曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

アサギマダラの越冬幼虫 深山林道・志度石神社

2016年01月31日 | 日記

今日の花

久しぶりで椿の花です。とても小さくて3~4㎝しかありません。実生苗で今年初花をつけました。

 


 昨日に続き、山のキジョランにアサギマダラの幼虫を見に行きました。今日は安下庄の深山林道と屋代の志度石神社の周辺の探索です。この二か所はキジョランの大木が数多くありキジョランの種も毎年拾いに行きます。でも天候のせいか今年は種は全く見つかりませんでした。この二か所は標高も高く先日の寒波の時にはそうとう冷え込んだものと思われます。どちらの谷にも幼虫は平年並みにいましが、どちらも大きい幼虫は全く見られず、2齢幼虫がほとんどでした。昨日の久賀地区と同じようにやや大きい幼虫が2匹死んでいたのが気になりました。なぜその2匹だけが死んだのか理由が分かりません。

幼虫の居るところは低いところばかりで1mより高いところにはほとんど見られませんでした。どうしてでしょう?

高いところにいた幼虫は鳥などに見つかって食べられてしまったのでしょうか。

 


深山林道のアサギマダラ幼虫

 

 

 

志度石神社のアサギマダラ幼虫

 

今年はこの毛虫をよく見かけるのですが何の幼虫でしょう。

 

こんな大きい幼虫が死んでいました。

上の死んだ幼虫と同じキジョランにいた大き目の幼虫です。下の写真のキジョランです。

 

 

志度石神社

約500段ある長い石段です。とても古い神社です。

 

夕日と太陽柱

沈む夕日の上に向かって真っすぐに光の帯が伸びているのが見えませんか。それほどはっきりしていませんがこのような光を太陽柱といいます。雲の中にある薄い氷の結晶版に日の光りが反射して見えるのだそうです。

 

 


アサギマダラの越冬幼虫 1月30日の状態

2016年01月30日 | 日記

今日の花

 


 1月もほとんど終わりになりました。山の中で越冬しているアサギマダラの幼虫は無事でしょうか。24日から25日にかけてこの冬一番の寒波がやって来ました。12月から1月の初旬までは近年にないほどの暖冬で今年の冬は楽勝だと思っていたらすごい寒気団が大陸から下りてきてあっという間に日本中真っ白けになりましたね。私のみかん園も寒さの被害が心配でしたが大島では積雪もなく低温も-4℃で止まってくれたおかげで大きな被害にはなりませんでした。今朝から山のキジョランにいるアサギマダラの幼虫を見に行ってきました。

キジョランのある場所は標高が300mくらいありますので平地より―2度くらいは低いと思われます。きっと最低温度は‐6℃から-7℃にはなったと思われます。今日観察に行った久賀地区のキジョランでは一部の大きい幼虫が死んでいましたが大半は無事でした。6本あるキジョランの内1本だけに多数の死滅が見られましたがその原因はよくわかりません。寒さが原因ならほかの木でも死んだ幼虫がいるはずです。でもたくさんの幼虫が生き残っているのが確認できて一安心です。

幼虫の生存状態

           1齢    2齢     3齢   4齢           合計

キジョランA      0     4     5    5          14

キジョランB      0     5     0    0           5

キジョランC      0     2    4+2(死滅) 3(死滅)    6+5(死滅) 

キジョランD      0     11      0    0          11

キジョランE      0     0     0    0           0

キジョランF      0     1     1    0           2

合計           0     23    10    5           38

 

この場所(久賀地区)では小鳥による食害がほとんど無いようで3齢と4齢の大きい幼虫が多数みられるのが面白いとおもいます。安下庄の私のレモン畑のキジョランではアサギの幼虫は大きくなるとすべていなくなりました。前蛹も蛹もことごとく姿を消すのは鳥による食害としか考えられません。

先日の寒波の影響はそれほど無かったようです。

 


キジョランAの幼虫

合計14匹 

 

キジョランBの幼虫

アサギマダラの幼虫は自分の脱皮した殻を食べます。

Bには5匹いました。

 

キジョランCの幼虫

このキジョランだけ幼虫が死んでいました。

 

