の光の外は真っ暗です。世の中のほとんどの人がお布団の中でぬくぬくと寝息を立てているときに、そんな所をさまよっていた私たちはなんと言ったらいいのでしょう、もの好きと言うかアホと言うべきか、若かったのでしょうね。70を超えた今はさすがに夜中に出かけようとは思いません。それでも海がわたしを呼んでいるし、大潮の最後の日を無駄にしないためと思って今日は海へ出かけました。

海岸には私を除いて人っ子一人いませんでした。遠くでカラスたちが私のことを迷惑そうに見ていました。

お目当てのワカメはとても不作で、丈は小さくて数も少ないのでバケツに1/3ほどしか取れませんでした。でも我が家で食べるには十分です。海の幸に感謝です。

 


ワカメの生える場所は潮の流れのよい瀬戸です。

 


 

海中のワカメ 小さいですね。

空気を含んだ海藻が波で踊っているのは面白かったです。

こうしてワカメを刈り取ります

 

 

 


目の病気 加齢性黄班変性症

2018年02月19日 | 日記

今日の花

椿の銘花 玉之浦    長崎県五島で発見された藪椿の変種

 


わたしは昨年の秋に「加齢性黄班変性症」という目の病気になり治療をしていることを何度か書きました。

治療は4カ月に渡り、2月2日に一応終わりましたが、幸いなことに治療薬がよく効いたようで症状はほとんどなくなりました。それでも、お医者さんがおっしゃるには「状態は良くなりましたが完全に治ったとは言えません、いつか再発することもあるので定期的に検査を受けてください。」ということでした。9月の末に発症した時には左目の視野の中に黒い丸い斑点が現れてその部分が見えなくなりました。そんな状態が突然起こったものですからとても驚きました。一夜が明けて次の日の朝になっても黒い斑点は消えませんでした。これはお医者さんに診てもらわなくてはと近くの病院の眼科を訪ねました。先生から「これは加齢性黄班変性症ですね、ここの病院では治療ができないので専門のお医者さんを紹介しましょう。」と言われました。黄班変性症という病名は聞いたことがあるようなないような、要するによく知らなかったのです。帰ってから調べてみると日本ではそれほど多くはないけれど、進行すると失明に至ることもあるようで結構大変な病気なんだと言うことが分かりました。先生も言われましたが、最近までは治療の方法がなく「お気の毒ですが諦めてください」と言われていた病気だったのです。でも最近は何通りかの治療法が確立されており諦めなくてもよいとのことでした。

すぐに紹介状を持って、徳山の眼科病院を訪ねました。眼底写真や網膜の断層写真を何枚も撮り、症状について説明されました。眼底の写真を見ると中心部の黄班より少し右側の所に出血した所が見られました。断面を見ると網膜とその下の脈絡膜との間に出血したものが溜まっていて網膜が浮いたような状態になっていました。その出血部分が視野の中では黒い斑点になっていたわけです。先生はこれからの治療方法を説明してくださいました。出血部分には新生血管という新しい血管ができていてそれはもろくて破れやすいものだそうです。これから行う治療は眼球内の硝子体の中に治療薬を注射で注入してその薬の作用で新生血管の発生を抑えるのだそうです。その眼球注射をひと月に一回づつ三回行うことになりました。ルセンティスという薬ですが結構高価な薬です。一回目の治療は10月の18日に決まりました。治療日の三日前から目薬として抗生剤のレボフロキサシン点眼液を一日4回目に点すようにと言われました。雑菌を防ぐのですね。治療当日はどのようにして注射するのかと言うと、まず瞳孔を開くための目薬を入れます。注射を始める前には痛み止めの目薬をさします。効いてきたら顔全体をカバーで覆って目の部分だけ開いています。更にもう一度殺菌をします。そして目の周辺も洗って殺菌をします。準備が整ったらまぶたが閉じないように器具で広げておいてから、いよいよ注射針が眼球に差し込まれます。もちろん私の眼は見えていますが証明の明かりがとても明るいため細かな作業はよく見えませんでした。針先から薬液が目の中にじわっと広がって行くのはよく見えます。そして注射針がひきぬかれるとそれでお終いです。薬液が注入された分圧力が高まるのかしばらくは眼球全体に軽い痛みを覚えます。病院を出て歩き始めるころにはその痛みもそれほど感じなくなりました。2時間くらいは瞳孔が開いたままになっていますので車の運転はできません。電車で帰るため駅までゆっくり歩きます。街路樹がきれいに紅葉していて、それが夕日を浴びてとてもきれいでした。美しいものが見えるということは何と素晴らしいことでしょう。

2度目の治療は11月の20日でした。最初の注射からひと月が経ちました。眼底写真では出血部分が分かりにくくなっていました。断層写真では基底部の脈絡層と網膜との間がかなりくっついていました。円形の出血部分の縁のあたりはまだでこぼこしています。それでも出血は抑えられてたまっていた体液はほとんどなくなっていました。だいぶ良くなっているようです。3回目の治療は12月の20日過ぎになるのですが、その時期には我が家の仕事が一番忙しいので正月明けの4日の仕事始めの日にしていただきました。

3回目の治療日の1月4日には、秋にはきれいだった街路樹は丸裸になっていました。検査では前回見られた網膜のでこぼこもほとんど見られなくなっていました。脈絡膜と網膜との隙間もほとんどなくなっていて、眼底写真で見ても何処が悪かったのか分からないくらい良くなっていました。このころになると黒い斑点も視野から消えて気にならなくなりました。3回目の注射をして治療を終えました。ひと月先にもう一度検査をして経過が良いようだったら今回の黄班変性症の治療は終わりです。薬はよく効いたようで視野の中にあった黒い斑点もなくなり像のゆがみも気にならないほどになりました。

