曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

みかん創りの秘かな愉しみー2021年産柑橘

2022年10月30日 | 日記

今日の夜空

今日は旧暦の10月6日で月齢4.7です。三ケ月は少し太り気味です。
木星の月は珍しく1個しか見えません。残る3個は木星の裏側でしょうか表にいるのでしょうか。

 


 今夜は昨年のみかんの最後の一個を食べてみました。

家の前のみかん畑にある「春の月」の樹に昨年産の果実が一個だけ残っていました。もちろん今年の果実はもう大きくなっていますが全くのグリーンです。昨年の果実は黄色ですから一目でわかります。昨年の5月に咲いた花からできた実は1年半木になっていました。名前の「春の月」が示す通り4月5月ごろが食べごろの柑橘です。それを10月の末に食べてみるとどんな味がするかちょっと楽しみなんです。

むいで見ると中袋はまだしっかりしていました。でも袋の中のサジョウは半分くらい空いていて果汁の詰まったものが半分と言ったところです。かろうじて味わえる程度ですからもうまともな果物とは言えませんね。甘みはありました。糖度計で測ってみると約19度です。酸味はほとんどありません。やはり春の月であって秋の月にはなれませんでした。

 


春の月(私の育成品種で弓削瓢柑の子供です。)

 

 

 

 

 

 

 

親の弓削瓢柑は9月10月まで美味しく食べられますが、春の月はやはり春のものですね。

 


今日の周防大島 外入のフジバカマ園

2022年10月29日 | 日記

今日の花

椿   今年は椿の開花が遅れています。昨年の今頃は沢山の椿が咲いていました。

 


今日の外入のフジバカマ園をご紹介します。

外入のフジバカマ園も20日を過ぎてからはアサギマダラの数が激減したので私は調査に行くのを休んでいました。今日は久しぶりで様子を見に行きましたが、様子がかなり変わっていました。以前ここでマーキングをした蝶はもう一頭もいなくなり、遠方よりやって来たであろう翅の古びた蝶は割合が減って最近羽化したばかりのような新鮮個体の割合が多くなっていました。メスを捕まえてみても未交尾ばかりでした。オスも翅のきれいな若いオスが増えたような気がします。それらはみな3化のアサギマダラでしょうね。
フジバカマ園の様子としてはコバノフジバカマ(野生種)は満開でしたがアサギマダラの数は30頭~40頭しかいませんでした。フジバカマの満開は昨年より遅いようです。開花時期の遅いヤマヒヨドリは7~8分咲きです。シマフジバカマは10月の初めから咲いていますが未だにまだ蕾も残っていてだらだらと咲いています。アサギマダラがいつごろまでやって来るかは予測が難しいですが例年は11月10日ごろまでです。せっかく調査に来たので少しだけマーキングをしました。観光客もまだ途切れずやって来ています。そして、フジバカマ園の外周に植えられたコキアがだいぶ色づいてきました。明日はまだ観光客は多いでしょうね。

秋らしいいい一日でした。

 


外入のフジバカマ園

ヤマヒヨドリ

九重ヒヨドリ

 

夕日の丘フジバカマ園

アサギマダラは数頭しかいませんでした。

 

今日のわたしのマーキング蝶

どれも生まれたばかりのような新鮮個体ばかりで字を書くのがもったいないようなきれいな翅でした。

 

外入のフジバカマ園の仲間たち

 

 

我が家のみかん園からの眺め よく晴れていましたね。

 

 

 


夕暮れの月と 木星の月

2022年10月28日 | 日記

今日の花

アシダンセラ    エチオピア原産でアヤメ科アシダンセラ属の植物です。グラジオラスにも似ていますね。

 


 アサギマダラが来なくなると庭も寂しいですね。写真ネタがないので夕方夕焼けを期待して海へ行きました。でも夕焼けも残念ながら程よい雲が無く空と海が赤く染まることはありませんでした。
そして空には細い鎌のような月が出ていました。夕焼けもなく他にもとるものがないので細い三ケ月を撮ってみました。何の変哲もないただの月ですけどね。

東の空を見るとひときわ明るい木星が昇っていました。ご存じのように木星には月が沢山ありますよね。60数個あるそうですが有名なのはガリレオガリレイが自作の望遠鏡で見つけたイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストの4個の月です。9月に東の空で輝いている木星をカメラで写真に撮ってみました。普段使っている標準レンズでは点にしか映らないので望遠レンズで撮ってみました。ガリレオが驚いたように私の写真にも木星のそばに4個の衛星が写っていたので大変驚きました。次の日の晩にももう一度木星を撮ってみたのですが、さらに驚きました。昨夜の写真と月の位置が全く変わっているのです。
木星の月は地球の月に比べて回転が速いのですね。一晩で四つの月の位置が変わるなんて思ってもみなかったのです。もしも私が木星で暮らしていたら毎晩たくさんある月の位置が変わって面白いだろうなと感じました。それからしばらくは空が晴れていたら毎晩木星の写真を撮りました。それぞれの月の位置の変るのがすごく早くておもしろいのです。