キジョランDの幼虫

キジョランDには11匹残っていました。

 

 

キジョランE

この木には幼虫はいませんでした。

 

キジョランF

 

以上AからFまでの6本のキジョランにいた幼虫は38匹でした。 

 

 

 


アサギマダラの越冬幼虫 1月9日久賀地区

2016年01月29日 | 日記

今日の花

スプレイ咲きのかわいい薔薇です

 


 久賀地区のO氏の畑に植えられた6本のキジョランですが、幼虫がよく残っています。1月9日に見たところ49匹の幼虫が見られました。もちろん見落としもあるかもしれません。小さな株に養いきれないほど沢山の幼虫が付いていたのと終齢幼虫が多いのが気になりました。

 


キジョランAの幼虫

 

 

 

キジョランBの幼虫

 

 

 キジョランCの幼虫

 

 

キジョランDの幼虫

 

 

 キジョランE

 

 

キジョランF

 

 

 


安下庄レモン畑のアサギマダラの幼虫

 

11月頃は50匹くらいいた幼虫は1月9日にはたった2匹に減ってしまいました。 

 

 

 


クッキーの思い出

2016年01月28日 | 日記

今日の花

 


 我が家の飼い犬クッキー(ビーグル♀)が今夜8時少し前に18年10か月の生涯を閉じました。

数日前から具合が悪くなり、一昨日からは自分で餌を食べる気力が無くなりました。水分と薬だけは飲ませようと努めましたが歳が歳だけにこの度は回復させるのは無理かと覚悟はしました。今朝はまだ手助けすると立ち上がろうとする気力があったのでせめて痛みを取って楽にしてやろうと痛み止めの薬を口の中に押し込んで牛乳で流し込んでみましたが効き目は見られませんでした。か弱い声でずっと叫び続けるのはかわいそうでした。夕方になると鳴くこともなくなり死期が近づいていたようです。でもよく頑張りました。

この数年クッキーが年老いてからはほとんど私が世話をしていたので日帰りの旅以外は全く家を出ることができませんでした。招待のあった会合や結婚式などすべて断り義理を欠くことになりましたが親の介護と同じで仕方のないことでした。生き物を飼うとは大変なこととは分かっていましたが何とか最後まで面倒を見ることができたと思っています。

犬と猫以外に蝶も飼っています。今も飼育室には4種類の蝶がいますが、蝶の命はとても短いのです。犬や猫は私になつきますが蝶はいつも迷惑そうにしています。でもどちらも同じ命には変わりありません。命は感動を与えてくれます。だから多少の義理を欠いても大事にしています。

 

クッキーとの別れは覚悟していたことですがやはり悲しいことですね。しばらく上を向いていました。涙がこぼれないように。

これから先、思い出の中のクッキーは楽しかったことだけが残って行くことでしょう。

明日、嵩山中腹の景色の良いみかん畑の上の方に埋葬しようと思っています。

 


昨年の秋クッキーの体調の良い時に港の公園へ連れてゆきました。

クッキーは数年前から背骨に異常があってうまく真っ直ぐには歩けません。お医者さんから散歩は無理だと言われていたので家の庭で毎日ぐるぐる回るだけの運動でした。クッキーが全く歩けなくなる前に広場で歩かせてやりたいと思っていたので誰もいないいつもの港の公園に連れて行きました。

クッキーにはもう一つ病気があります。頭に出来た腫瘍です。5・6年前に小さな腫瘍が見つかった時にお医者さんに診てもらったのですが悪性ではないので切る必要はないと言われました。結果としてはあの時切ってもらった方が良かったのではと悔やまれます。歳とってからは腫瘍は大きくなる一方で最後はとても痛がっていたようです。

年老いたクッキーにとって公園はそれほど楽しくはなかったようでした。若いころのクッキーだったらこんな広場はどんなにか喜んだことでしょう。

 

その日はフジバカマが咲いていて私の好きな蝶がいました。

 

さようなら クッキー。

 


クレメンティンの収穫

2016年01月22日 | 日記

今日の花

年末には薔薇の写真ばかり撮っていました。その前は椿ばかり。

 