診察が済んだ時には、現代医療技術と先生の治療に感謝をこめて「ブラボー」と叫びたい気持ちでした。

 

 

加齢性黄班変性症についてはよく知らない方もいるかもしれませんので、日本眼科学会のホームページから画像を借りてきましたのでご覧になってください。

もしも症状に心当たりのある方がおられたら、早めに診察を受け治療をしていただいた方がよいと思います。

 

 


加齢性黄班変性症について

 

目の仕組み

 

 

 

 

 

加齢性黄班変性症になったたらどんなふうに見えるのか

 

 

 

検査の方法

 

 

 

 

眼底写真で見ると

正常に状態

 

加齢性黄班変性症の発症した眼底  私の場合こんな状態でした。

 



患部の断層写真

私の場合もこのくらいでした。

 

 


レーザーでの治療

 

 

 

 

画像を載せただけで説明が不十分ですが、何かお役に立ちましたでしょうか。

 

詳しく知りたい方は日本眼科学会のホームページ http://www.nichigan.or.jp/public/disease/momaku_karei.jsp をご覧ください。

 

 


見事な 太陽柱が見られました

2018年02月18日 | 日記

今日の花

和水仙  今朝、外に出て一番に目に入ったのがこの水仙の花です。明るい日差しに春を感じました。

 


今日の夕方、見事な太陽柱が見られました。みかん畑で防鳥ネットを作っていたのですが、ふと夕陽の沈みつつある西の空を見ると、半分くらい沈んだ太陽の上に光の柱が立ち上っていました。トラックまでカメラを取りに走り、なんとか間に合って珍しい夕陽のショウを撮影することができました。

太陽柱とはどちらかと言うと寒い時期に時々見られる自然現象で、雲の中に氷の薄い6角形の板状の結晶ができていてそれが水平に空中に浮かんだ状態になっているときに太陽の光を反射して縦に長く光の柱となって見える現象です。今日の太陽柱は長い時間はっきりと見えました。

 

防鳥ネットの方は鋼管とワイヤーで出来た骨組みは完成して、後はネットをかぶせれば出来上がりです。10aほどのみかん畑をこっぽり網で覆うのですから施設を作るのも結構大変です。ネットの網目は30mmですからメジロの様なごく小さい鳥は網目から自由に出入りができますが、少し大きめのヒヨドリやカラスは入ることができません。これで冬の間柑橘の実を野鳥の食害から守ることができるのです。

 


太陽柱

ネットを広げる仕事をしていたのですが、西の空を見て、気が付いた時の太陽柱

 

 

 

 

日が沈んでもしばらくの間見られました。

 


完成間近の防鳥ネット

 

大きな紙包みは何でしょう

ネットの長さは62mもあります。

棚の上に乗せます。

ネットを広げて固定したら完成です。 


初めての積雪

2018年02月13日 | 日記

今日の鳥

アメリカ原産  良く知らないけどE-2C(早期警戒機)ではなかろうか。毎日頭上を飛んでいるけど落っこちないでね。

 


今年の冬は近年にない冬らしい冬です。寒い日が続いていますが、幸いにも今まで平地での積雪はありませんでした。今朝起きてみると家の周りに予想もしなかった雪が積もっていました。ほんの1cmか2cmの雪ですが珍しいことです。お昼には無くなりました。

早朝から畑に出るのは躊躇われたので10時まで家にいて少し暖かくなってからみかん畑へ出かけました。今、みかん園に防鳥ネットを設置しています。今年は冬鳥が少なくてみかんの被害が少ないのですが年によっては全滅と言うこともあります。鳥の被害から完全に実を守るためには防鳥ネットしかありません。もう少しで完成です。

 


家の周りの雪景色

 

北陸や日本海側の人たちは今年の豪雪に難儀しているようです。たったこれくらいの雪で出かけられない身はいい所に住んでいてありがたいことと感謝しなければいけませんね。

 

積雪のみかん畑

10時でもまだ雪は残っていました。

1時間後にはだいぶ解けました。

 

 

ネット設備の組み立てはどうしても脚立が必要です。

脚立の作業でけがをする人は多いので気をつけましょう。

 

 

 


観音の滝 (屋代)

2018年02月09日 | 日記

今日の花

庭の紅梅  今年の遅い梅の花がようやく咲き始めました。梅の花を撮っているといつものようにソックスが邪魔しに来ました。  「僕を撮ってよ ! 」

 


1月下旬からの寒波は緩むことなく続いています。

私の町安下庄でも昨日の朝方にはアメダスの観測では-5.1℃まで下がったようです。大島ではめったにない低温なので、私としてはすぐに山の中にある滝を見に行こうと思いました。でも昨日は仕事が忙しくて行けませんでした。それで今朝は少し気温が上がっていましたが、明日が雨になるとの予報なので今日しかチャンスがありません。良い機会なので友達に声をかけてみました。すると行くとのことだったので、滝への入り口まで車で行き、そこから二人でカメラをぶら下げて川沿いの山道を登って行きました。今日は少し暖かくなったとはいえ、山の中は平地よりは気温が低く、予想通り素敵な氷の造形を見ることができました。水の惑星「地球」って素晴らしいですね。水は液体だったり固体だったりして素晴らしい景色を見せてくれます。大島はどちらかと言うと暖かい地方ですので、自然の作る氷の芸術はスケールが小さいのですがその辺は我慢してください。このくらいのツララでも大島ではめったに見ることができません。

 


小さな川の小さな氷の造形

 

 

 

観音の滝に着きました

 

 

今回の厳しい寒さは南津海などの越冬柑橘に多少の被害を与えましたが、こんな景色を見せてくれました。