 


がっかりの夕焼け

 

 

かすかな三ケ月

 

 

東の空の木星

一番内側からイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストの順です。四つとも右側にいますのでわかりやすいですね。明日にはバラバラになっています。

 


蝶小屋の中

リュウキュウアサギマダラのオスがメスにモーションかけていますが♀は反応していませんね。

5分でも10分でもメスのそばでオスはずっとホバリングしています。

 

乏しいエサを食べながらクロアゲハの幼虫は成長しています。

幼虫たちは喧嘩もせずに仲良くやっていますが、庭からとって来るカラスザンショウの葉はもう残り少なくなりました。

 

 


クロアゲハの幼虫

2022年10月26日 | 日記

今日の花

月下美人   今年は夏からずっと絶え間なく咲いています。咲初めの頃は珍しいものだから夜中に照明を付けて写真撮ったりしていましたが、この頃はもう見向きもしなくなりました。この花はいつも夜中に満開になり朝にはもうしぼんでいるものですがなぜか今朝はまだ開いたままでした。寝ぼけてたんですかね。

 


 アサギマダラがほとんど終わってしまったのでまた普通の蝶に戻ります。みなさん何のことかお分かりにならないと思いますが、我が家には蝶の飼育小屋があって一年中いろんな蝶を飼っています。犬猫や小鳥を買うのと同じで餌を与えるのが一番大事で同時に大変なことです。あとは彼らが快適に暮らせるように環境を整えてやる必要があります。どんな蝶でも成虫は花の蜜か砂糖水のようなものを与えておけば生きて行けますが、幼虫は餌が大変です。蝶の種類によって食べる餌がみんな違うのです。そんな幼虫の餌がどこにでも生えているような植物なら手に入れるのは簡単ですがそこいらにはない珍しい植物の場合餌の補給が大変です。今日お見せする蝶の幼虫は餌にそれほど困らない比較的楽な蝶です。今蝶小屋にいるのはクロアゲハと言って名前の通り黒いアゲハ蝶です。どんな幼虫かお見せしましょう。

クロアゲハはこの辺には沢山いて珍しい蝶ではありません。普段飼育することはない蝶なのですが9月の末にたまたまメスのクロアゲハが我が家の庭で産卵場所を探しているのが目につきました。ちょうど捕獲用のネットを持っていたので捕まえて小屋の中に入れました。蝶小屋の中にはカラスザンショウや柑橘の苗が入っています。産卵には困りません。アゲハの季節ももう終わる頃ですからそのメスは最後の力を振り絞って卵をいっぱい生みました。そして数日後には命が尽きました。カラスザンショウには卵が30個以上ついていました。クロアゲハの母さんから卵を預かった以上責任もって育てねばなりません。餌も何とか足りたようでみんな終齢幼虫になりました。これから蛹になって冬を越します。そして4月の下旬には蝶になって羽ばたくことでしょう。

 


クロアゲハの終齢幼虫

もうすぐ食草を離れて蛹になる場所を探して歩き回ります。10メートル以上離れたところまではってゆくものもいます。

 


蝶小屋の別の蝶

リュウキュウアサギマダラ

このチョウも今盛んに産卵しています。このチョウの食草はツルモウリンカですが、この辺には生えていない植物です。西南諸島などで海岸沿いに生えています。

 

 


秋日和 嵩山からの良き眺め

2022年10月25日 | 日記

今日の花

セイタカアワダチソウ    今年はこの黄色がよく目立ちます。一次衰えていたこの雑草がまた勢いを取り戻したのでしょうか。花は嫌いではありません。

 


 気温が急に下がり秋の深まりを感じますね。今日の空は濃い青空に白い雲がたなびいていて、夏の空とは全く異なった雰囲気です。思わず山へ行かなくっちゃと車の向きを変えました。

山頂に着くとそれはそれは肌寒いのです。これではアサギマダラはいませんね。風景だけでも撮って帰ろうと展望台へ行きましたが、予想した通りすばらしい瀬戸内の景色が広がっていました。
今日の景色は90点以上あげてもいいですね。私なんかこんなに度々山頂にやって来ていますが80点以上の日は極めて少ないのです。山頂から見える周囲の景色をほとんど360度撮りました。
山口県・広島県・愛媛県・大分県が見渡せます。しまなみ海道の橋の橋脚も見えていました。この景色を眺めながらお弁当を広げていた方もいました。

 


嵩山の山頂展望台からまず360度見渡してみましょう。

 

 

 

しまなみ海道 来島大橋の橋脚が見えます。

 


山頂付近の小さな秋

 

 

山頂駐車場に私が作ったフジバカマ園

花は満開なのに蝶はもういませんでした。


アサギマダラの飛翔―3.