大寒ですね、皆様お久しぶりです。まずは寒中お見舞い申し上げます。

 

久しぶりでブログを開きました。しばらくぶりだと何を書こうかとなかなか思いつきません。正月以来みかんの仕事にかかりっきりで好きな写真も滞りがちでした。面白いネタもないのでみかんのことでも書いてみようかと思い写真を集めました。以前にもスペインのクレメンティンに付いて書いたことがありますがクレメンティンのことをもう一度ご紹介します。

クレメンティンは柑橘類の中でもみかんの仲間で食べやすく甘いので日本でももっと普及しても良い品所だと思うのですが日本ではとても知名度が低く知らない人がほとんどのようです。簡単に言うとクレメンティンとはヨーロッパの地中海沿岸の国々でおもに栽培されていてヨーロッパの人々には大変馴染みのみかんなのです。日本の温州みかんもヨーロッパでは少しは栽培されていますが向こうの人は温州みかんよりクレメンティンの方をより好むようです。逆に日本ではクレメンティンはほんの少ししか栽培されていません。そしてお店にもほとんど出回らないので日本ではあまり知られていないというのは納得できます。そこで山本柑橘園で栽培しているクレメンティンを写真で紹介しますのでどんなみかんなのか見てください。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 J.S. Bach: Violin Sonata No.1, BWV 1001: I. Adagio (Johnny Gandelsman, violin)


ここの所音楽を聴く余裕もなく、久しぶりで耳に届くヴァイオリンの響きです。


山本柑橘園のクレメンティン収穫

クレメンティン

日本のみかんの温州みかんより少し小ぶりで形は偏平でなくて球形に近い。果皮の色はみかんより赤みがある。

 

果皮の内側

剥きやすく実離れは良い。クレメンティンの中でもクレメンティナ ド ヌーレスと言う品種は種が非常に少ない。

 

クレメンティンの樹姿

 

クレメンティンの収穫

12月の中旬には収穫できるがその頃は温州ミカンの収穫が忙しいので 我が家では1月になって収穫する。

 

小ぶりな実の方が味が濃くておいしいと思うが大きい方が食べやすいのでどちらがいいのでしょう。

 

クレメンティンには果皮・果肉共に甘い香りがあります。温州みかんには香りがほとんどありませんが人には好みがいろいろですからどちらが良いとも美味しいとも言えません。

食べごろは12月から2月頃です。

 

 


新年の大空に飛んで行ったアサギマダラ

2016年01月04日 | 日記

今日の花

 


 昨日も今日も最高気温は16℃まで上がりました。この気温ならアサギマダラは飛べるだろうと考えて外に放つことにしました。

昨日7頭、今日5頭に標識を付けて外に放ちました。すぐに空高く舞いあがって行くものもあれば近くの木の梢で一休みのもいました。しばらくするとみんな姿を消しました。南を目指すのでしょうか?  それとも近くの山の中でじっと冬を耐えて過ごすのでしょうか。どこかで誰かが私の標識を見つけて下さったらとてもラッキーなことですが。多分無理でしょうね。春まで生き延びてほしいものです。

 


3日の飼育室

アサギマダラの標識

外へ連れ出す

 

 この12頭のアサギマダラはガガイモに産み付けられた卵から育ったものです。山で孵化して間の無い初齢と2齢の小さな幼虫15匹を家に持ち帰りました。ガガイモの葉で育てて12月の末から羽化し始めて13頭が羽化しました。1頭だけ翅に異常があってうまく飛べないものがいます。この1頭は飼育室で飼うしかないので我が家に留まることになりました。このアサギマダラは前蛹の時に他の幼虫に落とされてしまいました。だめかなと思ってそのままにしておくと飼育ボックスのそこで何とか蛹になりました。それを拾い上げて棒にくっつけて無事に羽化させたのですが羽に奇形が生じてしまいました。成長の一番遅れていた蛹はまだ羽化しません。

 

 

 


初蝶を見ました

2016年01月03日 | 日記

今日の花

薄寒桜

昨年の暮れからちらほら咲いていたようです。どうしたのでしょうね。12月の高温のせいでしょうか。

 


 しばらくブログをお休みしていたので書くのが億劫になっています。3日の記事を今(5日の11時)書いています。

30日の晩体調を崩したものですから年賀状の作成も31日に作ることができず。3日になってようやく出来上がりました。例年ですと31日の大みそかに葉書を刷り上げておいて、元日の朝すがすがしい気持ちで年賀状を書くようにしていました。年賀状が終わると初詣です。信仰的な気持ちはあまりないのですが神社の森を見に行くのが大好きなのです。でも今年の正月には体調がすぐれないものですからほとんど家の中にいました。それにしても暖かい正月でしたね。午後になってちょっとだけ山に行ったらキタキチョウが飛んでいました。キタキチョウなんて珍しくもありませんが一応初蝶なので少しだけ写真に撮りました。夕方になって日が傾くときれいな夕日が見られそうなので今度は海へ行きました。海抜0mから見る夕日もいいものです。潮の香りに貝殻が波と戯れていました。

 


今年の初蝶

キタキチョウ

 


海と夕日

 

カモメ 

 

 

 飛行機雲

正月三が日はあっという間に終わり明日からまた平日です。今年も残すところ362日ですがどんなことがあるのでしょうね。

 


2016年 新年のご挨拶

2016年01月01日 | 日記

 

 


 初春のお慶びを申し上げます。

昨夜からたった一晩過ぎただけで今朝にはすがすがしい新しい気持ちになれました。心の持ちようというものは大変なものですね。この歳になるともはや大きな目標などありませんが今まで続けてきたことをもっと進めたいし、そして新しいことにも挑戦したいといった気持ちはまだあります。そのためにはまず健康に気を付け前向きの気持ちを失わないようにしたいと思っています。元日にはこんな思いでいました。

私の仕事の農業と言うのは時間的サイクルの長い仕事です。特に果樹を育てるには10年単位の時間が必要です。結果が出るまでにはこれからまだ20年くらいかかることもあります。今年中に70歳になる私ですがまだ残り時間のことは考えないようにしています。

ところで、話は砕けて趣味の蝶のことです。今朝から飼育室のアサギマダラが3頭羽化して成虫が8頭になりました。とても賑やかな正月です。みんなに餌を与えて事故の無いよう時々見回りをします。昨日は大みそかで忙しかったものでほったらかし、夜になって飼育箱を覗いたら1頭見つかりません。必死で探すと鉢受けの水たまりの中にその1頭が落ちていました。つまみあげてもあまり動きません。一瞬ダメかと思いましたがすぐに暖房のよく効いた部屋へ運び体を温めると元気を回復してきました。エサを与えると吸蜜管を伸ばしてよく吸うのでこれは大丈夫と安心しました。飼育箱に返したのですが今朝は元気になっていました。よしよしと言った所です。山にいる同級生たちのことも今日見に行ってきましたが残念なことになっていました。自然の中で生き延びることは難しいことです。

山へ行った帰り道、西の空にきれいな夕日が沈んでいました。2016年の第1日目が終わろうとしていました。最近は朝日や夕日ばかり撮っています。



今日の音楽 (らんらんさんより)

Lang Lang  plays < Chopin : Andante Spianato >


 らんらんさんに参加していただいてもう4年にもなりますか、すごいことですね。よくもまあ長いことお付き合い下さいましてありがとうございます。懐かしい音楽、大好きな音楽、知らない曲 いろいろやって来ました。何時かまとめてみたいと思っているのですがいまだに手が付かぬままです。
送られた曲と一緒にショパンをいっぱい聴きました。Andanteって心地よいリズムですよね。


ガガイモで育ったアサギマダラたちの一日

 

1/01 8:30分ごろ

 

10:40分ごろ 室温が上がって来たので盛んに動き始めました。まだ本日の羽化はありません。

 

11:40分ごろ 餌を与えました。左端の蛹が羽化しました。

 

13:30分ごろ 箱の中の蛹も羽化しました。

 

17:40分頃 下段の左端のチョウは飛んでゆき、上の左側が羽化しました。本日3頭目です。

ついに8頭になりました。

 


元日の夕暮れ

 

今年の一日目はこうして穏やかに終わりました。