2022年10月21日 | 日記

今日の花

椿が次々と咲き始めました。これから3月4月までの長い間椿は咲き続けます。

 


 私がアサギマダラと付き合い始めて十数年になりますが、今年ほど秋の南下蝶が少ないのは初めてです。北国で何があったのでしょう。

アサギマダラたちは夏の間北日本の方へ行って繁殖します。きっと西南日本より幼虫の餌が豊富で天敵も少ないのでしょうね。
春に北上したアサギマダラの子供たちが例年なら数十万から数百万にまで増えて秋に南下してくるのが普通ですが、
今年は何らかの理由でいつもの年ほど増えることができなかったのでしょう

とにかく、アサギマダラの滞在と通過はここ大島では今年はほとんど終わったようです。九州の方へ移動していったのでしょうね。
親は南を目指して飛んで行ってしまいますが卵は残ります。卵は数日から一週間ほどで幼虫になり大島で冬を越して春までの間ゆっくり成長して4月から5月にかけて
蝶になります。そしてまたアサギマダラたちは北を目指し、一年のサイクルが始まります。

来年の春には数が回復していればいいのですが。南を目指して飛んで行ったアサギマダラたちの無事を祈ります。

 


アサギマダラの飛翔写真 今年はこれでお終い

 

 

 

アサギマダラたちは青空を何処まで高く昇ってゆくのでしょう

 

 

はるか向こうに国東半島が見えます。中央部分のかすかに見えるのが九州です。アサギマダラたちはその方向を目指して飛んでゆくのですね。

 

 

 


今日の海 春の海とどう違う


アサギマダラの飛翔ー2.

2022年10月20日 | 日記

今日の花

秋桜

 


 昨日の続きです。

秋の日の青空と言えばだれにも納得のゆく澄んだ青空のことですよね。そんな青空の中を舞うアサギマダラの写真が撮りたいと思うのはごく自然なことだと思いませんか。
でも実際には秋の日にアサギマダラが沢山いてしかも澄み渡る青空の日というのはなかなかないものです。特に今年は飛来するアサギマダラの数が少なくて
チャンスはなかなかやって来ませんでした。この日もアサギマダラは5~6頭しかいませんでした。それでも素晴らしい青空の一日だったので一時間ほど粘ってアサギマダラの飛ぶ姿を写真に撮りました。満足のゆく写真にはなりませんでしたが、おそらく今年はこれでアサギマダラの写真は終わりになるのかもしれません。

昨日載せた写真の続きです。

 


海よりも空を背景に撮りました。11時頃です。

 

 

 

 

 

まだまだ明日も続きます。


アサギマダラの飛翔―1.

2022年10月19日 | 日記

今日の花

 

 


 アサギマダラの飛翔はほかの蝶に比べて優雅で美しいと思います。また人が近づいても慌てて逃げるようなことをしませんね。
ゆっくり観察できるし写真撮影も比較的楽です。

我が家のみかん園は瀬戸内の海を見下ろす高台にあります。
ずっと昔からそのみかん園で仕事をしていると渡って行くアサギマダラによく出会いました。
そこで南に面した海の良く見える畑の一画にフジバカマを植えてみることにしました。
10年位前のことですが、大島にもまだ大規模なフジバカマ園などなくフジバカマを植える人も少なかったころのことです。
みかん畑の一坪ほどの空き地にフジバカマを植えたところ沢山のアサギマダラがやって来ることが分かりました。
普段は30頭ほどのアサギマダラがやって来ましたが、最大で100頭くらいのアサギマダラが集まってフジバカマに鈴なりになることもありました。

その後大島内でも各地にフジバカマ園ができるようになるとそちらに蝶が多く集まるようになってみかん畑のフジバカマには数が少なくなりました。
わたしも立派なフジバカマ園があちこちにできるとそちらで観察や写真撮影する方が楽ですからみかん畑のフジバカマは手を入れなくなりました。

今年何年ぶりかでみかん畑にフジバカマを植えなおしてみました。50株ほどでわずかですがアサギマダラが戻ってきました。
プライベートスペースですから誰にも気兼ねなく観察や写真撮影ができます。
この数日秋晴れの良い天気が続いています。アサギマダラの数も少なきなりましたが毎日気ままにアサギマダラの飛翔写真を撮っています。

飛ぶアサギマダラは海の景色や青空が背景になると一層映えますよね。
沢山の写真を撮っていますのでいっものごとく上から下へスクロールしながらざっと見てくださいね。

 


10時ごろの光る海を背景に舞うアサギマダラ

 

 

 

 

 

 

 


本日のアサギマダラ

2022年10月18日 | 日記

今日の花

ヒマラヤの彼岸花

 


 昨日は一日中降ったりやんだりでアサギマダラはとても少なかったです。でも今日は秋晴れが戻って来たので午前はみかん畑で瀬戸の海を背景にアサギマダラを眺め、午後は夕日の中でステンドグラスのようなアサギマダラを撮ってきました。秋は白秋とも言われますが透きとおった季節感がいいですね。アサギマダラたちも沢山あるフジバカマの蜜と心地よい季節につつまれて南への旅を急ぐ様子はありませんでした。

 


午前中のみかん畑より

 

 

少し日の傾いた時刻の海

 

夕日の当たるフジバカマ園

 

 

秋は夕暮れ 夕日の丘にたたずむ

 

九州国東半島がオレンジ色に染まりました。